煌夜(コウヤ) 性別:男、 身長:175くらい 年齢:不詳(本人も知らない) AA:ロイヤルブルーの長毛種、ダークブルーの瞳、アホ毛、胸元にもさもさの飾り毛、猫口 擬人化:動きやすければどんな服装でもする。ただし長袖に限る。 一人称:僕 左頬にfの文字が刻まれている。実は左肩にも謎のマーク有り。 目の周囲の模様はメイク。毎日自分で描いているので、濃い日も薄い日もある。 耳の裏の模様は音楽記号のフェルマータ。fの文字が入った後に入れた(後述) 筋力はそんなに強くないが、スピードとテクニックは上々。 「停止させる能力」があり、分子の振動数を低下(或いは停止)させることによって物体の温度を下げるという、氷魔法に似た術を使う。 が、説明がめんどくさいので「氷魔法使えます」と微妙に間違ったことを言う。 ただし、氷魔法も一応習得している。 これは煌夜本人が「自分の能力を教えることは敵に手の内を晒すも同然」と考えているためで、本来の「停止させる能力」を公にしないで隠しておくためである。 また、一般的に「魔力」と呼ばれる力を体内で再精製したもの(これを「気」と呼んでいる)を放出することによる武具・身体などのコーティングが出来る。 これは、対象となる物を「気」で覆うことによって、強度・攻撃力・耐久度等を上昇させたり、前述の温度操作の媒体にしたりする術である。 この術によって、彼は武器でない物すら武器に匹敵する威力で振るうことが出来る。 また、重い防具を身につけられないので、攻撃を受けるであろう箇所(あるいは全身)にこの術を使うことによって防御力もカバーしている。 暗器やナイフ類を好んで使うが、場合によってはその辺に転がっている物を用いたり、あるいは氷魔法で生成した武器を扱うこともある。 暗器は服で隠れている部分に多く仕込まれており、彼が年中長袖を愛用しているのはそのためである。 経歴 とあるスラム街を統括する軍の実験施設で、生体兵器を作る為のモルモットとして人為的に生み出された存在。 死体を蘇生させて兵器に使用するというプロジェクトのもと、培養液の中でずっと眠り続けていた。 目覚めてから基本的な思考回路としてK型0番というプログラムをプログラミングされる。 しかし、「肉から生まれたいきもの」ですらない彼は、当時の技術では兵器として機能せず、頬に「f(falt:出来損ないの意)」の焼印を押されてしまう。 欠陥品として処分されかけたその時、プログラムのブラックボックスが暴走。 他の被検体の子供達(彼らは実験で既に怪物と化していたが)を食い殺し、吸収して青年の姿へ急成長した。 停止させる能力はこの時に吸収したものと思われる。 その後、「被検体:K0-yα」という名で生体兵器として調整を受け、戦地へ赴く。 下された命令は「この場にいる全員を殺せ」。彼はその指示通り、敵を殲滅。陣地に帰還した彼はまた、自軍の兵士達をも「命令通りに」殲滅、消息を絶った。 その後、東の僻地へ逃れた彼は、後に師と仰ぐことになる麒麟の末裔に保護され、黄龍派の道場であらゆる教育・訓練を受けて年月を過ごした。 人間らしい人格がやっと芽生え、娯楽も覚えた。絵や音楽に興味を示し、初めて「破壊」ではなく「創造」に触れた。 耳の模様は、生体兵器としての能力(ブラックボックスの暴走)を封印する為に師が直に付けた呪術的なもの。 デザインは彼自身。頬の文字を音楽記号のフォルテに見立ててカモフラージュしている。 そして同時に頬の文字は「falt(出来損ない)」から「forte(強く)」へ意味を変化させた。 師の道場を首席で卒業した彼は、世界を知る為に街を渡り歩くことになる。 薄紅 性別:女 身長:160くらい 年齢:20代 AA:薄紅色の長毛種、空色の瞳、右頬に目の上までかけての*模様 擬人化:右がミディアム、左がショートのアシンメトリー。 一人称:私 足癖の悪いお姉さん。ですます口調なのに口が悪い。腹も黒い。 師匠に憧れ、雷属性の魔法を習得している。 制御の難しい雷魔法の命中率を上げる為、あらかじめ対象に魔力の導線を繋ぎ、それを伝って電流を流し込む戦法をとる。 道場では主に足技を習得。体がすごく柔らかい。 愛用しているブーツは特注で、魔力を持つ金属を糸状にした物が編み込まれている。 煌夜と同期であり、同率首席で道場を卒業した。 たまに煌夜と顔を合わせては手合わせをする。 経歴 東の貧しい村に生まれ、口減らしの為、幼少期に捨てられた。 野山を彷徨っていたところを黄龍派の門下生に保護され、日々を道場で過ごすことになる。 ずっと青年のまま姿が変化しない煌夜に、唯一自然に接していた門下生が薄紅だった。 似た境遇を肌で感じ取っていたのかもしれない。 師匠 性別:女 身長:145くらい。 年齢:600↑ 種族:麒麟 一人称:儂 煌夜と薄紅の師にして親代わり、そして黄龍派12代師範。雷獣・麒麟の末裔である。 