|
ドーラえもん 2003/11/04(火) 14:51 |
いやすいません。元気でしたけど時間が。 今日はアニメの話など。 この国でもTVアニメは放映されてます。ただし、どれも海外からの輸入物です。 正規ルートで入手されてるのかははなはだ怪しいそうですが。 たとえばTom&Jelly(アメリカ)とか、Dragon Tale(カナダ)とか。 それをここの国の言語に吹き替えて放映してるわけです。 当然、日本のアニメも輸入されてます。 世界を巻き込んだポケモンしかり、ドラえもんしかり。 クレヨンしんちゃんも実はメジャーです。 それぞれ「ポケモン」「ドーラエモン」「チンチャン」と呼ばれてますが これら、れっきとした正式名称。 いずれもおこさまから大学生まで、幅広い支持を得ております。 で、実際どのように放映されてるのか。 私が毎週見ているドラえもんを例にとって見てみましょう。 時刻は日曜、七時半。 テーマソング「ドラえもんの歌」が軽やかにスタートします。 しかし画面に注目。画像がごっつい古い。 い、いつのだ!? テロップのフォントが手書き調なんですが。 まあとにかく、前奏。ここで、男性の声でアナウンスが入り、 「ソーム・チューン(どうぞご覧ください)、ドー・ラエモン!」と ドラえもんの開始が高らかに宣言され、次いで絶妙のタイミングで歌が始まります。 この歌はさすがに吹き替えされてませんので、 日本語がわかる人以外は聞き取ることができません。 でもみんな「アン アン アン」だけはわかってるらしく、 うち(私のステイ先)の子供たちはみんなここだけ歌います。それでも通じるのがすごい。 で、アニメ本編。 普通どおり短編三話一組のこともありますが、この間は 二時間の長編を四回にぶった切って放映というダイナミック殺法が発動。 これがまた、続き物の常で絶妙な位置で次回に続いて下さいます。 しかもドラえもんは週二回放送で、うち一回は平日なので、 学校のおかげで続きの回を見られないことの、ああ何というフラストレーション。 でもどうやら無事に日曜にオチました。ホッ。 本編は先ほども言ったとおり、この国の言語の吹き替えなのですが、 華僑が多いせいか、はたまた中国から流れ着いたのか 中国語字幕がついてくれます。 で、日本人としてはあまりストレスを感じずに鑑賞できること請け合い。 ビバ漢字文化圏。 で、肝心の音響ですが、 声優さんが男女あわせて三人ぐらいしかいないように思えるのは錯覚でしょうか。 ついでに男性陣の声が、皆さん野太い中年声。 ジャイアンはまあいいとして、いくつなんだスネ夫とドラえもん。 のび太君の声は女性で、意外に似てました。 でも問題は群集の歓声。明らかにアタマ数少なすぎです。ファイツ。 さらに。 みなさん、声と効果音・BGMが同時に聞こえるのが当たり前だと思ってやしませんか? どういう事かって? たとえば、敵に追われる場面。 逃げるドラえもん一行のシーンにかぶさって、緊迫感あふれるBGM。 と、突如ぶった切れるBGM、そして流れ来る中年声のドラえもんの台詞。 台詞が終わると同時に、何事もなかったかのように続くBGM。 元の音から目的の音(この場合は日本語の台詞)を消すのって、 実は高度な技術なんでしょうか。としみじみ。 で、爆発音とか、どうしても外せない音響はそのまま流すんですが、 それに「うわーっ」とか、元の声がかぶさってた場合はどうするのか。 アンサー。そのまま流します。 こん時だけはドラえもんの声、懐かしの大山のぶ代です。 そして無事に番組終了。でもエンディングテーマも古い。 「まるいかおのひとがいる しかくいかおのひとがいる・・・」っていつの歌ですか? ちなみに私は「ぼくらは みらいの ちきゅうっこ」で育ちました。 何にせよ、アニメ一つ作ったり編集したりするのって、とても大変なんですね。 え? 予告編? 何ですか、それ? |
はたらくおまわりさん 2003/11/22(土) 12:39 |
先日、おまわりさんに捕まりました。 あ、いやいや、逮捕されたわけじゃなくて、道を通ってたら止められた、ってことです。 どうも、右折禁止の場所をチャリで右折してしまったらしく、 こわもてのおまわりさん三人にストップ食らいました。 うわあどうしよう確かワイロ横行してたよなこの国ああ今5ドルしかないよ 刑務所は人権ッテ何デスカ状態だろうしいやいや対応間違って撃たれたりとかして 等々、目くるめく思いを脳内に去来させつつ、誘導にしたがって路肩に停止、 かくして恐怖の尋問ショータイムでございます。 以下、再現。巡=おまわりさん 巡「あそこを自転車で右折してはいけない」 私「も、申し訳ございません」 アサドリ、たどたどしい現地語で会話。 力の差が歴然であります。まさにワシににらまれたアホウドリ。 巡「どこへ行こうとしていた」 私「はっ、はい、この道を下って帰る途中でございます」 巡「家はどこだ」 私「日本大使館(この道沿い)の近くです」 巡「この国にはどれくらいいる」 私「はいっ、まだ二ヶ月であります」 巡「何っ? 二ヶ月でそれだけ話せるわけがあるか」 私「いえ、国で二年ほど勉強しておりまして」 厳しい職質が続くかと思われた最中。 事態をひっくり返す、決定的な質疑応答が出ました。 巡「お前さん、なに人だ」 私「日本人です」 なぜ、これが決定打なのか。 その前にとりあえず、やり取りを最後までどうぞ。 巡「おお、日本人か。何歳だ」 私「当年とって21であります」 巡「ほう。クルオサー(配偶者)はいるのか」 私「い、いえ、まだ」 おおっ、ナイトメアポリス三人が一気にただのおっさんに。 苛烈な尋問のはずが、ご近所の無駄話と何ら変わりがないではありませんか。 私「え、えーと、とりあえずこっちに曲がらないで、あっちを通ればよいのですね?」 巡「そうだ。今度から気をつけたまえ」 巡「アリガトー(←日本語)!」 私「は、ははは。アリガトー」 交通違反者になぜか礼まで飛び出す始末。 事態の急転を喜びつつ、ほうほうのていでアサドリ脱出成功! やった! シャバだ! シャバだよおっ母さん! 種明かしをしてしまうと、日本はこの国に結構な援助をしているのです。 さらに幸運なことに、第二次世界大戦中の日本軍は この国をほとんど侵略しないうちに力尽きました。 そういうわけで、この国の人たちの対日感情は、概して良好です。 いや、運がよかった。 でも、日本人による児童買春とか、許されない犯罪はやっぱりあるわけで。 「外国人」は特に、行動には気をつけなきゃいけません。 自分の国を背負ってるわけですから。 と、肝に銘じつつ。 仕事しろよ、おまわりさん! |