《逆転裁判外伝・第一話「風と共に逆転」》 成歩堂龍一(ナルホドリュウイチ):男性(23)。新米弁護士にしてこれから数々の伝説の逆転劇を                 みせてくれることになる男。抜けたところはあるが             基本はまじめ。 綾里真宵(アヤサトマヨイ):成歩堂法律事務所のアシスタント。明るく健気な性格。 裁判長(サイバンチョウ):威厳がありそうで実はそうでもない、法廷の審判。          成歩堂や御剣の進言を、鵜呑みにするクセがある。本名不明。 亜内武文(アウチタケフミ):ベテラン検事ではあるが押しに弱く、まったくもって頼りない。          ストレスで髪は減少気味。とにかくパッとしない。 矢張政志(ヤハリマサシ):成歩堂の小学校時代からの友人。持ち前の運の悪さから、          常にやっかいごとに巻き込まれてしまうトラブルメーカー。          残念ながら女運もない・・・。 風間鈴音(カザマスズネ):今回の犯人。おかっぱのかわいい系の女性です。 成歩堂♂: 矢張♂: 亜内♂: 裁判長♂: 鈴音♀: 真宵&ぬいぐるみ♀: 鈴音:ハァ・・・ハァ・・・。 成歩堂N:血に染まった包丁をにぎりしめた女性が立ち尽くしている。 鈴音:ど・・・どうして、あたしがこんな目に・・・。    早く・・・あいつに電話をかけなくっちゃ・・・。 成歩堂N:その女性の後ろで小さな風鈴がやさしく鳴りつづけている。 真宵:逆転裁判外伝・第一話「風と共に逆転」。 成歩堂N:今日はひょうたん湖公園で「風鈴祭」が行われており、      たくさんの美しい風鈴の音と、たくさんの人々で賑わっていた。 真宵:うわぁ〜風鈴がいっぱぁい♪    楽しいねっ成歩堂くんっ!トノサマンの巨大風鈴あるかなぁ〜? 成歩堂:夜には花火も打ちあがるらしいよ真宵ちゃん。 真宵:ええ〜そうなの?だったら夜に来ればよかったぁ。 成歩堂:ダメダメ。その頃にはどっと人が増えて。     真宵ちゃんなんか踏みつぶされちゃうよ〜。     ほらっ、何人かお巡りさんが立ってるだろ?     今夜に備えて待機してるんだよ。 真宵:ホントだぁ。    ・・・ねぇ、ちょっとみてみて!!    すごく可愛い風鈴があるよ!なるほどくん50個くらい買っていこうよ! 成歩堂:50個もどこにぶらさげるんだよ・・・・? 真宵:え〜〜〜と所長室に5つでしょ。それから天井にもぶら下げて、    あっあと、植木にもね♪ 成歩堂:やかましいと思うけど・・・。 真宵:だってなるほどくんの事務所ってすごーく殺風景でしょ〜〜〜。    そうだ成歩堂くんが、イヤリングがわりにぶらさげたら?    はいっ! 成歩堂:ハイじゃないよぅ・・・。     気味悪がって客が来なくなるからやめよ〜よ。 真宵:そーかなぁ?はみちゃんだったら、いいアイデアだって言ってくれるよ。    そうだっ、はみちゃんに電話してみよっと♪ケータイ貸してね! 成歩堂N:ぼくは成歩堂龍一(なるほどうりゅういち)、こう見えても弁護士だ。      最近になってようやく世間にも名が知れるようになったが・・・。      頼りなさそうだともよく言われる・・・。      彼女は綾里真宵(あやさとまよい)、ぼくの助手を務めている。 真宵:今ねぇ、風鈴祭に来てるの〜〜。    聞こえる?風鈴の音♪ 成歩堂N:電話の相手は綾里春美(あやさとはるみ)、通称“はみちゃん”真宵ちゃんの      イトコだ。真宵ちゃんと春美ちゃんは信じられないような。特殊能力があるのだが ま、その話はまたいずれ・・・。 真宵:えっ聞こえない?おかしいなぁ、そっちの電話壊れてるんじゃないの?    あ、わかった!なるほどくんのが壊れてるんだね。    お金ないから新しいのが買えないんだよ。 成歩堂:あのね〜風鈴の音が聞こえないのはケータイのせいじゃなくて・・・。 矢張:よおっ成歩堂っ!!    オマエも風鈴祭にきてたのかよぉ〜〜。 