―藤木さんが今回演じられます、岡村恵太朗とはどんな人物ですか?  臨床心理士なんですけれども、恵太朗には臨床心理士の仕事がなかなかなくって、 それだけでは食べていけるわけではないので、他に色々バイトをしていたみたいですね。 でも、たまたま聡子さんの病院に空きが出たので、バイトは卒業したという感じです。 あとはエコロジストみたいです(笑)。 ―エコが原因で彼女と別れるシーンがありましたが、どうですか?  そうですね、一応ドラマなので別れるシーンはデフォルメして印象的に描かれて いるんですけれども、僕自身は「ここで別れるってことはないでしょ」とは思いました(笑)。 ただ、そういう価値観の違いはとても大きなことですし、そういうことが原因で別れることは 大いにありうるなとは思いました。 ―恵太朗はエコロジストですが、藤木さんはいかがですか?  単純なことしかやっていないですよ。僕は元々エコに疎い人間だったんですけど、 周りのスタッフにエコロジストがいまして、My箸を持ち歩いたりしているという話を聞いて 自分のコンサートグッズにもエコグッズを作ったりはしました。こういう時代の流れというか、 世界的にもそういう風になってきて、エコが特別なことではなくなってきていると思うので、 現場にはMy箸・Myカップを持参しています。 ―話は変わりますが、藤木さんはどんな40歳になりたいですか?  僕自身はなるべくなら歳は取りたくないものだなと思っているので、あんまり前向きに 考えたことはないですね(苦笑)。恵太朗は今回、33歳を迎えたばかりでアラフォーからは 少し遠ざかっていて、聡子にKYな発言をしちゃうという役なんです。 でも、僕自身は今年の7月に36歳になるのでアラフォー世代なんですけれども……。 どうなんですかね。あと4年って言ったらあっという間だと思います(笑)。 ―恵太朗はアラフォー世代が苦手なんですか?  恵太朗はアラフォー世代が苦手というわけではなく、お姉さんが3人いるという設定なのですが、 一番上のお姉さんが今年40歳ということで、そのお姉さんたちに鍛えられてきて……思うところ があるといった感じなんでしょうね。僕の中では、周りの年上のスタッフさんたちとかと話をして いても世代的な差っていうのは感じないですね。職種とかによっても違うんでしょうけど、僕自身 はアラフォーが苦手とかっていう意識はないですね。 ―天海さんとの共演はいかがですか?  すごくチャキチャキしていて、アネゴ肌でグイグイ引っ張っていって下さる方なんじゃない のかなと思っていたんですけど、その通りでした(笑)。でも凄く細やかな部分が大きくて、 僕にもとても気を使ってくれるし、僕の方が恐縮しています。この間も、エレベーターを乗り 合わせたときに、「どうぞ」って先に通してくれようとしたんですけど、 僕としては「いえいえ、何をおっしゃいます」と(笑)。 そういう細やかな部分も持ってらっしゃる方なんだなと思いました。 ―最後に、視聴者の皆さんにメッセージをお願いします。  中には重たいテーマが描かれていたりもしますけれども、現場の雰囲気は明るいですし 天海さんをはじめ皆さんテンポよくやっていらして、重たさを感じさせないくらいの面白い 作品になっていますので、ぜひ見てください。そして恵太朗は度が過ぎたエコということで、 皆さんから遠ざけられてしまう役なんですけれども、きっと恵太朗は聡子をはじめとする周りを エコロジストにしてやろうというのがドラマのテーマの1つだと思っていますので、 よろしくお願いします(笑)。