アホウドリ日記

ねないこだれだ 04年08月12日(木)
最初の下宿。
北枕で寝ていたことに入居3ヶ月で気づく。

今の下宿。
わーい枕西向きだぞーとか思ってたら
この国では死者は西枕だった模様。

D.O.D. 
D.O.D.(ダイス・オア・ダイ)。
フィリピンはマニラの下町にどっぷりとはまり込んだ日本人たちの、
明日をも知れぬ日常を描いたアジアンノワール。
……とは何の関係もなく。

北朝鮮話第二弾
であります。
なぜかと申しますと。

この前の平壌冷麺の話題がずっと引っかかっていたのですが、
つい先日、日本大使館のとある方から
「彼女らは本物の『喜び組第三部ぐらい』である」とうかがったので
これを機に書いてしまおうと。

ついでに、昨日はちょうど終戦記念日でもありましたので。
(なんか偶然衛星のNHKつけたら戦没者慰霊式典やってて気づいた自分)

全速力復習・北朝鮮史。

北朝鮮は、第二次世界大戦下では、いうまでもなく
韓国とひとつの国で、日本の支配下に置かれていました。
それが、日本の敗色が濃くなってきて
北からソ連(当時)、南からアメリカが攻め込んできて
日本勢力を放逐したわけです。
そのとき、ソ連とアメリカが朝鮮半島を南北に分断して
現在の朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)、大韓民国(韓国)の
二つの国に分かれることになったわけです。
ちなみに、この分断ラインが通称「38度線」であります。

その後、北朝鮮では
かつて抗日闘士として活躍した金日成が政権を握り、
共産主義に基づく独裁性がしかれることになりました。
そして、その体制の元で、すべての権力・富が金日成派に集中するという
異常な国家が出現。
息子の金正日の代になって事態はさらに悪化、
この親子の体制下で、将軍崇拝、情報統制、鎖国、外国人拉致問題、飢餓、粛清など
数え切れない悲劇
が生まれているわけです。

……とえらそうに書きましたが。
この「将軍崇拝、情報統制、鎖国、外国人拉致問題、飢餓、粛清など」というイメージ。
具体的にはどういうものなんでしょう。という疑問が出てくるわけです。
外国人拉致問題は日本が直接関わっている問題なので、
比較的イメージしやすいかと思いますが、
その他に関しては、あまりに限られた情報しかないため
「なんか怪しい指導者の下に怪しい国民が集っている危険な国」
というイメージが出来てしまっている気がします。
というか、私がそうでした。いやきっと今もだ。

で、この「比較的イメージしやすい自分の被害」
「危険だという印象しか情報がない他人」という構図が
実は曲者なんじゃないか、と。
「危険な国のせいで自分たちはこれこれこういう被害を受けた」
という、やたら一方的に相手が悪い結論が生まれてしまうわけです。

私は、拉致問題に関して北朝鮮に肩入れしてるわけではありません。
親兄弟がある日突然さらわれて、その後の生死さえわからない、なんて
想像するだに恐ろしい。

私はただ、怒る相手を見極めるべきだ、と言いたいわけです。
朝鮮学校の生徒のチマチョゴリ引き裂いて何になりますか。
その子らが何したって言うんですか。
(って言うか、それ以前にそれって痴漢じゃないんですか)

北朝鮮の人が全員拉致加害者だというのなら、
アラブ系の人は全員テロリストです。
そして日本人は全員連合赤軍です。

違うでしょ?