成歩堂:こいつは矢張政志(やはりまさし)、ぼくの小学校時代の同級生だ。     “事件のカゲにはヤッパリ矢張”といわれるほどのトラブルメーカーで     ぼくはいつも振り回されている。 矢張:鈴音ちゃん!こいつオレの幼なじみの成歩堂。    さえない顔してるけど、これでも弁護士なんだぜ。 成歩堂:さえないはよけいだ! 真宵:こんにちは♪ 鈴音:成歩堂・・・あ、あたし知ってます。 成歩堂:え?ぼくってそんなに有名でした? 鈴音:あたしの家、坂東ホテルのすぐ隣にあるんです。    そこのボーイ長さんとお友達で・・・。    成歩堂さんのことは彼から聞いたことがあります。 成歩堂:坂東ホテルってぼくの法律事務所の向かい側じゃないですか! 矢張:なんだ成歩堂と鈴音ちゃんはご近所さんなのか。    ・・・ってことはオレの家からもそれほど離れてないってこと・・・?    ねぇ鈴音ちゃん、今日これから家にお邪魔しちゃったりしてもいいかな? 鈴音:うん・・・かまわないけど。 矢張:ホント!?じゃ、奮発してメロンでも買っていこうかなっ! 成歩堂:おい、矢張。 矢張:??? 成歩堂:オマエ確か・・・警備会社で知り合った。サユリちゃんとつきあってたんじゃ? 矢張:サユリちゃんはオレになんの相談もなく、突然フランスへ留学しちまったんだよ。    「あたしのことはキレイサッパリ忘れてください」って置き手紙を残してなっ。 成歩堂:いつもと同じパターン・・・か・・・。 矢張:おっと、なぐさめはいらねぇーーーっ!今は幸せの絶頂にいるんだからよっ! 傷心中のオレにやさしく声をかけてきてくれたのが、この鈴音ちゃんだった!!    鈴音ちゃんこそ、オレのさがしもとめていた女神だよ〜〜〜。 真宵:・・・。 矢張:見てくれこれ!この大きな風鈴!!    オレから彼女へのラブリーなプレゼントだ!!かわいーだろ!! 鈴音:ありがとう大事にするからね。 矢張:オレも鈴音ちゃんのこと、一生大事にするよ!!わはわはははっ。 真宵:ヤッパリさん、鼻の下が伸びてるよ。 成歩堂:・・・。 成歩堂N:“事件のカゲにヤッパリ矢張”。昔から散々言われ続けてきた、      その言葉は今回も例外ではなかった・・・。      まさか・・・。 矢張:あれぇ?なんにもしてねぇんだけど・・・・。 成歩堂N:舞台は一転、地方裁判所第2法廷・・・まさか、ぼくがこいつの弁護を      することになるなんてさ・・・。 矢張:成歩堂っ助けてくれよ〜〜〜〜!! 裁判長:それではただいまより、矢張政志に対する審理を始めます。 亜内:検察側。準備完了しております。 成歩堂:弁護側。準備完了しております。 裁判長:では検察側。     まずは事件について説明していただけますか? 亜内:ははっ。    8月11日午後9時25分。    男性専用サウナ“ごくらく”で男の他殺体が発見されました。    コインロッカーにもたれかかるように倒れているところを従業員が見つけたそうです。    検視の結果、失血死と判明・・・左脇腹を後方から鋭利な刃物で刺されており    それが致命傷になったようです。    ちなみに、凶器は現場から見つかっていません。    被害者はYYカンパニーで営業部長を務める新庄ヒカル41歳。    YYカンパニーはアクセサリー類を取り扱っている会社です。 成歩堂:・・・。営業部長のわりにスーツはシワくちゃだし、ずいぶんダラしない格好だなぁ。 真宵:なになに?みせて〜?? 亜内:社員の話によると事件当日は社員のほとんどが残業していましたが    被害者だけは「用事があるから」と午後8時55分に    退社したそうです。    この日は会社近辺のホームラン球場でキョジン対ハンシン戦が行われていたから    大のキョジンファンだった被害者は、おそらくそこへ向かうつもり    だったのでしょう。 裁判長:しかし、被害者は球場ではなくサウナで発見されたのですよね? 