^^''漂流の魔装機神''
(set: $hp to 50)(set: $Item1 to false)(set: $Item2 to false)(set: $Item3 to false)(set: $Item4 to false)(set: $Lb to false)(set: $Set1 to 1)(set: $Set3 to 1)(set: $Lose to false)(set: $Set5 to 1)
[[START->オープニング]]
[[END LIST->エンドリスト]]^^^^「ここはどこだ?」
迂闊に操縦盤(コントロールパネル)を弄ったのが良くなかった。平原ばかりが続く景色。マサキは自分が完全に方向を間違えてしまったことに気付いた。幸い、方向転換してからそんなに時間は経っていない。今なら来た方向に戻れば、先程の場所に出られるだろう。
(text-colour:red)[マサキのHP:$hp]
[[元来た道を戻る->元来た道を戻る]]
[[更に先に進んでみる->更に先に進んでみる]]^^^^ 遺跡を背にしてサイバスターを移動させること二十分ほど。遺跡は再び目の前に姿を現した。
「マサキ、見て! 遺跡が見えてきたのよ」
「やっぱり魔女の森ニャんだニャ!」
完全に面白がっているとしか思えない二匹の使い魔の興奮気味な声を聞いたマサキは、その遺跡が近付いてくるのを待ってサイバスターを停止させた。どの道、このままでは王都には戻れないのだ。魔女の森。軍で有名らしい噂の真実を確かめるのも悪くない。
ただ、これにシュウが関わっているとなると、マサキでは完全にお手上げな事態になるのは間違いなかったが。
それでも延々同じ場所を回り続けるよりは、遥かにまともな選択だろう。マサキは剣を腰に下げ、二匹の使い魔とともにサイバスターを降りた。目の前には遺跡と森がある。どちらを先に探索すべきか。
(text-colour:red)[マサキのHP:$hp]
[[森へ->森へ]]
[[神殿へ->神殿へ]]^^^^「ここはどこだ?」
迂闊に操縦盤(コントロールパネル)を弄ったのが良くなかった。景色が変わったのは良かったものの、山岳地帯に入り込んでしまったようだ。山が並ぶだけの似たような景色が続く。
マサキは自分が完全に方向を間違えてしまったことに気付いた。幸い、方向転換してからそんなに時間は経っていない。今なら来た方向に戻れば、先程の場所に出られるだろう。
(text-colour:red)[マサキのHP:$hp]
[[元来た道を戻る->元来た道を戻る]]
[[更に先に進んでみる->更に先に進んでみる]]^^^^「ここはどこだ?」
迂闊に操縦盤(コントロールパネル)を弄ったのが良くなかった。目の前に広がる海。王都は内陸部にある。マサキは自分が完全に方向を間違えてしまったことに気付いた。幸い、方向転換してからそんなに時間は経っていない。今なら来た方向に戻れば、先程の場所に出られるだろう。
(text-colour:red)[マサキのHP:$hp]
[[元来た道を戻る->元来た道を戻る]]
[[更に先に進んでみる->更に先に進んでみる]]^^^^ マサキは森の入口に立っていた。
今なら引き返せる。さて、どちらに向かうか……マサキは悩んだ。
(text-colour:red)[マサキのHP:$hp]
[[森に入る->森(9)]]
[[遺跡に向かう->遺跡に向かう]]^^^^ マサキは迷ったものの、目立つシンボルを探索する方が成果が得られ易そうだと遺跡に近付いた。
巨大な神殿のようだ。その入口はサイバスターでも通れそうなぐらいに大きい。マサキは神殿に続く階段を登る。剥がれている箇所も多い階段の割には、足の裏に伝わってくる感触からして、見た目よりは頑丈さを保っているようだ。「ん……?」その階段を上りきり、入口に続く廃園に足を踏み入れて暫く。マサキの目の前にそれは突然姿を現した。
木製の杖。二本の枝が捻れて絡み合っている上に、大ぶりの赤い鉱石が嵌めらた簡素な杖だ。それがまるでマサキの到着を待っていたのかのように空中を浮遊している。
「嫌な予感しかしねえ……」
「変ニャものには触らない方がいいのね、マサキ」
「だよな。RPGだったら何かに必要なアイテムだろうが、現実世界でこういったモンに手を出すと碌な結果にならねえ」
(text-colour:red)[マサキのHP:$hp]
[[杖を手に入れる->杖を手に入れる]]
[[杖を手に入れない->杖を手に入れない]]^^^^ ああは言ったものの、気になる。
マサキは物理法則を無視して空中に浮遊している杖を掴んだ。何かおかしなことでも起こるかと思いきや、そういった仕掛けはないようだ。杖はまるで使われるのを待っていたかのように、その形状にしてはしっくりとマサキの手に馴染む。
「またあの変態科学者(シュウ)の登場ニャのかニャ? この間はエライ目に合ったんだニャ」
「その杖、どうやって使うの?」
「どうやるんだろうな。ゲームなんかだとこうやって構えたりすると、魔法が使えたり」
そう言って、マサキが杖を前に突き出してみせた瞬間、鉱石が光り輝いたかと思うと、ぼん、と爆発音が鳴った。次の瞬間には、杖の先端から火球が飛び出す。それは一直線に廃園を突き進み、神殿に辿り着くより前に風に吹き消されるように消えた。
「火球が飛び出すなんて凄いのよ!」
「前回よりはニャんか色々凝ってそうニャんだニャ!」
そのまさかの動作をしてみせた杖に、二匹の使い魔たちは無邪気に感嘆の声を上げてみせるものの、マサキは胸中穏やかではいられない。これはもう間違いなく例の事態。いやむしろ、そうでない可能性があるのだとしたら、その可能性について論じたい。
「お前ら無邪気に喜んでるんじゃねえよ! 魔術的道具(マジックアイテム)が出てくるって、もうこれ絶対にシュウの仕業だろ! 俺にRPGの主人公をやれって言ってんのかよ、あいつは!」
マサキは辺りに響き渡る声で絶叫した。
[[NEXT->スライムとの遭遇]]^^^^ マサキは先に進んだ。
今回の件は全てシュウの仕業ではないか? 杖のあるから少し奥に入った位置でスライムと思しき青い半透明な生命体と出会ったマサキは、確信めいた思いを抱いた。何故なら、そのスライムは、剣で切っても分裂するだけで退治に至らなかったのだ。
「まさかじゃねえが、さっきのあの杖を使って倒せって話じゃねえだろうな……?」
(set: $hp to it + -3)
(text-colour:red)[マサキのHP:$hp]
(if:$hp < 1)[[[NEXT->ゲームオーバー]]](if:$hp > 0)[[[杖を取りに戻る->杖を取りに戻る]]
[[杖を取りに戻らない->あくまで杖を取らない]]]^^^^ 杖の場所まで戻ってきたマサキは、相変わらず物理法則を無視して空中に浮遊し続けている杖を掴んだ。何かおかしなことでも起こるかと思いきや、そういった仕掛けはないようだ。杖はまるで使われるのを待っていたかのように、その形状にしてはしっくりとマサキの手に馴染む。
「またあの変態科学者(シュウ)の登場ニャのかニャ? この間はエライ目に合ったんだニャ」
「あのスライム? も、ラ・ギアスには存在しない生命体よね。シュウが作って置いておいたって言うんニャら納得ニャんだけど、その場合って、あたしたちシュウにただからかわれてるだ」
「やめろ馬鹿それ以上言うんじゃねえよ! 俺が何もしたくなくなるだろ!」
「ところでその杖、どうやって使うの?」
「どうやるんだろうな。ゲームなんかだとこうやって構えたりすると、魔法が使えたり」
そう言って、マサキが杖を前に突き出してみせた瞬間、鉱石が光り輝いたかと思うと、ぼん、と爆発音が鳴った。次の瞬間には、杖の先端から火球が飛び出す。それは一直線に廃園を突き進み、神殿に辿り着くより前に風に吹き消されるように消えた。
「火球が飛び出すなんて凄いのよ!」
「前回よりはニャんか色々凝ってそうニャんだニャ!」
そのまさかの動作をしてみせた杖に、二匹の使い魔たちは無邪気に感嘆の声を上げてみせるものの、マサキは胸中穏やかではいられない。これはもう間違いなく例の事態。いやむしろ、そうでない可能性があるのだとしたら、その可能性について論じたい。
「お前ら無邪気に喜んでるんじゃねえよ! 魔術的道具(マジックアイテム)が出てくるって、もうこれ絶対にシュウの仕業だろ! 俺にRPGの主人公をやれって言ってんのかよ、あいつは!」
マサキは辺りに響き渡る声で絶叫した。
[[NEXT->杖を使う1]]^^^^「あんなあからさまに怪しい杖に頼ってたまるかよ」
マサキは更に剣でスライムに斬りかかった。
[[NEXT->剣を使う]]^^^^ 杖があった場所から少し奥に入った位置でマサキはスライムと思しき青い半透明な生命体と出会った。
「まさかじゃねえが、さっきのあの杖を使って倒せって話じゃねえだろうな……?」
[[杖を使う->杖を使う2]]
[[剣を使う->剣を使う]]^^^^ 案の定と言うべきか、当然の帰結と言うべきか、マサキに斬られて分裂を繰り返したスライムは、杖から迸(ほとばし)る火球によって、身体の水分を奪われるとあっという間に消滅した。
マサキは先に進む。そこかしこに鈴なりのスライムの群れ。とはいえ、そこは流石の魔術的道具(マジックアイテム)。マサキの姿を見付けては襲いかかってくるスライムたちは、全て杖の力で撃退された。
「ニャんか凄いんだニャ! 勇者ニャ! 勇者ニャ!」
「あら、ニャんでマサキそんなに浮かない顔ニャの?」
倒すべき敵を全て倒したマサキの目の前には、神殿入口がその巨大な口を開けて待ち構えている。ここからが本番だ。そうは思ったものの、マサキの気分は重い。果たして今回は何日で解放されることやら。
しかも、だ。剣技を誇りとしているマサキに、シュウは何故、魔術的道具を使わせようなどと思い付いたのか? どうせ実験。深い意味はない。そう思ってみたところで、実験道具(モルモット)扱いが正された訳ではないのだ。マサキが浮かない顔になるのも無理はない。
「さっさと飽きて解放してくれねえかなあ」
「そういえば、サイバスターに積んだ非常食、マサキ持ってきてないでしょ? どうするの? 前のときみたいにバナナを取らされたら」
「食いもんぐらいは用意してくれてると思うけど、どうかねえ」
「シュウのやることだし、自給自足ニャんじゃニャいか?」
「神殿(ここ)で自給自足って言ったら、さっきのモンスターを食えってことだぜ。流石にそれはねえだろ。何かのご褒美で出てくるとか、宝箱が用意してあるとかするんじゃないか。このシチュエーションだったら」
(text-colour:red)[マサキのHP:$hp]
[[神殿の入口に向かう->神殿に入る]]
[[神殿の右手側を探索する->神殿の右手側を探索する]]
[[神殿の左手側を探索する->神殿の左手側を探索する]]^^^^ 剣で切ると分裂するスライムは、数を大量にすると、一気にマサキたちに襲いかかってきた。
「な、なんだ……こいつら……」
よくあるRPGに敵キャラなどと甘く見ていたのが運の尽き。ぬめったスライムたちは、次から次へとマサキの身体に張り付いた。腕に、足に、胴体に。慌てたマサキは手でスライムを引き剥がそうとするも、強力な粘着力。服の上からだというのにも関わらず、全く剥がれる気配がない。
「ちょ、ちょちょちょ、マサキ……!」
「ニャ、ニャんニャんだ……!?」
向こう側ではシロとクロの顔にスライムが張り付いて、その視界を奪っていた。器用に目と目の周りを覆っているスライムは、マサキの身体に張り付いているスライムたちと同じように、強力な粘着力を持っているようだ。二匹の使い魔がもがいてもびくともしない。
がごん。もがき続けていたシロが廃園を囲う鉄柵に頭を挟んで動かなくなった。クロは諦めたようだ。マサキから大分離れた場所で動きを止めると、大人しくその場に伏せた。
「お前ら、諦めてるんじゃねえよ!」
「だって、無理ニャものは無理ニャのよ!」
「おいらだって動けニャいんだニャ!」
そう二匹の使い魔たちと会話を交わした直後。びくん、とマサキは身を竦めた。ひやりとした感触が服の中に忍んでくる。一匹、二匹、三匹……次々と入り込んでくるスライムたち。服の上から掴もうにも、指の間から摺り抜けてしまう。
肌を吸うように服の中でうねるスライムに、「ちょっと、待、て……」マサキは剣を落とすとその場にへたり込んだ。
[[NEXT->スライムたちとの饗宴]]^^^^ 神殿の入口前だ。
右手側に回り込む道と左手側に回り込む道がある。
(text-colour:red)[マサキのHP:$hp]
[[神殿の右手側を探索する->神殿の右手側を探索する]]
[[神殿に入る->神殿(8)]]
[[神殿の左手側を探索する->神殿の左手側を探索する]]^^^^ 来た道を戻ると、例の遺跡の辺りまで来ることができた。うっそうと暗く繁る木々に囲まれた白亜の神殿は、まるで方向音痴のマサキを導いてくれるているかのようにも映る。
「危なニャかったんだニャ」
「あれ以上、深入りしてたら、帰れなくなってたかも知れニャいのよ」
「お前らが確りナビゲートしてくれりゃいいだけの話なんだがな。で、どっちに行けばいいんだっけか?」
再び操縦盤(コントロールパネル)を固定しようとしたところで、マサキは自分がすっかりどちらの方向へ向かえばいいのかがわからなくなってしまっていた。
「兵士たちの話をもう忘れたの? 西に行くのよ」
「あれ? 南じゃニャかったか?」
(text-colour:red)[マサキのHP:$hp]
[[西へ向かう->西へ]]
[[南へ向かう->南へ2]]^^^^ 更に進むと木々が点在する平原に出た。
「街に出られればいんだけれどニャ」
「大丈夫ニャの? 今ニャらまだ元の場所に戻れそうだけど」
クロの言う通り、今ならまだ、引き返せば元の場所に戻れそうだ。
(text-colour:red)[マサキのHP:$hp]
[[元来た道を戻る->ここはどこだ?]]
[[更に更に先に進んでみる->更に更に先に進んでみる]]^^^^ 案の定と言うべきか、当然の帰結と言うべきか、マサキの目の前に現れたスライムは、杖から迸(ほとばし)る火球によって、身体の水分を奪われるとあっという間に消滅した。
マサキは先に進んだ。そこかしこに鈴なりのスライムの群れ。とはいえ、そこは流石の魔術的道具(マジックアイテム)。マサキの姿を見付けては襲いかかってくるスライムたちは、全て杖の力で撃退された。
「ニャんか凄いんだニャ! 勇者ニャ! 勇者ニャ!」
「あら、ニャんでマサキそんなに浮かない顔ニャの?」
倒すべき敵を全て倒したマサキの目の前には、神殿入口がその巨大な口を開けて待ち構えている。ここからが本番だ。そうは思ったものの、マサキの気分は重い。果たして今回は何日で解放されることやら。
しかも、だ。剣技を誇りとしているマサキに、シュウは何故、魔術的道具を使わせようなどと思い付いたのか? どうせ実験。深い意味はない。そう思ってみたところで、実験道具(モルモット)扱いが正された訳ではないのだ。マサキが浮かない顔になるのも無理はない。
「さっさと飽きて解放してくれねえかなあ」
「そういえば、サイバスターに積んだ非常食、マサキ持ってきてないでしょ? どうするの? 前のときみたいにバナナを取らされたら」
「食いもんぐらいは用意してくれてると思うけど、どうかねえ」
「シュウのやることだし、自給自足ニャんじゃニャいか?」
「神殿(ここ)で自給自足って言ったら、さっきのモンスターを食えってことだぜ。流石にそれはねえだろ。何かのご褒美で出てくるとか、宝箱が用意してあるとかするんじゃないか。このシチュエーションだったら」
(text-colour:red)[マサキのHP:$hp]
[[神殿の入口に向かう->神殿に入る]]
[[神殿の右手側を探索する->神殿の右手側を探索する]]
[[神殿の左手側を探索する->神殿の左手側を探索する]]^^^^ マサキは耐えていた。
服の下で肌に張り付くスライムたちが、うねりながら身体中を這い回っている。まるで全身を舌で舐め回されているようだ。マサキは声を殺しながら悶えた。足にも手にも思うように力が入らない。
やがて彼らはそれぞれの居場所を決めたようだ。首筋を舐るように、或いは乳首を吸うように。また或いはマサキの男性自身を嬲るように、肌に張り付いた粘膜の下で動き始める。「や、め……」マサキは両手で自らの口を塞いだ。
「ん……んん……っ」
熱い吐息が指の合間から洩れる。絶対にシュウの仕業に違いないのに、抵抗しきれない。どうにもならない快感に襲われたマサキは地面に転がった。
身を捩らせながら、押し寄せる快感と戦うこと暫し。ずるりと股間を嬲っていたスライムが股間の奥へと這い込んできた。流石にそれだけは耐えられない。マサキは反射的に股間に手を伸ばすも、厚いデニムの布地越しにその動きを止めるのは難しい。
手のひらサイズの厚みのあるスライム。それが形を変えながら、ゆっくりとマサキの身体の中へ侵入してくる。「やだ、やだ……やめ……」恥も外聞もなく、マサキは声を上げた。とはいえ、声を上げたところで事態は変わらない。押し広げられた穴の奥にその全てが収まるのを、マサキは身体を震わせながらも黙って耐えた。
うねりながら更に奥へと入り込んでくるスライムが腸壁に張り付くと、まるでそこが一番の弱点であるのを知っているかのように、執拗に蠢いてはマサキに刺激を与えてくる。
腰回りを責めていたスライムたちが股間に集まってくる。絶え間ない刺激に晒されて、いきりたつマサキの男性自身が包み込まれる。身体の弱い部分を一度に責められたマサキは、「あ、ああ。出、る……」そのどうしようもない快感についに己の精を放った。
その瞬間、マサキの男性自身にまとわりついていたスライムたちが弾けた。彼らは水となってマサキの服を濡らすとその生命を終えた。どうやら、精液に触れると液化するスライムらしい。
「待って……今、達(い)ったばっか……」
とはいえ、それにマサキが気付けたところで、事態は好転しない。身体の中で蠢くスライムはまだ動き続けていた。痺れるような快感が、立て続けにマサキを襲う。全身から集まってくるスライムたちによって、あっという間に再び熱を持ったマサキの男性自身が包み込まれる。
そこから、マサキは全てのスライムたちが消滅するまで、何度も精を吐き出させられ続けた。
ようやくスライムたちの責め苦から解放されたマサキは、疲れからか、その場で眠りに落ちてしまったようだ。気付いた時にはサイバスターの操縦席。シロとクロに起こされて目が覚めたマサキは、流れる景色に、あれは夢だったのだと思った。
「やだ、マサキ。あの遺跡、さっきも見たのね」
「同じところをぐるぐる回ってるんじゃニャいか?」
二匹の使い魔の台詞にマサキは恐る恐るその遺跡に視線を向けて――、それが見覚えのある形をしていることに気付く。
(set: $b3 to true)
[[BAD END->ジャンプ1]]^^(click-goto:?page,"タイトル")^^ サイバスターは花が咲き誇る平原に出た。色とりどりの花々が色鮮やかな天然のカーペットを作っている。
「こんな場所は通ってニャいのよ」
「更に道に迷ったんじゃニャいか?」
マサキは悩んだ。このまま元来たと自分が信じている方角に向かうべきか。それともいっそ、適当な方角に進んでみるべきか。いずれにせよ、とにかく、目印になりそうな場所に辿り着かねば。
(text-colour:red)[マサキのHP:$hp]
[[元来た道を戻る->元来た道を戻る]]
[[適当な方角に進む->更に更に先に進んでみる]]^^^^ 水はけの悪い湿地地帯に出た。マサキはぬかるんだ地面を、サイバスターをホバリングさせながら進んでゆく。
「変形すればいいのに。一瞬じゃニャいの」
「そこまで手間をかけるほどかねえ」
「そうやってふざけた操縦をしてるとまた痛い目に合うんだニャ」
以前、変形させたサイバスターで曲乗りをしたときのことを根に持っているらしい。シロが面白くなさそうに呟いた。
「あれからちゃんと控えてるだろ」
それはほんの思いつきだったのだ。逆向きの世界のラ・ギアスの空には限りがある。その限りある空を限界まで攻めた操縦をしてみようという。
低空飛行からの急上昇や高空飛行からの急降下。ループ飛行に宙返りと、曲乗りを楽しんでいたマサキだったが、その急激な高度の変化に身体が耐え切れなくなったのだろう。不意に襲われたグレイ・アウト。危うく墜落寸前というギリギリのところで、奇跡的に視野が回復。一難を逃れることができたのだが、一歩間違っていたら、マサキはおろかシロとクロの命さえもこの世になく。
だからこその恨み節。とはいえ、それからマサキは必要に迫られたとき以外の変則的な操縦を控えるようになったのだ。ホバリング程度でああだこうだと煩く言われるのでは堪ったものではない。
「大体、ここはどこニャんだニャ? こんな湿地地帯見たこともニャいんだニャ」
「ラングランの何処かにいるのは間違いないだろうけどな」
「いやよ、マサキ。また三日三晩も彷徨うの――」
ガゴン。サイバスターの脚部が沼地に嵌まり、機体が傾いだ。「ほっらあああああ! だからおいらが言ったんだニャ!」シロが盛大に騒ぎ始める。このぐらいのこと。マサキはエンジンの出力を上げて上方へ機体を逃がそうとするも、サイバスターはずるずると沼地に引き摺り込まれてゆく。
「なんだ……? 中に何か潜んでいやがるのか?」
サイバスターの高いエンジン出力をもってしても抜け出せない沼地。かなりの力が働いているのは間違いない。マサキはサイバスターから脱出するかしないか悩んだ。
(text-colour:red)[マサキのHP:$hp]
[[脱出する->脱出する]]
[[操縦席に留まる->操縦席に留まる]]^^^^ サイバスターで南に暫く進むと、海岸線に出た。
目の前に広がる海。王都は内陸部にある。マサキは自分が完全に方向を間違えてしまったことに気付いた。幸い、方向転換してからそんなに時間は経っていない。今なら来た方向に戻れば、先程の場所に出られるだろう。
(text-colour:red)[マサキのHP:$hp]
[[元来た道を戻る->元来た道を戻る2]]
[[更に先に進んでみる->更に先に進んでみる]]^^^^ 来た道を戻ると、例の遺跡の辺りに出た。
「今度こそ西ニャのよ!」
「東ニャのニャ!」
マサキは悩んだ。兵士たちはどちらに向かえと言っていただろう。
(text-colour:red)[マサキのHP:$hp]
[[西へ向かう->西へ]]
[[東へ向かう->更に更に先に進んでみる]]^^^^ サイバスターが完全に沈みきってからでは遅い。マサキは脱出ポットを起動させた。即座にシロとクロともども、サイバスターの外へと放り出される。
とはいえ、脱出ポットが着陸した先も湿地帯。重みのあるサイバスターと異なり、こちらは沼地に浮かんでいる状態だが、迂闊に外に外に出られない状況に違いはない。
「先にサイバスターの通信機能で救難信号を出せばよかったんじゃニャいの?」
「そういや信号弾が積んであった筈だな。打ち出してみるか」
「無駄打ちにニャらないように、タイミングを図った方がいいんだニャ」
そんなことを話していると、目の前で、ザパァ……と沼地に溜まっていた水が隆起した。「な、なんだ?」足元が激しく揺れる。マサキは壁にしがみついた。次の瞬間、物理法則を無視した動きで天まで届かんばかりと盛り上がった水は、頭をもたげると一気に脱出ポットに覆い被さってきた。
[[NEXT->謎の粘液2]]^^^^ 脱出ポットを使ったとしても、この湿地地帯からは抜けきれない。だったらサイバスターの性能に賭けて脱出を狙い続けるしかない。マサキはサイバスターのエンジンを唸らせ続けた。
そのサイバスターの動きが止まる。どうやら脚部が固い地盤に到達したようだ。
「止まったんだニャ!」
「助かったのね!」
その胴体は胸下まで飲み込まれていたものの、マサキたちがいる操縦席は無事だ。「そうみたいだな」マサキはそう言いながら、救援を呼ぶべく通信機に手を伸ばしたところで、違和感を感じて動きを止めた。
頬に雫がかかったような感触があった。
マサキは操縦席の上部を見上げた。隙間から濁った色の粘液が染み出している。先程、頬に感じた違和感はこれか。マサキは粘液を指先でつついてみた。随分と弾力がある。「まずいな……」このまま操縦席がこの謎の粘液で満たされてしまっては、身動きが取れなくなる。
「ニャ、ニャンだ!?」
「気持ち悪いのよ!」
マサキが視線を動かすと、今まさに全身を粘液に包まれそうになっている二匹の使い魔の姿がある。「待ってろ、今そっちに――」マサキは操縦席を抜け出そうとした。その瞬間、頭上から大量の粘液が降ってきた。
[[NEXT->謎の粘液1]]^^^^ うっそう繁る森の中を獣道が走っている。その始点には真新しい木で作られた看板が立っていた。
見覚えのある達者な字。誰が設置した看板なのかが明らかなのにも関わらず、認め難く感じる。マサキは深く考えるのを止め、看板に書かれている文章を読んだ。
“今回のメインルートは神殿です。”
(text-colour:red)[マサキのHP:$hp]
[[森の奥に進む->森(4)]]
[[引き返す->森へ]]^^^^ マサキの足元から大腿まで溜まった粘液は、肌を伝って這い上がってくると、マサキの身体を包み込んだ。振り払おうともがけどもがけど、身体に張り付いて剥がれない。生温い感触。粘液に頭まで覆われたマサキは、濁った世界の中。次第に重みを増す粘液に、動きを奪われていった。
不思議と呼吸は苦しくなかった。息を吸えば空気が入ってくる。奇妙な感覚にマサキが戸惑っていると、「何、だ……?」マサキの身体を包み込んでいる粘液が激しくうねった。
両腕が頭上に押し上げられ、足が開かされる。ピン、ピン、ピン……と、音が鳴った。弾かれるようにして上着の留め具が外れてゆく。はだけた上着の下でシャツの裾が大きく捲り上げられた。露わになった腹部から胸元にかけて、粘液が直接肌に触れる。吸い付くように肌に張り付いた粘液はうねりを止めると、細かく振動を始めた。
まるで微弱な電動マッサージ器のような動きだ。心地よい。迂闊にもマサキがそう感じてしまった刹那、胸元に張り付いていた粘液が形を変えた。親指ほどの太さと長さの先の丸い突起物がいくつも生み出されてゆく。突起物は位置をそのまま、振動しながら先端を不規則に回転させ始めた。
「んっ……」背中を這い上がってくる快感に、マサキは口唇を固く閉ざした。
次第に敏感さを増してゆく身体。特に乳首を責め立てる突起物の感触は、何とも表現し難いもどかしさをマサキに感じさせた。細かく振動をしながら乳首を捏ねくり回すぬめった突起物。少し触れては離れ、また触れては離れる。その繰り返しに、そんなことを思ってはならない。そう思いながらも、マサキはもっと強い刺激が欲しい。そう望まずにいられない。
そんなマサキの考えを見透かしているかのように、一部の突起物の先端が袋状に開く。突起物はその袋の中にマサキの乳首を収めるように張り付くと、微弱な振動はそのまま。乳首全体を刺激するように内部をうねらせ始めた。
「あ、ああ……っ、はっ……」思わず口が開く。
今まで経験したことのない刺激。身動きできない姿勢を取らされて、得体の知れない粘液にされていることだというのに、快感を覚えてしまう身体。止められない。マサキは熱い吐息を吐き出しながら喘ぎ続けた。
下半身を包んでいる粘液の所々から冷たい液体が染み出してくる。濡れるジーンズ。その感触が消失すると同時に素肌に粘液が張り付いてくる。認め難い現実ではあったが、服を溶かされているようだ。
ところどころ剥げた服の下で、マサキの局部が粘液に晒される。
今のところ粘液は、それ以上下半身に何かをしようという気はないようだ。ただやんわりとマサキの下半身を包み込むばかりで動く気配はない。それは幸いなのか、それとも災いなのか。もっと強い刺激を。マサキはもどかしくて仕方がない。
袋状の突起物の内部から、厚みのあるへらのような粘液が這い出してくる。それは袋に包まれて刺激を与えられ続けているマサキの乳首の先端を舐めるように這い回り始めた。袋が肌に向けて押し下がってくる。吸盤のように広がった粘液は乳輪に張り付いた。
「ああっ……!」乳首と乳輪を同時に責められたマサキは、そのどうしようもない快感に細く声を上げた。
そのままどのくらいの時間、乳首と乳輪を責められ続けたかわからない。結局、その刺激だけで、マサキは絶頂に達した。
そこからは早かった。下半身を包んでいる粘液が微弱な振動を送り込み始め、乳首にあるのと似たような袋状の突起物によってマサキの男性器が責め立てられる。感じ易い部分を同時に責められたマサキはあっけなく二度目の絶頂を迎えた。
それでも粘液による愛撫が止むことはなかった。三度目。足の間粘液がナマコのような形を取ったかと思うと、マサキの双丘を押し広げて、その奥深くへと侵入してきた。時にゆっくりと、時に激しく、マサキの身体の中を動いては、穴の奥底を擦り上げるように犯す。身体の奥底をナマコのような突起物に、乳首と男性器を袋状の突起物に、そして全身に襲いかかる微弱な振動と、全身をくまなく責め立てられたマサキは、二度目に引き続いてあっけなく果てた。
そこからは体位を変えて何度も。腰を後ろに突き出す形で一度。身体を深く折り曲げられた形でもう一度。膝を折った立ち姿で更にもう一度……マサキはその都度、快感に打ち震えながら絶頂を迎えた。
気が付くと、マサキはサイバスターの操縦席に身を収めていた。どうやら疲れて眠りに落ちてしまったようだ。
平野を駆け抜けているサイバスター。見える景色は迷う前のものに戻っている。まるで先程までの出来事は夢だったとでも言いたげに。
けれども、やけに気だるい身体。身体の節々が軋んでいる。「なあ、お前ら……」マサキは何ら変わりのない様子で、海だ山だと騒いでいる二匹の使い魔に話しかけた。
「どうしたんだニャ?」
「なあに、マサキ?」
聞かない方がいいこともあるのだろう。「いや、いい」マサキは言葉を飲み込んだ。
その瞬間だった。
「あれ? あそこに遺跡があるのよ。さっきも見たようニャ気がするんだけど……」
「本当だニャ。おいらもさっき見たような気がするんだニャ」
二匹の使い魔の台詞にマサキは絶望的な気分になりながら、今度は道を間違えてなるものかと、操縦席の肘当てを掴む手に力を込めた。
(set: $b1 to true)
[[BAD END->ジャンプ1]]^^^^ 森の探索を諦めたマサキは、目の前にそびえ立っている遺跡に近付いた。
巨大な神殿のようだ。その入口はサイバスターでも通れそうなぐらいに大きい。マサキは神殿に続く階段を登る。剥がれている箇所も多い階段の割には、足の裏に伝わってくる感触からして、見た目よりは頑丈さを保っているようだ。「ん……?」その階段を上りきり、入口に続く廃園に足を踏み入れて暫く。マサキの目の前にそれは突然姿を現した。
木製の杖。二本の枝が捻れて絡み合っている上に、大ぶりの赤い鉱石が嵌めらた簡素な杖だ。それがまるでマサキの到着を待っていたのかのように空中を浮遊している。
「嫌な予感しかしねえ……」
「変ニャものには触らない方がいいのね、マサキ」
「だよな。RPGだったら何かに必要なアイテムだろうが、現実世界でこういったモンに手を出すと碌な結果にならねえ」
(text-colour:red)[マサキのHP:$hp]
