アホウドリ日記

けえたいでんわ 2003/07/03(木) 17:11:00
近頃とみに話題のケータイというやつ、私は正直、好きじゃないです。
しかし昨今の情報化の波には抗えず、ついに今年3月、ケータイ導入。
(ちなみにドコモの折りたたみ式、カメラなし)

無念。 人生20年とちょっと、ケータイなしで生きてきたというのに。

しかし、これで終わったと思うなよ明智君。
私のケータイ、電源入ってません。

なに? それでケータイの意味あるのかって?
よくぞ聞いてくれましたワトソン君。
だって「ケータイ」でしょ? 携帯してる時点でケータイじゃないですか。
看板に毛ほどのいつわりもなし。どうでい、べらんめぇ。

いや、使ってますよ、使ってます。
1日数回のメールチェック(各2分程度)の時。
あと、朝の目覚まし(スヌーズ使用のため30分程度)の時。
特にかかってくることもないので、電話は使いません。
後は電源切りっぱなし。オールウェイズ切りっぱなし。
いや、バッテリーの保ちがいいこといいこと。充電半月ごとでいいもんね。

というわけで、私のケータイは
1日24時間のうち23時間15分は電源切れてます。
なので、もし私に電話をかけようと思うなら、朝はともかく、
1日数回各2分のメールチェックの時間を狙い済ましてかけるしかないわけです。
しかも、その時間はばらばら。さあ野郎ども、これでも俺に電話をするか。

ところが先日、その間隙を見事に縫って
私のケータイに着信した
つわものがいました。

メールチェック中、急に光りだす「i」マーク。
いまだかつてなかった事態にあわてる私。
数秒間のパニックの後、電話がかかってきたことに思い至り、
あわてて電話のマークを押す。

私「も……もしもし?」

が、なぜか聞こえてくるのは無機質な電子音。
そう、私がとっさに押したあの電話ボタンは、通話終了ボタンだったのだ。

こうして、私のケータイへの初の電話着信は
出る前にぶち切られるという究極のアクションで幕を閉じた。

しかし、この話にはさらに強烈なオチがありまして。

その夜、着信履歴というものの存在を思い出して、かけてみました。
ちなみにその人、ゼミの同級生です。

私 「もしもし?」
相手「ああ、今日ゼミ来なかったよね? 何かあったの?」
私 「ぶはっ!!?

……ええ。その日、ゼミの存在なんぞきれいに忘れてました、私。
その人がかけてきた理由は、私がゼミをすっぽかしたからだったんですね。
その後、速攻で教官に平あやまりのメールを送り、
翌朝も直接あやまって、事なきを得ました。
電話を間違って切った話をしたら、大爆笑されまして。

で、その後。
今に至るまで、私のケータイはやっぱり電源切れてます。
かかってこい野郎ども。

座布団一枚 2003/07/06(日) 22:16:00
悲しい時。
故郷に笑点が来ないとき。
もっと悲しい時。
私のいない故郷に笑点が来るとき。

うらめしやぁ。

なぜ 2003/07/12(土) 21:04:00
歯医者で口をゆすいだら、羽虫が出てきました。


喜びの日記 2003/07/16(水) 22:34:00
待ってたぜハニー。

……出たんですよ。SUNTORY BOSSのニューフェイス、すっきりラテが。
いえね、正確には「見かけた」んですが。

アサドリ御用達、SUNTORY BOSSコーヒー。
その缶を集めたいがために一本120円かけて飲み続けておりました。
いや学生生協で買ってたから110円か。まあそれはよろしい。

「すっきりラテ発売!」の告知がBOSSオフィシャルサイトでなされたのが、今年の5月。
そのニュースを聞いてからというもの、少なくとも一ヶ月は
雨の日も風の日も、身辺のサントリー自販機をチェックする日々。
しまいにゃ自販機を見るだけで、条件反射のごとくメニューに目が行く自分がいました。
おかげで、通学路と沿線のサントリー自販機の配置にはずいぶん詳しくなったもんです。

しかし期待はことごとく裏切られ、自販機のメニュー換えになっても
すっきりラテは私の前には姿をあらわしませんでした。
そしてその記憶はいつしか脳裏からうすれ、平凡な日常が戻ったのです。

しかし。
しかし今日。


通り道のサントリー自販機(10メートル先)にふと目をやると、
見覚えのないタテ長の缶が。

……まさかっ!

はやる気持ちを必死に抑え、じりじりと自販機との距離を詰める。
その心持ちたるや、正にターゲットに忍び寄る殺し屋。
始めはぼやけ気味だったその画像が、しだいにズームアップされていき……


…………ぬおおおおお、ビンゴォー!!


