582 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/04(月) 00:00:19.70 ID:IkTpRsRvO
【素朴なギモン】


妹「お兄ちゃんの写真にちゅー♪」

妹友「んー…ねぇ、妹ちゃん」

妹「んー?ダメだよ、この写真は私のなんだから!妹友ちゃんは自分のメリーゴーランドの写真にちゅーすればいいんだっ」

妹友「……/////」

妹友「じゃなくて!妹ちゃんは、どうして兄さんの事が好きになったの?」

584 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/04(月) 00:04:12.92 ID:IkTpRsRvO
妹「どうして、って…?」

妹友「だって妹ちゃん、兄さんの事、家族以上に好きだよね?」

妹「もちろん!お兄ちゃんになら処女あげてもいいよっ」

妹友「/////」

妹「今は…お兄ちゃんも妹友ちゃんも大事だから、ちょっと足踏みしてるけど…別の子だったら絶対に阻止してるよ」

妹友「ありがと…////」

妹友「でもなくて!好きになったきっかけとか…あるの?」

妹「きっかけ、かぁ…」

585 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/04(月) 00:07:17.23 ID:IkTpRsRvO
妹「小さい時に、すっごい大きな犬に襲われて、泣いてたんだけど」

妹「そこにお兄ちゃんがきてさ。もちろん、お兄ちゃんも小さいから、怖かったんだろうと思うよ?」

妹「でも、私を守ってくれて。その時からかなぁ…ホントに好きになったのは」

妹友「へぇ…」

妹「って言う設定はどうだろう?」

妹友「…妹ちゃーん…?」

586 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/04(月) 00:14:15.35 ID:4k1GPD7N0
www

587 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/04(月) 00:15:18.65 ID:A0JMqq7FO
おいwwww

588 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/04(月) 00:17:00.60 ID:IkTpRsRvO
妹「あはは、忘れちゃったよ」



妹友「もぉー、教えてよー」

妹「生まれた時から大好きだったのー♪」

嘘だ。

本当は覚えてる。

はっきりとでは、無いけれど。

589 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/04(月) 00:19:34.42 ID:IkTpRsRvO
どちらかと言えば、私は最初、お兄ちゃんがキライだった。

疎ましく思っていた。

いつも年上だからと威張るお兄ちゃん。

おやつも、好きなおかずも、全部お兄ちゃんの方が多い。

おもちゃだって、お兄ちゃんは新品。

でも、あれはいつの事だったっけ…。

590 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/04(月) 00:21:53.08 ID:IkTpRsRvO
助けられたのは、本当。

でも、犬からじゃない。

救われたのは、本当。

でも、それは身体じゃない。

『かわりにぼくが、ずっと妹をまもるから』

小さな身体と腕で、抱き締めてくれたお兄ちゃん。

救われたのは、こころ。

591 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/04(月) 00:22:51.65 ID:Y5Kdaw4qO
次は妹ルートか

その次は女ってわけか

592 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/04(月) 00:23:27.89 ID:IkTpRsRvO
おぼろげに霞む記憶。

お母さんは、いつも泣いていた気がする。

お父さんは、いつも怒ってた。

恐いお父さん。

私の身体を押さえつけて

笑うお父さん。

593 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/04(月) 00:25:01.19 ID:NWgcmL+B0
親父にいじめられる妹のなんと多いことか

594 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/04(月) 00:25:32.42 ID:IkTpRsRvO
詳細は省く。

思い出すのも気持ちが悪い。

でも、お父さんから私を救ってくれたのはお兄ちゃんで

私を守ると言ってくれたのもお兄ちゃん。

お兄ちゃんは私にとって、スーパーヒーローなんだから。

596 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/04(月) 00:31:18.89 ID:IkTpRsRvO
『お父さん』とは、それ以来会っていない。