[[杖を手に入れる->杖を手に入れる]]
[[杖を手に入れない->杖を手に入れない]]^^^^ どうやら意識を失っていたようだ。マサキは目を開けた。
生温い感触。全身が粘液のようなもので包まれている。沼地の色にも似た灰褐色……視界は濁っていて、先が見えない。
不思議と呼吸は苦しくなかった。目も痛くない。「どういうことだ……?」マサキは身体を動かしてみた。動けることは動けるが、身体を包み込んでいる粘液から抜け出すことは出来なさそうだ。
ぐにゅり。
不意に、その手首に触れている粘液に強い力がかかったかと思うと、マサキの両手を頭上に高く掲げた。マサキは粘液を振りほどこうと両腕を振り回そうとしてみるも、がっちりと固定された両手首のお陰でびくともしない。
口元に触れている粘液が迫り出してくる。口唇の隙間に這い込んだ粘液は太さを増し、指四本ほどの太さになると、マサキの口をこじ開けてきた。「うう……、んっ……」マサキは呻いた。口腔内で粘液が太く長く伸びている。柔らかくもぬめった感触。味はないものの、気味のいい状態ではない。
マサキは粘液を噛み千切ろうとした。強い弾力。まるでゴムボールのようだ。これでは歯を立てきれない。それでも諦めずにマサキは歯を立てる。
流石に何度も繰り返していると顎が疲れてくる。マサキは息荒く口を緩めた。瞬間、ずちゅ……ずちゅ……濡れた音を立てながら、粘液が前後に動き始めた。これは……この動きは……知っている動きにマサキは怖気を覚えた。
口の中を犯されている。
舌の上を這い、喉奥に迫る。そして口唇近くまで引いては、また喉奥へと。ピストン運動を繰り返す粘液にマサキが気を取られていると、ピン、とジーンズのボタンが外れた。いつの間にか、粘液はマサキの服を脱がせにかかっていた。
腰回りにできたジーンズと肌の隙間に粘膜が入り込んでくる。ずるずるとジーンズが下がってゆく。何か起こっているのか、マサキには理解が追い付かない。どうやら得体の知れない粘液は、マサキを犯そうとしているようだ。マサキは本能的に足をばたつかせてジーンズが下がりきるのを防ごうとした。
その抵抗をものともせず、粘膜は器用にマサキからジーンズを剥ぐと、今度は下着の中へと潜り込んできた。「んー……っ」マサキは口を塞がれたまま首を振るも、肌に張り付いた粘液はその動きを止めようとしない。
下着が剥がされる。露わになったマサキの男性器に粘液が絡んできた。ゆっくりと、刺激を送り込むように動き始める。舐められているような、しごかれているような……そのどちらもの刺激を感じさせる粘液の動きに、マサキは抵抗しきれなくなった。そのまま、粘液の動きに身を委ねる。
緩く、浅く。そして、激しく、深く。
口腔内と男性器を犯され続けたマサキは、やがて、襲い来る快感に抗えずに打ち震えながら果てた。
後のことは思い出したくない。
双丘を割って身体の中に侵入してきた粘液は、太さや形を自在に変えながらマサキを貫き続けた。果てても果てても止まらない粘液の愛撫。終わりのない性の饗宴がいつ終わったのか、マサキは覚えていない。
気が付くと、マサキはサイバスターの操縦席に身を収めていた。
平野を駆け抜けているサイバスター。見える景色は迷う前のものに戻っている。まるで先程までの出来事は夢だったとでも言いたげに。
けれども、やけに気だるい身体。身体の節々が軋んでいる。「なあ、お前ら……」マサキは何ら変わりのない様子で、海だ山だと騒いでいる二匹の使い魔に話しかけた。
「どうしたんだニャ?」
「なあに、マサキ?」
聞かない方がいいこともあるのだろう。「いや、いい」マサキは言葉を飲み込んだ。
その瞬間だった。
「あれ? あそこに遺跡があるのよ。さっきも見たようニャ気がするんだけど……」
「本当だニャ。おいらもさっき見たような気がするんだニャ」
二匹の使い魔の台詞にマサキは絶望的な気分になりながら、今度は道を間違えてなるものかと、操縦席の肘当てを掴む手に力を込めた。
(set: $b2 to true)
[[BAD END->ジャンプ1]]^^^^ 今来た道を含めて、三方向に道が伸びている場所に出た。
特に目印になりそうなもののない至って普通の森らしい景色。迷ったら出るのに苦労しそうだ。少なくとも適当に進んで出られる場所ではないだろう。マサキはどの方角に進むべきか悩んだ。
(text-colour:red)[マサキのHP:$hp]
[[東へ進む->森(9)]]
[[北へ進む->森(5)]]
[[西へ進む->森(3)]]^^^^ 道は三方向に分かれている。
東の方角から、水が流れるような音が聞こえてくる。水場が近いようだ。マサキはどの方角に進むか悩んだ。
(text-colour:red)[マサキのHP:$hp]
[[東へ進む->森(8)]]
[[北へ進む->森(6)]]
[[南へ進む->森(4)]]^^^^ 道は三方向に伸びている。あまり深く森の中に入ったら出られなくなりそうだ。
辺りには甘い匂いが漂っている。果物の香りだ。恐らく、近くに果実が成っているに違いない。マサキは匂いのする方向を探った。匂いは南から漂ってきているようだ。
(text-colour:red)[マサキのHP:$hp]
[[東へ進む->森(4)]]
[[北へ進む->森(2)]]
[[南へ進む->果実のなる木]]^^^^ 十字路に出た。但し、東に続く道はここからでも途中で途切れているのが見える。その先に進んだら、ここに直接戻ってくるのは難しいだろう。
十字路の中心に看板が立っている。この看板にも達者な字で文章が書き付けられている。誰が書いたか明らかではあるのだが、相変わらずその事実は認め難い。マサキはその文章を読んだ。
“この森を探索しても成果は得られません。”
どの方角に進むべきか。マサキは悩んだ。方向音痴の身としては、東に続く道は避けたいところだ。
(text-colour:red)[マサキのHP:$hp]
[[東へ進む->森(5)]]
[[北へ進む->森(1)]]
[[西へ進む->石碑]]
[[南へ進む->森(3)]]^^^^ 甘い香りがいっそう強く漂う。
マサキは目の前の木を見上げた。熟した果実がたわわに実っている。アケビにも似た楕円形のオレンジ色の果実は、今がまさに食べ頃のようだ。
その木の脇に、人ひとり分ぐらいの大きさの花びらを広げている薄桃色の巨大な花。花びらが大きければ、雄しべや雌しべも大きい。どれもそこいらに咲いている花よりも肉厚だ。
雌しべの底に蜜が溜まっているのが見える。果実も花の蜜もどちらも美味しそうだ。
(text-colour:red)[マサキのHP:$hp]
[[元来た道を戻る->森(3)]]
[[地面に落ちている実を食べる->実を食べる(1)]]
[[木になっている実を食べる->実を食べる(2)]]
[[巨大な花に溜まっている蜜を飲む->蜜を飲む]]^^^^ 道は三方向に分かれている。
変わり映えのしない森の中。かなり奥まで進んできたが、このまま進んでも大丈夫だろうか。マサキは自分の意思で道を進んでいるのか、それとも迷っているのか、区別が付かなくなっていた。
(text-colour:red)[マサキのHP:$hp]
[[東へ進む->森(6)]]
[[北へ進む->ワープゾーン]]
[[南へ進む->森(2)]]^^^^ 道は突然終わった。ぽっかりと開けた場所に、ぽつんと小さな石碑が建っている。表面に刻まれた文字は比較的新しく、読もうと思えばマサキでも読めそうだ。
(text-colour:red)[マサキのHP:$hp]
[[石碑を調べる->石碑を調べる]]
[[元来た道を戻る->森(2)]]^^^^ 道は三方向に分かれている。
特に目印のない変わり映えのしない場所だ。今、自分がいるのはどこなのだろう? マサキは不安を覚えながら、どの道に進むべきなのかを考えた。
(text-colour:red)[マサキのHP:$hp]
[[東へ進む->森(7)]]
[[西へ進む->森(1)]]
[[南へ進む->森(5)]]^^^^ うっすらと明るい。
昼尚暗い森の奥に、それは淡い光を放ちながら存在していた。
「ねえ、マサキ見て!」
「魔法陣なんだニャ!」
二匹の使い魔が声を上げる。地面に刻まれた魔法陣はなにがしかの呪力を発しているようだが、離れている分には影響力がなさそうだ。恐らく、中央に立つと効果を発揮するのだろう。
(text-colour:red)[マサキのHP:$hp]
[[魔法陣の中に入る->魔法陣]]
[[今来た道を戻る->森(1)]]^^^^ 暫く歩いていると、森が開け、そこそこの大きさの湖が姿を現した。
マサキは岸辺にしゃがみこみ湖の中を覗き込んだ。澄んだ水。湖の底に溜まった砂の上を泳いでいる小魚が群れをなして通り過ぎてゆく。魔女の森とは名ばかりの長閑な光景に、マサキはここで休憩するのも悪くないな、と思った。
(text-colour:red)[マサキのHP:$hp]
[[元来た道を戻る->森(5)]]
[[湖の水を飲む->水を飲む]]
[[釣りをする->釣りをする]]
[[泳ぐ->泳ぐ]]^^^^ 道は二方向に分かれている。西へ続く道と、北へ続く道だ。
その緩やかなカーブの中央に、またも看板が立てられている。相も変わらず達者な字で書かれた文章。誰が書いたかが明らかにも関わらず、その事実を認め難く感じる。マサキは考えるのを止めると、看板に書かれた文章を読んだ。
“この先、危険地帯につき、立ち入り禁止。”
さて、どうするべきか。マサキは悩んだ。
(text-colour:red)[マサキのHP:$hp]
[[西に進む->森(6)]]
[[北に進む->幻覚キノコの森]]^^^^ 辺りには大小様々な種類のキノコが生えている。宙を舞う胞子の量は、呼吸をする度に喉に絡むほど。あまり長くいていい場所ではなさそうだ。
道は南北に続いている。マサキは先に進むか、今来た道を戻るか悩んだ。
(set: $hp to it + (random:-5,-11))
(text-colour:red)[マサキのHP:$hp]
(if:$hp < 1)[[[NEXT->ゲームオーバー]]](if:$hp > 0)[[[北へ進む->幻覚キノコの森の奥]]
[[南へ進む->森(7)]]]^^^^ マサキはシロとクロを連れて、魔法陣の中央に立った。
淡かった光が、その輝きを増してゆく。視界の全てが光に包まれると同時に、襲いかかる奇妙な感覚。マサキは目を閉じた。
ふわり、身体が宙を舞う。気流に包まれているような感覚が続く。それが止むと同時に、瞼の裏側にまで差し込んでいた光が消えた。「終わったのか……?」マサキは目を開いた。
[[NEXT->森へ]]^^^^ マサキは石碑に刻まれている文言を読んだ。そこにはこう書かれていた。
“チカの兄弟の墓(物理的に抹消済)”
果てしなく時間を無駄にしてしまったことに、マサキは落ち込む。ここに長居をしても成果はなさそうだ。マサキは二匹の使い魔とともに、元来た道を戻った。
[[NEXT->森(2)]]^^^^ マサキは湖の水を手にすくって飲んだ。
冷えた水が喉を潤す。美味い。見た目に違わぬ味だ。
(set: $hp to it + 1)(if:$hp > 50)[(set: $hp to 50)]
(text-colour:red)[マサキのHP:$hp]
[[元来た道を戻る->森(5)]]
[[釣りをする->釣りをする]]
[[泳ぐ->泳ぐ]]^^^^ マサキは木の枝を竿に、幹に絡まっている蔦を釣り糸に、そして上着のポケットの中に入っていた安全ピンを釣り針にして、湖の中に垂らしてみた。
きっとこの森は滅多に人が立ち入らない場所なのだろう。湖の魚たちには警戒心がないようだ。餌のない釣竿にも関わらず、次から次へと、面白いように魚がかかる。
「そろそろ先に進まニャいか?」
「おニャかも空いていニャいのね」
キャッチアンドリリース。マサキは釣った魚を湖に逃すと、湖を見渡して、次はどうすべきか考えた。
(text-colour:red)[マサキのHP:$hp]
[[元来た道を戻る->森(5)]]
[[湖の水を飲む->水を飲む]]
[[泳ぐ->泳ぐ]]^^^^ 何故、こんなことになっているのだろう。
岸辺に経っている小さな石造りの小屋。屋根は落ち、部屋を囲う壁も一部が崩れている。その小屋の中で、マサキは自分の身の丈よりも大きい蛸に身体を拘束されていた。
対岸に泳いで渡ろうと思った訳ではなかった。見える位置にあったとはいえ、流石に遠い。泳ぎがそこまで得意ではないマサキは、ただ水浴びをしたいと思って湖に入っただけだった。長く操縦席にいた身体は汗と埃に塗れている。いつ王都に戻れるかもわからないからこそ、今のうちに身体の汚れを落としておきたいと思ったのだ。
「本気ニャのか?」
「あたしはあっち向いてるのね」
シロとクロを岸辺に置いたまま、服を脱いだマサキは湖に入った。冷たい水が肌に馴染む。頭から何度か水を被り、少しだけ岸辺近くを泳いだ。
澄んだ水を湛えた湖の中は、思った以上に遠くまで見渡せた。まるで熱帯魚のように色鮮やかなな魚たちが、警戒心も薄くマサキの近くに寄ってくる。彼らと並んで泳いだマサキは、さっぱりとした身体にそろそろ岸に上がろうと思った。
その瞬間だった。
足を何かに掴まれたような感触があった。吸盤のようなものが足に張り付いている。マサキは足元を見た。赤くも長い足がマサキの足首に絡んでいる。どう見ても蛸の足にしか見えないそれは、マサキの手首ぐらいの太さがあった。
「馬鹿な……ここは湖だぞ……」
マサキは頭を水の中に沈めた。足の先端だけでこの太さとなると、本体は――。そう思いながら、伸びている足の主を見た。
暗い水の底でゆらりと蠢く大きな影。そのシルエットは間違いなく蛸のものだ。マサキの身の丈よりも1.5倍はあるだろう巨大な蛸は、マサキがその姿を視界に捉えると同時に、まるで獲物を発見した獣のように目を光らせた。
慌てて頭を水面に浮かび上がらせる。マサキは急いで足を湖の底に付けると、岸に向かって歩き始めた。ずるり。足が引っ張られた。抵抗しようにも桁違いの力で湖の向こう側へと引っ張られる。凄まじいスピード。時々水面に顔を上げて息継ぎをするのが精一杯だ。
そうして対岸に引き上げられたマサキは、意思をもっているかのように動き回る蛸に捕らえられたまま、木の陰に隠れるように建っていたこの小屋に運び込まれたのだ。
四肢に絡み付く蛸の足。小屋に連れ込まれた直後は、まだそれを振り払おうともがけたものだったが、いくらもがけどもがけど圧倒的な力の差を感じるばかり。マサキは抵抗を止めて、体力を回復させることに努めようとした。もしかするとシロとクロが救援を呼んできてくれるやも知れない。
その時に身動きままならないのでは話にならないのだ。
大人しく拘束され続けているマサキを人形とでも思っているのではないだろうか。蛸はマサキの腰に余っている足を絡み付けてくると、手首を掴んでいる足を前方に、足首を捉えている足を後方に、そして腰を掴んでいる足を上方に、それぞれ引っ張った。抵抗する体力の残っていないマサキはされるがまま、臀部を蛸の本体に向ける形で四つん這いになった。
ゴポ……と、蛸が何かを吐き出した。
それは手のひらサイズのゾウリムシのような生物だった。腹部に無数の絨毛のような足が生えている。「や、やだ……やめ」足首から膝裏へと這い上がってくる気味の悪い感触にマサキは声を発するも、人間の言葉が通じる相手でもない。
ずるり。大腿を経て臀部へ。ずるり。そうして双丘の谷間へと。「あ、あ、やめ。入るな……っ」どうやら伸縮自在の生物らしい。ナマコのような形状へと姿を変えたゾウリムシは、絨毛をマサキの臀部に張り付かせながら、マサキの蕾に身体を押し込んできた。
「ああ……っ」マサキは顔を伏せ、歯を噛み締める。
蕾を押し広げながら、ゆっくりと。ゾウリムシはその全てをマサキの体内に収めると、身体を開いて絨毛を腸壁に張り付かせた。「やだ、やだ……」巨大な蛸に手足を拘束されながら、得体の知れない生物に腸を犯されている。何がどうなってこんなにことになっていいるのか、マサキには理解が追い付かない。
マサキがその何とも表現し難い感触に身体を強ばらせた直後、ゾウリムシは身体を激しく震わせ始めた。強い刺激にマサキの腰が痙攣を起こすと同時に、その男性器が一気に昂ぶった。「ああ、あっ……」電流が走っているような強烈な快感が男性器を貫いている。どうにもならなくなったマサキは声を上げながら果てた。
だのにゾウリムシは動きを止めず。
「やめ、ろ。動くな……っ」マサキの男性器が再び熱を持つ。その背後で、マサキの蕾に押し当てられる蛸の生殖器。八本の足の奥から長く伸びている。その先端から滴る粘液を蕾に擦り付けると、蛸は力任せにマサキの体内へと生殖器を押し込んできた。
「あ、ああ、あああっ……!」
深く突き立てられては、浅く抜けてゆく。長くは持たなかった。二体の生物に同時に腸内を責め立てられたマサキは、全身を痙攣させながら再び果てた。
はあはあ、と荒い息を吐きながらマサキは頭を垂れた。蛸の足の支えがなければ、とうに身体を地に伏せてしまっている。そんな疲労困憊のマサキの背後で、ゴポゴポ……と、今度は二匹のゾウリムシが吐き出された。
二匹のゾウリムシがそれぞれ両の乳首に張り付いてくる。「やめ……やめろって……」何が起こるのかわかってしまっているマサキは、力なく首を振った。一匹でもあれだけの快感だったのだ。それが三匹となったら――。
両乳首と腸内、三匹のゾウリムシが一斉に震え出す。
何がなんだかわからないほどの快感がマサキを襲う。ひたすらな喘ぎ声。マサキは延々、嬌声を上げ続けた。
――だからちゃんと立札に書いておいたでしょう。
終わりのない性交に、マサキの目の前が暗くなる。疲れ果てた身体は眠りを欲している。その意識が途切れる寸前に、マサキはシュウの声を聞いた気がした。
――もう一度、初めからですよ。私の満足がゆく結果を出せるまで、頑張ってくださいね、マサキ。ああ、ちゃんと記憶は処理しておいてあげますから、安心して迷ってください……。
(set: $b4 to true)
[[BAD END->ジャンプ1]]^^^^ マサキは地面に落ちている果実を拾って齧ってみた。
とてつもなく甘い。あまりの甘さに舌が溶けそうだ。
(set: $hp to it + 1)(if:$hp > 50)[(set: $hp to 50)]
(text-colour:red)[マサキのHP:$hp]
[[元来た道を戻る->森(3)]]
[[木になっている実を食べる->実を食べる(2)]]
[[巨大な花に溜まっている蜜を飲む->蜜を飲む]]^^^^ マサキは慎重に木に登り、枝になっている果実を採った。
その場で齧ってみる。酸味の効いた程よい甘さが、心地よく小腹を満たしてくれる。
(set: $hp to it + 3)(if:$hp > 50)[(set: $hp to 50)]
(text-colour:red)[マサキのHP:$hp]
[[元来た道を戻る->森(3)]]
[[地面に落ちている実を食べる->実を食べる(1)]]
[[巨大な花に溜まっている蜜を飲む->蜜を飲む]]^^^^「綺麗だけど気持ちの悪い大きさニャんだニャ」
「大丈夫ニャの、マサキ?」
二匹の使い魔は不気味な大きさを警戒しているようだったが、その大きさを除けば美しい花だ。
マサキは肉厚な花びらの上に乗り、雌しべに近付くと、その蜜壷に指を浸すべくしゃがみ込んだ。蜜を掬い上げて舐めてみる。甘い。蜂蜜のような甘さが口の中いっぱいに広がる。ひと舐めで充分に満足したマサキは、そのまま花びらから降りようとした。
「マサキ! 危ニャい!」
瞬間、花びらが一斉に閉じた。花びらから転がり落ちたマサキは蕾の中。蜜に身体を浸してしまった。
[[NEXT->蕾の中で]]^^^^ 花びらの合わせ目から僅かに差し込む光が、淡い桃色の光となってを照らしている。マサキは蜜に足を取られながらもなんとか立ち上がると、壁となってマサキを閉じ込めている花びらを両手で押した。
固い。ぴくりとも動かない。
「困ったな、どうしようか……」
ドンドンと花びらを叩くも、やはり微塵も動く気配がない。その振動に、どろり。蜜に濡れた部分の服が剥げた。「は……?」マサキは咄嗟には状況が飲み込めない。
目の前にそそり立ってる雌しべが、噴水のような勢いで蜜を吐き出す。むせるような甘い匂いが蕾の中に充満する。マサキは眩暈を感じて花びらの壁に手を付いた。
高く吹き上がった蜜が頭上からマサキに降り注ぎ、身体に残っている服を溶かしてゆく……どうやら、この花の蜜は布の繊維を溶かすものであるようだ。残った服の端切れが僅かに身体に引っ掛かるだけの格好で、マサキは花びらの身体に背中に預けると、そのままずるずると座り込んだ。
眩暈は止んだものの、頭が上手く働かない。やたらとぼうっとするだけなく、身体の芯が熱い。じわりと這い出してくる欲望。目の前にそそり立つマサキの腰ぐらいまである雌しべ。その蜜に濡れて光っている楕円形の柱頭が美味しそうに見えて仕方がない。ゆらりと雌しべの柱頭が傾ぎ、マサキを誘うように目の前で揺れた。嗚呼。マサキは花柱を引き寄せて、柱頭に舌を這わせた。
甘い蜜。舌を離すと糸を引く。口を吐けては舐め、そして吸う。雌しべはその度に花柱を震わせてマサキの舌の動きに応えた。
柱頭の表面から時間をかけて丹念に蜜を舐めとったマサキはそれを口に含んだ。マサキの口腔内にすっぽりと収まる程よい大きさ。これが欲しい。そう思いながら蜜を搾り出すように吸い上げる。びゅるり、マサキが吸い上げる度に蜜が溢れてくる。ひと舐めでもういっぱいと感じた蜜が、今となっては美味しく感じられてどうしようもない。マサキは無我夢中で柱頭を貪った。
両脇にそそり立っている雄しべが頭をもたげる。ふんわりと花粉を抱え込んでいる葯が花糸をしならせながらマサキの胸元に近付いてくると、それぞれ乳首をくすぐった。微弱な快感が身体に走る。マサキは小さく身体を揺らした。
自分は何をしているのか、などと考える余裕すらない程の猛烈な飢餓感。もっと、もっと蜜が欲しい。口に雌しべを含みながら、乳首を雄しべに愛撫される。みっともない格好だ。だのにマサキは雌しべを口から離せない。ひと舐めごとに増してゆく欲求がマサキから正常な思考を奪ったのだ。
ずるり……雌しべが動く。マサキの口元から柱頭を抜き取ると、花柱を更に傾げ、だらしなく開いている足の奥にその先端を擦りつけてきた。
雄しべに刺激され続けた身体はとうに火照っている。待ちきれない。マサキは柱頭を自らの更なる深みに導くように花柱を掴んだ手を引き寄せ、足の奥で入口を閉ざしている蕾に先端を強く押し当てた。迸る蜜がマサキの秘所をとろりと濡らした。内腿に滴る蜜。掬い上げるように柱頭が動き、そのままマサキの身体の中へと入り込んでくる。
ああ……と、マサキの口元から溜息にも似た声が洩れる。雌しべと繋がっている部分が熱い。蜜を吐き出しながら柱頭が蠢く。その柔らかい温もりに突き上げられる度に、マサキは蕩けてしまいそうな快感を覚えた。
雄しべに乳首を、雌しべに秘所を、犯されながらマサキは果てた。
マサキの身体の奥に柱頭を収めていた雌しべは、マサキが達しきるのを待って柱頭を引き抜いた。秘所から溢れ出る蜜。まだ足りない。マサキは身体を返すと、花びらに手を付いて腰を高く掲げた。
そこから、二度、三度……マサキは欲望の赴くままに雄しべと雌しべを求めた。達しては体位を変えて何度も。そうして、疲れ果てたマサキは蜜壷の中に身体を横たえたて眠った。
――ちゃんと立札に書いておいたのですがね。
眠りに落ちる寸前、マサキはシュウの声を聞いたような気がした。
――愉しんだようで何よりですよ、マサキ。ですが、私の求める結果には程遠い。もう一度、初めから頑張っていただきましょうか。大丈夫ですよ。記憶はちゃんと処理しておきますからね……。
(set: $b5 to true)
[[BAD END->ジャンプ1]]^^^^「何だ、視界が暗く……」
どうやら疲労が限界を超えてしまったようだ。ままならない倦怠感。身体を動かそうにも、思い通りに動かない。マサキは地面に膝を付くと、その場に倒れ伏した。
――体力管理も操者の努め。それを怠ってはなりませんよ、マサキ。さあ、もう一度初めから挑戦してもらいましょうか。次こそ、私の満足ゆく結果を出してくださいね……。
薄れゆく意識の中でマサキはそんなシュウの言葉を聞いた気がした。
[[GAME OVER->ジャンプ1]]^^^^ マサキは獣道を往く。
キノコから放出されている胞子の量は相変わらずだった。噎せて眩暈を感じるほどに喉に絡んでくる。
(set: $hp to it + (random:-5,-11))
(text-colour:red)[マサキのHP:$hp]
(if:$hp < 1)[[[NEXT->ゲームオーバー]]](if:$hp > 0)[[[北へ進む->幻覚キノコの森の最深部]]
[[南へ進む->幻覚キノコの森]]]^^^^ 道は既に途切れがちになっている。これ以上、森の奥に進んだら戻れなくなりそうだ。
ここは特に胞子の量が多い。少し先は胞子で景色がけぶる程だ。
(set: $hp to it + (random:-5,-11))
(text-colour:red)[マサキのHP:$hp]
(if:$hp < 1)[[[NEXT->ゲームオーバー]]](if:$hp > 0)[[[北へ進む->幻覚キノコ……?]]
[[南へ進む->幻覚キノコの森の奥]]]^^^^ 気付けば道は途切れ、シロとクロの姿も消えていた。
一面に色とりどりのキノコが生えるている開けた空間。胞子が一層濃く、霧のように立ち込めている。マサキは危険と知りながらも足を止められず、何かに誘われるかのように、一歩、また一歩とキノコの群生地帯を奥に進んで行った。
踏み締めたキノコが大量の胞子を吐き出す。舞い上がった胞子が木々の合間から差し込む光を受けて、きらきらと輝いた。ひとりで見るのが勿体無いくらいの幻想的な光景だ。マサキは胞子を吸い込まないように、口元に上着の袖を当てながら、その光のカーテンの奥へと進んで行った。
――オイデ……。
声が聞こえた気がした。「オイデ……コッチニオイデ……」今度ははっきりと。大人とも子供とも付かない声が、立ち込める胞子の向こう側から聞こえてくる。マサキは声の主の姿を確かめるべく、その方向に足を向けた。
目の前に立つ巨木。樹齢百年は下らないに違いない太さの幹の根元に、エノキタケを巨大にしたような赤黒いキノコが群れをなして生えている。高さはマサキの背丈ほどはあるだろう。「ココダヨ……」どうやらその群れの中から、声は聞こえてくるようだ。
こんな場所に人がいる筈がない。マサキははっとなった。自分は何をしているのだろう? 正気に帰ったマサキは足を止めようとした。だというのに。
止めたくとも止まらない足。マサキの意思を無視して動く身体が、一歩ずつキノコに近付いてゆく。「オイデ……」マサキは群れなすキノコを屈んで両手で掻き分けた。
まるで男性器かと見間違うような大きさと形状をしているキノコがそこにあった。「ミツケタ……」マサキの目の前に姿を現したキノコはそう声を発すると、小さく身体を震わせて毒々しい色合いの胞子を周囲に巻き散らかした。
まともに胞子を吸い込んだマサキは、激しい酩酊感に襲われて身動きがままならなくなった。しかし立ってもいられない。マサキはゆっくりと膝を折って地面に伏せると、きつく目を閉じた。
やがて止む眩暈にマサキがそっと目を開くと、いの一番にキノコが目に飛び込んでくる。その瞬間、マサキには目の前にそそり立っているキノコが魅力的に見えて仕方がなくなった。
覚えてしまっている快感が、マサキの欲望を加速させた。一瞬にして身体の芯が火照り、瞳が熱を帯びる。「オイデ……フクヲヌイデ、ココニオイデ……」マサキは声に抗えずに、一枚一枚と服を脱いでゆく。
一糸纏わぬ姿になったマサキはキノコを跨ぎ、片手を柄に添えながら、ゆっくりと腰を落としてゆく。双丘の奥、マサキの蕾にキノコの傘が当たる。ゴムのような弾性があるのを蕾越しに感じながら、マサキは更に腰を落とした。傘によって押し広げられてゆくマサキの蕾。じんわりとした快感が広がる。「あ、あ……」マサキは喘ぎながら、キノコの傘を体内に受け入れていった。
――モット、オクニ、イレテ……。
両手を地面に付いて膝を開くと、マサキは傘が身体の中に残り続けるように、腰を小さく上下に動かし始めた。柄を飲み込んでは吐き出す。その繰り返しの最中。浅く、深く、身体に残り続けていた傘が大きく震え出した。
「………!」
強烈な快感がマサキを貫く。もうどうしようもない。マサキは一心不乱に腰を振った。
上下に揺さぶっては、弧を描くように腰を揺らし、そして深く飲み込んだまま前後に振る。そんなマサキの無心の動きに応えるように、キノコは傘を更に激しく震わせた。その振動は腸壁を伝って男性器にまで届き、マサキをどうにもならないところへと追い詰めてゆく。
「あ、ああ、はっ、ああ……っ!」
足を大きく開き、背中をしならせて、腰を深く落とした体勢で、マサキは果てた。
身体の奥底で震え続けている傘の暴虐な動きが、上り詰めた快感に追い打ちをかける。マサキは射精を続けながら、何度も激しく身体を痙攣させた。「はあ……ああ……」そうして、精を吐き出しきったたマサキは、そのままぐったりと地面に身体を伏せた。
腰が上がり、マサキの身体の中からキノコが抜ける。
終わったのだ。マサキは不条理な世界で快感を覚えてしまった自分に例えようのない恥辱を感じながらも、誰に見られている訳でもない。自分ひとりの胸にしまっておけばいいのだと、自分を納得させると、燻っていたものを解き放てた開放感にほっと安堵の息を吐いた。少し休んだら、服を着て、ここを出よう……そう思いながら、マサキは仰向けに寝転がり、目を閉じた。
その顔に何かがかかった。
慌ててマサキが目を開くと、周囲に群生しているエノキがこちらに傘を傾けて、毒々しい色の胞子を吐き出しているのが目に入った。しまったと思っても時既に遅し。吸い込んでしまった胞子の効果が、マサキの身体に現れるまでそうは時間はかからない。火照りだす身体。赤黒いエノキの傘がどれもこれもマサキには美味しそうに見えて堪らない。マサキは仰向けの姿勢のまま、膝を立てて足を大きく開いた。
――ホラ、ホシクナッテキタデショウ……?
例の小さなキノコが、柄を伸ばしてマサキの蕾に迫る。傘を震わせながら、力強く、再びマサキの体内に侵入を果たす。但し、今度はマサキに腰を振らせるようなことはしない。自らうねりながらピストン運動を繰り返す。
「あ、あ、ああ……いい、いい……いく、いく……っ」
マサキは二度、小さなキノコから与えられた快感によって果てた。小さなキノコはそこからもマサキを犯し続けた。達してはエノキに胞子を吸わされ、また肛虐によって快感を与えられる。それを何度繰り返したかわからない。疲れ果てたマサキは、犯されながら半分眠っていたに違いなかった。
――あなたがここまで天邪鬼だったとは思いませんでしたよ、マサキ。
目の前にシュウが立っているのをマサキは見た「あ、ああ、シュウ……」シュウはキノコに貫かれているマサキを見下ろして、ふふ……と微笑んだ。「助けて欲しいですか、マサキ?」逃れられるものなら逃れたい。その言葉にマサキは頷いた。
――ちゃんと立札を用意しておいてあげたというのに、あなたという人は。人の好意は素直に受け取るべきですよ、違いますか?
