RULE ― 夜 会 の 手 引 き ― |
書物と天秤と琴弦と鉄槌。そして猟犬。 五つの傀儡が灰の降る盤上で踊り狂う。 さあ、これは遊戯です。 琴弦がかき鳴らされるか、鉄槌が振り下ろされるか。 あるいは天秤が消えるか、書物が燃えるか。 はたまた全て猟犬に噛み殺されるか。 絶対的に陰惨な夜会へようこそ。 【 傀 儡 】 傍観者=世界を見渡すもの 裁定者=世界を決定するもの 調律者=世界を調和させるもの 断罪者=世界を虚無に還すもの 背徳者=四人を殺そうと画策するもの 【 規 約 】 1.傍観者は同空間に於ける全ての情報を得る権限を持つ。 ただし、傀儡以外の者には傀儡の情報を与えられない。 2.調律者と断罪者は裁定者の裁定まで能力の最大行使はできない。 だが、限定的選択での発動においては、許される。 3.背徳者は裁定の前までに四人を破壊しなければならない。 4.背徳者は人類より不規則に選ばれ、五年間は不死の権限を得られる。 五年の猶予を過ぎた場合、権限と存在は消去される。 5.背徳者以外によって傀儡が破壊された場合、破壊した者が傀儡となる。 傀儡が傀儡を殺した場合は重複も可。 6.裁定者は断罪者か調律者のいずれかを選択しなければならない。 選択を拒否した場合、傍観者は裁定者を破壊する。 7.上記を傍観者もが拒否した場合、夜会は強制終了する。 |
World ― 世 界 ― |
長い長い冬が繰り返される大地。 そしてその冬は天候によるものではなく、降り注ぐ雪も水の固体ではない。 それは、大量に発生した放射性降下物が大気中に拡散し、太陽光線を遮る事で起きる気温低下。 核分裂反応によって発生する高温で蒸発した核分裂生成物 、核反応に至らなかった物質、兵器の残留物。 その粒子は凝縮して空高く上っていった。 気流で全世界へと広がった灰は白い雪となって降り注ぐ。 触れれば暖かい死の灰は、愚かしい人間を蝕むように降り積もる。 もはや人類に残された安住の地は残り僅かとなってしまった。 先天的特異種「schwarz」によって守護された大陸連盟本拠都市『イドラ』、 北南連合首都『ホワイト・ハウス』、 そして彷徨の箱舟『グラウシティ』。 全てが歪み、全てを壊した世界で、また四人は邂逅する… |
Grau city ― 特 区 在 住 者 ― |
テツ 髪:蜂蜜色 瞳:薄茶 先天的特異種――通称「schwarz」の青年。 能力は『REVERSE』。限定空間内の事象、時間を逆転させる。 死期が迫ると自らで時間逆転を行い死を免れるためある意味不老不死。 しかし、アダムにかけられた暗示により自らに時間逆転をかけると一年前まで完全に時間を巻き戻してしまう。そのため蓄積された記憶を失う事を繰り返していた。 実年齢、国籍共に不明。無邪気であどけない少年のように振舞うが、記憶と現実に繋がりを持てないために苦悩も大きい。 ケン 髪:焦茶 瞳:鬱蒼とした深い茶 適応操作第五世代人類。自治特区「グラウシティ」で日々を送る四級市民。 テツを拾ってしまった事から色々な面倒ごとに巻き込まれてしまう。 現在は盗品売買で日々の生計を立てているが、十年前の内戦を兵士として体験していた。 その所為からか、たびたび悪夢を見るため睡眠薬を常用している。 サクラ 髪:漆黒 瞳:黒 ケンが居候している家の家主。 家主のはずなのにユキヒロには全く頭が上がらない可哀相な 裏のコネクションで手に入れた国民階級は二級。一般役人と同程度。 組織の運送屋と情報屋をやっているからか、顔が広く自治警察や連邦軍にも口利きできるほど。 最近良いように使われている気がしないでもないが、それでもユキヒロ(とケンテツ)のために頑張ってしまう。 ユキヒロ 髪:銀灰色 瞳:薄灰 サクラの同居人にして居候。 そして女王様気質。サクラは「世話をしてくれる人」らしい。 住所不定無職の怪しい人だが、なぜか家で暮らす者の中では一番金を持っている。 頭脳明晰で、常に冷静沈着。座右の銘は「君子危うきに(面白くないなら)近寄らず」である。 サクラの情報屋の仕事を手伝っている。サクラ以上に情報を手に入れるのが早いので、サクラが凹み気味。 |
SCHWARZ ― 楽 園 管 理 者 ― |
ハイド 髪:焦土色 瞳:薄闇色 寶井三兄弟三男(笑) 神経細胞の隷属と破壊の『FAITH』を能力とするschwarz。自らのことを裁定者と名乗り、イドラを守護する権能を行使する。 連邦国家の最高機密にして、最終兵器でもある。 愛嬌溢れる性格でわがまま。なにかとおねだりをするような子供っぽい一面も。 何者かとの契約によりこの国全体にある仕掛けをしているようだが… |
Unknown ― 正 体 不 明 ― |
coming soon...... |
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