この度は弊サークル『1211』のCDを手にとって頂き誠にありがとうございます。 1.鴉月花憐 黒い風切り羽を白い背に隠して 解れかかる糸の赤きことを知ったあの夜 硝子戸透覗く月 浮かぶ艶姿に 花弁一つ彩なす恋路の行方には  月夜花霞 燃ゆる熱情の渦にまかれ 堕ちゆけば夢物語 この夜の底で見た 風景切り抜いてみせて 逆さまに映るその心情を 甘い夜露に濡れてく この体引き寄せて 深い闇に抱かれた もう月は隠れ 草木眠る頃に 乱れ髪梳かす細い手首 貴方が引いたから 夜を重ねても響かぬ想い 胸に一つ 春終われど散らせやしない この眠れぬ唇そっと溜息を塞ぐ 罪の香は甘い花の様 その一花心に  いっそ泣き濡れたままで 一夜の夢に溺れて 遠ざかる心 高い下駄の音を響鳴らし 追うよりも羽根を広げて この夜に乱れ咲いた花  貴方が散らして 独りより寂し、恋、憐れ その愛しい背中にそっと爪痕残す せめて疵癒えるまで忘れないで 東の夜の果ての風景 疾風に巻かして 淡き夢醒めて風乙女 甘い思い出を一つこの心に仕舞った 眠らぬ夜の中で 深い闇に抱かれて 2.恋慕峠 秋枯れた山の侘しさに染まる 衆生の吐息潜む黒い闇の中で 触れることの無い山の掟に 囚われた心解く 夢を独り見てた それはあの春の記憶 遠くの貴方を追って 胸を締め付ける甘い苦悶 少女はそれに恋と名付けた 嗚呼揺れる心抱いて独りで見上げた空 貴方の影を探して寂しい風を斬る 溢れる涙燃える山の赤染め付けたら 恋しその温もり想い切なき夜を待つ 人ならぬこの身を呪う言葉も 風の彼方に消えて 独り日暮れの山   やがて傾く陽は消えて 夜落ち全て覆い隠す 黒い辻風にこの身潜めて 想うがままにその身攫えば 嗚呼少女の夢、愛しい胸に耳当て眠る その腕に抱かれて汚れ壊れてしまえば 時雨の音 騒ぐ心掻き消せないまま 片恋の行方知れず 秋の空に彷徨う 独りで見上げた空 貴方の影を探して寂しい風を斬る 溢れる涙燃える山の赤染め付けたら 恋しその温もり夢見春を待ち焦がれる ・Cutie spoiler そわそわして眠れないのは 恋をしてるからなんかじゃなくて 私が目を閉じてる間に なんか楽しいことあるんじゃないのって 気になって フィルムも巻いたし手帖も持った そうそうペンも忘れちゃダメね 洗ったばかりの羽を広げて ちょっと助走までつけちゃったりして この夜に飛び出してゆくよ Flying cuty spoiler in the midnight フルスピードで寄ってって 一激写離脱でOK 貰った!シャッターチャンス! その一瞬を逃さないよ 今夜の一枚はあなたの可愛い寝顔 夜風吸い込んで 胸いっぱいに トキメキのタネ綴る 楽しいこと 綺麗なもの 忘れたくないこと 全部いつかあなたに見せてあげる! Flying cuty spoiler in the midnight あやや フィルムが切れちゃった 取りに帰る暇はないよ しまった!シャッターチャンス! カメラなんかよりもずっと 高性能なこの瞳で Shoot take up and Shoot Flying cuty spoiler in the midnight フルスピードで寄ってって 張り付き激写でOK 貰った!シャッターチャンス! この一瞬は忘れないぞ 内緒の一枚はあなたの可愛い笑顔