マサキの身体をキノコから引き剥がすと、シュウはマサキの口元に何かの薬品が染み込んでいるハンカチを押し当ててきた。瞬間、マサキの身体から、欲望を叶えたい気持ちが失せる。
――いいですか、マサキ。私は望む結果が欲しいのです。研究の為にね。ですから、助けて差し上げる変わりに、もう一度、最初から頑張ってもらいますよ……。
その言葉を最後にマサキは意識を失った。
(set: $b6 to true)
[[BAD END->ジャンプ1]]^^^^ 植え込みに囲まれたこじんまりとした広場だ。
西側には巨大な神殿の入口が、北側には奥に向かう石畳の通路がある。
(text-colour:red)[マサキのHP:$hp]
[[神殿の入口に向かう->神殿に入る]]
[[北に向かう->泉(右)]]^^^^ 植え込みに囲まれたこじんまりとした広場だ。
東側には巨大な神殿の入口が、北側には奥に向かう石畳の通路がある。
(text-colour:red)[マサキのHP:$hp]
[[神殿の入口に向かう->神殿に入る]]
[[北に向かう->泉(左)]]^^^^(set: $Set2 to 8)(if:$Set2 is not $Set3)[(set: $Set3 to 8)(set: $rnd to (random:1,20))(if:$rnd is 1)[(click-goto:?page,"スライムとの戦闘")]] 神殿の入口だ。
廃棄されている遺跡だけあって、明かりに乏しい。崩れ落ちた天井の一部から差し込む日差しのお陰で、辛うじて奥の様子が窺えている。見渡せる範囲に壁がない辺り、かなりの広さだ。
(text-colour:red)[マサキのHP:$hp]
[[東へ進む->神殿(12)]]
[[北に進む->神殿(7)]]
[[西に進む->神殿(4)]]
[[神殿を出る->神殿に入る]]^^^^(set: $Set2 to 12)(if:$Set2 is not $Set3)[(set: $Set3 to 12)(set: $rnd to (random:1,20))(if:$rnd is 1)[(click-goto:?page,"スライムとの戦闘")]] 薄暗い神殿の一角だ。隅の方に木製の人が通れるくらいの大きさの扉がある。
(text-colour:red)[マサキのHP:$hp]
[[北へ進む->神殿(11)]]
[[西へ進む->神殿(8)]]
[[扉の奥へ進んでみる->通路A(1)]]^^^^(set: $Set2 to 4)(if:$Set2 is not $Set3)[(set: $Set3 to 4)(set: $rnd to (random:1,20))(if:$rnd is 1)[(click-goto:?page,"スライムとの戦闘")]] 薄暗い神殿の一角だ。床に光を受けて反射している濁った大きな水溜まりがある。
(text-colour:red)[マサキのHP:$hp]
[[東へ進む->神殿(8)]]
[[北へ進む->神殿(3)]]
[[水溜まりを調べる->水溜まりを調べる]]^^^^(set: $Set2 to 7)(if:$Set2 is not $Set3)[(set: $Set3 to 7)(set: $rnd to (random:1,20))(if:$rnd is 1)[(click-goto:?page,"スライムとの戦闘")]] 崩れた天井から柔らかい光が差し込んでいる。
広いスペースの中央には地下へと続く階段がある。
(text-colour:red)[マサキのHP:$hp]
[[東へ進む->神殿(11)]]
[[北へ進む->神殿(6)]]
[[西へ進む->神殿(3)]]
[[南へ進む->神殿(8)]]
[[階段を下りる->地下(階段)]]^^^^ 石造りの泉がある場所に出た。
泉には怪しいにも限度があるドドメ色の水が湛えられている。
(text-colour:red)[マサキのHP:$hp]
[[泉の水を飲む->ダメージの泉]]
[[北に向かう->石畳の通路(左)]]
[[南に向かう->神殿の左手側を探索する]]^^^^ 石造りの泉がある場所に出た。泉の前には何故かモニカが立っている。
「回復の泉なのですわ」
泉には澄み切った水が湛えられている。
(text-colour:red)[マサキのHP:$hp]
[[泉の水を飲む->回復の泉]]
[[モニカと話す->モニカと話す]]
[[北に向かう->石畳の通路(右)]]
[[南に向かう->神殿の右手側を探索する]]^^^^ マサキは泉の水を飲んだ。舌が痺れるような味がする。
なんだか胃が痛い。
(set: $hp to it + -5)(if:$hp < 1)[[[NEXT->ゲームオーバー]]](if:$hp > 0)[
(text-colour:red)[マサキのHP:$hp]
[[更に泉の水を飲む->ダメージの泉]]
[[北に向かう->石畳の通路(左)]]
[[南に向かう->神殿の左手側を探索する]]]^^^^ 植え込みに囲まれたこじんまりとした広場だ。
北と南に石畳の通路が続いている。
(text-colour:red)[マサキのHP:$hp]
[[北に進む->地下への階段(左)]]
[[南に進む->泉(左)]]^^^^ マサキは泉の水を飲んだ。普通に美味い。
なんだか身体に力がみなぎってきた気がした。
(set: $hp to it + 10)(if:$hp > 50)[(set: $hp to 50)]
(text-colour:red)[マサキのHP:$hp]
[[更に泉の水を飲む->回復の泉]]
[[モニカと話す->モニカと話す]]
[[北に向かう->石畳の通路(右)]]
[[南に向かう->神殿の右手側を探索する]]^^^^ 植え込みに囲まれたこじんまりとした広場だ。
北と南に石畳の通路が続いている。
(text-colour:red)[マサキのHP:$hp]
[[北に進む->地下への階段(右)]]
[[南に進む->泉(右)]]^^^^ マサキはモニカに話しかけた。
(set: $rnd to (random:1,5))(if:$rnd is 1)[「お前まで出てくるとはな」](if:$rnd is 2)[「なあ、モニカ。シュウは何を考えていやがるんだ?」](if:$rnd is 3)[「この遺跡は何なんだ?」](if:$rnd is 4)[「何か情報はないか?」](if:$rnd is 5)[「何か情報はないか?」]
(if:$rnd is 1)[「シュウ様のお役に立てるなら本望なのですわ」](if:$rnd is 2)[「どうしても行き詰まってしまう研究があるとかなんとか……」](if:$rnd is 3)[「今は管理する者がいなくなった精霊信仰の神殿だと聞いています」](if:$rnd is 4)[「最後の戦いでは口プロレスが有効らしいのですわ」(set: $Lb to true)](if:$rnd is 5)[「モカジャバコーヒーは美味しいですわね」]
(text-colour:red)[マサキのHP:$hp]
[[泉の水を飲む->回復の泉]]
[[更にモニカと話す->モニカと話す]]
[[北に向かう->石畳の通路(右)]]
[[南に向かう->神殿の右手側を探索する]]^^^^ 南から続いてきた通路の突き当たりに、地下に続く階段がある。
(text-colour:red)[マサキのHP:$hp]
[[階段を下りる->階段(左1)]]
[[南へ進む->石畳の通路(左)]]^^^^ 南から続いてきた通路の突き当たりに、地下に続く階段がある。
(text-colour:red)[マサキのHP:$hp]
[[階段を下りる->階段(右1)]]
[[南へ進む->石畳の通路(右)]]^^^^ 階段は地下へと続いている。(set: $rnd to (random:1,10))(if:$rnd is 4)[
「あっ、マサキ!」
暗い足元に階段を踏み外したマサキは、(set: $rnd to (random:3,5))(if:$rnd is 3)[三](if:$rnd is 4)[四](if:$rnd is 5)[五]段ほど階段を滑り落ちてしまった。
(set: $hp to it + -2)
(if:$hp < 1)[[[NEXT->ゲームオーバー]]]]
(text-colour:red)[マサキのHP:$hp]
[[地上に出る->地下への階段(右)]]
[[階段を下りる->階段(右2)]]^^^^ 階段は地下へと続いている。(set: $rnd to (random:1,10))(if:$rnd is 1)[
「あっ、マサキ!」
暗い足元に階段を踏み外したマサキは、(set: $rnd to (random:3,5))(if:$rnd is 3)[三](if:$rnd is 4)[四](if:$rnd is 5)[五]段ほど階段を滑り落ちてしまった。
(set: $hp to it + -2)
(if:$hp < 1)[[[NEXT->ゲームオーバー]]]]
(text-colour:red)[マサキのHP:$hp]
[[地上に出る->地下への階段(左)]]
[[階段を下りる->階段(左2)]]^^^^ 階段は地下へと続いている。(set: $rnd to (random:1,10))(if:$rnd is 5)[
「あっ、マサキ!」
暗い足元に階段を踏み外したマサキは、(set: $rnd to (random:3,5))(if:$rnd is 3)[三](if:$rnd is 4)[四](if:$rnd is 5)[五]段ほど階段を滑り落ちてしまった。
(set: $hp to it + -2)
(if:$hp < 1)[[[NEXT->ゲームオーバー]]]]
(text-colour:red)[マサキのHP:$hp]
[[階段を上る->階段(左1)]]
[[階段を下りる->階段(左3)]]^^^^ 階段は地下へと続いている。(set: $rnd to (random:1,10))(if:$rnd is 3)[
「あっ、マサキ!」
暗い足元に階段を踏み外したマサキは、(set: $rnd to (random:3,5))(if:$rnd is 3)[三](if:$rnd is 4)[四](if:$rnd is 5)[五]段ほど階段を滑り落ちてしまった。
(set: $hp to it + -2)
(if:$hp < 1)[[[NEXT->ゲームオーバー]]]]
(text-colour:red)[マサキのHP:$hp]
[[階段を上る->階段(左2)]]
[[階段を下りる->階段(左4)]]^^^^ 階段は地下へと続いている。(set: $rnd to (random:1,10))(if:$rnd is 8)[
「あっ、マサキ!」
暗い足元に階段を踏み外したマサキは、(set: $rnd to (random:3,5))(if:$rnd is 3)[三](if:$rnd is 4)[四](if:$rnd is 5)[五]段ほど階段を滑り落ちてしまった。
(set: $hp to it + -2)
(if:$hp < 1)[[[NEXT->ゲームオーバー]]]]
(text-colour:red)[マサキのHP:$hp]
[[階段を上る->階段(左3)]]
[[階段を下りる->階段(左5)]]^^^^ 階段の突き当たりに地下室に続く銀色の扉がある。
扉には鍵が掛かっているようだ。
(text-colour:red)[マサキのHP:$hp]
[[階段を上る->階段(左4)]]
[[扉を開ける->銀の扉の鍵判定]]^^(if:$Item3 is true)[(click-goto:?page,"地下室(左)")](if:$Item3 is false)[(click-goto:?page,"階段(左5)へ戻る")]^^ マサキは銀の鍵を使って扉を開くと地下室に入った。
こじんまりとした地下室。部屋の中央の床の上には宝箱がある。
(text-colour:red)[マサキのHP:$hp]
[[宝箱を開ける->宝箱の中身(地下室)]]
[[地下室を調べる->地下室(左)を調べる]]
[[地下室を出る->階段(左5)]]^^^^「この扉に合う鍵が必要なようだな」
鍵を持っていないマサキは扉を開けるのを諦めた。
(text-colour:red)[マサキのHP:$hp]
[[階段を上る->階段(左4)]]^^^^ マサキは宝箱を開けた。
(if:$Item4 is true)[ 宝箱の中身は空だった。](if:$Item4 is false)[ 宝箱の中には金の鍵が入っていた。(set: $Item4 to true)]
(text-colour:red)[マサキのHP:$hp]
[[地下室を調べる->地下室(左)を調べる]]
[[地下室を出る->階段(左5)]]^^^^ マサキは地下室の中を調べた。
(set: $rnd to (random:1,3))(if:$rnd is 1)[ 壁や天井のシミが人の顔に見えてくるが、モンスターではないようだ。](if:$rnd is 2)[ 床の上でネズミが餌を探しているが、こちらに敵意はないようだ。](if:$rnd is 3)[ こじんまりとした地下室だ。長く使われていないからだろう。宝箱以外に物はない。]
(text-colour:red)[マサキのHP:$hp]
[[宝箱を開ける->宝箱の中身(地下室)]]
[[地下室を調べる->地下室(左)を調べる]]
[[地下室を出る->階段(左5)]]^^^^ 階段は地下へと続いている。(set: $rnd to (random:1,10))(if:$rnd is 3)[
「あっ、マサキ!」
暗い足元に階段を踏み外したマサキは、(set: $rnd to (random:3,5))(if:$rnd is 3)[三](if:$rnd is 4)[四](if:$rnd is 5)[五]段ほど階段を滑り落ちてしまった。
(set: $hp to it + -2)
(if:$hp < 1)[[[NEXT->ゲームオーバー]]]]
(text-colour:red)[マサキのHP:$hp]
[[階段を上る->階段(右1)]]
[[階段を下りる->階段(右3)]]^^^^ 階段は地下へと続いている。(set: $rnd to (random:1,10))(if:$rnd is 7)[
「あっ、マサキ!」
暗い足元に階段を踏み外したマサキは、(set: $rnd to (random:3,5))(if:$rnd is 3)[三](if:$rnd is 4)[四](if:$rnd is 5)[五]段ほど階段を滑り落ちてしまった。
(set: $hp to it + -2)
(if:$hp < 1)[[[NEXT->ゲームオーバー]]]]
(text-colour:red)[マサキのHP:$hp]
[[階段を上る->階段(右2)]]
[[階段を下りる->階段(右4)]]^^^^ 階段は地下へと続いている。(set: $rnd to (random:1,10))(if:$rnd is 8)[
「あっ、マサキ!」
暗い足元に階段を踏み外したマサキは、(set: $rnd to (random:3,5))(if:$rnd is 3)[三](if:$rnd is 4)[四](if:$rnd is 5)[五]段ほど階段を滑り落ちてしまった。
(set: $hp to it + -2)
(if:$hp < 1)[[[NEXT->ゲームオーバー]]]]
(text-colour:red)[マサキのHP:$hp]
[[階段を上る->階段(右3)]]
[[階段を下りる->階段(右5)]]^^^^ 階段の突き当たりに地下室に続く木製の扉がある。
(text-colour:red)[マサキのHP:$hp]
[[階段を上る->階段(右4)]]
[[扉を開ける->地下室(右)]]^^^^ マサキは地下室の中に入った。
こじんまりとした部屋の中央に金色の椅子がひとつ、ぽつんと置かれている。背もたれと腰掛けにクッションが入っているようだ。赤いビロードの布が貼られている。
煤けた部屋には不釣り合いな豪華な黄金の椅子。怪しい。マサキは思った。
(text-colour:red)[マサキのHP:$hp]
[[地下室を出る->階段(右5)]]
[[椅子を調べる->椅子を調べる]]^^^^ マサキは椅子を調べた。
(set: $rnd to (random:1,3))(if:$rnd is 1)[ 立派な意匠の椅子だ。よくRPGなどで王族が座っている椅子に似ている。](if:$rnd is 2)[ 立派な意匠の椅子だ。見たところ何の変哲もない椅子に見えるが……。](if:$rnd is 3)[ 立派な意匠の椅子だ。裏側まで手が抜かれることなく装飾が施されている。]
(text-colour:red)[マサキのHP:$hp]
[[椅子に座る->快楽の椅子]]
[[椅子を再度調べる->椅子を調べる]]
[[地下室を出る->階段(右5)]]^^^^「座るの? こんなところにある椅子ニャんて、怪しいとしか思えニャいんだけど……」
「碌なことにニャらニャいと思うんだニャ」
クロとシロ、二匹の使い魔の言葉を無視して、マサキは意匠も豪奢な黄金の椅子に腰掛けた。玉座にあっても遜色ない椅子だけあって流石に座り心地がいい。厚みのあるクッションが、柔らかくマサキの背中と腰を受け止めている。
「座り心地はいいな」
マサキは肘掛けに腕を置いた。「ニャんだか偉そうなポーズの割にはそう見えニャいのよ」クロが笑った。確かにこの豪華な椅子の前にあっては、マサキの格好では貧相に映るだろう。
その瞬間、だった。
身体の外側か手が突き出できたかと思うと、マサキの手首を掴む。マサキの手よりも一回りは大きい手。驚いたマサキは手の主の姿を確認すべく後ろを振り返った。
肘から先が背もたれの中に埋まっているように見える。どう優しく考えても、椅子の背もたれから手が生えているとしか思えない。
「な、何だこの手……化物か……」
「マサキ!」シロとクロが、マサキを救出すべくその腕に向かって飛びかかる。
二匹はマサキの膝に乗り上がって、マサキの手首を掴んでいる手を引き剥がしにかかった。しかし、歯を立てても爪を立ててもその手はびくともしない。それどころか、背もたれから更に手が生えてくる始末。
「ニャアアアアアアアアっ!?」
新しく生えてきた四つの手の内、一つはマサキの腰に腕を回してくると、マサキが椅子から離れないように椅子の奥へと引き寄せた。残りの二つはシロとクロの首輪を掴んで、椅子から引き離すべく長く伸びた。その先にある扉を、素早いスピードで二匹の使い魔の前に回り込んだ最後の一つが開く。
「シロ、クロ!」
「マサキ!」
ポイポイと二匹の使い魔を外に放り出すと、手は扉を閉ざした。カチャリ。扉の内鍵が掛けられる。三つの手が腕を引っ込めて椅子の近くに戻ってくる。状況がよく飲み込めないながらも、このまま好きにされっ放しでいい筈がない。マサキは唯一自由になる足をバタつかせてもがくも、上半身の身動きがままならない状況は改善しなかった。
手の一つがマサキの口を塞ぎ、二つがジャケットの留め具を外し始める。「んー……っ!」マサキは口を塞がれたまま声を上げる。恐ろしい予感が脳裏を駆け巡った。
その予感は恐らく外れないのだ。
全ての留め具を外し終えると、二つの手は今度はマサキのウエストベルト外すべく、その金具に手を掛けてきた――……。
[[NEXT->快楽の世界]]^^^^(set: $Set2 to 11)(if:$Set2 is not $Set3)[(set: $Set3 to 11)(set: $rnd to (random:1,20))(if:$rnd is 1)[(click-goto:?page,"スライムとの戦闘")]] 薄暗い神殿の一角だ。この辺りには特に何もなさそうだ。
(text-colour:red)[マサキのHP:$hp]
[[北に進む->神殿(10)]]
[[西に進む->神殿(7)]]
[[南に進む->神殿(12)]]^^^^ マサキが扉を開くと、そこには飲み込まれそうな程の暗闇が広がっていた。まさに一寸先は闇。先がどうなっているのかは暗過ぎて見通せない。
「このままじゃ先に進めニャいのね」
「ニャにか明かりになりそうな物が必要ニャんだニャ」
「わかんねえぞ。あいつのすることだ。明かりを点けたら逆に何か起こるかも知れねえ」
(text-colour:red)[マサキのHP:$hp]
[[扉から出る->神殿(12)]]
[[通路の奥(北)に進む->通路A(2C)]](if:$Set1 > 1)[
[[杖を使う->通路A(杖を使う)]]](if:$Item1 is true)[
[[ランプを使う->通路A(1B)]]]^^^^(set: $Set2 to 3)(if:$Set2 is not $Set3)[(set: $Set3 to 3)(set: $rnd to (random:1,20))(if:$rnd is 1)[(click-goto:?page,"スライムとの戦闘")]] 薄暗い神殿の一角だ。この辺りには特に何もなさそうだ。
(text-colour:red)[マサキのHP:$hp]
[[東に進む->神殿(7)]]
[[北に進む->神殿(2)]]
[[南に進む->神殿(4)]]^^^^ 眺めている分には、雨上がりの水溜まりと同じように見える。
恐らく、その一角だけ地面が窪んでしまっているのだろう。そこに抜けた天井から降ってきた雨水が溜まっただけに違いない。その濁った水は、とても飲めたものではなさそうだ。
ただの水溜まりに、これ以上拘る必要はないが……? マサキは悩んだ。
(text-colour:red)[マサキのHP:$hp]
[[水溜まりを触ってみる->水溜まりを触ってみる]]
[[水溜まりの中に入ってみる->水溜まりの中に入る]]
[[水溜まりを無視して東へ進む->神殿(8)]]
[[水溜まりを無視して北へ向かう->神殿(3)]]^^^^ マサキは水溜まりの淵から身を乗り出して、その表面に手を這わせてみた。
底に藻が張っているのが見える。その所為だろう。少しぬめった感触が手のひらを通して伝わってくる。
(text-colour:red)[マサキのHP:$hp]
[[水溜まりを無視して東に進む->神殿(8)]]
[[水溜まりを無視して北に進む->神殿(3)]]
[[水溜まりの中に入ってみる->水溜まりの中に入る]]^^^^ マサキは水溜まりの中に足を踏み入れた。藻の張った水溜まりは決して歩き心地が良いとは言えない。ブーツの底でパシャパシャと音を立てながら、ちょっとした池ぐらいの大きさになっている水溜まりの上を歩く。
「子供の頃、こんな風に水溜まりで遊んだっけなあ」
シロとクロはぬめった好んで水の中に入りたいとは思わないらしい。水溜まりの手前で、マサキがその中心に向けて歩いてゆくのを座って眺めていた。
「それはいいけど、それにニャんの意味があるの?」
「もしかしたら何かアイテムが落ちてたりしないかな、と思ってな」
「杖があんだけわかり易く置いてあったくらいニャ。こんなところにニャにかがあるとは思えニャいんだニャ」
「わからねえぞ。あのひねくれ者がすることだぜ。案外こういう所に何かを隠していたり」
どぷり。マサキが一歩足を進めた瞬間、足が水溜まりの中に沈んだ。底がない。「うわっ……!」バランスを失ったマサキは前につんのめる。「マサキ!」二匹の使い魔が自分の名を呼ぶ声を聞きながら、マサキはそのまま水溜まりの中に落ちて行った。
「水溜まりに入るって言うのは、こういう意味じゃねえよ!」
[[NEXT->三人の……?]]^^^^ ベッドがあるだけの十畳ほどの殺風景な石造りの小部屋。マサキは人が三人以上寝られるだろうキングサイズのベッドの上で呻いていた。
ベッドが落下の衝撃を緩和してくれたとはいえ、結構な高さ。「痛え……」マサキはどういった物理法則が働いているのか不明な濁った水が張っている天井を見上げながら、痛みが引くのを待った。幸い、打ち身ぐらいで、骨折といった動くのに不自由するダメージは負っていないようだ。
「またこんな不条理な仕掛けを作りやがって……」
痛みの引いたマサキはベッドから身体を起こそうとした。その視界の先で天井の水が揺れる。ごぽり……と、床に向けて張り出してくる水の塊が三つ。周囲の水を吸い込みながら降りてくる。「な、なんだ……」それらは床でバウンドすると人型となり、マサキが横になっているベッドを囲んだ。
ひと目でそれとわかる男性体。股間にそそり立つものがある。
嫌な予感しかしない展開にマサキは逃げ場を探すも、部屋のどこにも外に出られそうな場所はない。「やめろ、来るな……」マサキは腰に下げた剣を掴む。三体の人型はベッドに乗り上がってくると、剣を構えたマサキの向かって一斉に手を伸ばしてきた。
剣を振るう。
水を切る感触。人型は飛沫を上げて二つに割れた。しかしそれも一瞬のこと。次の瞬間には引き寄せられるように裂け目が繋ぎ合わさり、自立する一体の人型に戻ってしまう。
「ふざけろ……」マサキは再び剣を振り上げた。
一体の人型が素早い動きでマサキに近付くと、その肩を掴んでベッドに押し倒した。水で出来ている身体の割に重い。しかもトレーニングを欠かさないマサキでさえ抵抗しきれない程の力がある。
別の人型がもがくマサキの手から剣を奪った。残った一体が空を掻くマサキの足を掴む。
マサキがどれだけ抵抗しても、多勢に無勢。その効果などたかが知れている。やがてベッドに捩じ伏せられたマサキの身体から、順繰りに服が剥がされていき――、そうして。
「やだ……やだ、ああ、あっ……」
マサキの両脇に身体を横たえた二体の人型が、それぞれ乳首を舐っている。口唇で挟み込むように乳首を啄んでは吸い、舌を這わせては転がす。異なる動きで乳首を愛撫する二体の人型の手は、マサキの足の間。男性器を弄んでいた。
残った一体の人型はマサキの両足を抱えて、その双丘の奥に自らのそそり立つものを埋めて腰を振っている。「ああっ、ああっ……」既に抵抗する気力を失って久しいマサキは、されるがまま。貫かれたまま身体を揺さぶられては、嬌声を上げた。
「いく、いく……やめ、そんなに突くな……っ」
びくん。マサキの身体が大きく跳ねる。滅多に感じられない深い快感。大量の精液が男性器から迸って、腹部を濡らす。高く細い喘ぎ声を発し続けながら、マサキは己の精を吐き出した。
ぐったりとベッドに身体を沈めたマサキの腕を一体の人型が取った。仰向けに横たわった己の顔を跨がせる。人型はマサキの腰をがっしりと押さえ込むと、達したばかりのマサキの男性器を口に含んだ。
マサキの目の前には、その人型の衰えない昂ぶりがある。それを別の人型がマサキの手を取って掴ませてくる。扱けと言っているのだ。マサキはゆっくりと手を動かし始めた。時々、身体の下にある腰が震えているのを感じる辺り、彼らにも刺激を感じる機能があるらしい。
だからなのだろう。前に立つ人型がマサキの髪を掴んで顔を仰がせる。その口元に押し当てられる昂ぶり。こちらは咥えろと言っているらしい。マサキは素直に口を開くとそれを咥え込んだ。
ぬめりけのある湿った感触を確かめるように、口の中に収めたそれにマサキは舌を這わせた。
「ん、んん……」
謎の生命体に犯されるという屈辱的な状況にありながら、マサキがそれをすんなりと受け入れてしまっているのは、この罠まがいの仕掛けを施したのが、シュウ=シラカワ以外に有り得ないと思っているからだった。
ということは、マサキが力任せに抵抗をしてこの場を凌いだとしても、それは一時的なものにしかならないのだ。あの男はどんなくだらなく見えることであっても、一度叶えると決めたが最後。どんな手段を用いても叶えてみせる。そう、自分の望む結果になるまで、何度でも……。
だったら身を任せてしまった方が、時間を無駄に使わずに済む。
「んんん……っ!」
マサキの背後に回り込んだ三体目の人型は、マサキの臀部を掴んで双丘を広げると、自らの昂ぶりを菊座の奥に押し込んできた。元が水で出来ているからだろうか。ぐちゅぐちゅと淫猥な音が響く。
マサキはそこから何度も貫かれては果てを繰り返した。
時に立たされ、時に跨がされ、時に足を折られ、部屋の片隅、或いはベッドの上で。延々と三体の人型に責められながら、マサキは彼らによって与えられる快楽に溺れ続けた。
その終わりの見えない性の宴が終わり告げたのは、そろそろと襲いかかる疲労にマサキの目が開かなくなり始めた頃だった。
――そんな恍惚とした表情を浮かべて。随分とお気に召してくださったようですね、マサキ。
シュウは部屋の隅に空間を割って姿を現すと、横たわった人型に背を向ける形で跨がっているマサキが、その凶器で突き上げられながら、股間を別の人型に口で嬲られ、また別の人型にその股間でいきり立っているものを口に含まされているのを満足げな表情で眺めながら言った。
――何でしたら、彼らとここで過ごしていただいてもいいのですよ。
それは嫌だ。マサキは首を振った。
――ふふ……まだ自尊心を捨ててはいないということなのでしょうかね。でしたら助けて差し上げますよ、マサキ。いいものを見せていただきましたしね。但し、私の望む結果はこれではありません。そこに辿り着くまで、もう少し頑張っていただきますよ――……。
そして気付くとマサキはサイバスターの操縦席にいた。任務の帰り道。身体の節々が軋んでいるのを訝しく感じながらも、いい加減そろそろ王都に着くのではないかと辺りを窺った時だった。
「あれ? あの遺跡さっきも見たのね」
「おニャじところをぐるぐる回ってるんじゃニャいか?」
「何だよ、お前ら。不吉なことを言うんじゃねえよ。本当に迷っていたらどうするんだ……」
シュウによって記憶を失わされたマサキは、その遺跡で自分が何をしてきたのか思い出せないまま、再び魔女の森に迷い込んだ。
(set: $b8 to true)
[[BAD END->ジャンプ1]]^^^^(set: $Set2 to 2)(if:$Set2 is not $Set3)[(set: $Set3 to 2)(set: $rnd to (random:1,20))(if:$rnd is 1)[(click-goto:?page,"スライムとの戦闘")]] 薄暗い神殿の一角だ。
東に遠く、大きな石版と思しき巨石が見えている。
(text-colour:red)[マサキのHP:$hp]
[[東に進む->神殿(6)]]
[[北に進む->神殿(1)]]
[[南に進む->神殿(3)]]^^^^(set: $Set2 to 6)(if:$Set2 is not $Set3)[(set: $Set3 to 6)(set: $rnd to (random:1,20))(if:$rnd is 1)[(click-goto:?page,"スライムとの戦闘")]] 広いスペースの中央に、柱に挟まれる形で巨大な石版が建っている。
(text-colour:red)[マサキのHP:$hp]
[[東へ進む->神殿(10)]]
[[北へ進む->神殿(5)]]
[[西へ進む->神殿(2)]]
[[南へ進む->神殿(7)]]
[[石版を調べる->石版を調べる]]^^^^ 石造りの地下通路だ。壁際に明かりが灯っているものの仄暗い。中央に地上へと続く階段がある。
階段を上るか、東西に伸びている通路のいずれかに向かうか……。
(text-colour:red)[マサキのHP:$hp]
[[東へ進む->地下(7)]]
[[西へ進む->地下(3)]]^^^^(set: $Set2 to 10)(if:$Set2 is not $Set3)[(set: $Set3 to 10)(set: $rnd to (random:1,20))(if:$rnd is 1)[(click-goto:?page,"スライムとの戦闘")]] 薄暗い神殿の一角だ。
西に遠く、大きな石版と思しき巨石が見えている。
(text-colour:red)[マサキのHP:$hp]
[[北に進む->神殿(9)]]
[[西に進む->神殿(6)]]
[[南に進む->神殿(11)]]^^^^(set: $Set2 to 1)(if:$Set2 is not $Set3)[(set: $Set3 to 1)(set: $rnd to (random:1,20))(if:$rnd is 1)[(click-goto:?page,"スライムとの戦闘")]] 北に銅色の扉、西に木製の扉がある。
銅色の扉には鍵がかかっているようだ。
(text-colour:red)[マサキのHP:$hp]
[[銅色の扉を開く->銅色の扉を開く]]
[[木製の扉を開く->通路B(1)]]
[[東へ進む->神殿(5)]]
[[南へ進む->神殿(2)]]^^^^(set: $Set2 to 9)(if:$Set2 is not $Set3)[(set: $Set3 to 9)(set: $rnd to (random:1,20))(if:$rnd is 1)[(click-goto:?page,"スライムとの戦闘")]] 奥に木製の扉があるのが見える。
扉には鍵はかかってなさそうだ。
(text-colour:red)[マサキのHP:$hp]
[[木製の扉を開ける->テリウス登場]]
[[西に進む->神殿(5)]]
[[南に進む->神殿(10)]]^^^^(set: $Set2 to 5)(if:$Set2 is not $Set3)[(set: $Set3 to 5)(set: $rnd to (random:1,20))(if:$rnd is 1)[(click-goto:?page,"スライムとの戦闘")]] 祭壇のある場所に出た。その奥に金色の扉がある。
金色の扉には鍵がかかっているようだ。
(text-colour:red)[マサキのHP:$hp]
[[金色の扉を開ける->金色の扉を開く]]
[[東に進む->神殿(9)]]
[[西に進む->神殿(1)]]
[[南に進む->神殿(6)]]^^^^ (set: $Set1 to it + 1)マサキは石版を調べた。そこにはこう文字が刻まれている。
“明かりを灯して進んだ先に道はあり”
どういう意味なのだろう? マサキは考える。(if:$Set1 is 6)[その瞬間、マサキの足元の石畳が崩れた。
「マサキ!」
見る間に地上が遠くなる。二匹の使い魔の叫び声を聞きながら、マサキは暗い闇の中を落ちて行った。
[[NEXT->ワーム地獄]]](if:$Set1 is not 6)[
(text-colour:red)[マサキのHP:$hp]
[[東へ進む->神殿(10)]]
[[北へ進む->神殿(5)]]
[[西へ進む->神殿(2)]]
[[南へ進む->神殿(7)]]
[[もう一度石版を調べる->もう一度石版を調べる]]]^^^^ 突然、開いた穴に落下して数秒。何かが柔らかくマサキの身体を受け止めた。
開いた穴は既に閉じているものの、どこからか薄明かりが差し込んでいる。その光が落下の衝撃を和らげてくれた何かの正体を照らし出している。そこには一メートルぐらいの長さのミミズのような生物がいた。ワームだ。先端に窪みを持ち、身体の一部が環状に肥大している。それが四方を壁に囲われた狭い小部屋に、何十匹では収まらないくらいにひしめいている。
突然降ってきた人間を、餌か何かと勘違いしたのではないだろうか。マサキがその存在に気付くと同時に、周囲のワームが服の中に潜り込んできた。
しっとりとした感触。肌に張り付くような粘着力がある。窪んだ頭を肌に擦りつけるようにしてはい待っているそれらを、マサキは必死に服の外へと引っ張り出すものの、引っ張り出しては次、また次と際限がない。
やがてずるずると肌を這い回っていた一匹のワームが、乳首に頭を擦りつけてきた。窪みに乳首を収めたかと思うと、全身を震わせる。程なくしてもう片方の乳首にも。「あ、待て……そこ、は……」二匹のワームに乳首を食まれたマサキは、思いがけない刺激に腰を跳ねさせた。
「あ、あ、ああっ……」
マサキの腕から力が抜けた。場違いにも快感を覚えてしまった身体が、それ以上の抵抗をマサキに諦めさせてしまった。これまで経験したことのない愛撫に、はあ……はあ……と荒い息がマサキの口を吐く。薄く開いた口唇から忙しない。
服の下を這い回っていた別のワームが動く。口を開けとでも言うように、襟元から顔を覗かせてくるとマサキの口元に頭を擦りつけながら、窪みから体液を吐き出した。蜜のような甘い香り。口の中に僅かに入ったそれを舐めてみると、うっすらと甘い。瞬間、強い酒に酔ったような強烈な酩酊感がマサキを襲った。
頭がぼうっとして何も考えられなくなる。
理性を剥がされたマサキは口を開いた。頭を突っ込んでくるワームの窪みに舌先を這わせる。男性器にも似た形状をしている。そう思いながらマサキはワームを咥え込んだ。これで突かれたらどう感じるのだろう? 好奇心に打ち勝てなくなったマサキは自らジーンズのボタンを外した。そしてファスナーを下ろす。
長く続く乳首への愛撫。その焦れったい快感に感じるもどかしさを堪えきれない。震える指でジーンズを下ろす。まるで麻薬のようだ。マサキは足を開いた。開いてその時を待った。
何匹ものワームが待ち構えていたように頭を潜り込ませてくると、マサキの双丘を割った。「ん、んん……」その中心に一匹のワームが這い込んでくる。円を描くように頭を揺らしながら、緩く開いてその訪れを待っている菊座に頭を押し当てると、一気にその奥へと身体を捩じ込んできた。
「んんー……っ」
ワームの肥大した環帯が腸壁を押し広げるように蠢いている。身体を引いては進め、進めては引く。窪みはマサキの身体の中に何度もその体液を吐き出した。
じん、と菊座が熱を持つ。このワームの体液には催淫効果でもあるのだろうか? 少し動かれただけでも、痺れるような快感が身体を駆け抜ける。そうして、とうに天を仰いでいたマサキの男性器が震える。
「ああ……ああ……」深く貫かれたままマサキは果てた。
だのに身体に帯びた熱は引かない。今さっき放ったばかりだというのに、既にマサキの男性器は鎌首をもたげつつあった。ずるりと、それまでマサキの体内にあったワームが外へと抜ける。快感の余韻に浸る間もなく、マサキは次のワームに犯された。二匹目のワームは暴れまわるようにマサキの体内を動き回った。けれども、暴虐なその動きすら、マサキには心地よく感じられて仕方がない。
時に自ら蕾の奥へとワームを誘いながら、マサキは何度も何度も絶頂を迎えた。
――ワームという生き物は、暗がりを好むのですよ、マサキ。だから光から逃れるように服の中に入り込んでくる。或いは、あなたの身体の中にね。
続く酩酊感に視界が覚束なくなった頃に、そんなシュウの声を聞いた気がした。
――さあ、もう一度ですよ、マサキ。今度のあなたはどんな経験をするのでしょうね。私は楽しみで仕方がありませんよ。その果てに何が起こるのか――……
マサキは暗闇に落ちてゆく。再び遺跡の探索を遭難したところから繰り返す為に。
(set: $b10 to true)
[[BAD END->ジャンプ1]]^^^^ (set: $Set1 to it + 1)マサキはもう一度石版を調べた。他に変わった所はないようだ。