というわけで、北朝鮮に関して少しでも理解を深めるために。
アサドリから本のご紹介をば。


『凍れる河を超えて―北朝鮮亡命者の手記』(文庫本上下巻) 張 仁淑 著


著者は脱北者の方で、現在は韓国にお住まいとのことです。
彼女は北朝鮮では建築設計の超一流技術者で、
「主体思想塔」「アンコル橋」など重要な建築を数多く手がけたエリートです。
そして、4人の息子さんを育てた母親でもあります。
(しかし、そのうち一人は当局により処刑)
この本には、北朝鮮におけるエリートとしての栄光、
普通の母として、庶民としての日常、
そして北朝鮮国民としての悲劇などが
詳細に、かつ分かりやすくつづられており、
北朝鮮に住んでいる国民は、実は「まったく普通の人」なのだ、ということが
しみじみと理解できる本です。

さらに、ひとつの国としての北朝鮮の異常さが具体的に分かる本でもあります。
かつて喜び組が来日した折、
金正日の写真が雨でぬれているのを見た彼女らが泣きじゃくった、
という報道を目にしたことがあります。
その際、私はTV局のやらせを疑いました。
が、今にして思えば、あれはやはり、本気で泣いていたんだなあ、と。
そういう国民としての心情に関しても、極めて分かりやすく書いてあります。

ひとたび「反逆者」と見なされたときの恐ろしさについても。
彼女は、留学先で長男が亡命したことを責められ、地方に追放されました。
そしてその長男を頼って亡命した際、
逮捕されていた次男を見殺しにせざるを得なかったのです。
これに関しては、読めば分かるとしか言いようがありません。

そして(これが重要だと勝手に思うのですが)、
どんなに困窮しようが圧制の下に置かれていようが
彼女にとってこの国は、かけがえのない故郷だということも。
今まで半世紀以上生きてきた場所で、大事な人や物も数多くあって、
それをほとんど全部投げ打って逃げ出したわけです。
もしかしたら二度と帰れないかもしれない、でも
生き延びるためにはこれしかない、覚悟の亡命です。
私は留学生ですが、帰らないつもりで国を出たわけじゃありません。
ちゃんと帰る場所があっての出国です。
海外移住にしたって、里帰りは(基本的に)可能なわけですから
亡命とは重さが違います。
その「重さ」が克明に描かれた本です。

祖国から引き離されて帰ることのできないつらさは、
拉致被害者の方々を見ても明らかでしょう。
もっとも、祖国を出た(出された)経緯は全く違うのですが。

某合衆国の某G.W.B.大統領は、北朝鮮を「悪の枢軸」の一国に挙げました。
が。
北朝鮮そのものにしても喜び組にしても在日の方々にしても、
あるいは平壌冷麺にしても。
私たちは多分、知らないから怖いんです。
知らないから不必要に責めるんです。
知らないなら知ればいい。知は力です。
某独裁者にプレッシャーをかける意味でも、
お互いが知り合ってスムーズに暮らしていく意味でも。
嫌でもなんでも、実際ご近所なわけですから、ケンカしてたら共倒れです。

……大体、元はといえば朝鮮半島に攻めてった日本も悪い。
戦後59年、日本人も朝鮮人も日本のせいで無駄に死んだ歴史はもう消せません。
そしてここでも、軍の言うことを信じて朝鮮半島に渡った
日本の一般兵士がいるわけです。

もうそろそろやめにしようぜ。と言ってやめられるなら簡単ですが。
せめてちょっとは学習したいなあ。と思って
こんな日記を書くわけです。
皆さんを教化しようだなんて考えちゃおりません。自分の勉強用に。

北朝鮮が、本当に自由な国になることを祈って。
韓国と一緒にならないにしても、自由に行き来できる国になることを祈って。
みんなが好きな人と好きな場所で好きに暮らせることを祈って。
そして日本もうまいこと仲良くしていけることを祈って。

って言うか、わしゃテポドンで死にたかねぇ(本音)。

……え? タイトルの意味ですか?
そりゃもちろんD.O.D.(Democracy or dictatorship?)でございますよ。
文法あってるかどうかは別として。

夜露死苦 04年08月20日(金)
河近くに、休日の夕方になると人々が多く集う、
公園とか遊園地めいたスポットがあるのですが。
そこ沿いの道路、中央分離帯が芝草になっていて
なかなか居心地がよさそうなのです。

