アホウドリ日記

年の初めの 2004/02/06(金) 19:48
明っけましておめでとうございます。こちらはユーラシア大陸です。
……ああっ、やめて! 石投げないで! 痛いよ痛いよ!
知ってます! 明けるどころかとっくに月変わってるなんて知ってますから!
……というわけで、年の初めに。
皆さんの初笑いは何だったでしょうか。
私はとっくに忘れました。

で。
年明けにふさわしい話題など、と思ったのですが、
こちらのお正月は4月13日(上座部仏教のお正月)なので
1月1日には特に何もありませんでした。

で、本題。
ありがたいことに、当地では多くの友人に恵まれております。
そんな友人たちの一人(21歳・男)。
首都から300キロの遺跡観光都市に単身赴任中。
こいつが非常に面白いヤツでして、
私がネタに食いつかれまくってるタイプとするなら
彼は自分から全速力でネタに突っ込んでくタイプとでも申しましょうか。

で、そんなヤツの迷語録。



・迷語度レベル:訓練生級

とある夕方、ハンバーガーをおごってもらった時。
フィッシュバーガーひとつ平らげたヤツが発した言葉。

「ふう、満腹」

昼メシ以降何も食っとらんというのに
ハンバーガー1個でなぜ満腹になるか、この男。
同じモン食べてなお若干の空腹感を覚えてしまった私の立場はどうなると言うのだ。



・迷語度レベル:達人級

ある平日の昼下がり。
私のケータイに電話がかかってきました。

私 「もしもし?」
ヤツ「あ、アサドリ。元気?」
私 「はいよ。で、今どこ?」
ヤツ「ああ、××(超有名世界遺産)の裏」
私 「おおお!? なぜにッ!?」
ヤツ「ああ、今、会社が昼休みだから。○○(この国)人なら入場料安いし」
私 「ぬおおおおッ!!」

われわれ外国人がはるばる海渡ってやってきて、
しかも1日20ドルなる法外な料金払ってやっと入れるこの世界遺産

会社の昼休みにぶらっと立ち入っとると言うのか、貴様。
えーいこの不届き者めそこへ直れ、って、ここにいないし!
ぬおお憎い。首都から300kmのこの距離が憎い……

ヤツ「アサドリなら○○人に見えるから、黙って潜ろうぜ」

わーい、いいヤツ。
(←犯罪です)



・迷語度:人外級 
あんまりぶっ飛んでるもんですから、ダウンロード版では自主規制。申し訳ない。

天網恢々 2004/02/08(日) 19:16
おとといあんなとんでもないネタを書いてしまったせいで(と信じてます)、
昨日アサドリ、神様? 仏様? からきっちり天罰食らいました。

何があったかと申しますと。


昨日のお昼、ステイ先のママの妹さんの一人がうちに来ました。
彼女はそのお土産に、揚げバナナを持ってきて下さいました。
この揚げバナナ、周りの衣がサクサクで、
そりゃもうそんじょそこらのスナック菓子など裸足で逃げ出すこのうまさ。
……はい。正直に申し上げます。
アサドリ、勧められるまま揚げバナナ一本半平らげた上に、
袋の底の揚げカスまでかっさらいました。

……はい。正直に申し上げます。
生まれて初めて富士胃腸薬のお世話になりました。

ああ、自爆じゃねえかとの声がそこここから。


で、恐ろしいことに、話はこれだけでは済みませんで。


その日の夕刻。正確には日没後。
アサドリ、いつものようにネットジャンキーメールチェック済ませまして、
ネットカフェより大通りを自宅へとチャリでひた走っておるところでした。

と、通りのど真ん中に何やら巨大な人垣が。
ははん、交通事故だな。
ここはバイク天国というかバイク地獄というか、
大量のバイクがほとんど無秩序に行き交っているのです。
……いや、秩序はあるんです。己のカンと本能。これほんと。
で、当然の帰結として、ほとんど日常茶飯事の交通事故。

