ラーメンズコント「ヨンタウロン 春夏秋冬 あいうえお」 ユーチューブ http://jp.youtube.com/watch?v=PtEuGsGznVA ※この台本はコントです。かなりテンポを早く読んでいただけると  楽しんでもらえるとおもいます。むずかしい漢字は使っていないのですが  途中の二人の動きだけはチェックしといてください。  二人で出来るとおもいますが()を読んでくれるナレーションを立てると  周囲にも状況が伝わりやすくなるとおもいます ○: △: ()ナレ: 【ヨンタウロン】 ○:中華料理って、火力が命なんだろ?   そんなカセットコンロで作れんのかよ。 △:大丈夫だよ、俺にはこの人がいるから。 ○:人?これただのあんずのお酒じゃん。 △:違うよ、ラベルにおじいさんの絵がかいてあるだろ。 ○:あ。本当だ、誰これ? △:ヨン・タウロン。 ○:ヨン・タウロン?嘘っぽいなぁー。 △:嘘じゃねぇよー。   ヨン・タウロンってのは、中華料理の神様なんだ。   昔、実在した人物なんだけど、   火力の強いコンロを使ってたことで有名なんだ。 ○:ふーん、で、その人がなんなの? △:うん、これはな、   中華料理のシェフなら誰でも知ってる話なんだけど。 ○:お前、中華料理のシェフじゃないじゃん。 △:あー、そうなんだけど。そんな俺でも知ってるくらい有名な   話なんだよ。 ○:ふーん。 △:昔、火力の弱いコンロを使っていた。   貧しいコックさんがいたんだ。 ○:うん。 △:ところが、火力の強いコンロがなきゃ。   作れない料理を王様から注文されちゃったんだ。   しかたなく料理を始めた彼は、祈ったんだ。   『火力の神様ヨン・タウロン。どうか、私を助けて下さい』   するとどうだろう、みるみる火力が弱かったコンロが   ゴーーって強くなって。見事、料理は成功!   ものすごいうまそうにできたの。   実際すげえうまかったの。 ○:うん。 △:で、王様は彼のことを気に入って、    見事、宮廷料理人になったんだ。 ○:見たかのように話すなぁ。 △:うん。でもこの話はいまだに生きてて、   中華料理人の厨房には今でも必ず。   ヨン・タウロンの肖像画が掲げてあって、   料理がうまくゆくとコックは   その絵に頭を下げるんだ。 ○:今なら嘘って言っていいぜ。 △:本当なんだよぉ。 ○:なんでもいいからさ、早くなんか作ってくれよ。 △:わかった、わかった、酒でも飲んで待っててよ。   これでいいだろ?どうやって飲む? ○:うーん。 △:お湯割り?水割り? ○:はぁ・・・うーん。 △:まぁいいや、考えといて。   よーし!料理は手際だ。   『10数えてるうちに作ってやるよ』 △:じゅ〜〜〜。(何かを炒めてる)   きゅっ。(水道を止める)   なぁ、なぁ?(○を呼ぶ、お酒どうするって感じで) ○:ロック。(お酒の種類を選んだ) △:ごぉ〜〜〜〜〜!(火がいきおいよく出てきた) ○:ヨンさんに、一礼っ!!(ヨン・タウロンに一礼) ※ちょっと間。 【春夏秋冬】 △:一年中戦っているサムライ。 ○:シュンッ!(刀を振り上げる) △:カッ!(刀を受ける) ○;シュー!(刀を空振りする) △:トウッ!(槍を刺す) ○:ぐわっ!! ※ちょっと間。 【あいうえお】 △:遊漁料(ゆうりょうりょう)? ○:せや、魚釣りって、お金を払うんやで。 △:納得いかないなあ?釣堀でもないのに。 ○:まあそういいなや。   たとえば漁を放流したり、川をきれいにしたり、   これで結構、金かかるんや。   わしら釣り人も、よろこんで協力せなあかんねや。 △:ふうん、まあ税金みたいなもんか。 ○:まあ、そういうこっちゃな。   