変化の術で人間の姿になっており、額に長い一本角、尖った牙、束ねた癖毛、長い耳が特徴。 身長に対してとてつもなくグラマーな体型。変化をどう頑張っても身長が高くならなかった。 元々が魔物の一族である為、人間に比べて遙かに怪力。 得意料理は里芋の煮転がし。門下生にとってふるさとの味でもある。 箸の使い方が下手。箸を滑らせてよく里芋を転がす。 が、元が怪力である為か転がった里芋は殺人的な早さで飛んでいく。怪力で里芋自体が潰れないのは絶妙な煮加減がポイントとの噂。 有事の際(中央から招集を受けたときなど)には重箱一杯に弁当を作って持参する。 師範の位を冠するだけあって、めっぽう強い。 生体兵器だった頃の煌夜の手足を余裕でへし折るくらいに強い。 門下生にとって師範との手合わせは憧れであり恐怖である。しかし直接手合わせ出来るくらいに強い門下生が数人しかいないのが現状。 門下生が弱いのではない。彼女が強すぎるのである。 そのためか、門下生の間では「師匠の髪を一本でも切ったら首席」と囁かれている。 卒業しても煌夜と薄紅を家族として溺愛しており、たまに道場に呼んでは自らが手合わせをする模範試合を開く。 が、多くの門下生からして見ればすごすぎて何をやっているのかわからない状態。 なので、基本的に煌夜と薄紅の手合わせが一般的な模範試合とされている。 燈諷(トウフ) 性別:男 身長:175くらい 年齢:不詳(本人も知らない) AA:煌夜と色が違うだけ。猩々緋の長毛種、真紅の瞳。 擬人化:煌夜の真似をして長袖を着る傾向。派手なものを好む。 一人称:ボク 左頬にpの文字が刻まれている。 耳の裏には音楽記号のアクセントを模した模様がある。 炎魔法を習得している。 手数、或いは急所で攻める煌夜とは対照的に、パワーで押すタイプ。 二本の鉄扇を操り、炎を散らしながら舞うように戦う。見ている分には非常に美しい。 「戦うこと」と「破壊すること」しか知らず、暴力的で攻撃的。 今は煌夜と過ごしながら、少しずつ人間らしさを学んでいる。 経歴 生体兵器として覚醒したK0-yαの量産をする為、試験的に作られた。いわゆるクローン的な存在。 彼は「T型0番」と呼ばれる自己学習機能を備えた「成長型プログラム」をプログラミングされる。 しかしプログラムと肉体の相性が悪く虚弱な体質となり、K0-yαのクローンを使ったT型0番の開発は頓挫してしまう。 何度か実験を行った結果、彼の処分が決定された。 しかし、彼のプログラムは学習を続け、一個体としての人格を持つようになる。 開発を担当していた研究者は処分を哀れに思い、芽生えた人格以外をすべて消去して彼を逃がした。刻んだ頬の文字に「pray(祈り)」を込めて。 街に出て名前を聞かれた際に「T0-f(T型0番は出来損ない)」と答えたとき、「トウフ?」と言われて以来、そう名乗っている。 そして、何かに引き寄せられるようにたどり着いた街の、とある家。ある種の使命感すら感じて押したインターホン。 ドアを開けて現れたのは、自分と瓜二つの顔をした青年だった。 言葉は要らなかった。細胞が共鳴していた。青年は彼を招き入れ、それ以来生活を共にしている。 二人は細胞レベルで双子であり、生まれた時間は兄弟であり、記憶の上では赤の他人でもあるのだった。 Φ(イオ) 性別:不明 身長:170くらい 年齢:不明 容姿:黒くピンと立った獣耳、腰ほどまである長い黒髪、太くてふさふさの黒い尻尾、濁った血の色をした瞳。(ただし夢の中に限る) 一人称:ボク 彷徨える夢魔。自分フェチのサディスト。見せる夢はエロではなくグロばかり。 自分と似た要素を持っているものが好きで、それを虐めたり壊したりするのが尚のこと大好き。 自分に通ずる部分がある人物を「ニオイ」で察知、取り憑く。それは外見であったり内面であったりする。 似通った部分が内面的なものであればあるほど「おいしそうなニオイ」と判断する。 しかし、それは生きる為の本能的な察知であり、「どう似ているのか」はあまり問題にしないことが多い。 夢を直接食べるのではなく、夢を通じて発生する恐怖や怒り、憎しみなど負の感情を食べて生きている。 見せる夢がグロばかりなのはそういう意味もある。 また、過去のトラウマなどを無理矢理引き出して負の感情を摂取することもある。 夢を夢だと認識できない人間ほど、好き放題に負の感情を摂取されてしまう。 逆に言えば、夢だと自覚さえできれば防御・反撃を行うことも出来る。 現在は煌夜に取り憑き、奮闘中。 しかしその夢は明晰夢であることが多く、なかなか負の感情を取り出すことができない。 (どれだけ痛めつけられようが、煌夜自身が「これは夢だから大丈夫」と感情の制御やイオへの反撃を行っているため。) なので今は過去を引っ張り出そうとしているが、これまたブラックボックスに隠されてしまっている為に失敗続きのようだ。 未だに諦めないのは、煌夜から「かつて無いほどのいいニオイ」がしているから。