で、その混乱に拍車をかけるような特徴がもうひとつ。
見物人です、見物人。
ここの交通事故現場における渋滞の原因は、
事故現場を迂回するため、という自然発生的かつ不可避的なものではありません。
事故現場を通りかかった通行人、自転車、バイクにいたるまで
少なくとも一時停止してチラ見してから再発進、あるいは停止して回りを取り囲む。
しかも助けるでもなく見物。

渋滞作っちゃってます、みんなで。

てなわけで、こんな人垣を見るとみんな「交通事故だな」って思うわけです。
この時も、それははたして正解で。

でもアサドリさんは日本人ですから、
その脇を自転車ですり抜けます。
あーらまた事故なのね大変ね、とか思いながら。

この一瞬の油断が、思えば分かれ道でした。

あーらまた事故なのね大変ね、とか思いながら、
アサドリさん、一瞬事故現場を振り返りました。
とたん。

前を行くバイクに斜め後ろから追突。
アサドリさん、チャリごとぱったり倒れました。

ああ、自爆じゃねえかとの声がそこここから!

幸いにして、事故現場近くのためみんなスピードを出しておらず、
アサドリさん、バイクのお父ちゃん、双方ともに無傷。
おーい大丈夫か、などとにこやかにお父ちゃんに助け起こされました。
いやすいません。大丈夫です。

しかし、ふと周囲を見ると。
ああっ、数台の見物バイクが停まり始めてらっしゃる!!
どうやらアサドリさん、事故現場でさらに事故ったアホウドリとみなされた模様。
いや、事実です。事実ですが無傷です。
で、内心の動揺を押し隠しつつ、チャリにまたがって再発進……

違和感にはすぐに気づきました。バランスがぜんぜん取れない。
よく見ると、自転車のハンドルがやや左側に曲がっている。
要するに、ハンドルをまっすぐに保つと右に進んじゃうことになります。
これは危ない。
速攻で路肩に急停止、自力で修正にかかります。
が。

戻らない! びくとも動かないよ兄さん!
だってアホウドリさん非力ですもん!

するとさっきのお父ちゃん、にこやかにバイクから降りてハンドルを修正してくれたではないですか。
うおおおお、すいませんすいません! こんな事故現場で学習しない自爆外国人のために!

というわけで和やかに再発進……
あら、またバランスがおかしい。
戻しすぎだよ父っつぁん!!
とはさすがに言えず。
ほとんどもとに戻ってたわけですし。

で、何のかんのとございましたが、アサドリ、命からがら帰宅成功。
で、これ以上の天罰がないうちにと、
前回の日記のヤバげな部分を一部修正させていただきました。
(↑でもダウンロード版ではカットされてます)


何はともあれ、注意一秒怪我一生。
事故った時に後続車両が来てたらと思うと、いまだに冷や汗モンです。
……結局一から十まで自爆じゃねえかとの声がそこここからッ!

くちびるに歌を 2004/02/13(金) 19:17
このところどうも長いネタを探しがちで
更新が遅くなっていたので、
ここらでちょっと原点回帰しまして、
短くていいからネットカフェ行くたびに更新しよう企画。

「日本の歌を教えて」って言われて、
松任谷由実、Cocco、「嘉門達夫の替え歌メドレー」、「青い山脈」
の他が浮かばなかった自分がちょっと悲しい今日この頃。
そんでもって、結局教えたのが「月の砂漠」だったりして。

ロックマンXサントラ集、まだ売ってますか。
どなたかオフで会えそうな方、ぜひぜひ買い置きお願いします。
諸費用はもちろん、全額お支払いしますので。
求む、アクセス。切実に。
……これがメインネタじゃねえのか、とかいうツッコミは
なにとぞご容赦を。