先日の夕方、知人のバイクの後ろに乗っけてもらって
その道路を走ったときのこと。
中央分離帯の芝草の上に多くの若い衆がたむろってるのを目撃。
しかもカッコがお金持ちっぽい。

あれは何やってるんでしょう、と聞いたところ。
知人のお答え。

「ああ、あれはアー・クロムって言ってね、
 ああやって集まってバイクレースやってるんだよ」

私のヒアリング能力に間違いがなければ。
「アー」とは、年下の人の名前に付けて「〜ちゃん」、
もしくは、見下げている人の名前に付けて「奴、野郎」という意味の接頭語。
「クロム」とは、「群れ、グループ」という意味の名詞。
で、合わせて「グループ野郎」。
ってことは。

…………族かッ! 要するに!!

近況とか雑念とか 04年08月23日(月)
近況発表。緊急発表?
アサドリ、滞在延長します。
といっても、9月上旬までですが。
というわけで、サイト更新開始期間も延びます。
10月1日再開予定。
とはいえ、ネタも何も皆無です。どうなるやら。

とここまで書いて。
本当はこの「アホウドリ日記」、
ロックマン以外のネタを書き綴るつもりでいたのです。
こんな所にこんなこと書いて、なんかポリシーに反するなあ。

とここまで書いてしまったので。
開き直ってもう少し書くことにします。

私がサイト停止した後、ロックマンX界で何があったかというと。
X7出ました。コマンドミッション出ました。X8も出そうです。
さらに時間をさかのぼって、私がXを一度止めた後、何があったかというと。
X4〜6出ました。さらにGBでサイバーミッション、ソウルイレイザー出ました。
(ロクゼロはここに入れるか微妙なので、ひとまず置いておくことにします)

上記全タイトル、アサドリは未プレイです。

大丈夫なのかい、アホウドリさんよ。
仮にもボスサイト開いて全ボス網羅をうたってる身じゃないか。
いくら攻略本買ったって、未プレイじゃ片手落ちだよ。
まあメガミッションはカードだけだから仕方ないがね、
それだって全部集まってるわけじゃないじゃないか。

やりたいことがあってサイト停止するのは勝手だけど、
その間に世の中はちゃんと進んでるんだよ。

おまけに絵も描けない(練習しなかったよね)、文も書いてない。
あんたの手に負えるのかい、あの全ボス網羅の題目は?
ええ?

因果応報、とは世の習い。
仕方ないです。こればっかりはこうなる定めだったんです。
身の報いとは分かってますが。

ほかのサイトさんががんばってるのを見るたんびに焦る今日この頃。

でもそんなこと言ったって仕方ないです。
自分でこの道選んだんですから。

私は迷わない。迷わない。迷わない。迷わない。迷わない。迷わない。迷わない。迷わない。迷わない。迷わない。迷わない。迷わない。迷わない。迷わない。迷わない。迷わない。迷わない。迷わない。迷わない。迷わない。迷わない。迷わない。迷わない。迷わない。迷わない。迷わない。迷わない。迷わない……

ぬおおおおおお!!

というわけで、この悪循環を打開すべく
お寺あたりの霊媒師さんに占ってもらいに行きます。

ああっ、霊も降りねえよそんな雑念って突っ込みはご容赦を!

「こどもじゃないのよッ」 04年08月28日(土)
ここの言語では「電話」を「トゥールサップ」と言うことを
念頭に置いて、以下をお読みください。

うちのステイ先の子(5歳、女)。
私が一時帰国する前まで、おもちゃの携帯電話片手に
回らぬ舌でトゥールチャップトゥールチャップ言って遊んでたのですが。

この間。
やっぱりおもちゃの携帯電話で遊んでたので
「何してんの? トゥールチャップ?」と声をかけたら、
「トゥールチャップじゃないわよ、トゥールサップよッ」
とのお返事。

私が悪うございました。

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