瑠璃紺とイーニーの出身分割世界

世界名:

世界観:

獣をベースに進化してきた種族が暮らす分割世界の一つ

人に近い種族もあれば獣のままの姿を保つ種族もあり、その生活様式は様々である
ゆえに昔から種族同士の小競り合いも多かったが近代になって徐々に種族間の調整がすすみ、現在では個人や団体での諍いはあれど、種族ごとによる大きな争いは起きていない

交通の要所では街が発展し、様々な種族の坩堝と化している都市も少なくない

逆に地方では各種族の出身地となる街や村落が多く点在しており、其々に農業や工業、交易品など種族ごとの特性を生かした特産品で発展をみせる土地もあれば、逆に過疎の一途を辿る土地もある

分割世界で暮らす種族たちの大きな分類として、人型をとる種族と、人型を取れない種族、そして半人半獣の種族の三種に分けられる

人型をとる種の代表種はワーウルフや猫又
人型を取らない種の代表種はグリフォンや麒麟、ケット・シー
半人半獣の種の代表種はケンタウロスにハーピーである

珍しい種族が多い世界であることから、時折他の分割世界から人攫いが来ることもある
そのため、他の分割世界からの望まれない来訪者は世界共通の問題として現在対策が考えられ始めている



地図は分割世界最大の大陸の北西部

人口の多い順に
・湖岸の都ルラック
・交易の街コメルス
・ロウーユの街
・海上都市ラメール
・港町ベーシュ
・魚人の街バトー
・港町ルポール
・狐狸の里
・妖狐の村

となっている


各都市の詳細は下記に

《湖岸の都ルラック》
大陸北西部最大の都
悠然と佇む白亜の城を都内は碁盤のように区画整理されており、北西部最大の人口を用意に飲み込んでいる
北部に希少鉱石の取れる竜の背山脈、南部に瑠璃の輝きを持つ湖ブルーマリヌに囲まれた鉱業と観光業で潤う都でもある

主な産業はブルーマリヌへの観光客を対象とした第三次産業
※グリフォンとケット・シー達が経営する黒猫ケットのグリフォン便北西部の拠点があることでも有名である

そして竜の背山脈から取れる希少鉱石の採掘や加工、それらの輸出を主とした鉱業である

特産品は湖の名前から名づけられた瑠璃の輝きを持つ宝石ブルーマリヌとその加工品


《交易の街コメルス》
大陸北西部の商業の中心地
大動脈であるアルセール街道の中心に位置することから、北西部の商人はこのコメルスの街を一旦経由してから各地方へと流れていく
北西部内各地の特産品や大陸各地からの輸入品
そしてそれに付随して各種族の出入りが激しく、北西部における人種の坩堝と化している

有力商人たちによる評議会によって自治されている自治都市としても有名

主な産業は特産品などを介した運搬業や商品の中卸業など

主とする特産品はなし
ただし、この街の料理は商人が多いためか北西部で一番美味とされている


《ロウーユの街》
竜頭半島と呼ばれる特徴的な半島部にある街
海に面しては居るが急傾斜な土地が多く、漁業は他の港町ほど発展していない
代わりに石積みによる急傾斜を改良した段々畑による果実の栽培で有名である
また、それに伴う果実種の生産も有名で北西部に出回るワインや果実酒はロウーユ産が主と言っていいほどの流通量を誇る

主な産業は農業。それに伴う酒造業

特産品はロワーヌワインと果実酒


《海上都市ラメール》
マーマン、マーメイド、ネレイド、その他魚人と呼ばれる人種にとっての大陸北西部での中心地であり、北西部の海上運輸の中心地でも有る
また浮島を利用した街づくりは景観も伴って観光地としても有名
また、浮島下部には特殊な海底鉱石を利用して作られた海中都市もある

主な産業は運輸業、そして海底鉱石の採集とその加工業
※海底鉱石には種類があり、暗闇で仄かに発光するもの(燐光石)や加工すると透明で強度が有る壁材になるもの(透鉱石)など多様である
海中都市ではこの透鉱石を利用した窓で海中の景色を見えるようにしてある建物が多い

特産品は海底鉱石とその加工品


《港町ペーシュ》
アルテール街道に位置する港町
漁業もだが、交易の街コメルスと魚人の街、そして海上都市ラメールを繋ぐ中継地として利用する人が多く、港町というよりは宿場町としての色合いが強い
人口規模は大きくないが夏に開かれる海上花火が有名でもある
商人の中にはそれを楽しみに一年前から夏の宿を予約する者もいるようだ

主な産業は漁業と宿泊業
特産品として特筆すべき物はないが縁日のイカ焼きや海鮮焼き蕎麦は地元民にも観光客にも好評


《魚人の街バトー》
マーマンやマーメイド、ネレイドの多く住む港町
海上都市に暮らす者より漁業に携わるものの割合が多い
豊富に魚介類が取れるからか、ただ単にそれらを販売するだけではなく加工品の作成にも力を入れている
ワーキャットや猫又、ケット・シーにバードマンなどの他種族を誘致して彼ら向けの加工品を作り出した事でも有名


主な産業は貝の養殖業やそれに伴う真珠の加工
そして漁業

特産品は豊富に取れる魚肉の加工品
テンプラやカマボコ、ハンペン、そして魚肉ソーセージが有名


《港町ルポール》
竜頭半島の西、海上都市の北に位置するアルブル島にある港町
近年になって島で育つ樹木が造船に適した物であることが発見され、船大工や関係する職の者が移住して作られた新興の町である
船大工にはワーベアーやワーパイソンなど身体の大きな獣人が多く、必然的に住人は彼らのような大型の獣人種で構成されている
最近では海上都市からマーマンなどの技術者も移住し、新しい船舶開発に余念がないと噂されている

主な産業は林業及び造船業
特産品はルボワの樹。船の端材を利用した木材加工品など

《狐狸の里》
古狐狸平原の南、街道沿いにある狐と狸の獣人が主に暮らす新興の里
古狐狸平原にある各種族の村から古さを嫌って出てきた者たちによって作られたまだ新しい里である
とはいえ、村々との関りを断っているわけではなく、寧ろ村と他の街との中継地点のような役割を果たしている
この里が出来てから各村の特産品の流通量が今までより増えている事を見れば、両者の関係が良好な事は疑いようがないだろう

主な産業は農業と繊維業
特産品は古狐狸平原産の綿花を使った染物


《妖狐の村》
古狐狸平原の中ほどにある古くから続く妖狐の村
他種族との関りが余りなく、村で一生を終える者も少なくない
しかし、此処で作られる絹は北西部だけでなく大陸全般で需要が高く、一部の者が窓口となって限られた量の絹や着物を流通させている
妖狐の村の着物は人気が高く、残念ながら一般で見られる事は少ないが、その作りは芸術的であることで有名である

また、ルボワの樹やブルーマリヌを利用した櫛などの装飾品でも有名であり、近くにある神狸の村の漆器類と同じく希少な特産品として人気が有る

主な産業は製造業と養蚕。そして農業
特産品は絹の反物や着物。装飾品