【出合いは唐突になの】 少女、八神はやては困っていた。 目の前に倒れている獣に。 「・・・・・・」 「う・・・」 獣は呻きながらズリズリとこちらに近づいてくる。 そして獣ははやての足元まで来ると仰向けになり力尽きた。 「・・・し・・・白――グェッ」 グシャッ、とはやては目の前の獣を踏み潰した。 「おい獣、聞いとるか獣」 ズタボロになった獣の首根っこをつかみ持ち上げる。 「うぐぅ」 「お前か、昼から散々私の頭の中に話しかけてたのは」 そう、それは数時間前の事である。 お昼学校にて 「授業は退屈やなぁ」 (たす――けて――) 「!」 いきなりの事で、はやては立ち上がり周りを見た。 「どうしました八神さん?」 「い、いえ何でもありません。あははは・・・」 誤魔化しつつ座りなおす。 (なんやったんや今の?) はやては先ほどの不思議な声に戸惑っていた。 (お願い―――ハァハァ――たす――けて――) ( !!! ) その声は聞き違いではなかったのだ。 次の授業の時間でも、 (ハァ――ハァ―誰か――ハァ――たす――) 体育の時でも (ハァハァ――んっ――ハァ――ふぅハァ――) お昼休みの時間にも (ハァハァ――ウッハァハァ――ハァアンッ、ハァ――オゥ―) 「あのときから散々散々キモイねん!」 「ギャッ」 気づくと両手で獣の首(?)を締め上げていた。 「そのっ、ま・・・」 「おかげで昼飯もまともに食われんかったわ!」 「・・・まっ・・・て――あ」 プシャーっと獣の下半身から黄金色の液体が噴き出る。 「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」 はやては思いっきりその獣をぶん投げたのであった。