(if:$Set1 is 6)[「……!?」
その瞬間、マサキの足元の石畳が崩れた。
「マサキ!」
見る間に地上が遠くなる。二匹の使い魔の叫び声を聞きながら、マサキは暗い闇の中を落ちて行った。
[[NEXT->ワーム地獄]]](if:$Set1 is not 6)[
(text-colour:red)[マサキのHP:$hp]
[[東へ進む->神殿(10)]]
[[北へ進む->神殿(5)]]
[[西へ進む->神殿(2)]]
[[南へ進む->神殿(7)]]
[[もう一度石版を調べる->もう一度石版を調べる]]]^^^^ マサキは壁を伝いながら先へと進み始めた。暗い。足元すら見えない闇の中、先に進んでゆく。
(text-colour:red)[マサキのHP:$hp]
[[通路の奥(北)に進む->通路A(3C)]]
[[通路の手前(南)に進む->通路A(1C)]]^^^^「ねえ、あの石版に書いてあった明かりがニャんちゃらって、この通路のことニャんじゃニャいの?」
「だったらこの杖を使ってみるか。もしかしたら明かりが灯せるかも知れねえ」
マサキは杖を掲げた。杖から火球が打ち出される。
火球は辺りを照らしながら数メートル進んだ所で燃え尽きた。うっすらと見えた周囲の様子から察するに、かなり幅の広い通路が扉から左手側に向かって続いているようだ。
「こいつを松明代わりにするのは無理みたいだな」
(text-colour:red)[マサキのHP:$hp]
[[扉から出る->神殿(12)]]
[[先に進む->通路A(2C)]](if:$Item1 is true)[
[[ランプを使う->通路A(1B)]]]^^^^ マサキはランプに明かりを灯した。淡くも柔らかい明かりで辺りが照らし出される。石造りの通路が左手奥に向かって続いている。「これで先に進めるんだニャ」シロの言葉にマサキは頷いた。
(text-colour:red)[マサキのHP:$hp]
[[扉から出る->神殿(12)]]
[[通路の奥(北)に進む->通路A(2B)]]^^^^ マサキは壁を伝いながら先へと進み始めた。暗い。足元すら見えない闇の中、先に進んでゆく。
通路の奥から何とも表現のし難い呼吸音のようなものが聞こえてくる。これ以上、奥に進むのは危険そうだ。
(text-colour:red)[マサキのHP:$hp]
[[通路の奥(北)に進む->暗闇の中で]]
[[通路の手前(南)に進む->通路A(2C)]]^^^^「マサキ、どこに行ってたんだニャ?」
「こんな暗い中ではぐれたら大変ニャのよ」
マサキは扉のある場所まで戻って来た。
(text-colour:red)[マサキのHP:$hp]
[[扉から出る->神殿(12)]]
[[通路の奥(北)に進む->通路A(2C)]](if:$Set1 > 1)[
[[杖を使う->通路A(杖を使う)]]](if:$Item is true)[
[[ランプを使う->通路A(1B)]]]^^^^ 暗闇の中、マサキは壁伝いに先を進んでいた。シロとクロは後を付いて来る気はなかったらしい。いや、もしかすると、後を付いて来たものの、闇でお互いの姿を見失ってしまったのかも知れない。歩いているのはマサキ一人だった。
随分奥まで来たような気がするものの、視界の暗さも手伝って、何かを発見するまでには至っていない。何かあればいいのだが……そう思いながらマサキが歩いていると、壁を伝っていた手がその先にある柔らかい何かに触れた。
ぬめった感触。何だろう? マサキは両手を差し出してそれに触れてみた。両手で掴めるぐらいの太さの表面がごつごつとした柔らかい物体。先端は丸く、中央に窪みがある。
窪みからは粘度の高い液体が染み出している。
長く伸びているらしい物体の根元がどこまで続いているのかはわからない。いずれにせよ、これ以上は手を出さない方が良さそうだ。マサキがそう思って手を引っ込めようとした瞬間、それはするりと動いて手首を取った。
「な……っ!?」
マサキはそれを振り払おうとするも、太く伸びる物体は張り付くような勢いでずるずると腕に絡んで来る。「この……!」マサキは開いている手で剣を取った。考えている暇はない。けれども、それを振り下ろすより先に、猛烈な力で腕が引っ張られた。
腰を落として両足を踏ん張らせるも、一歩、また一歩と足が前に出てしまう。いつの間にかマサキの腕に絡みついた物体は胸を伝って胴にまでその拘束の範囲を広げていた。強い力で身体を捉えて引っ張ってくる物体に、マサキの抵抗も限界だ。その身体が宙に浮いたかと思うと、一気に引っ張られる。いくつも絡み付く触手としか形容できない物体に、絶望的な思いでマサキは目を閉じた。
[[NEXT->触手の群れ]]^^^^ マサキはランプを掲げながら先へと進み始めた。変わり映えのしない景色が続いている。
(text-colour:red)[マサキのHP:$hp]
[[通路の奥(北)に進む->通路A(3B)]]
[[通路の手前(南)に進む->通路A(1A)]]^^^^ マサキはランプを掲げながら先へと進み始めた。変わり映えのしない景色が続いている。
(text-colour:red)[マサキのHP:$hp]
[[通路の奥(北)に進む->通路A(4B)]]
[[通路の手前(南)に進む->通路A(2B)]]^^^^ マサキは扉のある場所まで戻って来た。
(text-colour:red)[マサキのHP:$hp]
[[扉から出る->神殿(12)]]
[[通路の奥(北)に進む->通路A(2B)]]^^^^ 通路の突き当たりに小さな宝箱がある。
(text-colour:red)[マサキのHP:$hp]
[[宝箱を開ける->通路Aの宝箱]]
[[辺りを調べる->通路Aを調べる]]
[[通路を戻る->通路A(3B)]]^^^^ マサキは宝箱を開けた。
(if:$Item2 is true)[ 宝箱の中身は空だった。](if:$Item2 is false)[ 宝箱の中には銅の鍵が入っていた。(set: $Item2 to true)]
(text-colour:red)[マサキのHP:$hp]
[[辺りを調べる->通路Aを調べる]]
[[通路を戻る->通路A(3B)]]^^^^ (set: $rnd to (random:1,3))(if:$rnd is 1)[辺りには巨大なナメクジが這ったような跡がある。](if:$rnd is 2)[ここには宝箱以外、何もなさそうだ。](if:$rnd is 3)[特に目ぼしいものは見付からなかった。]
(text-colour:red)[マサキのHP:$hp]
[[宝箱を開ける->通路Aの宝箱]]
[[もう一度、辺りを調べる->通路Aを調べる]]
[[通路を戻る->通路A(3B)]]^^^^ 幅の広い石造りの通路だ。木製の扉があるだけで、他に目につくものはない。
(text-colour:red)[マサキのHP:$hp]
[[扉から出る->神殿(1)]]
[[通路の奥(南)に進む->通路B(2)]]^^^^ 幅の広い石造りの通路だ。変わり映えのしない景色が続いている。
(text-colour:red)[マサキのHP:$hp]
[[通路の奥(南)に進む->通路B(3)]]
[[通路の手前(北)に進む->通路B(1)]]^^^^ 幅の広い石造りの通路だ。変わり映えのしない景色が続いている。
(text-colour:red)[マサキのHP:$hp]
[[通路の奥(南)に進む->通路B(4)]]
[[通路の手前(北)に進む->通路B(2)]]^^^^ 通路の突き当たりに、人間が入って余るぐらいの大きさの巨大な宝箱がある。
(text-colour:red)[マサキのHP:$hp]
[[宝箱を開ける->通路Bの宝箱]]
[[辺りを調べる->通路Bを調べる]]
[[通路を戻る->通路B(3)]]^^^^ そういえば、大きなつづらと小さなつづらを選ぶ昔話があったな……そんなことを考えながら、マサキは宝箱に近付いた。
大きなつづらの中身が何であったかをマサキは忘れてしまっていたけれども、そのつづらを選んだ老夫婦が碌な目に合わなかったのは覚えている。あの昔話は欲を掻くなという教訓話だった。まさかな、そう思いながら宝箱の蓋に両手を掛ける。
流石に人がひとり入れそうな大きさだけあって、蓋が重い。開けるのも一苦労だ。マサキは腕に力を込めて蓋を持ち上げた。蝶番が錆びているのだろうか。ぎしぎしと音を立てながら宝箱が開く。
ぽっかりと暗がりが広がっている。「何もなさそうだな」宝箱の中を覗き込んだマサキは、そこが確かに空であることを確かめると、蓋を閉めようとした。その瞬間、何もなかった筈の宝箱の中から巨大な舌が飛び出してきた。「な……!」舌はあっという間にマサキの身体を巻き取ると、宝箱の中へと引き摺り込む。
「ミミックかよ!」
バタン、と宝箱の蓋が閉まる。と、同時に舌がマサキの身体を離した。そのまましゅるしゅると闇の中に消えてゆく。マサキは宝箱の中、横たわった姿で両手を蓋に付いて押した。当然のようにびくともしない。
「どうなっていやがるんだ……」
今度は両手を横に広げてみるも、肘が折れた状態で宝箱の側面に手が付いてしまう。ならば、あの巨大な舌はどこに行ったのか……マサキが狐に抓まれた気分でいると、今度はザバァと上から液体が降ってきた。
「あーっ、もう! 少しは落ち着いて考えさせろよ!」
マサキは濡れて額に張り付いた前髪を払った。どこまでも物理法則を無視した現象ばかり。巫山戯ているにも限度がある――と、思ったところで、ずるりと腕から服の布地が剥がれ落ちた。「は……?」気の所為だろうか。マサキは腕に手を這わせてみる。ない。先程まで腕を覆っていた布が無くなっている。
他の部分はどうなのだろう? マサキは反対側の腕に手を這わせてみた。その手の動きに合わせるようにずるりと布地が落ちる。どうやら先程の液体は服の布地を脆くするものであったようだ。
「まさか、服を溶かして俺を食べようとしてるんじゃ……」
ミミック――人食い箱とも呼ばれるモンスター。RPGで何度も目にしてきた敵の特性を思い返して、マサキは身体を震わせた。冗談じゃない。慌てて両手で再び蓋を押し、宝箱からの脱出を試みてみるものの、やはりびくともしない。
それでも諦めずに何度も押す。「ああ、もう畜生!」全く開く気配のない蓋にマサキがそう声を上げた次の瞬間。四方八方から人間と同サイズの舌が湧いてくると、マサキの身体を舐め回し始めた。
[[NEXT->ミミックの中で]]^^^^ (set: $rnd to (random:1,3))(if:$rnd is 1)[宝箱の前に何かを引き摺ったような跡がある。](if:$rnd is 2)[ここには宝箱以外、何もなさそうだ。](if:$rnd is 3)[巨大な宝箱が通路の奥に鎮座している。見るからに怪しい。]
(text-colour:red)[マサキのHP:$hp]
[[宝箱を開ける->通路Bの宝箱]]
[[もう一度、辺りを調べる->通路Bを調べる]]
[[通路の手前に進む->通路B(3)]]^^^^ マサキは身を捩った。どこに意識を逃せばいいかわからない。そこかしこに濡れた舌の感触がある。耳に、首筋に、鎖骨に。足の裏にもあれば、指先にもある。
くすぐったいと感じたのは最初の内だけだった。背筋に乳首、腰骨に内股。そして男性器……身体に幾つかある感じ易い箇所を舐め続けられたマサキは、「あ、あ――」ついには声を上げた。その開いた口に舌が潜り込んでくる。それはマサキの舌に絡んで、マサキの言葉を封じた。
舌はただ舐め回すだけでなく、時に弾くように、或いは啄くようにも動いた。
それがマサキの身体を更に敏感にさせた。乳首を弾かれては背中を震わせ、男性器を啄かれては腰を跳ねさせる。そうやって身体を委ねてしまえば、後は早い。絶え間ない快感。心地よさに包まれながら、やがてマサキは絶頂を迎えた。
脱力し、放心するマサキの身体を、それでも無数の舌は責め続けた。
「やめ、もう無理……」
息苦しさに舌に絡んでいた舌を剥がし、次いで身体を這い回る舌を払い除ける。けれども、解放感は束の間。前者は諦めきれない様子で再び喘ぐマサキの口腔内に忍んできたし、後者は更に激しく肌に張り付くようにマサキの身体を舐め回してきた。
少しの間。そうして、双丘の奥深いところで菊座を舐めていた舌がその蕾を広げながら押し入ってくる。「ん、んん……」蕾の奥で浅く動き回る舌がもたらす緩い快感……もっと奥に欲しい。マサキは足を開いた。
そのマサキの動作に応えるように、円を描きながら奥へと進んでくる舌先。同時に口腔内を舐め回していた舌が喉奥まで迫ってくる。痺れるような快感を股間に感じる。マサキは膝を折って、更に足を開いた。もっと、もっと奥に。息苦しさを感じる暇もない。ふたつの舌に上下から貫かれたまま、マサキは再び絶頂を迎えた。
――おやおや。随分と楽しんでいるようですね、マサキ。
宝箱の蓋が開いたのは、何度目の絶頂を迎えた時だっただろう。宝箱の中で快感の余韻に震えているマサキを見下ろす見慣れた笑顔に、けれどもマサキは羞恥を感じる余裕もなく。
――ふふ……あなたが満足するまでここに閉じ込めておいてあげてもいいのですけれども、あんまりやり過ぎてしまうのもね。それに、あなたには私が望む結果を出してもらわないとならないのですよ。
そうして宝箱の中から助け出されたマサキは、シュウに抱えられた瞬間に気を失ったようだ。いや、もしかすると長い夢を見ていたのかも知れない。気付いた時にはサイバスターの操縦席に座って、その操作をしているところだった。
やけに倦怠感の強い身体にまさかと思いはしたものの、けれども過ぎてしまえば現実味に乏しい。ましてやそんなことがあったとは思えないほどに騒々しい二匹の使い魔。マサキは賑やかな二匹の使い魔の話に付き合いながら先を急いだ。
「あら、マサキ。あそこの遺跡、ニャんか見覚えニャい?」
まさか。いや、そんな筈がない。あれは夢だったのだ。そう思いながらも、マサキは目の前に姿を現した遺跡から目が離せずにいた――……。
(set: $b11 to true)
[[BAD END->ジャンプ1]]^^^^ スライムが現れた!(set: $Set4 to 1)
(text-colour:red)[マサキのHP:$hp]
[[剣で斬りかかる->スライム戦(剣)]]
[[杖を振りかざす->スライム戦(杖)]]
[[逃げる->スライム戦(逃亡)]]^^^^ 剣で斬られたスライムは分裂した。(set: $Set4 to it + 1)
(if:$Set4 is 6)[[[NEXT->スライムたちの魔手]]](if:$Set4 is not 6)[[[NEXT->スライムの攻撃]]]^^^^ マサキは杖を振りかざした。
杖の先端から迸った火球は、瞬く間にスライムから水分を奪った。
マサキはスライムを倒した。
[[NEXT->神殿位置処理]]^^^^ マサキはスライムから逃げた。
(set: $rnd to (random:1,7))(if:$rnd is 7)[ どうやらスライムは追って来ないようだ。
[[NEXT->神殿位置処理]]](if:$rnd is not 7)[ しかし、スライムに行く手を遮られてしまった。
[[NEXT->スライムの攻撃]]]^^(if:$Set2 is 1)[(click-goto:?page,"神殿(1)")](if:$Set2 is 2)[(click-goto:?page,"神殿(2)")](if:$Set2 is 3)[(click-goto:?page,"神殿(3)")](if:$Set2 is 4)[(click-goto:?page,"神殿(4)")](if:$Set2 is 5)[(click-goto:?page,"神殿(5)")](if:$Set2 is 6)[(click-goto:?page,"神殿(6)")](if:$Set2 is 7)[(click-goto:?page,"神殿(7)")](if:$Set2 is 8)[(click-goto:?page,"神殿(8)")](if:$Set2 is 9)[(click-goto:?page,"神殿(9)")](if:$Set2 is 10)[(click-goto:?page,"神殿(10)")](if:$Set2 is 11)[(click-goto:?page,"神殿(11)")](if:$Set2 is 12)[(click-goto:?page,"神殿(12)")]^^ スライムはマサキに襲いかかった。(set: $rnd to (random:-1,-3))(set: $hp to it + $rnd)
マサキは(if:$rnd is -1)[1](if:$rnd is -2)[2](if:$rnd is -3)[3]のダメージを受けた。
(text-colour:red)[マサキのHP:$hp]
(if:$hp < 1)[[[NEXT->ゲームオーバー]]](if:$hp > 0)[[[剣で斬りかかる->スライム戦(剣)]]
[[杖を振りかざす->スライム戦(杖)]]
[[逃げる->スライム戦(逃亡)]]]^^^^ マサキに剣で斬られては分裂を繰り返していたスライムたちは、その数を大量にすると一斉にマサキたちに襲いかかってきた。
「うニャアアアアアアっ!?」
シロとクロはあっという間にスライムまみれになり、視界を塞がれて右往左往。余程その感触が気持ち悪かったのだろう。二匹ともあらぬ方向に駆け出して行ったかと思うと、バンッ! 派手な音を立てて壁に激突し、動かなくなってしまった。
どうやら気絶して伸びてしまったようだ。
だからといって、直ぐに助けに行くとはいかない。マサキはマサキで自身に飛び掛ってくるスライムたちと格闘していた。服の上から張り付いてくるスライムたちを剥がしては放り投げ、また剥がしては放り投げる。けれども大量のスライムの群れとあっては、いずれジリ貧。追い付かなくなるのは時間の問題だった。
おまけに彼らは服の隙間から入り込んできては、マサキの肌に直接張り付く始末。身体のあちこちで肌に張り付いては蠢くスライムの群れに、マサキは次第にのっぴきならない状況に追い込まれていった。
「ああ……っ」
切なげな声がその口から洩れると同時に、マサキの手から武器が落ちる。耐え難い、感触。マサキは震える手で上着とシャツを脱いだ。みっしりとスライムで埋め尽くされた肌が露わになる。
特にマサキが耐え難く感じているのは乳首だった。ぴったりと張り付いたスライムが、その部分で上下に身体をうねらせている。その度に乳首に走るこそばゆいような感触。次第に快感を伴うようになってきたその感触は、マサキに喘ぎ声を発させた。
「ああ、はあ……っ」マサキはスライムを掴んだ。
力を込めて引っ張ろうにも、指の間を滑ってしまう。上手く剥がせない。マサキは上半身に張り付いているスライムを引き剥がすのを諦めると、続いてジーンズのボタンに手を掛けた。ボタンを外し、ファスナーを下ろす。恥も外聞もなく、マサキはジーンズの中に手を突っ込んだ。
下着の下で蠢いているスライムたちがマサキの男性器を嬲っている。それを引き剥がそうとしたところで、マサキは妙な力が二の腕にかかっていることに気付いた。上手く腕が動かない。
マサキは状況を把握した。腕に張り付いているスライムたちが脇から背中へとマサキの腕を引っ張っている。一匹の力は大したものでなくとも、群れとなると大きな力となる。マサキは腕に力を込めて抵抗するものの、そうしていられたのも最初の内だけ。強い力に次第に腕が背中に回ってゆく。
やがてマサキの両手は、腰の後ろでがっちりとスライムたちによって固められてしまった。
後はスライムたちの思うがまま。マサキの身体のそこかしこでうねっているスライムたちは、まるで口唇で吸い上げるように、マサキの肌を引き上げては緩ませた。「ああ、あっ」立っていられなくなったマサキは床に膝を付いて座り込むと、身体を折って頭を伏せた。股間を這い回っていたスライムたちの一部が、双丘を割った奥へと移動してきている。
彼らは細く身体を伸ばすと、マサキの秘所に先端を差し込んで、その深い穴を開いた。ずるりと一匹のスライムが開いた穴の中へと潜り込んでゆく感触。太く体を纏めながらマサキの身体の奥へと身体を這わせてゆく。
「や、ああ、あああ……っ」
這わせてはまた身体を戻し、また奥へと身体を這わせる。そのゆるやかな伸縮運動がマサキの欲望を煽った。全身をくまなく責め立てられた上での肛虐が、その行為に馴染んでしまっているマサキを陥落させたのだ。
「あ、駄目、いく。いく……っ!」
マサキが自らの精を吐き出した瞬間、バシュっと股間に密集していたスライムが、まるで弾けるように溶けた。「あ、ああ……」己を解き放った快感に震えるマサキの身体を、スライムたちは休ませない。足に絡んでいたスライムたちが、まるで順番待ちをしていたかの如く、マサキの男性器を目掛けて這い上がってくる。
後はその繰り返しだった。達してはスライムが溶ける。
スライムの大半が溶ける頃にはマサキの意識は失われかけていた。だのにマサキの男性器は熱を帯び続けていた。肛虐を続けるスライムがマサキを冷めさせてくれないのだ。「あ、あ……」かすれた声を発しながら、何がなんだか訳がわからない快感の中、マサキは意識を失った。
[[NEXT->そして物語は始まりに戻る]]^^^^ ガリガリと向こう側で扉を使い魔たちが引っ掻いている音が、断続的に聞こえてくる。
「んっ……ん、んんっ……」
その音を遠い世界のもののように聞きながら、口を塞がれたまま、マサキは合計四本の手によって、身体を弄ばれていた。
マサキの下半身から衣類を剥いだ二本の手は、はだけたジャケットの下。シャツの中に手を潜り込ませてくると、乳首へと指先を這わせてきた。指の腹で擦ったかと思うと、指先でなぞり、そして抓んでは捏ね回す。その愛撫は時間の経過とともに、マサキの呼吸を甘ったるいものへと変えていった。
口を塞いでいる口元から洩れる声が切な気に震えるようになった頃、新たに四つの手が椅子から生えてきた。
二つの手がマサキの両足を抱えて、膝を立たせると軽く足を開かせる。別の手がマサキの男性器を扱き始め、更に別の手が陰嚢を揉んだ。「ああ……、あ、ああ……」口を塞いでいた手が剥がれる。その手が引っ込んだかと思うと、座面から新たな手が生えてきた。
足の間で切な気にひくついているその菊座を、指先が円を描くようになぞる。なぞりながら、少しずつ指先をその奥へと埋めてゆく。指を全て埋められたマサキは、その動きに仰け反った。指の腹で腸壁の内側を強く擦られる。その強い刺激が快感となって男性器を包み込んだ。
「無理、出、る……あ、あ、あ……」
五つもの手によって黄金の椅子に身体を押さえ付けられて、同じく五つもの手によって愛撫をされながら、マサキはその不条理な状況に抵抗を覚えるよりも感じてしまう己の身体が悔しくて仕方がない。それでも快感に反応してしまう身体をどうにも出来ない。絶え間なく喘ぎ続けながら、マサキはその最中に不意に身体を硬直させると、「あああっ……!」悲鳴のような声を上げつつ己の精を解き放った。
「はあ……はあ……あ、何……?」
足を抱えていた手が更にマサキの身体を上へと引き上げる。腰が宙に浮き、ずるり……と突き立てられていた指が抜けた。その手が座面の中へと消えてゆく。終わるのか、とマサキが安堵したのも束の間。次いで座面から生えてきた物体を目の当たりにして目を剥いた。
イソギンチャクを細くしたような形状の物体がそそり立っている。ごつごつとした体表。ビー玉ぐらいの大きさのイボがひしめき合っている。長さは三十センチほど。迷彩色もまだらな謎の物体は絨毛の密集している頭部を丸めて、何かを待ち望むように細かく震えていた。
手首を掴んでいる手が肘掛けからマサキの腕を動かすと、両手首を内向きに合わせるように頭上に掲げさせた。この状況で次に何が起こるかわからない程に、マサキも胡乱ではない。全身に力を込めて抵抗するも、手首、膝、足首、腰、と手は次々とマサキの抵抗を封じてゆく。
七本の腕によって身動きできなくなったマサキの身体の奥、二つの手がマサキの双丘を指で広げた。露わになった秘所に、絨毛を丸めた謎の物体の頭部が当たる。ゆっくりと下ろされるマサキの身体の中にそれが埋まりきるまで、そうは時間がかからない。
イソギンチャクにも似た物体は震えながら、マサキの菊座の奥へと、更に身体を収めていく。菊座を押し広げている知らない感触。マサキが知っている性行為で感じる感触とは全く異なる。ごつごつとした体表が菊座と擦れあう。その感触にどうしようもない心地よさを感じてしまったマサキは、口元から細い喘ぎ声を洩らした。
マサキの足を抱えている手は、マサキの身体の中にその全てが収まるのを待ってから、マサキの身体を上下に揺さぶり始めてきた。深く収まったところで身体を上に引き上げ、浅く収まったところで身体を下ろす。「あっ、あっ、あっ」その動きに合わせるように、切れ間なくマサキは喘いだ。
いつの間にか扉の向こう側からの音は止み、地下室には淫猥な挿入音と艶めいた喘ぎ声だけが響くようになった。
「いく、いく……ああ、また、いく……っ」
そうしてマサキが二度目の絶頂を迎えようとした頃。時空を割いて地下室に姿を現したシュウは、愉しくて仕方がないといった様子でマサキの姿を見下ろしながら、
――愉しんでいただけているようで何よりですよ、マサキ。
見られたくない姿を見られてしまったマサキは、自らの状態を否定するように、「ちが、違う……そんなことは」と口先で抵抗を試みるも、昂ぶった身体がそう簡単に収まりをみせる筈もない。
――違うのですか? あなたの為に気持ちのいい罠を沢山用意して差し上げたのですけれどもね。良くないのでしたら改良しないと。どこが不満ですか? 教えてください、マサキ……。
これ以上の改良生物の登場などという恐ろしい事態と、自らのプライドの保持だったらどちらが安いのだろう。マサキは結局、プライドを捨てた。いいの? と聞かれていいと答えながら、シュウのが見ている目の前で彼が作ったに違いない仕掛けで達した。
――ふふ、楽しみですよ。あなたが私の設定した目標を達してくれる瞬間が。さあ、マサキ。もっと私を愉しませてくださいね――……。
シュウの手がマサキを椅子から引き剥がす。助かった。そう思いながらも、マサキは物足りないと感じる気持ちを拭えない。もっと、もっと……後ろ髪を引かれる思いで、シュウの腕の中。忘却の暗示を掛けられたマサキは意識を失っていった。
(set: $b7 to true)
[[BAD END->ジャンプ1]]^^^^ 気付いた時にはサイバスターの操縦席に服を着た状態で収まっていた。シロとクロ、二匹の使い魔は何事もなかった様子で、賑やかにも流れる景色にああだこうだ言葉を発している。
あれは夢だったのだろうか……? やけに生々しく身体に残るスライムの粘ついた感触を不可解に感じながらも、マサキは二匹の使い魔とともに軽口を叩きながら王都へとサイバスターを疾(はし)らせた。
「あの遺跡、さっきも見た気がするのね」
「おいらもそんな気がするんだニャ」
ぞくりと、マサキの背中を怖気が走った。この展開を自分は知っている。マサキは二匹の使い魔が話題にしている遺跡を見下ろして、その形状が自分が知っている神殿であることに気付くと、これから起こるだろう出来事の数々に思いを馳せながら目を閉じて深く息を吐いた。
(set: $b13 to true)
[[BAD END->ジャンプ1]]^^^^ 無数の触手が身体を這い回っている感触。暗闇の中でマサキは自分が置かれている状況を把握するのに必死だった。両手で掴めるぐらいに太いものもあれば、片手に掴んで余裕が生まれるくらいに細いものもある。それらはマサキの身体を宙に浮かせたまま、いたぶるように弄んだ。
触手の窪みから放出された粘液は、滴る程にマサキの身体を濡らしている。
ジャケットの内側に入り込んだ触手が、濡れたそれを引き裂くようにマサキの身体から剥いでゆく。次いで、シャツ、ジーンズと。粘液には服の繊維を脆くさせる成分でも入っているのか、さして力が入っているようにも感じられない動きで取り払われては肌を露出させた。
はだけた胸元にぷっくりと突起を露わにした乳首を、まるでそこが人間の身体の弱い部分であることを知っているかのように、いくつもの細い触手が纏わり付いては嬲った。最初こそ身体に感じる違和感に慄いたマサキだったが、しつこく乳首を捏ね回す触手に次第に息を荒くしていく。
じんわりとした快感が身体に広がってゆく。ああ、とマサキは小さく声を上げた。
そのマサキの反応を待っていたかのように、マサキの身体に絡み付いている触手が両手足を引き、大の字に身体を開かせた。足の奥へと這い上がってくる細い触手の群れ。身体の奥へと忍んできたそれは、マサキの菊座に先端を差し込んでは蕾を広げていった。
ぞくりと背中を駆け上がってくる快感。一本、二本、三本……束になって菊座を広げた触手の群れの真ん中に、いっそう太い触手が忍んでくる。それは蕾の中。粘液を吐き出しながら一気にマサキの身体の深い場所まで押し入ってくると、上下に動き始めた。
「あっ……あっ……」その動きに合わせてマサキは声を上げた。
深く、激しく、内臓を抉るように突き上げられる度に走る鋭い快感に、マサキの男性器が固くそそり立つ。
肛虐に快感を覚えてしまうようになってしまった自分は、知ってしまったその快感から逃れることが出来ないのだ……マサキの意識が自身の全身に集中する。凡そ人間らしい思考のないからっぽの脳内に、快感を追い求める気持ちだけがある。最早、触手が身体中を這い回る感触ですら心地いい。もっと、もっと、奥まで犯されたい。マサキは襲い来る快感に身を委ね、その瞬間が来るのを待った。
「ああ、あ、はあ、ああ……」絶え間なく喘ぎ声が口を吐く。
緩やかな快感にひたすら晒される時間は、ひときわ大きな快感に攫われることで終わりを告げた。
「いい、いい……っ、ああ、あ……っ」
己の精を吐き出したマサキは、息も荒いままぐったりと頭を垂れる。けれどもマサキの身体の奥で蠢いている触手は動きを止めず。されるがままのマサキは、やがて再び身体をわななかせながら甘ったるい声を発し始めた。
それからどのくらいの時間が経ったのか。暗がりの中。通路の奥なのか手前なのかもわからない位置に、ぼんやりとした明かりが見えた。明かりの向こうに見慣れた衣装が浮かんでいる。シュウは靴音を響かせながらマサキの元に近付いてくると、手元の明かりを高く掲げて触手に犯され続けているマサキの姿を照らし出した。
――いい姿ですね、マサキ。
何度も精を吐かされたマサキは、身体中の力を失った状態で触手に拘束されていた。シュウの手がマサキを触手の群れから引き剥がす。どれだけマサキが抵抗してもびくともしなかった触手の群れは、あっさりとマサキを解放するとずるずると不気味な擦過音を響かせながら、暗闇の奥へと姿を消した。
――光に弱い生き物なのですよ、彼らは。だからちゃんとヒントを用意してあげたのですけど、あなたという人は。中々、こちらの思い通りには動いてくれない。それが愉しくもあるのですけれどもね。
崩れ落ちそうになる膝を辛うじて留めながら、シュウの胸に身体を預けて、マサキは消えゆく意識の中でその言葉を聞いた。
――さあ、もう一度、初めからですよ。折角これだけの仕掛けを用意したのですから、きちんと私の望む結果を出していただかないとね、マサキ――……。
(set: $b9 to true)
[[BAD END->ジャンプ1]]^^^^ 北と西に通路が伸びている曲がり角だ。
「ひきかえせ!」
どこからともなく不気味な声が響いた。
(text-colour:red)[マサキのHP:$hp]
[[北へ進む->地下(6)]]
[[西へ進む->地下(階段)]]^^^^ 東と北に通路が伸びている曲がり角だ。
(text-colour:red)[マサキのHP:$hp]
[[東に進む->地下(階段)]]
[[北に進む->地下(2)]]^^^^ 通路は北と南に伸びている。
(text-colour:red)[マサキのHP:$hp]
[[北に進む->地下(1)]]
[[南に進む->地下(3)]]^^^^ 東と南に通路が伸びている曲がり角だ。
(text-colour:red)[マサキのHP:$hp]
[[東へ進む->地下(4)]]
[[南へ進む->地下(2)]]^^^^ 北と西に通路が伸びている曲がり角だ。
(text-colour:red)[マサキのHP:$hp]
[[北へ進む->地下(8)]]
[[西へ進む->地下(1)]]^^^^ ぽっかりと開けた空間だ。南に通路がある以外には何もない。
(text-colour:red)[マサキのHP:$hp]
[[南へ進む->地下(4)]]^^^^ 通路は北と南に伸びている。
「ひきかえしたほうがいいぞ!」
どこからともなく不気味な声が響いた。
(text-colour:red)[マサキのHP:$hp]
[[北に進む->地下(5)]]
[[南に進む->地下(7)]]^^^^ 行き止まりだ。突き当たりの壁の足元の辺りに、人がひとり潜れるぐらいの穴がある。
通路を戻るか、それとも穴の奥を調べてみるか……?
(text-colour:red)[マサキのHP:$hp]
[[通路を戻る->地下(6)]]
[[穴の奥を調べる->穴の奥]]^^^^「本当にそこに入るの?」
「入ってみなきゃ中に何があるかわからないだろ」
「おいらはここで待ってるんだニャ」
「ならあたしも待ってるのね」
不安げなシロとクロをその場に残して、マサキは穴の中に潜り込んだ。人がひとり通れる程度の幅の穴の中を這うようにして進んでゆく。入ってみてわかったが、穴の奥にうっすらと人工的な明かりが浮かんでいる。どこに出るのか……光を目指して這うこと暫し。マサキが穴から這い出ると、出入り口のない小部屋に出た。
先ず目に付いたのは正面の壁に下がっている二本の鎖だ。先端には手枷。拷問部屋だったのだろうか? マサキは小部屋の中を見渡した。部屋の隅に使い込まれた感のある何本かの鞭と荒縄が転がっている。その直ぐ上に吊り下げられている革ベルト。形状からして身体を拘束するもののようだが、過ぎた年月の所為だろう。所々擦り切れてしまっていた。
右手側には人が一人、大の字になれるぐらいの大きさの鉄製のベッドがある。ベッドの上には鎖の付いた首輪が転がっていた。大きさからして、人間用のものであるようだ。左手側にはガラス引き戸の小さな棚。コレクションなのだろうか。その中には形状様々なゴム製の張り型が、これみよがしに並べられていた。
神殿にあるにしては不埒な部屋。恐らくそういった理由で使えないようにされたに違いない。よくよく注意して見てみれば、壁の一箇所に出入り口を塞いだ跡がある。しかし、何故そんな部屋に明かりが灯っているのだろう……? マサキが首を傾げたその時だった。
「は……?」身体を誰かに抱え上げられた。
どう見ても誰もいない空間でありながら、身体に感じる人の腕の感触。マサキは意味がわからない。「誰だ……お前、何を……」そんな混乱しきりなマサキを姿の見えない何者かは抱え上げたまま、壁際に連れてゆく。目の前に下がる鎖と手枷。まさか、と思っているとマサキの手首を別の姿の見えない何者かが取った。「やめろっ!」マサキは手を振り払った。
少なくともこの部屋には姿の見えない人型の何かが二体いる。
クック……と嗤う声が四方八方から響いてきた。二体どころではない数。こんな恐ろしい部屋で拘束されるなんて冗談じゃない。マサキは手足をばたつかせて自らを抱え上げている何者かから逃れようともがくも、がっちりと身体を捕らえている腕はびくともしない。
目の前で手枷が宙に浮いた。マサキの腕を再び何者かが掴む。じりじりと手枷に近付いてゆく手首。輪になっている手枷の中にするりと片手を通されたかと思うと、ベルトが引っ張られ、留め具が嵌められた。
「く……っ」
次いでもう片方の手にも手枷が嵌る。マサキを抱えていた腕は、そこでようやくマサキを下ろすと、壁際に向かって緩く両手を掲げる形になったマサキの腰に手を回してきた。背中にぴったりと密着してくる何者かの身体。荒い息が耳にかかる。
はあはあと息を吐いていた口が、やんわりとマサキの耳朶を喰む。ぴくりとマサキの腰が跳ねた。耳を責められるのがマサキは苦手だ。囁きかけられるだけでも快感を覚えてしまう。それを知っているかのように、見えない何者かは貪るようにマサキの耳を舐った。舌先を滑らせては、耳の中に差し入れてくる。
眩暈を覚えそうな程の心地よさに、マサキの身体から力が抜けてゆく。
これは何だ? マサキは戸惑いを隠せない。
だからといって快楽は待ってくれない。それが何であろうとも……無言の時が続き、やがてマサキの口から喘ぎ声が洩れ始める。
何者かはそれを待っていたかのようにマサキの下着を脱がせにかかった。ジーンズごと大腿に引き下げる。そして露わになった双丘を両手で開くと、緩く口を開いている蕾の奥に自らの昂ぶった男性器を押し込んできた。
「あー……っ!」
マサキはその全てを身体の奥に受け入れた。身体の芯が熱く火照っている。一突きされるごとに駆け巡る緩やかな快感。姿の見えない何かに犯されているというのに、情欲が溢れてくるのを止められない。マサキは自ら腰を突き出した。その昂ぶりをより奥深く受け入れる為に――……。
マサキの腰を掴んでいた手がするりと這い上がってきた。ジャケットの胸元をはだけさせると、シャツの下に手を潜り込ませてくる。乳首に触れた指先が、とうに固くなっていたそれを抓んだ。「あ、ああっ」一度に三箇所を責められたマサキは、抵抗することも忘れて喘いだ。
耳を責められるだけでもどうしようもなくなるというのに。
だのに何者かはそれだけで終わりにするつもりはないようだ。別の何者かの手がマサキの大腿にかかったかと思うと、濡れた感触がマサキの男性器を包み込んだ。どうやら口の中にその昂ぶりを収めたようだ。
「あ、無理……そんなの……イク、イクって……」
堪えきれなくなったマサキは自らの欲望の吐き出し口を求めて、一心不乱に前後に腰を振った。前に振っては男性器を飲み込まれ、後ろに振っては身体の奥を深く貫かれる。抗えない快感。やけに身体に馴染む。
二体の姿の見えない何者かの愛撫は、そうしてマサキの自制心をすっかり取り払ってしまった。本能の赴くままに、恥も外聞もなく快楽を求める。まるで獣のような己の在り方を振り返る余裕もない。程なくして、激しい快感の波に攫われたマサキはついに己の精を放った。
同時にどろり、と身体の奥に熱いものが放たれる。「あ、あ……」快感の余韻に小刻みに震え続けているマサキの身体から凶器が抜かれたかと思うと、蕾からそれが溢れてくるより先に、次の何者かの男性器が身体の中に押し入ってきた。
[[NEXT->鎖に繋がれて]]^^^^<END LIST>
BAD END(1) (if:$b1 is true)[謎の粘液(1)](if:$b1 is not true)[???????]
BAD END(2) (if:$b2 is true)[謎の粘液(2)](if:$b2 is not true)[???????]
BAD END(3) (if:$b3 is true)[スライムたちとの饗宴](if:$b3 is not true)[??????????]