お母さんはきちんと裁判をして、私たちの養育権と、養育費、そして、『お父さん』が私たちに近付くことを禁止する権利を手に入れた。

幼くても、お兄ちゃんはきっと、一家の長って事を、うっすらと認識していたんだろうか。

その日から、お兄ちゃんは『ぼくはおにーちゃんだから』が口癖になった。

『ぼくはおにーちゃんだから、妹におやつをあげるね』

『ぼくはおにーちゃんだから、がまんするよ』

でも、時々こっそり泣いていたのを、私は知ってるんだ。

お兄ちゃんは、私を守ってくれる。

だったら、私に出来ることは。

597 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/04(月) 00:33:02.25 ID:IkTpRsRvO
お兄ちゃん。

お兄ちゃんが私を守ってくれるみたいに

私はお兄ちゃんの味方でいるから

世界中がお兄ちゃんを責めても

私だけは、お兄ちゃんの味方だから

大好きなお兄ちゃん

愛してるんだよ、お兄ちゃん

599 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/04(月) 00:35:52.86 ID:ZdMSCOVZ0
そもそもこの良母が何故そんな屑と結婚したのか

600 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/04(月) 00:42:31.51 ID:NbpUmNlCO
恋ってのは盲目なんだよ

601 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/04(月) 01:00:08.75 ID:IkTpRsRvO
だから、お兄ちゃんが口寂しくなったらキスしてもいいし

もちろんディープなやつも!

触りたかったら、いくらでも触らせてあげる

おっぱいも、お尻も

えっちは…ちょっと怖いな

でもでも、お兄ちゃんのためなら、大丈夫だよ?

だから、早く私を食べてね、お兄ちゃん♪



妹友「…妹ちゃん、今、すっごくだらしない顔してるの、自覚してる?あと、よだれ…」

602 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/04(月) 01:01:27.44 ID:0e59n0er0
うむ

603 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/04(月) 01:01:36.37 ID:IkTpRsRvO
妹「まぁまぁ、色々あるんだよ、色々」

妹友「色々…」

妹友「………////」

妹「え、今何を想像したの?」

妹友「べ、べつにっ」

604 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/04(月) 01:01:57.45 ID:CpxHqjDDP
妹も妹友も兄のことがマジで好きだなんて・・・
とても切なくなっちゃうよ

605 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/04(月) 01:22:23.32 ID:IkTpRsRvO
妹「いいねぇ、思春期だねぇ♪」

妹友「そ、そんなんじゃ…」

妹「無い?」

妹友「………////」

妹「んふふ、そんな妹友ちゃんに、いいものをあげようかな?」

妹友「いいもの?」

妹「これ、色付きリップクリーム」

621 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/04(月) 09:47:54.19 ID:IkTpRsRvO
妹友「え…いいの?」

妹「うん。買ったはいいんだけど、何かにゅるにゅるして慣れないんだよね…」

妹友「…それは言わなくてもいいと思う…」

妹「そもそも、校則違反だけどねっ!」

妹友「………」

622 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/04(月) 09:52:08.83 ID:IkTpRsRvO
妹「でも、妹友ちゃんはもう少し積極的になってもいいんじゃないかな」

妹友「積極的、かぁ…」

妹「じゃないと、私からお兄ちゃんを奪う事なんてできないんだからっ」

妹友「う、奪うとか、そんなんじゃ…」

624 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/04(月) 10:21:53.26 ID:IkTpRsRvO
妹友「…いいの?」

妹「ん?」

妹友「…兄さん、奪っちゃって」

妹「出来るならね?」

妹友「…やる」

妹「んー?」

妹友「妹ちゃんから、奪って見せるからっ」

625 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/04(月) 10:39:31.04 ID:IkTpRsRvO
妹「その宣戦布告、受けたっ」

妹友「むむぅ…っ」

妹「でも、距離の開きは大きなハンディキャップだよ?」

妹友「分かってるけどっ!後悔するより、ずっといいから…っ」

妹「どんな作戦を立てるか、楽しみにしてるねー♪」

627 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/04(月) 11:04:27.39 ID:IkTpRsRvO
妹友ちゃん、本気でくるかな。

でもでも、やっぱりお兄ちゃんは私のなんだから!

タダじゃ渡さない。そもそも渡す気も無い。

私も、何か考えなきゃね。

お兄ちゃんが一発で私に惚れちゃうような、すんごいやつを!



【第六部 -完-】