まぎれもない、通常のBOSSより背高のフォルム、
ボディにはりりしいボスと犬。
そして、正面にくっきりと刻み込まれた(『塗られた』? そんなのはどうでもよろしい)
「すっきりラテ」のそのネーム。

これだ。
この数ヶ月間、私が待っていたのはまさしくこれだったのだ。
ありがとうサントリー。ありがとうBOSS。

……でももうちょっと早く私の生活圏に出動しておくれ。
あ、ついでに学生生協によろしく。安いから。

食こそすべて 2003/07/17(木) 23:13:00
本日、学科の先生の家でささやかなパーティ(参加者11名)がありました。

私はサークルがあったので、その後で、というわけで
同じサークルの先輩(無論学科も同じ)と二人で途中参加しました。
私たちが着いた頃には、宴はもう終わりかけだったのですが、
それでも実にうまい食事にありつけました。

で、後片付けなど手伝っていたところ、友人の一人が私を呼びました。
どうやら、遅れてきた私たちのためにケーキが残されていた模様。

ビバ人生。ビバ友情。

後片付けを免除され、嬉々として床に座り込む私と先輩。
そして静々と運ばれてくるケーキ。
おおお、大きい!
てっぺんに砂糖菓子で作られたスヌーピーをいただき、
ホームパーティ用(レギュラー)サイズのケーキの、実に1/4ほど
そこにはあったのです、私たちのために。

「あれ? 1/4を二人で食べたなら、残り九人で3/4を食べたってことか?」
と違和感を感じたあなた。
正しい。それは絶対的に正しい。
しかしその時の私たちは、その違和感に気づきもしなかったのです。

さっそくケーキ(切り分けてません)の皿を手に取る私たち。
しかし底の方が汚れていたため床には置けず、
かと言って、洗い物の直後に新しい皿を使うのもどうか、ということで、
一つの皿を二人でささげ持ち、フォークで両サイドから削り取るという
ワイルドかつエキセントリックな手法で戦闘開始。

……が、異変はその直後、フォークを入れた瞬間にスタートしました。

ケーキが、固い。
冷蔵庫に入れておいて固まったのか?
……でもまあ、味に変わりがないなら。
大して気にもとめず、私たちはケーキを口に入れました。

……冷たい。
冷蔵庫の冷え具合とは明らかに異質な冷気が、口内を直撃する。
これは……これは紛れもなく……

アイスクリームっ!?
このケーキ全体がアイスクリームで構成されているとでも言うのかっ!?

そう。予感たがわず、このケーキは完全なるアイスクリームケーキだったのです。

しかし、そんな不意打ち的な要素も、慣れてしまえばそれまでです。
私たちはしばらくの間は、むしろ大喜びでそれを片付けていました。
ええ、しばらくの間は。

……想像してください。
一人分が通常のケーキよりやや大きめのアイスクリーム。
そして、その密度たるや、スポンジケーキの幾層倍。

最初のうちのはじけんばかりの笑顔が、私たちの顔からしだいに引いていき……
やがて、その部屋はほとんど完全な沈黙に支配されていきました。

その時になって、やっと私たちは悟ったのです。
なぜ九人がかりで、ケーキの3/4以上に太刀打ちできなかったのか。

もうだいぶ食べたはずなのに、二人でささげ持つトレイには
恐るべきアイスクリームケーキのかたまりが悠々と鎮座しています。
しかも、両脇から削るという攻撃方法が仇となり、残すという最終手段もかないません。
ケーキのてっぺんに不敵に座るスヌーピーを横目でにらみながら、
私たちは細いフォークだけを武器に、ただただケーキに突撃を繰り返すのみでした。

先輩「おい、だいぶ減ってきたぞ! 頑張れ!」
私「はっ、はい!」
先輩「って、なんでケーキ食うのに頑張らにゃならんのだ!」
私「うおおお……」

いつ果てるとも知れない突撃。
私の胃袋には、すでにエマージェンシーランプが灯り始めています。
そんな状況に耐えかね、ついに私は最終手段に出ました。
いにしえより伝わる究極の手段。
ジャンケン。

しかし、「『負けた』ほうが食う」というのはいくらなんでも食べ物に失礼。
というわけで、勝った方が平らげることといたしました。

で、ジャンケンしました。

勝ちました。
倒れ伏しました。

シャバへの生還を果たした兵士のように雄叫びを上げる先輩。
前線に取り残された負傷兵のような私。
もうすでに懲りているのか、他の仲間も一緒に食べてくれようとはしません。

スヌーピー以外、食べました。
エマージェンシーランプ点灯。

そして、スヌーピー。
……ええ、分かってるんです。この犬が砂糖でできてるぐらい。
でも、「たべものをのこしちゃいけません」という家訓が枷となり、
私には、これを放置しておくことはできませんでした。
で、一口。


甘っ。


こ、この犬。
最後にこんな障害が残されていようとは。
身振りでお茶を求める私。あわててお茶を差し出す友人。
で、お茶を一口。


甘っ。


まるで砂糖入りのお茶。そう、私の味覚は完全に砂糖に侵されていたのです。
手元には、半欠けのスヌーピー。
頑張れ。
頑張るのだ自分。
この犬さえ平らげてしまえば、俺は勝つのだ。

で、一口。





甘っ。





お茶を飲み干しても、その味はしばらく残りました。
ともあれ、アイスクリームケーキ戦争は、ここでようやく終結に至ったのです。

……にしても、なんという男だスヌーピー。
あの時のヤツは間違いなく、私の人生最強の犬でした。

責任者出てこい 2003/07/25(金) 23:25:00
今朝、新聞を開きました。
国際面にウダイ氏とクサイ氏の死に顔写真が載ってました。
おかげで非常にさわやかな朝をぴよぴよぴよぴよ。

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