BAD END(4) (if:$b4 is true)[タコとゾウリムシ](if:$b4 is not true)[????????]
BAD END(5) (if:$b5 is true)[蕾の中で](if:$b5 is not true)[????]
BAD END(6) (if:$b6 is true)[幻覚キノコ](if:$b6 is not true)[?????]
BAD END(7) (if:$b7 is true)[快楽の椅子](if:$b7 is not true)[?????]
BAD END(8) (if:$b8 is true)[三人の……](if:$b8 is not true)[?????]
BAD END(9) (if:$b9 is true)[暗闇の触手](if:$b9 is not true)[?????]
BAD END(10) (if:$b10 is true)[ワーム地獄](if:$b10 is not true)[?????]
BAD END(11) (if:$b11 is true)[ミミック](if:$b11 is not true)[????]
BAD END(12) (if:$b12 is true)[幽霊、或いは透明人間](if:$b12 is not true)[??????????]
BAD END(13) (if:$b13 is true)[スライムたちの魔手](if:$b13 is not true)[?????????]
HAPPY END (if:$ed1 is true)[平穏な日々](if:$ed1 is not true)[?????]
NORMAL END (if:$ed2 is true)[もう一度](if:$ed2 is not true)[????]
TRUE END (if:$ed3 is true)[快楽地獄](if:$ed3 is not true)[????]
[[タイトルに戻る->タイトル]]^^^^ そこからマサキは代わる代わる何体もの見えない何かに犯された。
長かったような、あっという間だったような時間が過ぎ、その手首から手枷が外される頃にもなると、マサキは考える力さえも失ってしまっていた。ただ彼らにされるがまま、今度はベッドの上で首輪に繋がれる。
ひんやりとした鉄製のベッドに四つん這いになったマサキの口に、或いは双丘の奥に、数々の男性器が次々と差し込まれてゆく。彼らが吐き出す熱い体液をマサキは全身で受け止めた。受け止めながら、己もまた、時々襲いかかる強烈な快感に精を吐いた。
そうして最後には鎖を解かれ、前に後ろに、上に下にと。
時に自ら腰を振りながら、彼らの欲望を受け止め続けたマサキは、その長い快楽に支配されるだけの時が過ぎると同時に眠りに落ちてしまったようだった。その眠りの最中。時々覚醒する意識の中で、マサキはシュウの声を聞いた気がした。
――どうでしたか、マサキ。私が用意した仕掛けは。愉しんでくださったようで、私としては嬉しい限りですよ。ですがね、マサキ。私が望んだ結果にはまだ遠いのですよ。もう暫く頑張ってくださいね。ああ、ちゃんとあなた方の記憶は処理しておいてあげますからね――……
目が覚めるとマサキはサイバスターの操縦席にいた。これまでの経緯を振り返る。任務を受けて趣いた州からの帰り道。道に迷わないように方向舵を弄らずにここまで来て、それから……。
(set: $b12 to true)
[[BAD END->ジャンプ1]]^^^^ マサキは見事に迷っていた。
任務の帰り道だ。行きは方向音痴のマサキの為に、州兵がその道案内役を買って出てくれたものの、後始末がある彼らは帰り道までという訳にはいなかったようだ。「申し訳ございませんが、マサキ様。セニア王女へのご報告はお任せしたくお願い申し上げます」申し訳なさそうに揃って頭を下げてきた彼らに、サイバスターの最大速度で飛ばせば一時間ばかりの一直線の道のり。真っ直ぐに進めば迷う可能性は低いだろうと、「そんなに気にすることじゃねえよ」と、マサキは笑顔で彼らと別れたものだった。
「真っ直ぐに進めてるんだろうニャ?」
「……多分」
常に中天に太陽が座するラ・ギアスでは、太陽の位置を頼りに方角を決めることができない。地底世界に来てからマサキの方向音痴の度合いが嫌な方向に進化を遂げた原因は、そこにもあるのではないかとマサキ自身は思っている。
「さっきから同じところをぐるぐる回っているのよ、マサキ。これで五回目ニャんだけど、マサキとしてはどこに向かって進んでいるつもりニャの?」
「……どこにって、王都にだろ」
レーダーに重なる周辺地域の地図を眺めていたシロとクロが、我慢できずといった様子でそれぞれ声を上げた。そんなことはマサキにだってわかっているのだ。変化に乏しい自然多きラングランの大地といっても、全くの変化がない訳ではない。棄てられた遺跡。その特徴的な外観をマサキが目にするのは、クロが口にした通り五回目。
もしかしたらラ・ギアス世界を横断している可能性もなくもなかったが、一時間の間に五回である。本当なら王都に辿り着けている時間だ。それは逆に、その程度の時間しか経っていないということでもある。
さしもの風の魔装機神も、そこまでのスピードは誇れない。恐らくは、同じ場所を延々彷徨っているだけなのだ。マサキは発進してからそのままになっている操縦盤(コントロールパネル)を見回した。
「おかしいな。方向舵はずっと同じ方向に固定にしてある筈なんだが。お前ら、弄ったりしてねえだろうな?」
王都は西の方角と州兵たちに確認した上で、マサキは方向舵を西に固定した。一直線の道のりで、これで迷う筈がないと思っていた。そのぐらいにはマサキとて長い付き合い。自身の方向音痴をどういなせばいいかぐらいは把握している。
「してニャいニャ」
「してニャいのね」
遺跡を背中に前進。これも五回目のことだ。方向舵を切りたい衝動に狩られたマサキだったが、そこをぐっと堪えて状況の把握に努める。二匹の使い魔はマサキの問い掛けに揃って首を振ると、途方に暮れているマサキの脇でめいめいに話を始めた。
「そういえば、こんな話を聞いたことがあるニャ」
「どんな話だよ。くだらねえ話に付き合っている暇は今はねえぞ」
計器類を確認する。どれも正常に動作しているようで、警告といった有事を示す表示はない。真っ直ぐ進めているのは間違いないだろう。それもそうだ。マサキ自身が曲がろうと思っていないのに、サイバスターが勝手に曲がっているとなると、それは故障が疑われる状況である。
「とある遺跡の近くに、魔女の森と呼ばれる森があるんだそうだニャ」
「魔女の森、ねえ。どんな森なんだよ、それは」
「地上のバミューダートライアングルみたいニャものらしいんだニャ。毎年多くの行方不明者が出るって、軍の中では有名らしいんだニャ。恐らくは、地上に迷い込んでるんじゃニャいかって話だニャ」
「あたしも聞いたのよ、その話。でもぐるぐる回ってるだけで、地上に出れそうな気配はニャいわね」
言われてみれば、遺跡の周りを広大な森林が囲んでいる。これは、もしかするともしかするかも知れない。使い魔二匹の話を聞いたマサキはそう思った。
マサキが操縦盤を弄っていない以上、考えられる可能性は、サイバスターの故障か時空の歪みに巻き込まれたかのどちらかだ。以前、変態科学者(シュウ)に三日もの間、その理不尽な科学力によって発生させられた時空の歪んだ空間に閉じ込められたことがある。マサキにとっては、木の枝を使って宙に浮かんだバナナを取らされたりと、散々且つ屈辱的な思い出しかない。まさか、今回もまた。嫌な予感にマサキは決心した。六度目があったらサイバスターを降りるしかない。
(text-colour:red)[マサキのHP:$hp]
[[東へ進む->東へ]]
[[西へ進む->西へ]]
[[南へ進む->南へ]]
[[北へ進む->北へ]]^^(if:$Item1 is false)[(click-goto:?page,"テリウスとの戦闘")](if:$Item1 is true)[(click-goto:?page,"木製の扉の奥で")]^^ 開けた空間には、東側に並ぶ窓から光が差し込んでいる。
奥に手持ち無沙汰な感でテリウスが立っている。
(text-colour:red)[マサキのHP:$hp]
[[部屋を出る->神殿(9)]]
[[話しかける->テリウスと話す]]^^^^ マサキはテリウスに話しかけた。
(set: $rnd to (random:1,5))(if:$rnd is 1)[「お前もいたのか、テリウス」](if:$rnd is 2)[「なあ、テリウス。シュウは何を考えていやがるんだ?」](if:$rnd is 3)[「このランプは何に使うんだ?」](if:$rnd is 4)[「何か情報はないか?」](if:$rnd is 5)[「何か情報はないか?」]
(if:$rnd is 1)[「居るのは僕だけじゃないよ」](if:$rnd is 2)[「研究に行き詰まった憂さ晴らし……あ、いや。何でもないよ、マサキ。君も大変だよね」](if:$rnd is 3)[「暗闇を照らすのに使うんだよ」](if:$rnd is 4)[「モニカ姉さんにはもう会ったかい?」](if:$rnd is 5)[「余計なところに行ったり、余計な行動をしたりしない方がいいよ」]
(if:$rnd is 1)[「お前らも暇だな」](if:$rnd is 2)[「今、憂さ晴らしって言っただろ!?」](if:$rnd is 3)[「そりゃ、それ以外の用途があったら知りたいぐらいだが……」](if:$rnd is 4)[「モニカか……」](if:$rnd is 5)[「それがわかれば苦労しねえ」]
(if:$rnd is 1)[「偶にはこういうのもいいんじゃないかな」](if:$rnd is 2)[「言ってない、言ってない」](if:$rnd is 3)[「僕も知りたいよ」](if:$rnd is 4)[「泉にいるから会ってあげてよ」](if:$rnd is 5)[「余程、脇道に逸れない限り大丈夫なんじゃないかな」]
(text-colour:red)[マサキのHP:$hp]
[[部屋を出る->神殿(9)]]
[[更にテリウスと話す->テリウスと話す]]^^^^ 巨大な部屋はサイバスターが入りきるぐらいの大きさがあり、これもまた巨大な東向きの窓から柔らかな光が差し込んでいる。遠く奥に人が立っているのが見える。マサキはゆっくりと人影に近付いた。
「やあ、マサキ。久しぶりだね」
「お前か、テリウス」
テリウスはがらんとした室内にひとりで立っていた。前髪をオールバックに撫で上げ、眠そうな目も露わに、手元のペーパーバックから顔を上げる。どうやらここでマサキが来るのを待っていたようだ。
茫洋としたところはあれど、シュウ側の人間にしては良心的な男の登場に、マサキは安堵する。テリウスならこちらの知りたいことに、素直に答えてくれるだろう。「ちょっと待ってくれないか」テリウスはマサキにそう声をかけると、ペーパーバックを上着の内側のポケットに仕舞った。
そして腰に下がっていた剣を抜く。
「お前、何を」
「何って戦うんだよ、マサキ。ほら、よくあるだろ。先に進みたければ、僕を倒してみろ! ……ふふ、正義の悪役っぽいよね」
「俺とお前が戦う意味がわからないんだが」マサキは首を傾げた。
「僕に勝ったら先に進むのに必要なアイテムが手に入るよ」
「とことんRPGをやれってか。あの野郎、本当に迷惑だな」
どうやらシュウは仲間を引っ張りだしてまで、マサキにRPGの世界を体験させたいようだ。意味がわからない。わからないけれども、バナナと棒っきれの実験から次元湾曲フィールドを作り出してみせる男のすることなのだ。深く考えるだけ時間の無駄だ。
マサキは腰に下げた剣を抜くと、片手でそれを構えながらテリウスに向き合った。
「なら、どこまでてめぇが成長したか見てやろうじゃねえか」
「言ってくれるね。これでも僕も修練を積んでるんだよ。そう簡単にはやられないからね、マサキ」
(set: $Ehp to 45)
(text-colour:red)[マサキのHP:$hp]
(text-colour:red)[テリウスのHP:$Ehp]
[[剣で斬りかかる->テリウスとの戦闘(剣で斬りつける)]]
[[杖を振り翳す->テリウスとの戦闘(杖を振り翳す)]]^^^^ マサキは剣で斬りかかった!
(set: $rnd to (random:1,10))(if:$rnd is 1)[「このぐらいなら!」](if:$rnd is 2)[「僕だって!」](if:$rnd is 3)[「ふう……危なかった」](if:$rnd is 4)[「うわっ!」](if:$rnd is 5)[「うわあああ!」](if:$rnd is 6)[「うわっ!」](if:$rnd is 7)[「痛っ!」](if:$rnd is 8)[「うわあああ!」](if:$rnd is 9)[「うわっ!」](if:$rnd is 10)[「痛っ!」]
(if:$rnd < 4)[テリウスはマサキの攻撃を避けた!](if:$rnd > 3)[(set: $atk to (random:-6,-10))テリウスに(if:$atk is -6)[6](if:$atk is -7)[7](if:$atk is -8)[8](if:$atk is -9)[9](if:$atk is -10)[10]のダメージを与えた!(set: $Ehp to it + $atk)]
(text-colour:red)[マサキのHP:$hp]
(text-colour:red)[テリウスのHP:$Ehp]
(if:$Ehp < 1)[[[NEXT->ランプを手に入れる]]](if:$Ehp > 0)[[[NEXT->テリウスの攻撃]]]^^^^ マサキは杖を振り翳した。杖の先端から火球が迸る!
(set: $rnd to (random:1,10))(if:$rnd is 1)[「このぐらいなら!」](if:$rnd is 2)[「僕だって!」](if:$rnd is 3)[「ふう……危なかった」](if:$rnd is 4)[「見えた!」](if:$rnd is 5)[「うわあああ!」](if:$rnd is 6)[「うわっ!」](if:$rnd is 7)[「痛っ!」](if:$rnd is 8)[「うわあああ!」](if:$rnd is 9)[「うわっ!」](if:$rnd is 10)[「痛っ!」]
(if:$rnd < 5)[テリウスはマサキの攻撃を避けた!](if:$rnd > 4)[テリウスに8のダメージを与えた!(set: $Ehp to it + -8)]
(text-colour:red)[マサキのHP:$hp]
(text-colour:red)[テリウスのHP:$Ehp]
(if:$Ehp < 1)[[[NEXT->ランプを手に入れる]]](if:$Ehp > 0)[[[NEXT->テリウスの攻撃]]]^^^^(set: $rnd to (random:1,12))(if:$rnd is 7)[(click-goto:?page,"テリウスの攻撃(痛恨の一撃)")](if:$rnd is not 7)[ テリウスは剣を振りかぶった!
(set: $rnd to (random:1,10))(if:$rnd is 1)[「脇が甘いんだよ!」](if:$rnd is 2)[「剣技を舐めんじゃねえ!」](if:$rnd is 3)[「腰が引けてるぜ!」](if:$rnd is 4)[「まだまだだな!」](if:$rnd is 5)[「くっ……」](if:$rnd is 6)[「くっ!」](if:$rnd is 7)[「てめえなんかに負けられるかよ!」](if:$rnd is 8)[「やられてたまるかっ!」](if:$rnd is 9)[「このぐらいっ!」](if:$rnd is 10)[「痛っ……!」]
(if:$rnd < 5)[マサキはテリウスの攻撃を避けた!](if:$rnd > 4)[(set: $atk to (random:-5,-7))マサキは(if:$atk is -5)[5](if:$atk is -6)[6](if:$atk is -7)[7]のダメージを受けた!(set: $hp to it + $atk)]
(text-colour:red)[マサキのHP:$hp]
(text-colour:red)[テリウスのHP:$Ehp]
(if:$hp < 1)[[[NEXT->テリウスとの戦闘(敗北)]]](if:$hp > 0)[[[剣で斬りかかる->テリウスとの戦闘(剣で斬りつける)]]
[[杖を振り翳す->テリウスとの戦闘(杖を振り翳す)]]
(if:$hp < 6)[[[必殺技を使う->テリウスとの戦闘(必殺技を使う)]]]]]^^^^「流石だね、マサキ。僕じゃまだまだ足元にも及ばない」
テリウスはそう言うと、後ろに置いてある物入れの中から手提げ式のランプを取り出してきた。マサキが持ち運び易いようにだろう。腰下げ式の荷物袋と一緒にマサキに手渡してくる。
「これで行ける場所が増えると思うよ」
マサキは荷物袋の中にランプを収めると、腰に下げた。杖だのランプだの荷物袋だの荷物が増える一方だ。どうせRPGをやれというのなら、シュウも持ち物が無限に入る魔法の荷物袋ぐらい用意してくれてもいいものを。
「自然の摂理に反することは良くないよ」
「お前らは自然の摂理に反することしかしてねえだろ!」
(set: $Item1 to true)
[[部屋を出る->神殿(9)]]
[[話しかける->テリウスと話す]]^^^^「まさか、君に勝てるとはね」
マサキは膝を折った。最後の意地で床に立てた剣に縋り付いて上半身を起こしていたものの、それも少しの間。どうしようもない倦怠感に襲われて、床に身体を伏せる。
「頑張りましたね、テリウス」
「君のお陰だよ、シュウ」
格下の相手だと慢心していたのが祟ったのだろうか。マサキの瞼が落ちる。薄れゆく意識の中で、マサキはシュウが自らを抱え上げるのを感じながらその言葉を聞いた。
――今回は残念でしたね、マサキ。
今回は、ということは次があるのだろうか? マサキはぼんやりと思った。もう何度もこうした経験を繰り返しているいる気がする。最初からまた、と。
――次は上手くやってくださいね。大丈夫ですよ、マサキ。あなたなら必ず私の望む結果を出してくれるでしょう。それまで何度でも私たちはお付き合いしますからね――……
[[GAME OVER->ジャンプ1]]^^^^ マサキは剣で斬りかかった!
「喰らえ!」
(set: $rnd to (random:1,10))(if:$rnd is 1)[「このぐらいなら!」](if:$rnd is 2)[「僕だって!」](if:$rnd is 3)[「ふう……危なかった」](if:$rnd is 4)[「うわっ!」](if:$rnd is 5)[「うわあああ!」](if:$rnd is 6)[「うわっ!」](if:$rnd is 7)[「痛っ!」](if:$rnd is 8)[「うわあああ!」](if:$rnd is 9)[「うわっ!」](if:$rnd is 10)[「痛っ!」]
(if:$rnd < 4)[テリウスはマサキの攻撃を避けた!](if:$rnd > 3)[(set: $atk to (random:-3,-5))テリウスに(if:$atk is -3)[3](if:$atk is -4)[4](if:$atk is -5)[5]のダメージを与えた!(set: $Ehp to it + $atk)]
「もう一回!」
(set: $rnd to (random:1,10))(if:$rnd is 1)[「このぐらいなら!」](if:$rnd is 2)[「僕だって!」](if:$rnd is 3)[「ふう……危なかった」](if:$rnd is 4)[「うわっ!」](if:$rnd is 5)[「うわあああ!」](if:$rnd is 6)[「うわっ!」](if:$rnd is 7)[「痛っ!」](if:$rnd is 8)[「うわあああ!」](if:$rnd is 9)[「うわっ!」](if:$rnd is 10)[「痛っ!」]
(if:$rnd < 4)[テリウスはマサキの攻撃を避けた!](if:$rnd > 3)[(set: $atk to (random:-3,-5))テリウスに(if:$atk is -3)[3](if:$atk is -4)[4](if:$atk is -5)[5]のダメージを与えた!(set: $Ehp to it + $atk)]
「まだまだ!」
(set: $rnd to (random:1,10))(if:$rnd is 1)[「このぐらいなら!」](if:$rnd is 2)[「僕だって!」](if:$rnd is 3)[「ふう……危なかった」](if:$rnd is 4)[「うわっ!」](if:$rnd is 5)[「うわあああ!」](if:$rnd is 6)[「うわっ!」](if:$rnd is 7)[「痛っ!」](if:$rnd is 8)[「うわあああ!」](if:$rnd is 9)[「うわっ!」](if:$rnd is 10)[「痛っ!」]
(if:$rnd < 4)[テリウスはマサキの攻撃を避けた!](if:$rnd > 3)[(set: $atk to (random:-3,-5))テリウスに(if:$atk is -3)[3](if:$atk is -4)[4](if:$atk is -5)[5]のダメージを与えた!(set: $Ehp to it + $atk)]
「おまけだ!」
(set: $rnd to (random:1,10))(if:$rnd is 1)[「このぐらいなら!」](if:$rnd is 2)[「僕だって!」](if:$rnd is 3)[「ふう……危なかった」](if:$rnd is 4)[「うわっ!」](if:$rnd is 5)[「うわあああ!」](if:$rnd is 6)[「うわっ!」](if:$rnd is 7)[「痛っ!」](if:$rnd is 8)[「うわあああ!」](if:$rnd is 9)[「うわっ!」](if:$rnd is 10)[「痛っ!」]
(if:$rnd < 4)[テリウスはマサキの攻撃を避けた!](if:$rnd > 3)[(set: $atk to (random:-3,-5))テリウスに(if:$atk is -3)[3](if:$atk is -4)[4](if:$atk is -5)[5]のダメージを与えた!(set: $Ehp to it + $atk)]
(text-colour:red)[マサキのHP:$hp]
(text-colour:red)[テリウスのHP:$Ehp]
(if:$Ehp < 1)[[[NEXT->ランプを手に入れる]]](if:$Ehp > 0)[[[NEXT->テリウスの攻撃]]]^^^^「僕にだって意地がある!」
テリウスは剣を振りかぶった! 重い一撃がマサキを襲う!
(set: $rnd to (random:1,10))(if:$rnd is 1)[「くっ……!」](if:$rnd is 2)[「痛っ……!」](if:$rnd is 3)[「まだまだだ!」](if:$rnd is 4)[「やられてたまるか!」](if:$rnd is 5)[「くっ……」](if:$rnd is 6)[「くっ!」](if:$rnd is 7)[「てめえなんかに負けられるかよ!」](if:$rnd is 8)[「やられてたまるかっ!」](if:$rnd is 9)[「このぐらいっ!」](if:$rnd is 10)[「痛っ……!」]
[(set: $atk to (random:-10,-12))マサキは(if:$atk is -10)[10](if:$atk is -11)[11](if:$atk is -12)[12]のダメージを受けた!(set: $hp to it + $atk)]
(text-colour:red)[マサキのHP:$hp]
(text-colour:red)[テリウスのHP:$Ehp]
(if:$hp < 1)[[[NEXT->テリウスとの戦闘(敗北)]]](if:$hp > 0)[[[剣で斬りかかる->テリウスとの戦闘(剣で斬りつける)]]
[[杖を振り翳す->テリウスとの戦闘(杖を振り翳す)]]
(if:$hp < 6)[[[必殺技を使う->テリウスとの戦闘(必殺技を使う)]]]]^^^^ (if:$Item2 is true)[マサキは銅の鍵を使って扉を開けた。](if:$Item2 is not true)[扉には鍵がかかっている。マサキは剣を振るってみたものの、びくともしない。どうやら鍵を見付け出すしかなさそうだ。]
(if:$Item2 is true)[[[NEXT->サフィーネ登場]]](if:$Item2 is not true)[(text-colour:red)[マサキのHP:$hp]
[[木製の扉を開く->通路B(1)]]
[[東へ進む->神殿(5)]]
[[南へ進む->神殿(2)]]]^^(if:$Item3 is false)[(click-goto:?page,"サフィーネとの戦闘")](if:$Item3 is true)[(click-goto:?page,"銅製の扉の奥で")]^^ 開けた空間には、西側に並ぶ窓から光が差し込んでいる。
奥にけだるそうな様子でサフィーネが立っている。
(text-colour:red)[マサキのHP:$hp]
[[部屋を出る->神殿(1)]]
[[話しかける->サフィーネと話す]]^^^^ マサキはサフィーネに話しかけた。
(set: $rnd to (random:1,5))(if:$rnd is 1)[「お前もいるのかよ、サフィーネ」](if:$rnd is 2)[「なあ、サフィーネ。お前らまで引っ張り出して、シュウは一体何を企んでいやがるんだ?」](if:$rnd is 3)[「まさか鍵集めをさせられるとはな」](if:$rnd is 4)[「何か情報はないか?」](if:$rnd is 5)[「何か情報はないか?」]
(if:$rnd is 1)[「シュウ様のお頼みとあってはお応えしない訳にはいかないでしょう?」](if:$rnd is 2)[「そりゃあ、ボーヤをからかって楽しみたいのよ。それ以外に何の理由があるかしら?」](if:$rnd is 3)[「RPGぽいでしょ?」](if:$rnd is 4)[「モニカの話は良く聞いておくといいわよ」](if:$rnd is 5)[「マクレシアのストロベリームースは美味しいわよね」]
(if:$rnd is 1)[「それで何の役に立ってるっていうのかね」](if:$rnd is 2)[「だよな。むしろそれ以外の理由があったら知りたいくらいだ」](if:$rnd is 3)[「随分と凝った真似をしやがって」](if:$rnd is 4)[「モニカか……」](if:$rnd is 5)[「本当にどうでもいい情報だな」]
(if:$rnd is 1)[「馬鹿ね。研究っていうのは、こういったふざけているような実験から、思わぬ結果が生み出されるものでもあるのよ」](if:$rnd is 2)[「上手くいけば誘導ミサイルの……ふふ、これ以上はナイショ」](if:$rnd is 3)[「楽しいでしょ? 勇者生活。ラスボスだっているのよ」](if:$rnd is 4)[「まあ、話をしてみることね」](if:$rnd is 5)[「あそこのレアチーズケーキも美味しいのよ」]
(text-colour:red)[マサキのHP:$hp]
[[部屋を出る->神殿(1)]]
[[更にサフィーネと話す->サフィーネと話す]]^^^^ その部屋はテリウスがいた部屋とは左右対称に造られていた。巨大な西向きの窓から柔らかな日差しが差し込み、室内を温かく照らし出している。部屋の奥には女性と思しき人影。マサキが歩を進めるのに合わせるようにこちらに近付いてくる。
「お前もかよ、サフィーネ」
「久しぶりね、ボーヤ」
サフィーネもまた、ひとりでがらんとした室内に立っていた。なめかましいボディラインに布地の少ない服が、大事な部分だけを覆い隠すように貼り付いている。紅く濡れた口唇に、きつめのアイライン。毎度のことだが扇情的な雰囲気を醸し出しているサフィーネのいでたちに、マサキは僅かに眉を顰めた。
「やっぱりお前とも戦えってか」
「それがRPGの醍醐味じゃないの」
サフィーネは手にしている鞭をしならせた。ヒュンと空気を切り裂く音が響く。剣に鞭で対抗してくる辺り、本気で戦おうとしていないのが明白なだけに、マサキは気分が良くない。
「どうせだったら、てめえの本気とやらが見てえんだがな」
「そこはご愛嬌よ。余興で死人を出す訳にはいかないでしょ」
「そんなに余裕をカマして、あとで泣きっ面を晒しても知らねえぜ」
「うふふ……獲物が鞭だけだからって、油断しちゃ駄目よ」
シュウに弄ばれているのがありありと窺える状況に、言いたいことや聞きたいことは山ほどあったけれども、サフィーネに勝たないことには叶わない望みなのだろう。とにもかくにも先に進まなければ。マサキは腰に下げた剣を抜いて、サフィーネに向き合った。
「そんじゃ早速やらせてもらおうか、サフィーネ」
「あら、やらせてなんてそんな直球な……あたしはいつでもOKだけど♡」
「やらせてっていうのは、そういう意味じゃねえよ!」
(set: $Ehp to 40)
(text-colour:red)[マサキのHP:$hp]
(text-colour:red)[サフィーネのHP:$Ehp]
[[剣で斬りかかる->サフィーネとの戦闘(剣で斬りつける)]]
[[杖を振り翳す->サフィーネとの戦闘(杖を振り翳す)]]^^^^ マサキは剣で斬りかかった!
(set: $rnd to (random:1,10))(if:$rnd is 1)[「甘いわね、ボーヤ!」](if:$rnd is 2)[「丸見えよ、ボーヤ!」](if:$rnd is 3)[「こっちよ、こっち!」](if:$rnd is 4)[「どこを見ているのかしら!」](if:$rnd is 5)[「あっらぁ、中々やるじゃない!」](if:$rnd is 6)[「うふふ……いいわぁ!」](if:$rnd is 7)[「もっとよ、もっと強く突いて!」](if:$rnd is 8)[「そうよ、そこがいいのよ!」](if:$rnd is 9)[「ああ、イキそう!」](if:$rnd is 10)[「もっと深く突くのよ!」]
(if:$rnd < 5)[サフィーネはマサキの攻撃を避けた!](if:$rnd > 4)[(set: $atk to (random:-7,-11))サフィーネに(if:$atk is -7)[7](if:$atk is -8)[8](if:$atk is -9)[9](if:$atk is -10)[10](if:$atk is -11)[11]のダメージを与えた!(set: $Ehp to it + $atk)]
(text-colour:red)[マサキのHP:$hp]
(text-colour:red)[サフィーネのHP:$Ehp]
(if:$Ehp < 1)[[[NEXT->銀の鍵を手に入れる]]](if:$Ehp > 0)[[[NEXT->サフィーネの攻撃]]]^^^^ マサキは杖を振り翳した。杖の先端から火球が迸る!
(set: $rnd to (random:1,10))(if:$rnd is 1)[「甘いわね、ボーヤ!」](if:$rnd is 2)[「丸見えよ、ボーヤ!」](if:$rnd is 3)[「こっちよ、こっち!」](if:$rnd is 4)[「あはん、イっちゃう!」](if:$rnd is 5)[「あっらぁ、中々やるじゃない!」](if:$rnd is 6)[「うふふ……いいわぁ!」](if:$rnd is 7)[「もっとよ、もっと熱いのを頂戴!」](if:$rnd is 8)[「そうよ、そこがいいのよ!」](if:$rnd is 9)[「ああ、イキそう!」](if:$rnd is 10)[「ほら、たっぷりと熱いのを注ぐのよ!」]
(if:$rnd < 4)[サフィーネはマサキの攻撃を避けた!](if:$rnd > 3)[サフィーネに9のダメージを与えた!(set: $Ehp to it + -9)]
(text-colour:red)[マサキのHP:$hp]
(text-colour:red)[サフィーネのHP:$Ehp]
(if:$Ehp < 1)[[[NEXT->銀の鍵を手に入れる]]](if:$Ehp > 0)[[[NEXT->サフィーネの攻撃]]]^^^^ マサキは剣で斬りかかった!
「喰らえ!」
(set: $rnd to (random:1,10))(if:$rnd is 1)[「甘いわね、ボーヤ!」](if:$rnd is 2)[「丸見えよ、ボーヤ!」](if:$rnd is 3)[「こっちよ、こっち!」](if:$rnd is 4)[「どこを見ているのかしら!」](if:$rnd is 5)[「あっらぁ、中々やるじゃない!」](if:$rnd is 6)[「うふふ……いいわぁ!」](if:$rnd is 7)[「もっとよ、もっと強く突いて!」](if:$rnd is 8)[「そうよ、そこがいいのよ!」](if:$rnd is 9)[「ああ、イキそう!」](if:$rnd is 10)[「もっと深く突くのよ!」]
(if:$rnd < 5)[サフィーネはマサキの攻撃を避けた!](if:$rnd > 4)[(set: $atk to (random:-4,-6))サフィーネに(if:$atk is -4)[4](if:$atk is -5)[5](if:$atk is -6)[6]のダメージを与えた!(set: $Ehp to it + $atk)]
「もう一回!」
(set: $rnd to (random:1,10))(if:$rnd is 1)[「甘いわね、ボーヤ!」](if:$rnd is 2)[「丸見えよ、ボーヤ!」](if:$rnd is 3)[「こっちよ、こっち!」](if:$rnd is 4)[「どこを見ているのかしら!」](if:$rnd is 5)[「あっらぁ、中々やるじゃない!」](if:$rnd is 6)[「うふふ……いいわぁ!」](if:$rnd is 7)[「もっとよ、もっと強く突いて!」](if:$rnd is 8)[「そうよ、そこがいいのよ!」](if:$rnd is 9)[「ああ、イキそう!」](if:$rnd is 10)[「もっと深く突くのよ!」]
(if:$rnd < 5)[サフィーネはマサキの攻撃を避けた!](if:$rnd > 4)[(set: $atk to (random:-4,-6))サフィーネに(if:$atk is -4)[4](if:$atk is -5)[5](if:$atk is -6)[6]のダメージを与えた!(set: $Ehp to it + $atk)]
「まだまだ!」
(set: $rnd to (random:1,10))(if:$rnd is 1)[「甘いわね、ボーヤ!」](if:$rnd is 2)[「丸見えよ、ボーヤ!」](if:$rnd is 3)[「こっちよ、こっち!」](if:$rnd is 4)[「どこを見ているのかしら!」](if:$rnd is 5)[「あっらぁ、中々やるじゃない!」](if:$rnd is 6)[「うふふ……いいわぁ!」](if:$rnd is 7)[「もっとよ、もっと強く突いて!」](if:$rnd is 8)[「そうよ、そこがいいのよ!」](if:$rnd is 9)[「ああ、イキそう!」](if:$rnd is 10)[「もっと深く突くのよ!」]
(if:$rnd < 5)[サフィーネはマサキの攻撃を避けた!](if:$rnd > 4)[(set: $atk to (random:-4,-6))サフィーネに(if:$atk is -4)[4](if:$atk is -5)[5](if:$atk is -6)[6]のダメージを与えた!(set: $Ehp to it + $atk)]
「おまけだ!」
(set: $rnd to (random:1,10))(if:$rnd is 1)[「甘いわね、ボーヤ!」](if:$rnd is 2)[「丸見えよ、ボーヤ!」](if:$rnd is 3)[「こっちよ、こっち!」](if:$rnd is 4)[「どこを見ているのかしら!」](if:$rnd is 5)[「あっらぁ、中々やるじゃない!」](if:$rnd is 6)[「うふふ……いいわぁ!」](if:$rnd is 7)[「もっとよ、もっと強く突いて!」](if:$rnd is 8)[「そうよ、そこがいいのよ!」](if:$rnd is 9)[「ああ、イキそう!」](if:$rnd is 10)[「もっと深く突くのよ!」]
(if:$rnd < 5)[サフィーネはマサキの攻撃を避けた!](if:$rnd > 4)[(set: $atk to (random:-4,-6))サフィーネに(if:$atk is -4)[4](if:$atk is -5)[5](if:$atk is -6)[6]のダメージを与えた!(set: $Ehp to it + $atk)]
(text-colour:red)[マサキのHP:$hp]
(text-colour:red)[サフィーネのHP:$Ehp]
(if:$Ehp < 1)[[[NEXT->銀の鍵を手に入れる]]](if:$Ehp > 0)[[[NEXT->サフィーネの攻撃]]]^^^^「やるじゃないの、ボーヤ。ランドールの名が伊達じゃないようでよかったわ」
サフィーネはそう言うと、どこからか取り出した銀色の鍵をマサキの手に握らせてきた。どうやら、この神殿内部を探索するには複数の鍵が必要らしい。この鍵はどこで使えるものなのだろう? マサキは銀の鍵を荷物入れに仕舞った。
「いつになったらここから出してもらえるんだよ」
「シュウ様の気が済んだら、じゃないかしら?」
あの変態科学者はどうあってもマサキに目的を達させたいらしい。しかも自らの仲間までも担ぎ出して、となると相当だ。マサキは絶望的な気分になりながら、次の行動をどうすべきか考えた。
(set: $Item3 to true)
[[部屋を出る->神殿(1)]]
[[話しかける->サフィーネと話す]]^^^^(set: $rnd to (random:1,10))(if:$rnd is 7)[(click-goto:?page,"サフィーネの攻撃(痛恨の一撃)")](if:$rnd is not 7)[ サフィーネは鞭を振り回した!
