【魔法少女始めますなの?】 「助けてってこのことやったんかい!」 はやてと謎の動物は走っていた。 「ちょっと違うけど今はそんな感じ」 後ろからは身の丈2メートルは裕に超えている黒い生物が二人を追いかけている。 周りの木々や電柱にぶつかろうともお構い無しになぎ払う。 「あいつを追い返すなんか良いアイデアとかないんか?」 「う〜んそうだねぇ・・・ちょっと考えるから君の上に乗せて休ませてくれない?」 「私もあんまり体力ないから急いでや」 そういうとはやてはフェレットもどきを抱え上げ方に乗せると再び走り出した。 その間も追いかけてくる謎の生物。 差はどんどん縮まってきていた。 「有効な手段、有効な手段――」 「はぁはぁ、まだかぁ?」 「もうちょっと落ち着く場所にいってみよう」 「ちょ!?」 そういうと、もどきは襟元からはやての服の中にもぐりこんだ。 「ウッヒョオオオオ、中はキャミソール一枚でブラはしてないなこれは!」 「ちょっと・・・ぁん・・・やめ・・・ぇ・・・」 服の中で動き回る動物。 「それじゃあノーブラか確認のためにキャミソールの中に突貫します!」 「もぉ・・・ぇ・・・ええかげんに―――せいっ!」 「いや〜ん♪」 はやては変態動物の尻尾をつかむと服の中から引っ張り出す。 逆さ吊り状態の動物だがなぜか幸せそうな顔をしていた。 「どうやら興奮して考えがまとまらんようやな」 「いやぁもうちょっとだったんですが」 ズシンッとまたもや背後から足音が聞こえる。 どうやら先程のイザコザで完全に追いつかれたようだ。 「そんなに落ち着きたいんなら・・・」 「あの・・・ちょっと・・・?」 はやての口は笑っていたが目が笑っていなかった。 「――――――!!!」 これをチャンスと見たのか、謎の生物がはやてに向かって手を伸ばす。 「お望み通り落ち着く場所へ案内したるわ!!」 そういうとはやては変態動物を敵に向かって投げた。 「ギャァァァァァァァァ」 すると相手の手ははやてではなく、変態を掴もうと動きを変える。 「やめてぇぇぇぇぇぇ―――えっ!?」 それは相手の両手が合わさる瞬間だった。 フェレットもどきは慣性の法則を無視し逆側へと引っ張られていた。 そしてはやての手の中に逆戻りする。 「な〜んてな」 投げる前に付けていたのであろう。 尻尾の根元の所に紐がついており、はやてはそれを引っ張ったのだ。 面を喰らったのか、敵は呆然としていた。 その隙に再び敵に背を向け走り出す。 「うごごごごごご・・・お、お尻ががが」 変態動物は先程の衝撃に悶えている。 「まぁせっかく助けに来たのにゲーム放棄じゃおもんないからな」 「こ、言葉は優しいけど目が笑っていませんよ?」 「な〜に、また敵に投げられたいの?今度は紐無しで?」 ギリギリと掴んでいた動物の首を絞める。 「ズビバゼンデジダ、優しいお嬢さん!」 はやては路地裏へと入り込んだ。 「で、ええ考えは思いついたん?」 立ち止まりフェレットもドキを降ろす。 「そんな事いわれても今はお尻が・・・・・・ん?」 「どうしたん?」 なにか閃いたようであった。 「君、魔法少女って興味ある?」 「ま、魔法少女・・・!?」 はやての頭の中で小さい頃から見ていたアニメの映像が流れ始める。 どれも可愛く変身し、可愛く魔法を使っているアニメだった。 「まぁ・・・その・・・興味なくはないなぁ・・・・・・可愛いのとか」 「え?最後方聞こえなかったんだけど?」 「うるさい!興味あるっていったんや!」 動物を踏みつぶすはやて。 「うぅぅ・・・まぁ興味があるならいいや」 起きあがりはやてを指差す動物。 「今日から君は魔法少女になるのだ!」 「ほ、ほんまに!?」 はやての頭の中に再び可愛く変身し、可愛く魔法を使っているアニメの映像が流れ出す。 「それじゃあ変身するためのアイテムを――」 「はぁ、やっぱり魔法少女といえば変身やなぁ」 はやてはもはやフェレットもどきの話は聞いておらず、一人世界に入っていた。 もどきもそれにはお構いなしに何やら準備のためかふんばっている。 「変身はやっぱり可愛く―――」 「ぷりぷりぷりりんっと」 モリッ コロン と動物の尻から一つの赤い玉が噴出された。 「かわ・・・いく・・・」 「さぁこれを使って魔法少女になるんだ!」