亜内:8時半から9時半にかけて台風並みの突風が吹き荒れ、試合は一時中断となりました。    だから被害者は野球観戦をあきらめサウナへ向かったのではないでしょうか。 真宵:そうそう。すごい風だったよねぇ。おまけに9時前から大雨が降ってきて・・・。    事務所から出られなかったから飢え死にするかと思ったよぉ。 成歩堂:大げさだなぁ。ほんの1時間ほどでやんだじゃないか。 真宵:だって「怖いよ〜世界の終わりだ〜〜」って泣き叫んでたの、なるほどくんだよ。 成歩堂:バ、バカ!こんなとこでバラさなくてもいいだろ! 裁判長:コホンッ!弁護人、痴話ゲンカは法廷外でお願いします。 成歩堂:は、はい・・・。 裁判長:検事・・・事件を目撃した人はいなかったのですか? 亜内:残念ながら名乗り出た人は一人もいません。    しかし手がかりがないわけでは・・・    被害者の持っていた携帯電話を調べたところ留守電に    脅迫めいたメッセージが入っていました。    では聞いていただきます。ポチッと。 矢張(音声):やいやい、新庄ヒカルっ!話は全部、鈴音ちゃんから聞いたぞ!!       いさぎよく鈴音ちゃんから手を引きやがれっさもないと       タダじゃすまないからな!! 成歩堂:・・・・こいつは。 真宵:ヤッパリさんの声だ・・・!! 亜内:着信履歴と照らし合わせた結果、脅迫者は矢張政志とわかりました。    事情を聞こうと警察官2名が矢張の自宅を訪ねたところ    彼はその場から逃げ出したそうです。    しかし、すぐに取り押さえられ緊急逮捕となった・・・。 矢張:仕方ないだろ!ちょうど刑事ドラマ観てて犯人が捕まるトコだったんだよ!!    せめてオレだけでも逃げなくちゃって・・・!! 成歩堂:はぁ・・・。 真宵:ドラマって・・・。 矢張:ついつい逃げ出しちゃったのは認めるよ!新庄にメッセージを残したのも俺だっ!    でもオレは殺してなんかいないっ!! 裁判長:被告人は私語を慎むように。     検察側、被告人に何か質問はありますか? 亜内:被告人は被害者とは知り合いだったのかな? 矢張:いや・・知り合いってわけじゃないけど・・・鈴音ちゃんから新庄の話を聞いて    つい、カッとなって・・・。 亜内:鈴音というのは現在、交際している被告人の恋人ですね。 矢張:そう、とってもカワイイんだぜっ、でも昔つきあってた新庄に    いまだにしつこくつきまとわれて、すごく悩んでたんだ。    だからオレが相談にのってやったんだよ。 成歩堂N:事件の3日前。矢張のバイト先のレストランで客としてやって来た。 矢張M:えっ!?鈴音ちゃん!?       成歩堂N:風間鈴音(かざますずね)とバッタリ出会った。      彼女は豪華なディナーを食べながらスーツ姿の中年男と何やら深刻そうに      話し合っていたという。      その翌日、矢張はレストランでの出来事について鈴音を問いつめた・・・。 鈴音:やだぁ、矢張さんたらっヤキモチ焼いてるの?うふ、かわいい。    心配しないで、あの男とは昔ちょっと付き合っただけで、    もうなんでもないから・・・。 矢張:ぶ〜。じゃぁ、どうして会ってたんだよ!? 鈴音:呼び出されたんだから仕方ないじゃない・・・    また、ヨリを戻したいって・・・。    冗談じゃないわよっ、あの人には奥さんも子供もいるんだからっしかもそのこと    ずっと隠していたんだよ!    あたし不倫なんて絶対にイヤ!!だからこっちから別れてやったの!!    なのにあの男は未練たらしく近づいてきて・・・うっとうしいったらないよっ! 矢張:鈴音ちゃんを楽にさせてあげたくて・・だから新庄に電話をかけたんだ・・・。    番号はレストランの予約リストを調べたらすぐにわかったから・・・。 亜内:調べによると午後8時頃に被告人は被害者に電話をかけた。    しかし彼は出なかった。 矢張:ああ・・。だからメッセージを残しておいたんだ。 