(set: $rnd to (random:1,10))(if:$rnd is 1)[「お前の動きはお見通しなんだよ!」](if:$rnd is 2)[「風の魔装機操者の素早さを舐めんな!」](if:$rnd is 3)[「手加減してくれて有難うよ!」](if:$rnd is 4)[「やりやがったな!」](if:$rnd is 5)[「くっ……」](if:$rnd is 6)[「くっ!」](if:$rnd is 7)[「てめえなんかに負けられるかよ!」](if:$rnd is 8)[「やられてたまるかっ!」](if:$rnd is 9)[「このぐらいっ!」](if:$rnd is 10)[「痛っ……!」]
(if:$rnd < 4)[マサキはサフィーネの攻撃を避けた!](if:$rnd > 3)[(set: $atk to (random:-3,-5))マサキは(if:$atk is -3)[3](if:$atk is -4)[4](if:$atk is -5)[5]のダメージを受けた!(set: $hp to it + $atk)]
「もう一発、喰らいなさいな!」
(set: $rnd to (random:1,10))(if:$rnd is 1)[「お前の動きはお見通しなんだよ!」](if:$rnd is 2)[「風の魔装機操者の素早さを舐めんな!」](if:$rnd is 3)[「手加減してくれて有難うよ!」](if:$rnd is 4)[「やりやがったな!」](if:$rnd is 5)[「くっ……」](if:$rnd is 6)[「くっ!」](if:$rnd is 7)[「てめえなんかに負けられるかよ!」](if:$rnd is 8)[「やられてたまるかっ!」](if:$rnd is 9)[「このぐらいっ!」](if:$rnd is 10)[「痛っ……!」]
(if:$rnd < 4)[マサキはサフィーネの攻撃を避けた!](if:$rnd > 3)[(set: $atk to (random:-3,-5))マサキは(if:$atk is -3)[3](if:$atk is -4)[4](if:$atk is -5)[5]のダメージを受けた!(set: $hp to it + $atk)]
(text-colour:red)[マサキのHP:$hp]
(text-colour:red)[サフィーネのHP:$Ehp]
(if:$hp < 1)[[[NEXT->サフィーネとの戦闘(敗北)]]](if:$hp > 0)[[[剣で斬りかかる->サフィーネとの戦闘(剣で斬りつける)]]
[[杖を振り翳す->サフィーネとの戦闘(杖を振り翳す)]]
(if:$hp < 6)[[[必殺技を使う->サフィーネとの戦闘(必殺技を使う)]]]]]^^^^「あっらぁ、イっちゃったの? ボーヤ。鞭でイクなんて身体を鈍らせ過ぎなんじゃないの?」
うるせえ、余計な口を訊きやがって。マサキはそう口にしようしたものの、上手く言葉が形にならない。疲労とダメージの蓄積が、身体から気力を奪ってゆく。マサキは冷えた石造りの床に膝を付くと、そのまま前のめりに伏せた。
「うふふ……いい姿だこと。抵抗出来ない今の内に、いっぱい悪戯しちゃおうかしら?」
「あまりいい趣味とは言えませんね、サフィーネ」
シュウ様、とサフィーネの声がする。マサキの目はもう開かない。途切れがちな意識の底で、マサキは自らを抱え上げるシュウの温もりを感じながら、その言葉を聞いた。
――今回は残念でしたね、マサキ。ですが、ここまで辿り着けただけでも立派ですよ。
何度も同じことを繰り返しているような気がする。きっとまた今度も……そう思ったマサキの考えを裏付けるように、シュウの声が耳元近くに聴こえてくる。
――ゴールまでもう少し、頑張ってくださいね。大丈夫ですよ、マサキ。あなたが私の望む結果を出してくれるまで、私たちはあなたにお付き合いしますからね――……
[[GAME OVER->ジャンプ1]]^^^^「うふふ……いくわよ、ボーヤ! 早撃ちしないように気をつけなさいな!」
サフィーネは鞭を振り回した! しなる鞭が幾条にもマサキを打つ!
(set: $rnd to (random:1,10))(if:$rnd is 1)[「お前の動きはお見通しなんだよ!」](if:$rnd is 2)[「風の魔装機操者の素早さを舐めんな!」](if:$rnd is 3)[「手加減してくれて有難うよ!」](if:$rnd is 4)[「やりやがったな!」](if:$rnd is 5)[「くっ……」](if:$rnd is 6)[「くっ!」](if:$rnd is 7)[「てめえなんかに負けられるかよ!」](if:$rnd is 8)[「やられてたまるかっ!」](if:$rnd is 9)[「このぐらいっ!」](if:$rnd is 10)[「痛っ……!」]
(if:$rnd < 4)[マサキはサフィーネの攻撃を避けた!](if:$rnd > 3)[(set: $atk to (random:-3,-5))マサキは(if:$atk is -3)[3](if:$atk is -4)[4](if:$atk is -5)[5]のダメージを受けた!(set: $hp to it + $atk)]
「ほーらほらほら! もう一発いくわよ!」
(set: $rnd to (random:1,10))(if:$rnd is 1)[「お前の動きはお見通しなんだよ!」](if:$rnd is 2)[「風の魔装機操者の素早さを舐めんな!」](if:$rnd is 3)[「手加減してくれて有難うよ!」](if:$rnd is 4)[「やりやがったな!」](if:$rnd is 5)[「くっ……」](if:$rnd is 6)[「くっ!」](if:$rnd is 7)[「てめえなんかに負けられるかよ!」](if:$rnd is 8)[「やられてたまるかっ!」](if:$rnd is 9)[「このぐらいっ!」](if:$rnd is 10)[「痛っ……!」]
(if:$rnd < 4)[マサキはサフィーネの攻撃を避けた!](if:$rnd > 3)[(set: $atk to (random:-3,-5))マサキは(if:$atk is -3)[3](if:$atk is -4)[4](if:$atk is -5)[5]のダメージを受けた!(set: $hp to it + $atk)]
「これでオシマイ! イっちゃいなさいな!」
(set: $rnd to (random:1,10))(if:$rnd is 1)[「お前の動きはお見通しなんだよ!」](if:$rnd is 2)[「風の魔装機操者の素早さを舐めんな!」](if:$rnd is 3)[「手加減してくれて有難うよ!」](if:$rnd is 4)[「やりやがったな!」](if:$rnd is 5)[「くっ……」](if:$rnd is 6)[「くっ!」](if:$rnd is 7)[「てめえなんかに負けられるかよ!」](if:$rnd is 8)[「やられてたまるかっ!」](if:$rnd is 9)[「このぐらいっ!」](if:$rnd is 10)[「痛っ……!」]
(if:$rnd < 4)[マサキはサフィーネの攻撃を避けた!](if:$rnd > 3)[(set: $atk to (random:-5,-7))マサキは(if:$atk is -5)[5](if:$atk is -6)[6](if:$atk is -7)[7]のダメージを受けた!(set: $hp to it + $atk)]
(text-colour:red)[マサキのHP:$hp]
(text-colour:red)[サフィーネのHP:$Ehp]
(if:$hp < 1)[[[NEXT->サフィーネとの戦闘(敗北)]]](if:$hp > 0)[[[剣で斬りかかる->サフィーネとの戦闘(剣で斬りつける)]]
[[杖を振り翳す->サフィーネとの戦闘(杖を振り翳す)]]
(if:$hp < 6)[[[必殺技を使う->サフィーネとの戦闘(必殺技を使う)]]]]^^^^ (if:$Item4 is true)[マサキは金の鍵を使って扉を開けた。](if:$Item4 is not true)[扉には鍵がかかっている。(if:$Item2 is true)[手持ちの鍵では開けられない扉のようだ。]マサキは剣を振るってみたものの、びくともしない。どうやらこの扉に合う鍵を見付け出すしかなさそうだ。]
(if:$Item4 is true)[[[NEXT->エラン登場]]](if:$Item4 is not true)[(text-colour:red)[マサキのHP:$hp]
[[東に進む->神殿(9)]]
[[西に進む->神殿(1)]]
[[南に進む->神殿(6)]]]^^(if:$Lose is false)[(click-goto:?page,"エランとの戦闘")](if:$Lose is true)[(click-goto:?page,"エランとの戦闘(再戦)")]^^ 祭壇の後ろの金色の扉を潜ると、そこには四方をステンドグラスで飾られた広々とした部屋が広がっていた。床の上には巨大な魔法陣。宙に向けて光を放つその中央に、一見、自然体としか思えない姿でひとりの男が立っている。
不揃いに切り揃えられた前髪の下から、赤い瞳が覗いている。その瞳は今まさに部屋に足を踏み入れたばかりのマサキを鋭く射抜くように見据えていた。口元には舌なめずりしているかのような笑み。「てめえか、エラン……」マサキはげんなりした態度で、目の前の人物に目を遣った。
「待っていたよ、マサキ=アンドー」
「で、てめえに勝ったら何が貰えるんだ」
「ここが最後の戦いの場だよ。決まってるだろ。僕以上に強い戦士なんてそういない」
はあ。マサキは盛大に溜息を漏らした。最後の最後でこの戦闘狂(バトルジャンキー)を戦わなければならないとは。ついていないにも限度がある。
廃棄された破壊神の神殿に潜り込んでは、いつか生身でヴォルクルスを倒す日を夢見て修練に励む脳筋。マサキも大概難しいことを考えるのが苦手な性格をしている脳筋だが、ここまで己が強くなることに喜びを見出せるほどにマゾヒティックではない。
「なら、やっとこの厄介な場所から出られるってワケだ」
「へえ。君、そんなに簡単に僕に勝てると思ってるんだ?」
「俺にもランドールの名に対するプライドがあるもんでな」
「ふうん。だったら、そのプライドに相応しい実力を備えているか、僕がはっきり見極めてあげようじゃないか!」
エランが腰に下げた剣を抜き、マサキに向けて構える。マサキも腰に下げた剣を抜くと、エランに向かって構えた。
「先制攻撃権(イニシアチブ)は君にあげるよ。好きに攻撃してみるんだね」
「余裕ぶっこきやがって。あとで吠え面掻いても知らねえぜ」
「その減らず口もどこまで持つかな?」
どこまでも余裕な態度を崩さないエランに、マサキは考えた。さて、どうするか……。
(set: $Ehp to 70)
(text-colour:red)[マサキのHP:$hp]
(text-colour:red)[エランのHP:$Ehp]
[[剣で斬りかかる->エランとの戦闘(剣で斬りつける)]]
[[杖を振り翳す->エランとの戦闘(杖を振り翳す)]]
(if:$Lb is true)[[[口プロレスを仕掛ける->口プロレスを仕掛ける]]]^^^^「待ちくたびれよ。やっと準備が整ったってところかな?」
マサキは目の前のエランに向かって剣を構えた。今度は負けられない。
(set: $Ehp to 70)
(text-colour:red)[マサキのHP:$hp]
(text-colour:red)[エランのHP:$Ehp]
[[剣で斬りかかる->エランとの戦闘(剣で斬りつける)]]
[[杖を振り翳す->エランとの戦闘(杖を振り翳す)]]
(if:$Lb is true)[[[口プロレスを仕掛ける->口プロレスを仕掛ける]]]^^^^ マサキは剣で斬りかかった!
(set: $rnd to (random:1,10))(if:$rnd is 1)[「そんな剣筋で僕に傷を付けられると思ってるのか!」](if:$rnd is 2)[「あんまりにも退屈な攻撃に欠伸が出るよ!」](if:$rnd is 3)[「まだまだだ!」](if:$rnd is 4)[「君なんぞにやられるものか!」](if:$rnd is 5)[「ふっふ、中々やるじゃないか!」](if:$rnd is 6)[「もっと、もっとだ!」](if:$rnd is 7)[「くっ、この程度の攻撃ぐらい!」](if:$rnd is 8)[「無駄だ!」](if:$rnd is 9)[「甘い!」](if:$rnd is 10)[「どうした? 君の力はその程度か!」]
(if:$rnd < 3)[エランはマサキの攻撃を避けた!](if:$rnd > 2)[(set: $atk to (random:-7,-12))エランに(if:$atk is -7)[7](if:$atk is -8)[8](if:$atk is -9)[9](if:$atk is -10)[10](if:$atk is -11)[11](if:$atk is -12)[12]のダメージを与えた!(set: $Ehp to it + $atk)]
(text-colour:red)[マサキのHP:$hp]
(text-colour:red)[エランのHP:$Ehp]
(if:$Ehp < 1)[[[NEXT->エンディング]]](if:$Ehp > 0)[[[NEXT->エランの攻撃]]]^^^^ マサキは杖を振り翳した。杖の先端から火球が迸る!
(set: $rnd to (random:1,10))(if:$rnd is 1)[「そんな攻撃で僕に傷を付けられると思ってるのか!」](if:$rnd is 2)[「あんまりにも退屈な攻撃に欠伸が出るよ!」](if:$rnd is 3)[「まだまだだ!」](if:$rnd is 4)[「君なんぞにやられるものか!」](if:$rnd is 5)[「ふっふ、中々やるじゃないか!」](if:$rnd is 6)[「もっと、もっとだ!」](if:$rnd is 7)[「くっ、この程度の攻撃ぐらい!」](if:$rnd is 8)[「無駄だ!」](if:$rnd is 9)[「甘い!」](if:$rnd is 10)[「どうした? 君の力はその程度か!」]
(if:$rnd < 3)[エランはマサキの攻撃を避けた!](if:$rnd is 3)[(set: $atk to (random:-3,-5))エランはマサキの攻撃を弾いた! マサキは(if:$atk is -3)[3](if:$atk is -4)[4](if:$atk is -5)[5]のダメージを受けた!(set: $hp to it + $atk)](if:$rnd > 3)[エランに10のダメージを与えた!(set: $Ehp to it + -10)]
(text-colour:red)[マサキのHP:$hp]
(text-colour:red)[エランのHP:$Ehp]
(if:$hp < 1)[[[NEXT->エランとの戦闘(敗北)]]](if:$hp > 0)[(if:$Ehp < 1)[[[NEXT->エンディング]]](if:$Ehp > 0)[[[NEXT->エランの攻撃]]]]^^^^ マサキは剣で斬りかかった!
「喰らえ!」
(set: $rnd to (random:1,10))(if:$rnd is 1)[「そんな剣筋で僕に傷を付けられると思ってるのか!」](if:$rnd is 2)[「あんまりにも退屈な攻撃に欠伸が出るよ!」](if:$rnd is 3)[「まだまだだ!」](if:$rnd is 4)[「君なんぞにやられるものか!」](if:$rnd is 5)[「ふっふ、中々やるじゃないか!」](if:$rnd is 6)[「もっと、もっとだ!」](if:$rnd is 7)[「くっ、この程度の攻撃ぐらい!」](if:$rnd is 8)[「無駄だ!」](if:$rnd is 9)[「甘い!」](if:$rnd is 10)[「どうした? 君の力はその程度か!」]
(if:$rnd < 3)[エランはマサキの攻撃を避けた!](if:$rnd > 2)[(set: $atk to (random:-4,-6))エランに(if:$atk is -4)[4](if:$atk is -5)[5](if:$atk is -6)[6]のダメージを与えた!(set: $Ehp to it + $atk)]
「もう一回!」
(set: $rnd to (random:1,10))(if:$rnd is 1)[「そんな剣筋で僕に傷を付けられると思ってるのか!」](if:$rnd is 2)[「あんまりにも退屈な攻撃に欠伸が出るよ!」](if:$rnd is 3)[「まだまだだ!」](if:$rnd is 4)[「君なんぞにやられるものか!」](if:$rnd is 5)[「ふっふ、中々やるじゃないか!」](if:$rnd is 6)[「もっと、もっとだ!」](if:$rnd is 7)[「くっ、この程度の攻撃ぐらい!」](if:$rnd is 8)[「無駄だ!」](if:$rnd is 9)[「甘い!」](if:$rnd is 10)[「どうした? 君の力はその程度か!」]
(if:$rnd < 3)[エランはマサキの攻撃を避けた!](if:$rnd > 2)[(set: $atk to (random:-4,-6))エランに(if:$atk is -4)[4](if:$atk is -5)[5](if:$atk is -6)[6]のダメージを与えた!(set: $Ehp to it + $atk)]
「まだまだ!」
(set: $rnd to (random:1,10))(if:$rnd is 1)[「そんな剣筋で僕に傷を付けられると思ってるのか!」](if:$rnd is 2)[「あんまりにも退屈な攻撃に欠伸が出るよ!」](if:$rnd is 3)[「まだまだだ!」](if:$rnd is 4)[「君なんぞにやられるものか!」](if:$rnd is 5)[「ふっふ、中々やるじゃないか!」](if:$rnd is 6)[「もっと、もっとだ!」](if:$rnd is 7)[「くっ、この程度の攻撃ぐらい!」](if:$rnd is 8)[「無駄だ!」](if:$rnd is 9)[「甘い!」](if:$rnd is 10)[「どうした? 君の力はその程度か!」]
(if:$rnd < 3)[エランはマサキの攻撃を避けた!](if:$rnd > 2)[(set: $atk to (random:-4,-6))エランに(if:$atk is -4)[4](if:$atk is -5)[5](if:$atk is -6)[6]のダメージを与えた!(set: $Ehp to it + $atk)]
「おまけだ!」
(set: $rnd to (random:1,10))(if:$rnd is 1)[「そんな剣筋で僕に傷を付けられると思ってるのか!」](if:$rnd is 2)[「あんまりにも退屈な攻撃に欠伸が出るよ!」](if:$rnd is 3)[「まだまだだ!」](if:$rnd is 4)[「君なんぞにやられるものか!」](if:$rnd is 5)[「ふっふ、中々やるじゃないか!」](if:$rnd is 6)[「もっと、もっとだ!」](if:$rnd is 7)[「くっ、この程度の攻撃ぐらい!」](if:$rnd is 8)[「無駄だ!」](if:$rnd is 9)[「甘い!」](if:$rnd is 10)[「どうした? 君の力はその程度か!」]
(if:$rnd < 3)[エランはマサキの攻撃を避けた!](if:$rnd > 2)[(set: $atk to (random:-4,-6))エランに(if:$atk is -4)[4](if:$atk is -5)[5](if:$atk is -6)[6]のダメージを与えた!(set: $Ehp to it + $atk)]
(text-colour:red)[マサキのHP:$hp]
(text-colour:red)[エランのHP:$Ehp]
(if:$Ehp < 1)[[[NEXT->エンディング]]](if:$Ehp > 0)[[[NEXT->エランの攻撃]]]^^^^「ふん、中々やるじゃないか。マサキ=アンドー」
エランが剣を収めると、魔法陣が輝き始めた。淡く、濃く、色取り取りの光が渦を巻いて湧き上がる。「だけどようやくどうにか及第点ってところだね。次はもっと腕を磨いて僕を楽しませてくれよ」光はエランを包み込むようにその輝きを強くすると、天井にまで吹き上がった。
「……減らず口ばかり叩きやがって」
光が引くとそこにはもうエランの姿はなかった。どうやらこの魔法陣は転送用魔法陣であるらしい。自分でも使えるのだろうか? また長い道のりをサイバスターまで歩いて戻るのは骨が折れる。マサキは魔法陣に足を向けた。
[[NEXT->エンディング分岐]]^^^^(set: $rnd to (random:1,11))(if:$rnd is 7)[(click-goto:?page,"エランの攻撃(痛恨の一撃)")](if:$rnd is not 7)[ エランが疾風の勢いで剣を片手に飛び込んでくる!
(set: $rnd to (random:1,10))(if:$rnd is 1)[「そんななまくらな剣技で俺が斬れると思ってんのか!」](if:$rnd is 2)[「風の魔装機操者の素早さを舐めんな!」](if:$rnd is 3)[「甘っちょろい攻撃をしてんじゃねえよ!」](if:$rnd is 4)[「やりやがったな!」](if:$rnd is 5)[「くっ……」](if:$rnd is 6)[「くっ!」](if:$rnd is 7)[「てめえなんぞに負けてたまるか!」](if:$rnd is 8)[「やられてたまるかっ!」](if:$rnd is 9)[「このぐらいっ!」](if:$rnd is 10)[「痛っ……!」]
(if:$rnd < 4)[マサキはエランの攻撃を避けた!](if:$rnd > 3)[(set: $atk to (random:-3,-7))マサキは(if:$atk is -3)[3](if:$atk is -4)[4](if:$atk is -5)[5](if:$atk is -6)[6](if:$atk is -7)[7]のダメージを受けた!(set: $hp to it + $atk)]
「もう一発だ! 喰らえ!」
(set: $rnd to (random:1,10))(if:$rnd is 1)[「そんななまくらな剣技で俺が斬れると思ってんのか!」](if:$rnd is 2)[「風の魔装機操者の素早さを舐めんな!」](if:$rnd is 3)[「甘っちょろい攻撃をしてんじゃねえよ!」](if:$rnd is 4)[「やりやがったな!」](if:$rnd is 5)[「くっ……」](if:$rnd is 6)[「くっ!」](if:$rnd is 7)[「てめえなんぞに負けてたまるか!」](if:$rnd is 8)[「やられてたまるかっ!」](if:$rnd is 9)[「このぐらいっ!」](if:$rnd is 10)[「痛っ……!」]
(if:$rnd < 4)[マサキはエランの攻撃を避けた!](if:$rnd > 3)[(set: $atk to (random:-3,-7))マサキは(if:$atk is -3)[3](if:$atk is -4)[4](if:$atk is -5)[5](if:$atk is -6)[6](if:$atk is -7)[7]のダメージを受けた!(set: $hp to it + $atk)]
(text-colour:red)[マサキのHP:$hp]
(text-colour:red)[エランのHP:$Ehp]
(if:$hp < 1)[[[NEXT->エランとの戦闘(敗北)]]](if:$hp > 0)[[[剣で斬りかかる->エランとの戦闘(剣で斬りつける)]]
[[杖を振り翳す->エランとの戦闘(杖を振り翳す)]]
(if:$hp < 6)[[[必殺技を使う->エランとの戦闘(必殺技を使う)]]]]]^^^^「くっそ……」
マサキはその場に膝を付いた。もう、立っているのもままならない。
「まだまだ君では、僕と戦うのは役不足だったってことかな」
「巫山戯ろ……こんなところで負けてたまるか」
「おや、まだそんな口を利けるんだ? だったらもう一度チャンスをあげるよ。いつでも準備が出来たら来るんだね、マサキ=アンドー」
マサキの足元の床が振動を始めたかと思うと、大きな音を立てて開いた。「ニャああああああああっ!?」二匹の使い魔もろとも、体力を失ったマサキは咄嗟に穴のヘリを掴むことも出来ず、そのまま穴の底へ落ちて行った。
やがてマサキの身体が硬い床に打ち付けられる。その衝撃でどうやら気を失ってしまったようだ。気が付くと、薄明かりが照らし出す石造りの空間にいた。恐らく、地下に落とされたのだろう。
マサキは疲労の積み重なった身体を引き摺るようにして、立ち上がった。
(set: $hp to 1)(set: $Lose to true)
[[NEXT->地下(8)]]^^^^「ほら、受けてみるがいい! これが僕が持つゼオルート家の力だ!」
エランが疾風の如きスピードで突っ込んでくる! 猛烈な勢いの剣筋がマサキを襲う!
(set: $rnd to (random:1,10))(if:$rnd is 1)[「そんななまくらな剣技で俺が斬れると思ってんのか!」](if:$rnd is 2)[「風の魔装機操者の素早さを舐めんな!」](if:$rnd is 3)[「甘っちょろい攻撃をしてんじゃねえよ!」](if:$rnd is 4)[「やりやがったな!」](if:$rnd is 5)[「くっ……」](if:$rnd is 6)[「くっ!」](if:$rnd is 7)[「てめえなんぞに負けてたまるか!」](if:$rnd is 8)[「やられてたまるかっ!」](if:$rnd is 9)[「このぐらいっ!」](if:$rnd is 10)[「痛っ……!」]
(if:$rnd < 4)[マサキはエランの攻撃を避けた!](if:$rnd > 3)[(set: $atk to (random:-3,-6))マサキは(if:$atk is -3)[3](if:$atk is -4)[4](if:$atk is -5)[5](if:$atk is -6)[6]のダメージを受けた!(set: $hp to it + $atk)]
「これで終わりだと思うか? もう一撃だ!」
(set: $rnd to (random:1,10))(if:$rnd is 1)[「そんななまくらな剣技で俺が斬れると思ってんのか!」](if:$rnd is 2)[「風の魔装機操者の素早さを舐めんな!」](if:$rnd is 3)[「甘っちょろい攻撃をしてんじゃねえよ!」](if:$rnd is 4)[「やりやがったな!」](if:$rnd is 5)[「くっ……」](if:$rnd is 6)[「くっ!」](if:$rnd is 7)[「てめえなんぞに負けてたまるか!」](if:$rnd is 8)[「やられてたまるかっ!」](if:$rnd is 9)[「このぐらいっ!」](if:$rnd is 10)[「痛っ……!」]
(if:$rnd < 4)[マサキはエランの攻撃を避けた!](if:$rnd > 3)[(set: $atk to (random:-3,-6))マサキは(if:$atk is -3)[3](if:$atk is -4)[4](if:$atk is -5)[5](if:$atk is -6)[6]のダメージを受けた!(set: $hp to it + $atk)]
「トドメだ! 地を這いつくばれ、マサキ=アンドー!」
(set: $rnd to (random:1,10))(if:$rnd is 1)[「そんななまくらな剣技で俺が斬れると思ってんのか!」](if:$rnd is 2)[「風の魔装機操者の素早さを舐めんな!」](if:$rnd is 3)[「甘っちょろい攻撃をしてんじゃねえよ!」](if:$rnd is 4)[「やりやがったな!」](if:$rnd is 5)[「くっ……」](if:$rnd is 6)[「くっ!」](if:$rnd is 7)[「てめえなんぞに負けてたまるか!」](if:$rnd is 8)[「やられてたまるかっ!」](if:$rnd is 9)[「このぐらいっ!」](if:$rnd is 10)[「痛っ……!」]
(if:$rnd < 4)[マサキはエランの攻撃を避けた!](if:$rnd > 3)[(set: $atk to (random:-5,-9))マサキは(if:$atk is -5)[5](if:$atk is -6)[6](if:$atk is -7)[7](if:$atk is -8)[8](if:$atk is -9)[9]のダメージを受けた!(set: $hp to it + $atk)]
(text-colour:red)[マサキのHP:$hp]
(text-colour:red)[エランのHP:$Ehp]
(if:$hp < 1)[[[NEXT->エランとの戦闘(敗北)]]](if:$hp > 0)[[[剣で斬りかかる->エランとの戦闘(剣で斬りつける)]]
[[杖を振り翳す->エランとの戦闘(杖を振り翳す)]]
(if:$hp < 6)[[[必殺技を使う->エランとの戦闘(必殺技を使う)]]]]^^^^「ところでお前、待ってたっていつから待ってたんだ?」
「何だよ、戦わないのかい? くだらないお喋りに付き合う気はないんだけどね」
そう口では言いつつも、退屈していたのだろう。水を向けられたエランは「まあ、いいよ」と、マサキに倣って剣の構えを解くと話し始めた。
「もうかれこれ三日三晩はここでスライムを斬ってるんじゃないか。君も知っての通り、ここのスライムたちは一筋縄じゃいかないからね。他にも色々なモンスターたちがいるし、修練には持って来いだろ? ヴォルクルス退治にも飽きたし、丁度いい気分転換になったよ」
(if:$b13 is true)[[[NEXT->口プロレス(スライム編)]]](if:$b13 is not true)[[[NEXT->口プロレス(平和的解決方法編)]]]^^^^「あのスライムを剣で倒すって、お前、どうやったんだ?」
「叩き潰していけば最終的には粉々になるさ。最初は苦労したけどね」
「苦労したってことは、お前……」
うっすらと残っている記憶を手繰り寄せてマサキが言えば、思い当たる節があったのだろう。エランはうっすらと頬を染めると、「な、なんだ。何を言いたいんだ、君は」
「いや……お前も苦労してるんだな、って」
それでマサキが何を言いたいか察したらしい。エランは剣を収めると、「今日のところはこれで勘弁してやる! 覚えておけよ、マサキ=アンドー!」と叫んで、つかつかと靴音を響かせながら部屋を出て行ってしまった。
余程、思い出すのも耐え難い目に合ったのだろう。
エランは撤退した。
[[NEXT->エンディング分岐]]^^^^「そいつは結構。けど、俺に勝ち続ける限り、お前はここから出られないんだよな?」
「そうだね。それがどうかしたのか?」
「俺がお前に勝てば、俺たちはふたりともここから出られる。けど、お前が勝ち続ける限り、俺たちはふたりともここから出られない。ってことはだぞ、下手したら永遠に出られない可能性も」
あっ。と、エランの口から声が洩れた。どうやらその可能性には思い至ってなかったようだ。
「はは……まさか。そんなことになったら、シュウだって適当なところで出してくれるだろ」
「俺は前回バナナを棒っきれで取らされながら三日三晩迷わされ続けてるんだけどな。そもそもあいつの憂さ晴らしだが実験だかは、あいつの望む結果が出るまで終わらねえんだよ。それをまさかお前が知らないなんてこと……」
「ふん、だったらどうするって言うんだい」
モニカのアドバイスも偶にはきちんと機能するものだ。脳筋と脳筋で戦っていい結果が生まれる筈がない。だったら口で相手を捩じ伏せるまで。撒いた餌に食いついたエランにマサキは笑った。
「無駄な戦いはしないに限る。お前が撤退すりゃあ、それだって俺の勝ちになるだろ」
エランは撤退した。
[[NEXT->エンディング分岐]]^^^^ エランが姿を消して程なく。魔法陣に歩を進めたマサキの目の前に光が立ち上ったかと思うと、その中心にマサキが待ち望んでいた人物が涼やかな笑みを湛えながら姿を現した。
「ふふ……よくぞここまで耐え抜いて頑張りましたね、マサキ」
この巨大な仕掛けを作り上げた張本人に違いないシュウ=シラカワは、いつも通りのいでたちでマサキの前に歩を進めてくると、その苦労など全く意に介さないといった様子で言い放った。
(if:$b1 is true)[(set: $Set5 to it + 1)](if:$b2 is true)[(set: $Set5 to it + 1)](if:$b3 is true)[(set: $Set5 to it + 1)](if:$b4 is true)[(set: $Set5 to it + 1)](if:$b5 is true)[(set: $Set5 to it + 1)](if:$b6 is true)[(set: $Set5 to it + 1)](if:$b7 is true)[(set: $Set5 to it + 1)](if:$b8 is true)[(set: $Set5 to it + 1)](if:$b9 is true)[(set: $Set9 to it + 1)](if:$b10 is true)[(set: $Set5 to it + 1)](if:$b11 is true)[(set: $Set5 to it + 1)](if:$b12 is true)[(set: $Set5 to it + 1)](if:$b13 is true)[(set: $Set5 to it + 1)]
(if:$Set5 is 1)[[[NEXT->HAPPYEND]]](if:$Set5 is not 1)[[[NEXT->エンディング分岐(2)]]]^^^^「しかし、ちゃんと私の仕掛けた罠に引っ掛かってくれるとは。あなたも義理堅い人ですね、マサキ」シュウはクックと哂うと、身を屈めてマサキの耳元に囁きかけてきた。「如何でしたか、私が作り出した生物たちにたっぷりと可愛がってもらった気分は」
その言葉を聞いた瞬間、何かが弾けるようにマサキの記憶は蘇った。それは紛れもない恥辱の記憶。人間ではない何かに身体を犯された。マサキは顔を熱くすると、シュウから目を逸らすように俯いた。
「ここ、魔女の森にいるモンスターたちは、全て私の生体データを元に作られているのですよ。あなたに悦んでもらう為にね、マサキ」
