2.5 「最大の日本語訛り」の克服 概要編.txt 作成 :2007/03/10 最終更新:2007/03/11 --------------- 目次 Start ------------------------------- 2.5 「最大の日本語訛り」の克服 概要編 (1)【概要】 (2)【リスニング能力と通じやすさへの影響】 --------------- 目次 End -------------------------------- *********************************************************** 2.5 「最大の日本語訛り」の克服 概要編 (1)【概要】  「最大の日本語訛り」と呼ぶにふさわしい、ネイティブスピーカーと日本人英語の 決定的な違いについて示します。 驚いてください(笑) 英米人に限らず、日本人・韓国人(モンゴル人も?)以外の多くの国の人は、 <<<口から声を出していない>>>です! たちが悪いことに、それらの国の人たちも口から声を出していると勘違いしています。 (それらの言語の調音音声学、音響音声学という学問でも、口から声を出すことを  前提として研究されています。勘違いしているのです。) 代わりに、英米人は摩擦音・破裂音・/l/を除く全ての音を100% 鼻から出しています。 また、鼻から声を出しても、鼻から出ているように聞こえる音と、そうでない音が存在 します。 ※今の時点で100%鼻から声を出そうとしても、多分できません。実践編を参照して下さい。 http://accent.gmu.edu/searchsaa.php で英語ネイティブ、日本人、欧米人等の声を 聞いてください。ネイティブの本当の、鼻から出ている音がどれなのかを探る方法として、 鼻から出ている音を探しては絶対駄目です。 我々が思っている鼻から出ている音以外の、鼻から出ている音が沢山あるのです。 ですが、日本人なら口から出る音なら分かるはずです。 日本人の声 = 口から出る音(多数) + 鼻から出る音(少数)、です。 まずは、日本人の発音を聞いて、口から出る音を聞いてください。 「あぁ、これが口から出る音だな」と感覚を掴んでください。 そして、口から出る音がネイティブの声に存在すれば、日本人とネイティブの声は 基本的に同じですが、もし、ネイティブの声に口から出る音が存在しなければ、 ネイティブの声 = 鼻から出る音、(摩擦音、破裂音、/l/を除く)です。 どうですか? ネイティブの音声に口から出る音は存在しましたか? 日本人の英語の音声には口から出ている音が存在するのに対し、欧米人の音声には口から 出ている音が、私には存在していないとしか聞こえないのです。 ------------------------------------------------------------------------------- (2)【リスニング能力と通じやすさへの影響】  日本人が英語を話す場合、大きい声を出せ、と発音本などで書かれています。しかし、 ネイティブスピーカーは常に大きい声を出しているでしょうか? いいえ。聞き手との 距離に応じて声の大きさを調整しています。近くの人と話す場合は、ボソボソ声です。 日本人と同じです。では何故、日本人のボソボソ声の英語はネイティブに通じず、 また、ネイティブスピーカーのボソボソ声を日本人が聞き取るのが難しいかというと、 ずばり、これでしょう。日本人は口で声を出し、ネイティブスピーカーは鼻で声を出す。 その違いが顕著な小声では、お互いの違いが多すぎて聞き取りができないのだと思います。 以上