亜内:なぜ被害者は電話に出なかったのかな? 矢張:そんなこと知るかよっ!見知らぬ番号からかかってきたから無視したんじゃねぇのっ!? 亜内:無視された被告人は、それなら直接会ってやろうと考えた・・・    被害者の居所を探り実際に彼と顔を合わせたまではよかったが    そこで口論になりカッとなって・・・。 成歩堂:異議ありっっ!!!     それは、なんら根拠を持たない単なる想像でしかありません!!     新庄氏が発見されたサウナごくらくはビルの6階にありフロントの前を通り抜ける     以外に、入る方法はありませんでした。フロントに設置された     防犯カメラの映像を調べましたが、矢張の姿はどこにも映っていませんでした。 矢張:あたり前だよ・・・オレ、そんなトコに行ってないもん・・・。 成歩堂:ちなみに防犯カメラの映像から新庄氏の来店した時刻は・・・。     午後9時16分であることがわかっています。 亜内:防犯カメラに被告人が映ってない?・・当然です。    被告人はごくらく内で襲われたのではないのですからねぇ〜。 成歩堂:えっ・・・? 亜内:その写真をよく見てみなさい。 成歩堂:あっ!腰押さえてる!!? 亜内:おわかりですかな?被害者はすでに刺されていたのだ。    エレベーターの床からも被害者の血痕が見つかっている。    ごくらくへやって来る前に刺されていたのは明らかですな。 真宵:ええっ?そうなの!? 成歩堂:しかしそれが事実なら なぜ新庄氏は助けを呼ぼうとしなかったのでしょう?     この写真を見ると刺されたことを誰にも知られたくなかったようにさえ思えます!! 亜内:被害者には妻子がいる。愛人がらみのゴタゴタで刺されたなどと    世間に知られぬよう必死で隠そうとしたのでしょう。 成歩堂:異議ありぃぃぃぃっ!     不倫を隠そうとしたところで死んでしまったら何にもならないじゃありませんか! 亜内:あのね〜〜。被害者がなぜ助けを呼ばなかったかなんて、あとから考えればいいんです。    ここで重要なのは被害者がごくらくに来る前に刺されたという事実!!    だから矢張くんがごくらくに行ってないからといって    アリバイにはならんのですよ!! 成歩堂:うう・・・。 真宵:ねぇ、なるほどくん。この写真なんだかおかしくない? 成歩堂:おかしいって何が・・・? 真宵:だって新庄さん、カサ持ってないよ。この日は9時前から大雨だったでしょ?    スーツだってシワくちゃなだけで濡れてる様子はないよ。 成歩堂:た・・・確かに!もしかしてこの映像は事件当日に撮られたものではないとか?! 亜内:・・・事件当日。ホームラン球場では突風のために一時試合が中断となった・・・と    話したつもりだが?アナタの住んでいるところでは大雨だったかもしれませんが    事件の起こった場所ではまったく降らなかった。気象庁のデータもあるから間違い    ないですな。 真宵:そういうことでしたゴメンネ。なるほどくん・・・。 成歩堂:ふぅ・・・まだまだ!     矢張政志が無実であることを今から証明してみせます。     新庄氏の元愛人で今は矢張の恋人である風間鈴音さん、どうぞ証言台へ!!     事件発生時、矢張政志はあなたと電話で話していたと証言しています。     それは本当でしょうか? 鈴音:はい・・・矢張さんがバイトから戻ってくる頃の午後9時10分に    私から電話をかけました。それが日課になっていたので・・・。 成歩堂:どのくらいの間、話していたのですか? 鈴音:多分1時間くらいだったと思います。 成歩堂:ありがとうございました。     え〜・・・新庄氏の遺体が発見されたサウナごくらくは風鈴祭の行われている     ひょうたん湖公園から北に300メートル、ホームラン球場からは東に     200メートルの位置にあります。一方、矢張政志の自宅はホームラン球場から     15キロも離れています。