やっぱり、とマサキは思った。矢鱈と自分が快感を感じ易い動きばかりをしていたモンスターたち。薄々不審は感じていた。元々流され易い性質だったとはいえ、何故こうも簡単に彼らの動きに翻弄されてしまうのか。それもこれもシュウのデータを元に作られているものであるからだとすれば納得がゆく。
(if:$Set5 < 14)[[[NEXT->NORMALEND]]](if:$Set5 is 14)[[[NEXT->TRUEEND]]]^^^^「しかも私の仕掛けた罠に一度もかからずに、ここまで来れるとは……私はどうやら、あなたを見くびっていたようですよ、マサキ」
シュウはそう言って、クック……と哂った。あれだけ露骨な仕掛けをしておいて、それにマサキが引っ掛かると思っていた辺り、マサキも相当安く見られているものである。面白くない。マサキはあからさまに顔を顰めてみせた。
「前から言おうと思ってたんだけどな、お前、前回のバナナと棒っきれといい、今回のRPGもどきな設定といい、俺のことを猿か何かと勘違いしてねえか。俺だってやれば出来るんだよ」
「そのようですね。それはそれで私としては楽しみを奪われたような気がして面白くないのですが、とはいえ、お陰で今手をかけている研究が完成出来そうですし、あなたには感謝をすることにしましょう」
「それはよかった。なら、俺はもう王都に戻っていいんだな? っていうか戻れるんだな?」
「構いませんよ。結界はもう解除してありますし、お好きにどうぞ。何でしたら、サイバスターまで転送してあげましょうか」
わあ、とシロとクロがマサキの足元で声を上げた。
「やっと帰れるんだニャ」
「よかったのね、マサキ。送ってもらいましょうよ!」
では、こちらに――と、シュウに招かれてマサキたちは巨大魔法陣の中央に立った。静かにシュウが咒文を唱え始める。足元から立ち上ってくる光の渦。それはマサキたちをあっという間に飲み込むと、一瞬にしてサイバスターの操縦席へとマサキたちを送り込んだ。
「ニャがかったんだニャ」
「後は王都に向かうだけね」
今回の実験がどういった結果を齎すのかマサキにはわからなかったけれども、あれだけの大掛かりな舞台を用意した実験を何事もなくクリア出来たのだ。今はそれだけでもよしとしよう。その内、また何かの弾みに、今回の実験の結果がわかる日が来るのだろう。マサキは安堵の溜息を洩らすと、操縦席に深く身体を埋めた。そして操縦盤を指先で叩くとサイバスターの起動準備(セットアップ)プログラムを呼び出す。
モニター画面に走るコマンドの群れ。次々と準備が進む。やがて全ての計器類が準備完了を示す青いランプを灯した。マサキは待ちかねた瞬間にはやる心を抑えながら、サイバスターを西に向けて疾(はし)らせ始める。
――セニアに報告を終えて、館に帰還したら、あの白い文庫に今日の出来事を記さなければ。
流れる景色を眼下に、マサキは王都への帰路に着いた。
(set: $ed1 to true)
[[HAPPYEND->ジャンプ1]]^^^^ けれども。マサキは認め難い感情に蓋をしてシュウを睨み付けた。
「おや、まだそれだけの気力があるのですね。ふふ……流石は魔装機神の操者。精神力の強さは折り紙付きといったところでしょうか」
「あんな化物に犯されて気持ちいいなんて言えるか」
「それにしては随分と愉しそうでしたけれどもね」
はっきりと言い切るシュウにマサキは確信めいた思いを抱く。きっとシュウはどこかでマサキの痴態を眺めていたのだ。そして頃合を見て、マサキを救い出すと、もう一度迷うところから繰り返させた……。
全ては自分の思い通りの結果を齎す為に。
シュウの匙加減ひとつでどちらにでも転ぶ箱庭の世界。絶望的な世界に身を置きながらも、マサキは抵抗を止められない。
身体の内に燻っている欲望の炎がちろちろとマサキの身を焦がす。それでも捨てられない自尊心。この男に与えられる快楽に屈してなるものか。
「自分に正直になることも大事ですよ、マサキ」
つ……と、シュウの手がマサキの首筋を這った。その瞬間、ぞくりと背中を快感が駆け抜けた。身を竦めたマサキにシュウは低く声を上げて哂うと、「強情な人だ」そう言うと続けて何言か咒文らしき言葉を吐いた。
途端にマサキの視界が暗くなる。
沼の中に引き摺り込まれるような倦怠感にマサキは目を伏せずにいられない。やんわりとマサキを抱き留めるシュウの手が、マサキの身体を抱え上げた。
「でしたらあなたが自分の欲望に正直になるまで、また繰り返させていただきましょうか。きっと残りの仕掛けを全て経験する頃には、そういう気分になっていることでしょう。その瞬間が愉しみですよ、マサキ。どんな表情をあなたは見せてくれるのでしょうね。ああ、ちゃんと記憶は消しておいてあげますからね……」
(set: $ed2 to true)
[[NORMALEND->ジャンプ1]] ^^^^ マサキの腰にシュウの手が掛かる。引き寄せられたマサキは、抵抗したくとも身動きままならず。それは決して某かの作用によって動きを封じられたからではなかった。
「わざわざ全ての仕掛けに引っ掛かってみせたぐらいなのですから、さぞや彼らと愉しい時間を過ごされたのでしょうね」
あの快感が欲しい。そのマサキの欲望を見透かしているかのように、シュウの口唇がマサキの耳朶を喰んだ。びくりとマサキの腰が大きく跳ねる。強烈な快感に晒されることに慣れてしまった身体は、些細な刺激でもその先を求めずにいられなくなってしまっていた。
「どれがお気に召しましたか? スライムですか? それとも……」
「あ、ああ、シュウ……」
マサキは小声で喘いだ。足元にいる二匹の使い魔は、いつものこととばかりにマサキとシュウの睦み合いから目を逸らすと、床の上。その終わりを待つかのように目を伏せている。
「可愛がって欲しいのでしょう、マサキ」
一も二もなく頷く。
「どんな風に可愛がって欲しいの、マサキ」
「滅茶苦茶にして……俺を……」
マサキは顔を上げるとシュウにしがみつく。全身が覚えてしまった快感の記憶に震えている。「そんな切なげな表情で、あなたがそんな台詞を吐くようになるとはね」そのマサキの身体を強く抱き寄せながら、これ以上となく愉しげにシュウは哂った。
――たっぷりと可愛がってあげますよ、マサキ。まだ他にも面白い生物を用意してありますからね。心ゆくまでそれを味わってもらいましょう――……
シュウの言葉にマサキはうっとりと目を閉じた。直後、魔法陣から立ち込める光の粒子がふたりの姿を包み込んでゆく。マサキはシュウとともに、その光の向こう側へと姿を消した。
(set: $ed3 to true)
[[TRUEEND->ジャンプ1]] ^^^^<BOOK LIST>
BAD END(1) [[謎の粘液(1)->バッドエンド(1)]]
BAD END(2) [[謎の粘液(2)->バッドエンド(2)]]
BAD END(3) [[スライムたちとの饗宴->バッドエンド(3)]]
BAD END(4) [[タコとゾウリムシ->バッドエンド(4)]]
BAD END(5) [[蕾の中で->バッドエンド(5)]]
BAD END(6) [[幻覚キノコ->バッドエンド(6)]]
BAD END(7) [[快楽の椅子->バッドエンド(7)]]
BAD END(8) [[三人の……->バッドエンド(8)]]
BAD END(9) [[暗闇の触手->バッドエンド(9)]]
BAD END(10) [[ワーム地獄->バッドエンド(10)]]
BAD END(11) [[ミミック->バッドエンド(11)]]
BAD END(12) [[幽霊、或いは透明人間->バッドエンド(12)]]
BAD END(13) [[スライムたちの魔手->バッドエンド(13)]]
[[タイトルに戻る->タイトル]]^^^^ マサキの足元から大腿まで溜まった粘液は、肌を伝って這い上がってくると、マサキの身体を包み込んだ。振り払おうともがけどもがけど、身体に張り付いて剥がれない。生温い感触。粘液に頭まで覆われたマサキは、濁った世界の中。次第に重みを増す粘液に、動きを奪われていった。
不思議と呼吸は苦しくなかった。息を吸えば空気が入ってくる。奇妙な感覚にマサキが戸惑っていると、「何、だ……?」マサキの身体を包み込んでいる粘液が激しくうねった。
両腕が頭上に押し上げられ、足が開かされる。ピン、ピン、ピン……と、音が鳴った。弾かれるようにして上着の留め具が外れてゆく。はだけた上着の下でシャツの裾が大きく捲り上げられた。露わになった腹部から胸元にかけて、粘液が直接肌に触れる。吸い付くように肌に張り付いた粘液はうねりを止めると、細かく振動を始めた。
まるで微弱な電動マッサージ器のような動きだ。心地よい。迂闊にもマサキがそう感じてしまった刹那、胸元に張り付いていた粘液が形を変えた。親指ほどの太さと長さの先の丸い突起物がいくつも生み出されてゆく。突起物は位置をそのまま、振動しながら先端を不規則に回転させ始めた。
「んっ……」背中を這い上がってくる快感に、マサキは口唇を固く閉ざした。
次第に敏感さを増してゆく身体。特に乳首を責め立てる突起物の感触は、何とも表現し難いもどかしさをマサキに感じさせた。細かく振動をしながら乳首を捏ねくり回すぬめった突起物。少し触れては離れ、また触れては離れる。その繰り返しに、そんなことを思ってはならない。そう思いながらも、マサキはもっと強い刺激が欲しい。そう望まずにいられない。
そんなマサキの考えを見透かしているかのように、一部の突起物の先端が袋状に開く。突起物はその袋の中にマサキの乳首を収めるように張り付くと、微弱な振動はそのまま。乳首全体を刺激するように内部をうねらせ始めた。
「あ、ああ……っ、はっ……」思わず口が開く。
今まで経験したことのない刺激。身動きできない姿勢を取らされて、得体の知れない粘液にされていることだというのに、快感を覚えてしまう身体。止められない。マサキは熱い吐息を吐き出しながら喘ぎ続けた。
下半身を包んでいる粘液の所々から冷たい液体が染み出してくる。濡れるジーンズ。その感触が消失すると同時に素肌に粘液が張り付いてくる。認め難い現実ではあったが、服を溶かされているようだ。
ところどころ剥げた服の下で、マサキの局部が粘液に晒される。
今のところ粘液は、それ以上下半身に何かをしようという気はないようだ。ただやんわりとマサキの下半身を包み込むばかりで動く気配はない。それは幸いなのか、それとも災いなのか。もっと強い刺激を。マサキはもどかしくて仕方がない。
袋状の突起物の内部から、厚みのあるへらのような粘液が這い出してくる。それは袋に包まれて刺激を与えられ続けているマサキの乳首の先端を舐めるように這い回り始めた。袋が肌に向けて押し下がってくる。吸盤のように広がった粘液は乳輪に張り付いた。
「ああっ……!」乳首と乳輪を同時に責められたマサキは、そのどうしようもない快感に細く声を上げた。
そのままどのくらいの時間、乳首と乳輪を責められ続けたかわからない。結局、その刺激だけで、マサキは絶頂に達した。
そこからは早かった。下半身を包んでいる粘液が微弱な振動を送り込み始め、乳首にあるのと似たような袋状の突起物によってマサキの男性器が責め立てられる。感じ易い部分を同時に責められたマサキはあっけなく二度目の絶頂を迎えた。
それでも粘液による愛撫が止むことはなかった。三度目。足の間粘液がナマコのような形を取ったかと思うと、マサキの双丘を押し広げて、その奥深くへと侵入してきた。時にゆっくりと、時に激しく、マサキの身体の中を動いては、穴の奥底を擦り上げるように犯す。身体の奥底をナマコのような突起物に、乳首と男性器を袋状の突起物に、そして全身に襲いかかる微弱な振動と、全身をくまなく責め立てられたマサキは、二度目に引き続いてあっけなく果てた。
そこからは体位を変えて何度も。腰を後ろに突き出す形で一度。身体を深く折り曲げられた形でもう一度。膝を折った立ち姿で更にもう一度……マサキはその都度、快感に打ち震えながら絶頂を迎えた。
気が付くと、マサキはサイバスターの操縦席に身を収めていた。どうやら疲れて眠りに落ちてしまったようだ。
平野を駆け抜けているサイバスター。見える景色は迷う前のものに戻っている。まるで先程までの出来事は夢だったとでも言いたげに。
けれども、やけに気だるい身体。身体の節々が軋んでいる。「なあ、お前ら……」マサキは何ら変わりのない様子で、海だ山だと騒いでいる二匹の使い魔に話しかけた。
「どうしたんだニャ?」
「なあに、マサキ?」
聞かない方がいいこともあるのだろう。「いや、いい」マサキは言葉を飲み込んだ。
その瞬間だった。
「あれ? あそこに遺跡があるのよ。さっきも見たようニャ気がするんだけど……」
「本当だニャ。おいらもさっき見たような気がするんだニャ」
二匹の使い魔の台詞にマサキは絶望的な気分になりながら、今度は道を間違えてなるものかと、操縦席の肘当てを掴む手に力を込めた。
[[BACK->ブックリスト]]^^^^ どうやら意識を失っていたようだ。マサキは目を開けた。
生温い感触。全身が粘液のようなもので包まれている。沼地の色にも似た灰褐色……視界は濁っていて、先が見えない。
不思議と呼吸は苦しくなかった。目も痛くない。「どういうことだ……?」マサキは身体を動かしてみた。動けることは動けるが、身体を包み込んでいる粘液から抜け出すことは出来なさそうだ。
ぐにゅり。
不意に、その手首に触れている粘液に強い力がかかったかと思うと、マサキの両手を頭上に高く掲げた。マサキは粘液を振りほどこうと両腕を振り回そうとしてみるも、がっちりと固定された両手首のお陰でびくともしない。
口元に触れている粘液が迫り出してくる。口唇の隙間に這い込んだ粘液は太さを増し、指四本ほどの太さになると、マサキの口をこじ開けてきた。「うう……、んっ……」マサキは呻いた。口腔内で粘液が太く長く伸びている。柔らかくもぬめった感触。味はないものの、気味のいい状態ではない。
マサキは粘液を噛み千切ろうとした。強い弾力。まるでゴムボールのようだ。これでは歯を立てきれない。それでも諦めずにマサキは歯を立てる。
流石に何度も繰り返していると顎が疲れてくる。マサキは息荒く口を緩めた。瞬間、ずちゅ……ずちゅ……濡れた音を立てながら、粘液が前後に動き始めた。これは……この動きは……知っている動きにマサキは怖気を覚えた。
口の中を犯されている。
舌の上を這い、喉奥に迫る。そして口唇近くまで引いては、また喉奥へと。ピストン運動を繰り返す粘液にマサキが気を取られていると、ピン、とジーンズのボタンが外れた。いつの間にか、粘液はマサキの服を脱がせにかかっていた。
腰回りにできたジーンズと肌の隙間に粘膜が入り込んでくる。ずるずるとジーンズが下がってゆく。何か起こっているのか、マサキには理解が追い付かない。どうやら得体の知れない粘液は、マサキを犯そうとしているようだ。マサキは本能的に足をばたつかせてジーンズが下がりきるのを防ごうとした。
その抵抗をものともせず、粘膜は器用にマサキからジーンズを剥ぐと、今度は下着の中へと潜り込んできた。「んー……っ」マサキは口を塞がれたまま首を振るも、肌に張り付いた粘液はその動きを止めようとしない。
下着が剥がされる。露わになったマサキの男性器に粘液が絡んできた。ゆっくりと、刺激を送り込むように動き始める。舐められているような、しごかれているような……そのどちらもの刺激を感じさせる粘液の動きに、マサキは抵抗しきれなくなった。そのまま、粘液の動きに身を委ねる。
緩く、浅く。そして、激しく、深く。
口腔内と男性器を犯され続けたマサキは、やがて、襲い来る快感に抗えずに打ち震えながら果てた。
後のことは思い出したくない。
双丘を割って身体の中に侵入してきた粘液は、太さや形を自在に変えながらマサキを貫き続けた。果てても果てても止まらない粘液の愛撫。終わりのない性の饗宴がいつ終わったのか、マサキは覚えていない。
気が付くと、マサキはサイバスターの操縦席に身を収めていた。
平野を駆け抜けているサイバスター。見える景色は迷う前のものに戻っている。まるで先程までの出来事は夢だったとでも言いたげに。
けれども、やけに気だるい身体。身体の節々が軋んでいる。「なあ、お前ら……」マサキは何ら変わりのない様子で、海だ山だと騒いでいる二匹の使い魔に話しかけた。
「どうしたんだニャ?」
「なあに、マサキ?」
聞かない方がいいこともあるのだろう。「いや、いい」マサキは言葉を飲み込んだ。
その瞬間だった。
「あれ? あそこに遺跡があるのよ。さっきも見たようニャ気がするんだけど……」
「本当だニャ。おいらもさっき見たような気がするんだニャ」
二匹の使い魔の台詞にマサキは絶望的な気分になりながら、今度は道を間違えてなるものかと、操縦席の肘当てを掴む手に力を込めた。
[[BACK->ブックリスト]]^^^^ マサキは耐えていた。
服の下で肌に張り付くスライムたちが、うねりながら身体中を這い回っている。まるで全身を舌で舐め回されているようだ。マサキは声を殺しながら悶えた。足にも手にも思うように力が入らない。
やがて彼らはそれぞれの居場所を決めたようだ。首筋を舐るように、或いは乳首を吸うように。また或いはマサキの男性自身を嬲るように、肌に張り付いた粘膜の下で動き始める。「や、め……」マサキは両手で自らの口を塞いだ。
「ん……んん……っ」
熱い吐息が指の合間から洩れる。絶対にシュウの仕業に違いないのに、抵抗しきれない。どうにもならない快感に襲われたマサキは地面に転がった。
身を捩らせながら、押し寄せる快感と戦うこと暫し。ずるりと股間を嬲っていたスライムが股間の奥へと這い込んできた。流石にそれだけは耐えられない。マサキは反射的に股間に手を伸ばすも、厚いデニムの布地越しにその動きを止めるのは難しい。
手のひらサイズの厚みのあるスライム。それが形を変えながら、ゆっくりとマサキの身体の中へ侵入してくる。「やだ、やだ……やめ……」恥も外聞もなく、マサキは声を上げた。とはいえ、声を上げたところで事態は変わらない。押し広げられた穴の奥にその全てが収まるのを、マサキは身体を震わせながらも黙って耐えた。
うねりながら更に奥へと入り込んでくるスライムが腸壁に張り付くと、まるでそこが一番の弱点であるのを知っているかのように、執拗に蠢いてはマサキに刺激を与えてくる。
腰回りを責めていたスライムたちが股間に集まってくる。絶え間ない刺激に晒されて、いきりたつマサキの男性自身が包み込まれる。身体の弱い部分を一度に責められたマサキは、「あ、ああ。出、る……」そのどうしようもない快感についに己の精を放った。
その瞬間、マサキの男性自身にまとわりついていたスライムたちが弾けた。彼らは水となってマサキの服を濡らすとその生命を終えた。どうやら、精液に触れると液化するスライムらしい。
「待って……今、達(い)ったばっか……」
とはいえ、それにマサキが気付けたところで、事態は好転しない。身体の中で蠢くスライムはまだ動き続けていた。痺れるような快感が、立て続けにマサキを襲う。全身から集まってくるスライムたちによって、あっという間に再び熱を持ったマサキの男性自身が包み込まれる。
そこから、マサキは全てのスライムたちが消滅するまで、何度も精を吐き出させられ続けた。
ようやくスライムたちの責め苦から解放されたマサキは、疲れからか、その場で眠りに落ちてしまったようだ。気付いた時にはサイバスターの操縦席。シロとクロに起こされて目が覚めたマサキは、流れる景色に、あれは夢だったのだと思った。
「やだ、マサキ。あの遺跡、さっきも見たのね」
「同じところをぐるぐる回ってるんじゃニャいか?」
二匹の使い魔の台詞にマサキは恐る恐るその遺跡に視線を向けて――、それが見覚えのある形をしていることに気付く。
[[BACK->ブックリスト]]^^^^ 何故、こんなことになっているのだろう。
岸辺に経っている小さな石造りの小屋。屋根は落ち、部屋を囲う壁も一部が崩れている。その小屋の中で、マサキは自分の身の丈よりも大きい蛸に身体を拘束されていた。
対岸に泳いで渡ろうと思った訳ではなかった。見える位置にあったとはいえ、流石に遠い。泳ぎがそこまで得意ではないマサキは、ただ水浴びをしたいと思って湖に入っただけだった。長く操縦席にいた身体は汗と埃に塗れている。いつ王都に戻れるかもわからないからこそ、今のうちに身体の汚れを落としておきたいと思ったのだ。
「本気ニャのか?」
「あたしはあっち向いてるのね」
シロとクロを岸辺に置いたまま、服を脱いだマサキは湖に入った。冷たい水が肌に馴染む。頭から何度か水を被り、少しだけ岸辺近くを泳いだ。
澄んだ水を湛えた湖の中は、思った以上に遠くまで見渡せた。まるで熱帯魚のように色鮮やかなな魚たちが、警戒心も薄くマサキの近くに寄ってくる。彼らと並んで泳いだマサキは、さっぱりとした身体にそろそろ岸に上がろうと思った。
その瞬間だった。
足を何かに掴まれたような感触があった。吸盤のようなものが足に張り付いている。マサキは足元を見た。赤くも長い足がマサキの足首に絡んでいる。どう見ても蛸の足にしか見えないそれは、マサキの手首ぐらいの太さがあった。
「馬鹿な……ここは湖だぞ……」
マサキは頭を水の中に沈めた。足の先端だけでこの太さとなると、本体は――。そう思いながら、伸びている足の主を見た。
暗い水の底でゆらりと蠢く大きな影。そのシルエットは間違いなく蛸のものだ。マサキの身の丈よりも1.5倍はあるだろう巨大な蛸は、マサキがその姿を視界に捉えると同時に、まるで獲物を発見した獣のように目を光らせた。
慌てて頭を水面に浮かび上がらせる。マサキは急いで足を湖の底に付けると、岸に向かって歩き始めた。ずるり。足が引っ張られた。抵抗しようにも桁違いの力で湖の向こう側へと引っ張られる。凄まじいスピード。時々水面に顔を上げて息継ぎをするのが精一杯だ。
そうして対岸に引き上げられたマサキは、意思をもっているかのように動き回る蛸に捕らえられたまま、木の陰に隠れるように建っていたこの小屋に運び込まれたのだ。
四肢に絡み付く蛸の足。小屋に連れ込まれた直後は、まだそれを振り払おうともがけたものだったが、いくらもがけどもがけど圧倒的な力の差を感じるばかり。マサキは抵抗を止めて、体力を回復させることに努めようとした。もしかするとシロとクロが救援を呼んできてくれるやも知れない。
その時に身動きままならないのでは話にならないのだ。
大人しく拘束され続けているマサキを人形とでも思っているのではないだろうか。蛸はマサキの腰に余っている足を絡み付けてくると、手首を掴んでいる足を前方に、足首を捉えている足を後方に、そして腰を掴んでいる足を上方に、それぞれ引っ張った。抵抗する体力の残っていないマサキはされるがまま、臀部を蛸の本体に向ける形で四つん這いになった。
ゴポ……と、蛸が何かを吐き出した。
それは手のひらサイズのゾウリムシのような生物だった。腹部に無数の絨毛のような足が生えている。「や、やだ……やめ」足首から膝裏へと這い上がってくる気味の悪い感触にマサキは声を発するも、人間の言葉が通じる相手でもない。
ずるり。大腿を経て臀部へ。ずるり。そうして双丘の谷間へと。「あ、あ、やめ。入るな……っ」どうやら伸縮自在の生物らしい。ナマコのような形状へと姿を変えたゾウリムシは、絨毛をマサキの臀部に張り付かせながら、マサキの蕾に身体を押し込んできた。
「ああ……っ」マサキは顔を伏せ、歯を噛み締める。
蕾を押し広げながら、ゆっくりと。ゾウリムシはその全てをマサキの体内に収めると、身体を開いて絨毛を腸壁に張り付かせた。「やだ、やだ……」巨大な蛸に手足を拘束されながら、得体の知れない生物に腸を犯されている。何がどうなってこんなにことになっていいるのか、マサキには理解が追い付かない。
マサキがその何とも表現し難い感触に身体を強ばらせた直後、ゾウリムシは身体を激しく震わせ始めた。強い刺激にマサキの腰が痙攣を起こすと同時に、その男性器が一気に昂ぶった。「ああ、あっ……」電流が走っているような強烈な快感が男性器を貫いている。どうにもならなくなったマサキは声を上げながら果てた。
だのにゾウリムシは動きを止めず。
「やめ、ろ。動くな……っ」マサキの男性器が再び熱を持つ。その背後で、マサキの蕾に押し当てられる蛸の生殖器。八本の足の奥から長く伸びている。その先端から滴る粘液を蕾に擦り付けると、蛸は力任せにマサキの体内へと生殖器を押し込んできた。
「あ、ああ、あああっ……!」
深く突き立てられては、浅く抜けてゆく。長くは持たなかった。二体の生物に同時に腸内を責め立てられたマサキは、全身を痙攣させながら再び果てた。
はあはあ、と荒い息を吐きながらマサキは頭を垂れた。蛸の足の支えがなければ、とうに身体を地に伏せてしまっている。そんな疲労困憊のマサキの背後で、ゴポゴポ……と、今度は二匹のゾウリムシが吐き出された。
二匹のゾウリムシがそれぞれ両の乳首に張り付いてくる。「やめ……やめろって……」何が起こるのかわかってしまっているマサキは、力なく首を振った。一匹でもあれだけの快感だったのだ。それが三匹となったら――。
両乳首と腸内、三匹のゾウリムシが一斉に震え出す。
何がなんだかわからないほどの快感がマサキを襲う。ひたすらな喘ぎ声。マサキは延々、嬌声を上げ続けた。
――だからちゃんと立札に書いておいたでしょう。
終わりのない性交に、マサキの目の前が暗くなる。疲れ果てた身体は眠りを欲している。その意識が途切れる寸前に、マサキはシュウの声を聞いた気がした。
――もう一度、初めからですよ。私の満足がゆく結果を出せるまで、頑張ってくださいね、マサキ。ああ、ちゃんと記憶は処理しておいてあげますから、安心して迷ってください……。
[[BACK->ブックリスト]]^^^^ 花びらの合わせ目から僅かに差し込む光が、淡い桃色の光となってを照らしている。マサキは蜜に足を取られながらもなんとか立ち上がると、壁となってマサキを閉じ込めている花びらを両手で押した。
固い。ぴくりとも動かない。
「困ったな、どうしようか……」
ドンドンと花びらを叩くも、やはり微塵も動く気配がない。その振動に、どろり。蜜に濡れた部分の服が剥げた。「は……?」マサキは咄嗟には状況が飲み込めない。
目の前にそそり立ってる雌しべが、噴水のような勢いで蜜を吐き出す。むせるような甘い匂いが蕾の中に充満する。マサキは眩暈を感じて花びらの壁に手を付いた。
高く吹き上がった蜜が頭上からマサキに降り注ぎ、身体に残っている服を溶かしてゆく……どうやら、この花の蜜は布の繊維を溶かすものであるようだ。残った服の端切れが僅かに身体に引っ掛かるだけの格好で、マサキは花びらの身体に背中に預けると、そのままずるずると座り込んだ。
眩暈は止んだものの、頭が上手く働かない。やたらとぼうっとするだけなく、身体の芯が熱い。じわりと這い出してくる欲望。目の前にそそり立つマサキの腰ぐらいまである雌しべ。その蜜に濡れて光っている楕円形の柱頭が美味しそうに見えて仕方がない。ゆらりと雌しべの柱頭が傾ぎ、マサキを誘うように目の前で揺れた。嗚呼。マサキは花柱を引き寄せて、柱頭に舌を這わせた。
甘い蜜。舌を離すと糸を引く。口を吐けては舐め、そして吸う。雌しべはその度に花柱を震わせてマサキの舌の動きに応えた。
柱頭の表面から時間をかけて丹念に蜜を舐めとったマサキはそれを口に含んだ。マサキの口腔内にすっぽりと収まる程よい大きさ。これが欲しい。そう思いながら蜜を搾り出すように吸い上げる。びゅるり、マサキが吸い上げる度に蜜が溢れてくる。ひと舐めでもういっぱいと感じた蜜が、今となっては美味しく感じられてどうしようもない。マサキは無我夢中で柱頭を貪った。
両脇にそそり立っている雄しべが頭をもたげる。ふんわりと花粉を抱え込んでいる葯が花糸をしならせながらマサキの胸元に近付いてくると、それぞれ乳首をくすぐった。微弱な快感が身体に走る。マサキは小さく身体を揺らした。
自分は何をしているのか、などと考える余裕すらない程の猛烈な飢餓感。もっと、もっと蜜が欲しい。口に雌しべを含みながら、乳首を雄しべに愛撫される。みっともない格好だ。だのにマサキは雌しべを口から離せない。ひと舐めごとに増してゆく欲求がマサキから正常な思考を奪ったのだ。
ずるり……雌しべが動く。マサキの口元から柱頭を抜き取ると、花柱を更に傾げ、だらしなく開いている足の奥にその先端を擦りつけてきた。
雄しべに刺激され続けた身体はとうに火照っている。待ちきれない。マサキは柱頭を自らの更なる深みに導くように花柱を掴んだ手を引き寄せ、足の奥で入口を閉ざしている蕾に先端を強く押し当てた。迸る蜜がマサキの秘所をとろりと濡らした。内腿に滴る蜜。掬い上げるように柱頭が動き、そのままマサキの身体の中へと入り込んでくる。
ああ……と、マサキの口元から溜息にも似た声が洩れる。雌しべと繋がっている部分が熱い。蜜を吐き出しながら柱頭が蠢く。その柔らかい温もりに突き上げられる度に、マサキは蕩けてしまいそうな快感を覚えた。
雄しべに乳首を、雌しべに秘所を、犯されながらマサキは果てた。
マサキの身体の奥に柱頭を収めていた雌しべは、マサキが達しきるのを待って柱頭を引き抜いた。秘所から溢れ出る蜜。まだ足りない。マサキは身体を返すと、花びらに手を付いて腰を高く掲げた。
そこから、二度、三度……マサキは欲望の赴くままに雄しべと雌しべを求めた。達しては体位を変えて何度も。そうして、疲れ果てたマサキは蜜壷の中に身体を横たえたて眠った。
――ちゃんと立札に書いておいたのですがね。
眠りに落ちる寸前、マサキはシュウの声を聞いたような気がした。
――愉しんだようで何よりですよ、マサキ。ですが、私の求める結果には程遠い。もう一度、初めから頑張っていただきましょうか。大丈夫ですよ。記憶はちゃんと処理しておきますからね……。
[[BACK->ブックリスト]]^^^^ 気付けば道は途切れ、シロとクロの姿も消えていた。
一面に色とりどりのキノコが生えるている開けた空間。胞子が一層濃く、霧のように立ち込めている。マサキは危険と知りながらも足を止められず、何かに誘われるかのように、一歩、また一歩とキノコの群生地帯を奥に進んで行った。
踏み締めたキノコが大量の胞子を吐き出す。舞い上がった胞子が木々の合間から差し込む光を受けて、きらきらと輝いた。ひとりで見るのが勿体無いくらいの幻想的な光景だ。マサキは胞子を吸い込まないように、口元に上着の袖を当てながら、その光のカーテンの奥へと進んで行った。
――オイデ……。
声が聞こえた気がした。「オイデ……コッチニオイデ……」今度ははっきりと。大人とも子供とも付かない声が、立ち込める胞子の向こう側から聞こえてくる。マサキは声の主の姿を確かめるべく、その方向に足を向けた。
目の前に立つ巨木。樹齢百年は下らないに違いない太さの幹の根元に、エノキタケを巨大にしたような赤黒いキノコが群れをなして生えている。高さはマサキの背丈ほどはあるだろう。「ココダヨ……」どうやらその群れの中から、声は聞こえてくるようだ。
こんな場所に人がいる筈がない。マサキははっとなった。自分は何をしているのだろう? 正気に帰ったマサキは足を止めようとした。だというのに。
止めたくとも止まらない足。マサキの意思を無視して動く身体が、一歩ずつキノコに近付いてゆく。「オイデ……」マサキは群れなすキノコを屈んで両手で掻き分けた。
まるで男性器かと見間違うような大きさと形状をしているキノコがそこにあった。「ミツケタ……」マサキの目の前に姿を現したキノコはそう声を発すると、小さく身体を震わせて毒々しい色合いの胞子を周囲に巻き散らかした。
まともに胞子を吸い込んだマサキは、激しい酩酊感に襲われて身動きがままならなくなった。しかし立ってもいられない。マサキはゆっくりと膝を折って地面に伏せると、きつく目を閉じた。
やがて止む眩暈にマサキがそっと目を開くと、いの一番にキノコが目に飛び込んでくる。その瞬間、マサキには目の前にそそり立っているキノコが魅力的に見えて仕方がなくなった。
覚えてしまっている快感が、マサキの欲望を加速させた。一瞬にして身体の芯が火照り、瞳が熱を帯びる。「オイデ……フクヲヌイデ、ココニオイデ……」マサキは声に抗えずに、一枚一枚と服を脱いでゆく。
一糸纏わぬ姿になったマサキはキノコを跨ぎ、片手を柄に添えながら、ゆっくりと腰を落としてゆく。双丘の奥、マサキの蕾にキノコの傘が当たる。ゴムのような弾性があるのを蕾越しに感じながら、マサキは更に腰を落とした。傘によって押し広げられてゆくマサキの蕾。じんわりとした快感が広がる。「あ、あ……」マサキは喘ぎながら、キノコの傘を体内に受け入れていった。
――モット、オクニ、イレテ……。
両手を地面に付いて膝を開くと、マサキは傘が身体の中に残り続けるように、腰を小さく上下に動かし始めた。柄を飲み込んでは吐き出す。その繰り返しの最中。浅く、深く、身体に残り続けていた傘が大きく震え出した。
「………!」
強烈な快感がマサキを貫く。もうどうしようもない。マサキは一心不乱に腰を振った。
上下に揺さぶっては、弧を描くように腰を揺らし、そして深く飲み込んだまま前後に振る。そんなマサキの無心の動きに応えるように、キノコは傘を更に激しく震わせた。その振動は腸壁を伝って男性器にまで届き、マサキをどうにもならないところへと追い詰めてゆく。
「あ、ああ、はっ、ああ……っ!」
足を大きく開き、背中をしならせて、腰を深く落とした体勢で、マサキは果てた。
身体の奥底で震え続けている傘の暴虐な動きが、上り詰めた快感に追い打ちをかける。マサキは射精を続けながら、何度も激しく身体を痙攣させた。「はあ……ああ……」そうして、精を吐き出しきったたマサキは、そのままぐったりと地面に身体を伏せた。
腰が上がり、マサキの身体の中からキノコが抜ける。
終わったのだ。マサキは不条理な世界で快感を覚えてしまった自分に例えようのない恥辱を感じながらも、誰に見られている訳でもない。自分ひとりの胸にしまっておけばいいのだと、自分を納得させると、燻っていたものを解き放てた開放感にほっと安堵の息を吐いた。少し休んだら、服を着て、ここを出よう……そう思いながら、マサキは仰向けに寝転がり、目を閉じた。
その顔に何かがかかった。
慌ててマサキが目を開くと、周囲に群生しているエノキがこちらに傘を傾けて、毒々しい色の胞子を吐き出しているのが目に入った。しまったと思っても時既に遅し。吸い込んでしまった胞子の効果が、マサキの身体に現れるまでそうは時間はかからない。火照りだす身体。赤黒いエノキの傘がどれもこれもマサキには美味しそうに見えて堪らない。マサキは仰向けの姿勢のまま、膝を立てて足を大きく開いた。
――ホラ、ホシクナッテキタデショウ……?
例の小さなキノコが、柄を伸ばしてマサキの蕾に迫る。傘を震わせながら、力強く、再びマサキの体内に侵入を果たす。但し、今度はマサキに腰を振らせるようなことはしない。自らうねりながらピストン運動を繰り返す。
「あ、あ、ああ……いい、いい……いく、いく……っ」
マサキは二度、小さなキノコから与えられた快感によって果てた。小さなキノコはそこからもマサキを犯し続けた。達してはエノキに胞子を吸わされ、また肛虐によって快感を与えられる。それを何度繰り返したかわからない。疲れ果てたマサキは、犯されながら半分眠っていたに違いなかった。
――あなたがここまで天邪鬼だったとは思いませんでしたよ、マサキ。
目の前にシュウが立っているのをマサキは見た「あ、ああ、シュウ……」シュウはキノコに貫かれているマサキを見下ろして、ふふ……と微笑んだ。「助けて欲しいですか、マサキ?」逃れられるものなら逃れたい。その言葉にマサキは頷いた。
――ちゃんと立札を用意しておいてあげたというのに、あなたという人は。人の好意は素直に受け取るべきですよ、違いますか?