はっぴーばれんたいん 2004/02/19(木) 12:41
愛憎渦巻く2月14日。
いにしえのローマで聖ヴァレンティヌスが殉教した日。
しかしそんな由来は歴史のかなたに放っぽり出され、
知らぬ者とてなきインターナショナルどきがむねむねデーであります。
我らが日出ずる国・日本では、言うまでもなく
女性の皆さんがチョコに愛を乗せて贈る日とあって、
男性諸君は悲喜こもごもなのでありますが。

こちらの事情はどうかと申しますと。
まずこの2月14日、日本では英語にならってバレンタインデーと呼ばれていますが
この国の言葉では、訳せばズバリ「恋人たちの日」であります。

で、何をするのかと申しますと。
一般的には、男性が女性にバラの花を贈ります。

学生や生徒相手の道端の文具屋台は
普段からノートやシールで色とりどりなのでありますが、
この日はさらにバラの花が彩りをそえております。いやむしろ、今日ばかりはこいつが主役。
ついでに値段が跳ね上がってるらしいあたり、売り子の皆さんしっかりしてらっしゃる。

贈るバラの意味ですが。
 この国人曰く。
  ・赤いバラ一本…恋人
  ・赤以外のバラ…友達
  ・バラ複数…友達
 隣国人曰く(こちらでも事情は一緒とか)。
  ・ピンクのバラ…愛の始まり
だそうで、色や本数によって意味も異なるので、
もらったバラの意味解きで、女の子たちは嬉し恥ずかしドッキドキなのであります。

で、2004年2月14日のこの善き日、アサドリさんはどうかなと申しますと。
性別ばれるのでシークレット。でも無関係じゃなかったっスよ。げへへへへ。


……ここまではよかったんですが。
ネタに突っ込まずには終われないのがアホウドリ日記の常であります。


その日の夕刻。
隣国人の友人がこう言いました。
「ちょっとそこまで飲みにいかない? 友達がもう先に行ってるから」
イエッサー、行きましょう。と即答し、くっついていきました。

で、そこの店。と言っても半分道路にはみ出した店先ですが。
安いステンレスのテーブルを囲んで、現地人のおっさん10人ばかりが大宴会。
しかも雰囲気から見て、もうしたたか聞こし召してらっしゃるご様子。
それを見て友人曰く、
「あれ、ずいぶん大人数だなあ」

……待った! ミスターちょっと待った!
友達ってこいつらの事ですかい!?

そんな内心のツッコミなど何の効き目があるはずもなく、
有無を言わさず引っ張り込まれるアサドリさんと友人。
眼前にでんと据えられたジョッキになみなみ注がれるビール。
ええいチクショウもうヤケだカンパーイ!

下戸のアサドリさん、ビールをちびちび舐め始めるわけであります。
……にしてもまあなんてガラの悪いメンツだ。
私の隣の隣の人はさっきマフラーなしの大型バイクで住宅街疾走して
しかも慣性ドリフト停車失敗してコケてた
し、
さらによく見ると、わーい向こうのおじちゃんお肩に絵が描いてあるよ。
トドメに全員が全員みんな人相悪いうえにきっちり出来上がってて
もうヤクザか山賊の酒盛りにしか見えないんですが。
まさにその瞬間、友人曰く。
「あ、この人たち、全員警察官だから大丈夫だよ」

ぷーッ!?


け、警察とのたまいましたか友人よ!
この群れ人々を警察とのたまいましたか友人よ!!
ってか何がどう大丈夫なのですか友人よッ!?

で、どうしたかって?
ええ、早々に退散いたしました。もちろん。
で、よくよく考えるとこの人々が「警察」だという事実が妙にしっくりくるこの国の恐ろしさ。

夜中涼しいのに窓開けてたもんだから 2004/02/20(金) 12:07
バカは風邪を引かない、と申しますが、アホウはどうやら違うようで。
アサドリさん、鳥インフルエンザに感染しました。

……ウソです。冗談です。ただの風邪です。ごめんなさい。


ちなみにこの国でも発生が報告されて、市場からトリが消えました。
豚・牛・魚の消費が伸びてるようです。

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