しかも道のりは細く入りくんでいるため     車では20分・・・電車ならそれ以上・・・。     新庄氏が何者かに襲われた時刻は会社を出た午後8時55分から     サウナごくらくに現れた9時16分までの間。     しかし矢張は9時10分に鈴音さんからの電話をとっています。     もし彼が犯人であるならば会社を出た直後の新庄氏を刺したとしても・・・     わずか15分で自宅へ帰り着くことなど不可能です!! 亜内:証人に質問します。あなたは9時10分に被告人の自宅へ電話をかけたのかな? 鈴音:いえ、自宅でなく、矢張さんのケータイに・・・。 亜内:バカバカしい、それでは被告人にアリバイなど存在しないではないか。    携帯電話なら自宅にいなくても通話できるのだからな。 成歩堂:検事、話は最後まで聞いてください!     鈴音さん、あなたが電話をかけた時、矢張は間違いなく自宅に     いたんですよね? 鈴音:はい・・・確かです。 亜内:なぜそんなことがわかる!? 鈴音:だってあたしたち・・・テレビ電話で話してましたから・・・。 亜内:テ・・・テレビ電話ぁ?? 鈴音:矢張さんから「できるだけ長くキミの顔を見ていたい」と言われて    ・・・だからいつもテレビ電話でかけるんです。 成歩堂:鈴音さんはテレビ電話の映像を保存し写真にしていました。     そして僕が撮影した矢張の自宅の写真です。     2枚を見比べてもらえれば、どちらも矢張の自宅を写したものだと     わかってもらえます。 亜内:証人はどうしてこんな写真を・・・?    まるで恋人が殺人犯として疑われるとことをあらかじめわかっていて    わざわざプリントしたみたいじゃないか。 鈴音:そんなことはありません。    矢張さんとはつきあったばかりでまだ写真を持っていなかったので・・・。 矢張:そうだよ!鈴音ちゃんの言うとおりだっ!    俺もその時の映像を待ちうけ画面にしてるんだぜ!    ほら、プリチーだろ!!    ほらほら、見てくれよ〜後ろに写ったプレゼントの山!    全部オレが贈ったんだっ。全部飾ってくれるなんて    あ〜〜〜〜オレは世界一の幸せ物だよ〜〜〜。 成歩堂:・・・・。 矢張:あ、動画もみる?写真だけじゃ物足りなかったから・・・鈴音ちゃんの    動いてる姿も保存してたんだ!    ほらほらほら、見てくれよ成歩堂〜〜!! 鈴音(映像):『こちらこそメロン、ごちそうさまでした♪カワイク切ってくれてありがとね        矢張さん。ウサギ型にカッティングされたメロンなんて初めて見たぁ』 矢張(映像):『飾り切りならまかせとけって!!キリンでもクマでもOK!』 鈴音(映像):『あ、クマといえば・・・矢張さんがプレゼントしてくれた ささやきベアーに名前つけたよ♪』 矢張(映像):『え?なんて名前!?』 鈴音(映像):『マ・サ・シ♪』 矢張(映像):『えっ!?俺の名前〜〜〜!?』 鈴音(映像):『だってこのクマさん矢張さんみたいなカワイイあごひげ生えてるんだもん。        こんばんは、ま、さ、し♪』 ぬいぐるみ(映像):『アイシテルヨ、アイシテルヨ』 鈴音(映像):『聞こえた?』 矢張(映像):『うん、聞こえた!』 鈴音(映像):『へ〜〜〜こんな小さな音でもちゃんと届くんだぁ、ケータイってスゴイね』 裁判長:ふぅむ、確かにこの2枚の写真をみる限り、事件発生時被告人が自宅にいたことは     間違いないみたいですね・・・。 成歩堂M:裁判長が納得している!よし、これで矢張のアリバイは成立だ!! 亜内:ふふふふふ・・・安心するのは早いですよ成歩堂君。 成歩堂:えっ!まだ何かあるのか!? 【end】 成歩堂:矢張!なんでオマエの指紋が凶器から出てくるんだ!? 鈴音:ウソッ、すべてデタラメよっ!! 矢張:オレは信じないっ、絶対に信じないぞっ!! 真宵:次回、逆転裁判外伝・第二話「風と共に逆転」後半。 end