係のおっさんが釣り場をうろうろしとるから、   見つかったら全力で逃げろ。 △:払わないの?! ○:払おてたまるかいな。 △:もし、逃げ切れなかったら? ○:そのヘンのヤブに隠れて、犬の鳴きマネでごまかせ。 △:必死だなぁ。 ○:練習や、ワオーン。 △:ワオーン。 ○:ワオーン。 △:ワオーン。 ○:完ぺきや。 △:そうかなぁ? ○:ほな!さっそく、わしの釣り教室や!   ええか?釣りでいちばん大切なことは、気合や! △:気合い?    ○:せや。投げ竿をふるときも。   深呼吸して、かけ声だすんやで。 △:ふうん、わかった。   これが釣り糸か、細いんだね。 ○:うん、せやから気いつけえや。   勢いよくリールから出た糸で指を切ってしまうこともあるから。 △:こんなに細いと大きい魚が釣れたら切れちゃうんじゃない? ○:わしはうまいから絶対切らへん。 △:ふうん。ねぇ、この気持ち悪いのなに? ○:これは“サシ”ゆうて、エサや。 △:ウジ虫みてえだな。 ○:よっしゃ、まずはポイント探しや。   魚がいてそうなところを見つけるんや。 △:魚ってどういうところにいるの? ○:ええ感じのとこや。 △:ふうん。まあわかんないから、それは任すわ。   で、いい感じのところを見つけたら? ○:絵を描く。 △:絵を描く?なんの? ○:その周辺の様子をや、作戦を練るんや。   ま、次に来たときの参考資料にもなりよる。 △:へぇ、まじめなんだなぁ。 ○:かなりしっかり描く。こう。サシをつまみながら。 △:え、ウジ虫食べるの!? ○:せや、少しでも魚の気持ちを知るためにや。   ゴク、ゴク、ゴク、はあー。 △:お茶? ○:マミー。 △:マミー!? ○:これがサシとようあうんや。   ほら、お前も飲んでみい? △:はい、うわ!これ純粋なマミーじゃないだろ!   何混ざってんの? ○:シンナー。 △:くっせぇ。 ○:これ飲むとええんやわ。   素晴らしい釣りのアイデアがひらめくんや。   そのかわり、頭がグワングワンしてなんにもでけへんから   その時は俺のいうことをメモっといてや。 △:やめといたほうがいいんじゃないのか?   で、今日は一体、何を釣るの? ○:聞いて驚くなや?   今日釣るのは、幻の人肌魚(ひとはだうお)、肌色ナマズや。 △:人肌魚、人肌ナマズ? ○:せや、肌色ナマズにはウロコがあらへん。   そのかわり、体中にある毛穴からスネ毛がはえとる。 △:気持ち悪いなぁ。 ○:それがそないなことあらへんねん。   普通、魚つかんだら手にウロコが付くやろ?   そやけど肌色ナマズは、ウロコちゃうねん。   皮膚やねん。それがごっついキレイなんやわー。 △:まったく想像がつかないなぁ。 ○;うん、何はなくとも実践や。   よっしゃ。わしが釣りの“あいうえお”教えたるわ!! ○:あ!(いいポイントを見つけた) △:いい?(ここで良い?って意味) ○:うん。絵を描き。・・・食う?(サシを差し出す) △:結構。サシ。(サシをもらう)   すーーー!せぃっ!!(釣竿をすーっと上げ、気合で投げた) ○:そう。(今の投げ方に感心してる) △:たっ!!(「痛っ!」釣り糸で手を切った)   血・・・。釣って。(釣竿を△に渡す) ○:とうっ! △:何ぃっ! ○:ぬん!(引き上げる)   ね?(魚を釣り上げて自慢気。△に渡すが逃がしてしまう)   ノォーーーー!!! △:はっ!皮膚!(手に残った感触が皮膚だったことに驚く)   へぇー。(感心する) ○:ほぉ・・。マミー。(突然マミーを飲みだす)   むっ!(ひらめいたらしい)   メモや!!言うよ!!   ラリるれろぉ〜〜〜。 ※係員に気付いたふたり △&○:ワオーーーーーン。 end