マサキの身体をキノコから引き剥がすと、シュウはマサキの口元に何かの薬品が染み込んでいるハンカチを押し当ててきた。瞬間、マサキの身体から、欲望を叶えたい気持ちが失せる。
――いいですか、マサキ。私は望む結果が欲しいのです。研究の為にね。ですから、助けて差し上げる変わりに、もう一度、最初から頑張ってもらいますよ……。
その言葉を最後にマサキは意識を失った。
[[BACK->ブックリスト]]^^^^ ガリガリと向こう側で扉を使い魔たちが引っ掻いている音が、断続的に聞こえてくる。
「んっ……ん、んんっ……」
その音を遠い世界のもののように聞きながら、口を塞がれたまま、マサキは合計四本の手によって、身体を弄ばれていた。
マサキの下半身から衣類を剥いだ二本の手は、はだけたジャケットの下。シャツの中に手を潜り込ませてくると、乳首へと指先を這わせてきた。指の腹で擦ったかと思うと、指先でなぞり、そして抓んでは捏ね回す。その愛撫は時間の経過とともに、マサキの呼吸を甘ったるいものへと変えていった。
口を塞いでいる口元から洩れる声が切な気に震えるようになった頃、新たに四つの手が椅子から生えてきた。
二つの手がマサキの両足を抱えて、膝を立たせると軽く足を開かせる。別の手がマサキの男性器を扱き始め、更に別の手が陰嚢を揉んだ。「ああ……、あ、ああ……」口を塞いでいた手が剥がれる。その手が引っ込んだかと思うと、座面から新たな手が生えてきた。
足の間で切な気にひくついているその菊座を、指先が円を描くようになぞる。なぞりながら、少しずつ指先をその奥へと埋めてゆく。指を全て埋められたマサキは、その動きに仰け反った。指の腹で腸壁の内側を強く擦られる。その強い刺激が快感となって男性器を包み込んだ。
「無理、出、る……あ、あ、あ……」
五つもの手によって黄金の椅子に身体を押さえ付けられて、同じく五つもの手によって愛撫をされながら、マサキはその不条理な状況に抵抗を覚えるよりも感じてしまう己の身体が悔しくて仕方がない。それでも快感に反応してしまう身体をどうにも出来ない。絶え間なく喘ぎ続けながら、マサキはその最中に不意に身体を硬直させると、「あああっ……!」悲鳴のような声を上げつつ己の精を解き放った。
「はあ……はあ……あ、何……?」
足を抱えていた手が更にマサキの身体を上へと引き上げる。腰が宙に浮き、ずるり……と突き立てられていた指が抜けた。その手が座面の中へと消えてゆく。終わるのか、とマサキが安堵したのも束の間。次いで座面から生えてきた物体を目の当たりにして目を剥いた。
イソギンチャクを細くしたような形状の物体がそそり立っている。ごつごつとした体表。ビー玉ぐらいの大きさのイボがひしめき合っている。長さは三十センチほど。迷彩色もまだらな謎の物体は絨毛の密集している頭部を丸めて、何かを待ち望むように細かく震えていた。
手首を掴んでいる手が肘掛けからマサキの腕を動かすと、両手首を内向きに合わせるように頭上に掲げさせた。この状況で次に何が起こるかわからない程に、マサキも胡乱ではない。全身に力を込めて抵抗するも、手首、膝、足首、腰、と手は次々とマサキの抵抗を封じてゆく。
七本の腕によって身動きできなくなったマサキの身体の奥、二つの手がマサキの双丘を指で広げた。露わになった秘所に、絨毛を丸めた謎の物体の頭部が当たる。ゆっくりと下ろされるマサキの身体の中にそれが埋まりきるまで、そうは時間がかからない。
イソギンチャクにも似た物体は震えながら、マサキの菊座の奥へと、更に身体を収めていく。菊座を押し広げている知らない感触。マサキが知っている性行為で感じる感触とは全く異なる。ごつごつとした体表が菊座と擦れあう。その感触にどうしようもない心地よさを感じてしまったマサキは、口元から細い喘ぎ声を洩らした。
マサキの足を抱えている手は、マサキの身体の中にその全てが収まるのを待ってから、マサキの身体を上下に揺さぶり始めてきた。深く収まったところで身体を上に引き上げ、浅く収まったところで身体を下ろす。「あっ、あっ、あっ」その動きに合わせるように、切れ間なくマサキは喘いだ。
いつの間にか扉の向こう側からの音は止み、地下室には淫猥な挿入音と艶めいた喘ぎ声だけが響くようになった。
「いく、いく……ああ、また、いく……っ」
そうしてマサキが二度目の絶頂を迎えようとした頃。時空を割いて地下室に姿を現したシュウは、愉しくて仕方がないといった様子でマサキの姿を見下ろしながら、
――愉しんでいただけているようで何よりですよ、マサキ。
見られたくない姿を見られてしまったマサキは、自らの状態を否定するように、「ちが、違う……そんなことは」と口先で抵抗を試みるも、昂ぶった身体がそう簡単に収まりをみせる筈もない。
――違うのですか? あなたの為に気持ちのいい罠を沢山用意して差し上げたのですけれどもね。良くないのでしたら改良しないと。どこが不満ですか? 教えてください、マサキ……。
これ以上の改良生物の登場などという恐ろしい事態と、自らのプライドの保持だったらどちらが安いのだろう。マサキは結局、プライドを捨てた。いいの? と聞かれていいと答えながら、シュウのが見ている目の前で彼が作ったに違いない仕掛けで達した。
――ふふ、楽しみですよ。あなたが私の設定した目標を達してくれる瞬間が。さあ、マサキ。もっと私を愉しませてくださいね――……。
シュウの手がマサキを椅子から引き剥がす。助かった。そう思いながらも、マサキは物足りないと感じる気持ちを拭えない。もっと、もっと……後ろ髪を引かれる思いで、シュウの腕の中。忘却の暗示を掛けられたマサキは意識を失っていった。
[[BACK->ブックリスト]]^^^^ ベッドがあるだけの十畳ほどの殺風景な石造りの小部屋。マサキは人が三人以上寝られるだろうキングサイズのベッドの上で呻いていた。
ベッドが落下の衝撃を緩和してくれたとはいえ、結構な高さ。「痛え……」マサキはどういった物理法則が働いているのか不明な濁った水が張っている天井を見上げながら、痛みが引くのを待った。幸い、打ち身ぐらいで、骨折といった動くのに不自由するダメージは負っていないようだ。
「またこんな不条理な仕掛けを作りやがって……」
痛みの引いたマサキはベッドから身体を起こそうとした。その視界の先で天井の水が揺れる。ごぽり……と、床に向けて張り出してくる水の塊が三つ。周囲の水を吸い込みながら降りてくる。「な、なんだ……」それらは床でバウンドすると人型となり、マサキが横になっているベッドを囲んだ。
ひと目でそれとわかる男性体。股間にそそり立つものがある。
嫌な予感しかしない展開にマサキは逃げ場を探すも、部屋のどこにも外に出られそうな場所はない。「やめろ、来るな……」マサキは腰に下げた剣を掴む。三体の人型はベッドに乗り上がってくると、剣を構えたマサキの向かって一斉に手を伸ばしてきた。
剣を振るう。
水を切る感触。人型は飛沫を上げて二つに割れた。しかしそれも一瞬のこと。次の瞬間には引き寄せられるように裂け目が繋ぎ合わさり、自立する一体の人型に戻ってしまう。
「ふざけろ……」マサキは再び剣を振り上げた。
一体の人型が素早い動きでマサキに近付くと、その肩を掴んでベッドに押し倒した。水で出来ている身体の割に重い。しかもトレーニングを欠かさないマサキでさえ抵抗しきれない程の力がある。
別の人型がもがくマサキの手から剣を奪った。残った一体が空を掻くマサキの足を掴む。
マサキがどれだけ抵抗しても、多勢に無勢。その効果などたかが知れている。やがてベッドに捩じ伏せられたマサキの身体から、順繰りに服が剥がされていき――、そうして。
「やだ……やだ、ああ、あっ……」
マサキの両脇に身体を横たえた二体の人型が、それぞれ乳首を舐っている。口唇で挟み込むように乳首を啄んでは吸い、舌を這わせては転がす。異なる動きで乳首を愛撫する二体の人型の手は、マサキの足の間。男性器を弄んでいた。
残った一体の人型はマサキの両足を抱えて、その双丘の奥に自らのそそり立つものを埋めて腰を振っている。「ああっ、ああっ……」既に抵抗する気力を失って久しいマサキは、されるがまま。貫かれたまま身体を揺さぶられては、嬌声を上げた。
「いく、いく……やめ、そんなに突くな……っ」
びくん。マサキの身体が大きく跳ねる。滅多に感じられない深い快感。大量の精液が男性器から迸って、腹部を濡らす。高く細い喘ぎ声を発し続けながら、マサキは己の精を吐き出した。
ぐったりとベッドに身体を沈めたマサキの腕を一体の人型が取った。仰向けに横たわった己の顔を跨がせる。人型はマサキの腰をがっしりと押さえ込むと、達したばかりのマサキの男性器を口に含んだ。
マサキの目の前には、その人型の衰えない昂ぶりがある。それを別の人型がマサキの手を取って掴ませてくる。扱けと言っているのだ。マサキはゆっくりと手を動かし始めた。時々、身体の下にある腰が震えているのを感じる辺り、彼らにも刺激を感じる機能があるらしい。
だからなのだろう。前に立つ人型がマサキの髪を掴んで顔を仰がせる。その口元に押し当てられる昂ぶり。こちらは咥えろと言っているらしい。マサキは素直に口を開くとそれを咥え込んだ。
ぬめりけのある湿った感触を確かめるように、口の中に収めたそれにマサキは舌を這わせた。
「ん、んん……」
謎の生命体に犯されるという屈辱的な状況にありながら、マサキがそれをすんなりと受け入れてしまっているのは、この罠まがいの仕掛けを施したのが、シュウ=シラカワ以外に有り得ないと思っているからだった。
ということは、マサキが力任せに抵抗をしてこの場を凌いだとしても、それは一時的なものにしかならないのだ。あの男はどんなくだらなく見えることであっても、一度叶えると決めたが最後。どんな手段を用いても叶えてみせる。そう、自分の望む結果になるまで、何度でも……。
だったら身を任せてしまった方が、時間を無駄に使わずに済む。
「んんん……っ!」
マサキの背後に回り込んだ三体目の人型は、マサキの臀部を掴んで双丘を広げると、自らの昂ぶりを菊座の奥に押し込んできた。元が水で出来ているからだろうか。ぐちゅぐちゅと淫猥な音が響く。
マサキはそこから何度も貫かれては果てを繰り返した。
時に立たされ、時に跨がされ、時に足を折られ、部屋の片隅、或いはベッドの上で。延々と三体の人型に責められながら、マサキは彼らによって与えられる快楽に溺れ続けた。
その終わりの見えない性の宴が終わり告げたのは、そろそろと襲いかかる疲労にマサキの目が開かなくなり始めた頃だった。
――そんな恍惚とした表情を浮かべて。随分とお気に召してくださったようですね、マサキ。
シュウは部屋の隅に空間を割って姿を現すと、横たわった人型に背を向ける形で跨がっているマサキが、その凶器で突き上げられながら、股間を別の人型に口で嬲られ、また別の人型にその股間でいきり立っているものを口に含まされているのを満足げな表情で眺めながら言った。
――何でしたら、彼らとここで過ごしていただいてもいいのですよ。
それは嫌だ。マサキは首を振った。
――ふふ……まだ自尊心を捨ててはいないということなのでしょうかね。でしたら助けて差し上げますよ、マサキ。いいものを見せていただきましたしね。但し、私の望む結果はこれではありません。そこに辿り着くまで、もう少し頑張っていただきますよ――……。
そして気付くとマサキはサイバスターの操縦席にいた。任務の帰り道。身体の節々が軋んでいるのを訝しく感じながらも、いい加減そろそろ王都に着くのではないかと辺りを窺った時だった。
「あれ? あの遺跡さっきも見たのね」
「おニャじところをぐるぐる回ってるんじゃニャいか?」
「何だよ、お前ら。不吉なことを言うんじゃねえよ。本当に迷っていたらどうするんだ……」
シュウによって記憶を失わされたマサキは、その遺跡で自分が何をしてきたのか思い出せないまま、再び魔女の森に迷い込んだ。
[[BACK->ブックリスト]]^^^^ 無数の触手が身体を這い回っている感触。暗闇の中でマサキは自分が置かれている状況を把握するのに必死だった。両手で掴めるぐらいに太いものもあれば、片手に掴んで余裕が生まれるくらいに細いものもある。それらはマサキの身体を宙に浮かせたまま、いたぶるように弄んだ。
触手の窪みから放出された粘液は、滴る程にマサキの身体を濡らしている。
ジャケットの内側に入り込んだ触手が、濡れたそれを引き裂くようにマサキの身体から剥いでゆく。次いで、シャツ、ジーンズと。粘液には服の繊維を脆くさせる成分でも入っているのか、さして力が入っているようにも感じられない動きで取り払われては肌を露出させた。
はだけた胸元にぷっくりと突起を露わにした乳首を、まるでそこが人間の身体の弱い部分であることを知っているかのように、いくつもの細い触手が纏わり付いては嬲った。最初こそ身体に感じる違和感に慄いたマサキだったが、しつこく乳首を捏ね回す触手に次第に息を荒くしていく。
じんわりとした快感が身体に広がってゆく。ああ、とマサキは小さく声を上げた。
そのマサキの反応を待っていたかのように、マサキの身体に絡み付いている触手が両手足を引き、大の字に身体を開かせた。足の奥へと這い上がってくる細い触手の群れ。身体の奥へと忍んできたそれは、マサキの菊座に先端を差し込んでは蕾を広げていった。
ぞくりと背中を駆け上がってくる快感。一本、二本、三本……束になって菊座を広げた触手の群れの真ん中に、いっそう太い触手が忍んでくる。それは蕾の中。粘液を吐き出しながら一気にマサキの身体の深い場所まで押し入ってくると、上下に動き始めた。
「あっ……あっ……」その動きに合わせてマサキは声を上げた。
深く、激しく、内臓を抉るように突き上げられる度に走る鋭い快感に、マサキの男性器が固くそそり立つ。
肛虐に快感を覚えてしまうようになってしまった自分は、知ってしまったその快感から逃れることが出来ないのだ……マサキの意識が自身の全身に集中する。凡そ人間らしい思考のないからっぽの脳内に、快感を追い求める気持ちだけがある。最早、触手が身体中を這い回る感触ですら心地いい。もっと、もっと、奥まで犯されたい。マサキは襲い来る快感に身を委ね、その瞬間が来るのを待った。
「ああ、あ、はあ、ああ……」絶え間なく喘ぎ声が口を吐く。
緩やかな快感にひたすら晒される時間は、ひときわ大きな快感に攫われることで終わりを告げた。
「いい、いい……っ、ああ、あ……っ」
己の精を吐き出したマサキは、息も荒いままぐったりと頭を垂れる。けれどもマサキの身体の奥で蠢いている触手は動きを止めず。されるがままのマサキは、やがて再び身体をわななかせながら甘ったるい声を発し始めた。
それからどのくらいの時間が経ったのか。暗がりの中。通路の奥なのか手前なのかもわからない位置に、ぼんやりとした明かりが見えた。明かりの向こうに見慣れた衣装が浮かんでいる。シュウは靴音を響かせながらマサキの元に近付いてくると、手元の明かりを高く掲げて触手に犯され続けているマサキの姿を照らし出した。
――いい姿ですね、マサキ。
何度も精を吐かされたマサキは、身体中の力を失った状態で触手に拘束されていた。シュウの手がマサキを触手の群れから引き剥がす。どれだけマサキが抵抗してもびくともしなかった触手の群れは、あっさりとマサキを解放するとずるずると不気味な擦過音を響かせながら、暗闇の奥へと姿を消した。
――光に弱い生き物なのですよ、彼らは。だからちゃんとヒントを用意してあげたのですけど、あなたという人は。中々、こちらの思い通りには動いてくれない。それが愉しくもあるのですけれどもね。
崩れ落ちそうになる膝を辛うじて留めながら、シュウの胸に身体を預けて、マサキは消えゆく意識の中でその言葉を聞いた。
――さあ、もう一度、初めからですよ。折角これだけの仕掛けを用意したのですから、きちんと私の望む結果を出していただかないとね、マサキ――……。
[[BACK->ブックリスト]^^^^ 突然、開いた穴に落下して数秒。何かが柔らかくマサキの身体を受け止めた。
開いた穴は既に閉じているものの、どこからか薄明かりが差し込んでいる。その光が落下の衝撃を和らげてくれた何かの正体を照らし出している。そこには一メートルぐらいの長さのミミズのような生物がいた。ワームだ。先端に窪みを持ち、身体の一部が環状に肥大している。それが四方を壁に囲われた狭い小部屋に、何十匹では収まらないくらいにひしめいている。
突然降ってきた人間を、餌か何かと勘違いしたのではないだろうか。マサキがその存在に気付くと同時に、周囲のワームが服の中に潜り込んできた。
しっとりとした感触。肌に張り付くような粘着力がある。窪んだ頭を肌に擦りつけるようにしてはい待っているそれらを、マサキは必死に服の外へと引っ張り出すものの、引っ張り出しては次、また次と際限がない。
やがてずるずると肌を這い回っていた一匹のワームが、乳首に頭を擦りつけてきた。窪みに乳首を収めたかと思うと、全身を震わせる。程なくしてもう片方の乳首にも。「あ、待て……そこ、は……」二匹のワームに乳首を食まれたマサキは、思いがけない刺激に腰を跳ねさせた。
「あ、あ、ああっ……」
マサキの腕から力が抜けた。場違いにも快感を覚えてしまった身体が、それ以上の抵抗をマサキに諦めさせてしまった。これまで経験したことのない愛撫に、はあ……はあ……と荒い息がマサキの口を吐く。薄く開いた口唇から忙しない。
服の下を這い回っていた別のワームが動く。口を開けとでも言うように、襟元から顔を覗かせてくるとマサキの口元に頭を擦りつけながら、窪みから体液を吐き出した。蜜のような甘い香り。口の中に僅かに入ったそれを舐めてみると、うっすらと甘い。瞬間、強い酒に酔ったような強烈な酩酊感がマサキを襲った。
頭がぼうっとして何も考えられなくなる。
理性を剥がされたマサキは口を開いた。頭を突っ込んでくるワームの窪みに舌先を這わせる。男性器にも似た形状をしている。そう思いながらマサキはワームを咥え込んだ。これで突かれたらどう感じるのだろう? 好奇心に打ち勝てなくなったマサキは自らジーンズのボタンを外した。そしてファスナーを下ろす。
長く続く乳首への愛撫。その焦れったい快感に感じるもどかしさを堪えきれない。震える指でジーンズを下ろす。まるで麻薬のようだ。マサキは足を開いた。開いてその時を待った。
何匹ものワームが待ち構えていたように頭を潜り込ませてくると、マサキの双丘を割った。「ん、んん……」その中心に一匹のワームが這い込んでくる。円を描くように頭を揺らしながら、緩く開いてその訪れを待っている菊座に頭を押し当てると、一気にその奥へと身体を捩じ込んできた。
「んんー……っ」
ワームの肥大した環帯が腸壁を押し広げるように蠢いている。身体を引いては進め、進めては引く。窪みはマサキの身体の中に何度もその体液を吐き出した。
じん、と菊座が熱を持つ。このワームの体液には催淫効果でもあるのだろうか? 少し動かれただけでも、痺れるような快感が身体を駆け抜ける。そうして、とうに天を仰いでいたマサキの男性器が震える。
「ああ……ああ……」深く貫かれたままマサキは果てた。
だのに身体に帯びた熱は引かない。今さっき放ったばかりだというのに、既にマサキの男性器は鎌首をもたげつつあった。ずるりと、それまでマサキの体内にあったワームが外へと抜ける。快感の余韻に浸る間もなく、マサキは次のワームに犯された。二匹目のワームは暴れまわるようにマサキの体内を動き回った。けれども、暴虐なその動きすら、マサキには心地よく感じられて仕方がない。
時に自ら蕾の奥へとワームを誘いながら、マサキは何度も何度も絶頂を迎えた。
――ワームという生き物は、暗がりを好むのですよ、マサキ。だから光から逃れるように服の中に入り込んでくる。或いは、あなたの身体の中にね。
続く酩酊感に視界が覚束なくなった頃に、そんなシュウの声を聞いた気がした。
――さあ、もう一度ですよ、マサキ。今度のあなたはどんな経験をするのでしょうね。私は楽しみで仕方がありませんよ。その果てに何が起こるのか――……
マサキは暗闇に落ちてゆく。再び遺跡の探索を遭難したところから繰り返す為に。
[[BACK->ブックリスト]]^^^^ そういえば、大きなつづらと小さなつづらを選ぶ昔話があったな……そんなことを考えながら、マサキは宝箱に近付いた。
大きなつづらの中身が何であったかをマサキは忘れてしまっていたけれども、そのつづらを選んだ老夫婦が碌な目に合わなかったのは覚えている。あの昔話は欲を掻くなという教訓話だった。まさかな、そう思いながら宝箱の蓋に両手を掛ける。
流石に人がひとり入れそうな大きさだけあって、蓋が重い。開けるのも一苦労だ。マサキは腕に力を込めて蓋を持ち上げた。蝶番が錆びているのだろうか。ぎしぎしと音を立てながら宝箱が開く。
ぽっかりと暗がりが広がっている。「何もなさそうだな」宝箱の中を覗き込んだマサキは、そこが確かに空であることを確かめると、蓋を閉めようとした。その瞬間、何もなかった筈の宝箱の中から巨大な舌が飛び出してきた。「な……!」舌はあっという間にマサキの身体を巻き取ると、宝箱の中へと引き摺り込む。
「ミミックかよ!」
バタン、と宝箱の蓋が閉まる。と、同時に舌がマサキの身体を離した。そのまましゅるしゅると闇の中に消えてゆく。マサキは宝箱の中、横たわった姿で両手を蓋に付いて押した。当然のようにびくともしない。
「どうなっていやがるんだ……」
今度は両手を横に広げてみるも、肘が折れた状態で宝箱の側面に手が付いてしまう。ならば、あの巨大な舌はどこに行ったのか……マサキが狐に抓まれた気分でいると、今度はザバァと上から液体が降ってきた。
「あーっ、もう! 少しは落ち着いて考えさせろよ!」
マサキは濡れて額に張り付いた前髪を払った。どこまでも物理法則を無視した現象ばかり。巫山戯ているにも限度がある――と、思ったところで、ずるりと腕から服の布地が剥がれ落ちた。「は……?」気の所為だろうか。マサキは腕に手を這わせてみる。ない。先程まで腕を覆っていた布が無くなっている。
他の部分はどうなのだろう? マサキは反対側の腕に手を這わせてみた。その手の動きに合わせるようにずるりと布地が落ちる。どうやら先程の液体は服の布地を脆くするものであったようだ。
「まさか、服を溶かして俺を食べようとしてるんじゃ……」
ミミック――人食い箱とも呼ばれるモンスター。RPGで何度も目にしてきた敵の特性を思い返して、マサキは身体を震わせた。冗談じゃない。慌てて両手で再び蓋を押し、宝箱からの脱出を試みてみるものの、やはりびくともしない。
それでも諦めずに何度も押す。「ああ、もう畜生!」全く開く気配のない蓋にマサキがそう声を上げた次の瞬間。四方八方から人間と同サイズの舌が湧いてくると、マサキの身体を舐め回し始めた。
マサキは身を捩った。どこに意識を逃せばいいかわからない。そこかしこに濡れた舌の感触がある。耳に、首筋に、鎖骨に。足の裏にもあれば、指先にもある。
くすぐったいと感じたのは最初の内だけだった。背筋に乳首、腰骨に内股。そして男性器……身体に幾つかある感じ易い箇所を舐め続けられたマサキは、「あ、あ――」ついには声を上げた。その開いた口に舌が潜り込んでくる。それはマサキの舌に絡んで、マサキの言葉を封じた。
舌はただ舐め回すだけでなく、時に弾くように、或いは啄くようにも動いた。
それがマサキの身体を更に敏感にさせた。乳首を弾かれては背中を震わせ、男性器を啄かれては腰を跳ねさせる。そうやって身体を委ねてしまえば、後は早い。絶え間ない快感。心地よさに包まれながら、やがてマサキは絶頂を迎えた。
脱力し、放心するマサキの身体を、それでも無数の舌は責め続けた。
「やめ、もう無理……」
息苦しさに舌に絡んでいた舌を剥がし、次いで身体を這い回る舌を払い除ける。けれども、解放感は束の間。前者は諦めきれない様子で再び喘ぐマサキの口腔内に忍んできたし、後者は更に激しく肌に張り付くようにマサキの身体を舐め回してきた。
少しの間。そうして、双丘の奥深いところで菊座を舐めていた舌がその蕾を広げながら押し入ってくる。「ん、んん……」蕾の奥で浅く動き回る舌がもたらす緩い快感……もっと奥に欲しい。マサキは足を開いた。
そのマサキの動作に応えるように、円を描きながら奥へと進んでくる舌先。同時に口腔内を舐め回していた舌が喉奥まで迫ってくる。痺れるような快感を股間に感じる。マサキは膝を折って、更に足を開いた。もっと、もっと奥に。息苦しさを感じる暇もない。ふたつの舌に上下から貫かれたまま、マサキは再び絶頂を迎えた。
――おやおや。随分と楽しんでいるようですね、マサキ。
宝箱の蓋が開いたのは、何度目の絶頂を迎えた時だっただろう。宝箱の中で快感の余韻に震えているマサキを見下ろす見慣れた笑顔に、けれどもマサキは羞恥を感じる余裕もなく。
――ふふ……あなたが満足するまでここに閉じ込めておいてあげてもいいのですけれども、あんまりやり過ぎてしまうのもね。それに、あなたには私が望む結果を出してもらわないとならないのですよ。
そうして宝箱の中から助け出されたマサキは、シュウに抱えられた瞬間に気を失ったようだ。いや、もしかすると長い夢を見ていたのかも知れない。気付いた時にはサイバスターの操縦席に座って、その操作をしているところだった。
やけに倦怠感の強い身体にまさかと思いはしたものの、けれども過ぎてしまえば現実味に乏しい。ましてやそんなことがあったとは思えないほどに騒々しい二匹の使い魔。マサキは賑やかな二匹の使い魔の話に付き合いながら先を急いだ。
「あら、マサキ。あそこの遺跡、ニャんか見覚えニャい?」
まさか。いや、そんな筈がない。あれは夢だったのだ。そう思いながらも、マサキは目の前に姿を現した遺跡から目が離せずにいた――……。
[[BACK->ブックリスト]]^^^^「本当にそこに入るの?」
「入ってみなきゃ中に何があるかわからないだろ」
「おいらはここで待ってるんだニャ」
「ならあたしも待ってるのね」
不安げなシロとクロをその場に残して、マサキは穴の中に潜り込んだ。人がひとり通れる程度の幅の穴の中を這うようにして進んでゆく。入ってみてわかったが、穴の奥にうっすらと人工的な明かりが浮かんでいる。どこに出るのか……光を目指して這うこと暫し。マサキが穴から這い出ると、出入り口のない小部屋に出た。
先ず目に付いたのは正面の壁に下がっている二本の鎖だ。先端には手枷。拷問部屋だったのだろうか? マサキは小部屋の中を見渡した。部屋の隅に使い込まれた感のある何本かの鞭と荒縄が転がっている。その直ぐ上に吊り下げられている革ベルト。形状からして身体を拘束するもののようだが、過ぎた年月の所為だろう。所々擦り切れてしまっていた。
右手側には人が一人、大の字になれるぐらいの大きさの鉄製のベッドがある。ベッドの上には鎖の付いた首輪が転がっていた。大きさからして、人間用のものであるようだ。左手側にはガラス引き戸の小さな棚。コレクションなのだろうか。その中には形状様々なゴム製の張り型が、これみよがしに並べられていた。
神殿にあるにしては不埒な部屋。恐らくそういった理由で使えないようにされたに違いない。よくよく注意して見てみれば、壁の一箇所に出入り口を塞いだ跡がある。しかし、何故そんな部屋に明かりが灯っているのだろう……? マサキが首を傾げたその時だった。
「は……?」身体を誰かに抱え上げられた。
どう見ても誰もいない空間でありながら、身体に感じる人の腕の感触。マサキは意味がわからない。「誰だ……お前、何を……」そんな混乱しきりなマサキを姿の見えない何者かは抱え上げたまま、壁際に連れてゆく。目の前に下がる鎖と手枷。まさか、と思っているとマサキの手首を別の姿の見えない何者かが取った。「やめろっ!」マサキは手を振り払った。
少なくともこの部屋には姿の見えない人型の何かが二体いる。
クック……と嗤う声が四方八方から響いてきた。二体どころではない数。こんな恐ろしい部屋で拘束されるなんて冗談じゃない。マサキは手足をばたつかせて自らを抱え上げている何者かから逃れようともがくも、がっちりと身体を捕らえている腕はびくともしない。
目の前で手枷が宙に浮いた。マサキの腕を再び何者かが掴む。じりじりと手枷に近付いてゆく手首。輪になっている手枷の中にするりと片手を通されたかと思うと、ベルトが引っ張られ、留め具が嵌められた。
「く……っ」
次いでもう片方の手にも手枷が嵌る。マサキを抱えていた腕は、そこでようやくマサキを下ろすと、壁際に向かって緩く両手を掲げる形になったマサキの腰に手を回してきた。背中にぴったりと密着してくる何者かの身体。荒い息が耳にかかる。
はあはあと息を吐いていた口が、やんわりとマサキの耳朶を喰む。ぴくりとマサキの腰が跳ねた。耳を責められるのがマサキは苦手だ。囁きかけられるだけでも快感を覚えてしまう。それを知っているかのように、見えない何者かは貪るようにマサキの耳を舐った。舌先を滑らせては、耳の中に差し入れてくる。
眩暈を覚えそうな程の心地よさに、マサキの身体から力が抜けてゆく。
これは何だ? マサキは戸惑いを隠せない。
だからといって快楽は待ってくれない。それが何であろうとも……無言の時が続き、やがてマサキの口から喘ぎ声が洩れ始める。
何者かはそれを待っていたかのようにマサキの下着を脱がせにかかった。ジーンズごと大腿に引き下げる。そして露わになった双丘を両手で開くと、緩く口を開いている蕾の奥に自らの昂ぶった男性器を押し込んできた。
「あー……っ!」
マサキはその全てを身体の奥に受け入れた。身体の芯が熱く火照っている。一突きされるごとに駆け巡る緩やかな快感。姿の見えない何かに犯されているというのに、情欲が溢れてくるのを止められない。マサキは自ら腰を突き出した。その昂ぶりをより奥深く受け入れる為に――……。
マサキの腰を掴んでいた手がするりと這い上がってきた。ジャケットの胸元をはだけさせると、シャツの下に手を潜り込ませてくる。乳首に触れた指先が、とうに固くなっていたそれを抓んだ。「あ、ああっ」一度に三箇所を責められたマサキは、抵抗することも忘れて喘いだ。
耳を責められるだけでもどうしようもなくなるというのに。
だのに何者かはそれだけで終わりにするつもりはないようだ。別の何者かの手がマサキの大腿にかかったかと思うと、濡れた感触がマサキの男性器を包み込んだ。どうやら口の中にその昂ぶりを収めたようだ。
「あ、無理……そんなの……イク、イクって……」
堪えきれなくなったマサキは自らの欲望の吐き出し口を求めて、一心不乱に前後に腰を振った。前に振っては男性器を飲み込まれ、後ろに振っては身体の奥を深く貫かれる。抗えない快感。やけに身体に馴染む。
二体の姿の見えない何者かの愛撫は、そうしてマサキの自制心をすっかり取り払ってしまった。本能の赴くままに、恥も外聞もなく快楽を求める。まるで獣のような己の在り方を振り返る余裕もない。程なくして、激しい快感の波に攫われたマサキはついに己の精を放った。
同時にどろり、と身体の奥に熱いものが放たれる。「あ、あ……」快感の余韻に小刻みに震え続けているマサキの身体から凶器が抜かれたかと思うと、蕾からそれが溢れてくるより先に、次の何者かの男性器が身体の中に押し入ってきた。
そこからマサキは代わる代わる何体もの見えない何かに犯された。
長かったような、あっという間だったような時間が過ぎ、その手首から手枷が外される頃にもなると、マサキは考える力さえも失ってしまっていた。ただ彼らにされるがまま、今度はベッドの上で首輪に繋がれる。
ひんやりとした鉄製のベッドに四つん這いになったマサキの口に、或いは双丘の奥に、数々の男性器が次々と差し込まれてゆく。彼らが吐き出す熱い体液をマサキは全身で受け止めた。受け止めながら、己もまた、時々襲いかかる強烈な快感に精を吐いた。
そうして最後には鎖を解かれ、前に後ろに、上に下にと。
時に自ら腰を振りながら、彼らの欲望を受け止め続けたマサキは、その長い快楽に支配されるだけの時が過ぎると同時に眠りに落ちてしまったようだった。その眠りの最中。時々覚醒する意識の中で、マサキはシュウの声を聞いた気がした。
――どうでしたか、マサキ。私が用意した仕掛けは。愉しんでくださったようで、私としては嬉しい限りですよ。ですがね、マサキ。私が望んだ結果にはまだ遠いのですよ。もう暫く頑張ってくださいね。ああ、ちゃんとあなた方の記憶は処理しておいてあげますからね――……
目が覚めるとマサキはサイバスターの操縦席にいた。これまでの経緯を振り返る。任務を受けて趣いた州からの帰り道。道に迷わないように方向舵を弄らずにここまで来て、それから……。
[[BACK->ブックリスト]]^^^^ マサキに剣で斬られては分裂を繰り返していたスライムたちは、その数を大量にすると一斉にマサキたちに襲いかかってきた。
「うニャアアアアアアっ!?」
シロとクロはあっという間にスライムまみれになり、視界を塞がれて右往左往。余程その感触が気持ち悪かったのだろう。二匹ともあらぬ方向に駆け出して行ったかと思うと、バンッ! 派手な音を立てて壁に激突し、動かなくなってしまった。
どうやら気絶して伸びてしまったようだ。
だからといって、直ぐに助けに行くとはいかない。マサキはマサキで自身に飛び掛ってくるスライムたちと格闘していた。服の上から張り付いてくるスライムたちを剥がしては放り投げ、また剥がしては放り投げる。けれども大量のスライムの群れとあっては、いずれジリ貧。追い付かなくなるのは時間の問題だった。
おまけに彼らは服の隙間から入り込んできては、マサキの肌に直接張り付く始末。身体のあちこちで肌に張り付いては蠢くスライムの群れに、マサキは次第にのっぴきならない状況に追い込まれていった。
「ああ……っ」
切なげな声がその口から洩れると同時に、マサキの手から武器が落ちる。耐え難い、感触。マサキは震える手で上着とシャツを脱いだ。みっしりとスライムで埋め尽くされた肌が露わになる。
特にマサキが耐え難く感じているのは乳首だった。ぴったりと張り付いたスライムが、その部分で上下に身体をうねらせている。その度に乳首に走るこそばゆいような感触。次第に快感を伴うようになってきたその感触は、マサキに喘ぎ声を発させた。
「ああ、はあ……っ」マサキはスライムを掴んだ。
力を込めて引っ張ろうにも、指の間を滑ってしまう。上手く剥がせない。マサキは上半身に張り付いているスライムを引き剥がすのを諦めると、続いてジーンズのボタンに手を掛けた。ボタンを外し、ファスナーを下ろす。恥も外聞もなく、マサキはジーンズの中に手を突っ込んだ。
下着の下で蠢いているスライムたちがマサキの男性器を嬲っている。それを引き剥がそうとしたところで、マサキは妙な力が二の腕にかかっていることに気付いた。上手く腕が動かない。
マサキは状況を把握した。腕に張り付いているスライムたちが脇から背中へとマサキの腕を引っ張っている。一匹の力は大したものでなくとも、群れとなると大きな力となる。マサキは腕に力を込めて抵抗するものの、そうしていられたのも最初の内だけ。強い力に次第に腕が背中に回ってゆく。
やがてマサキの両手は、腰の後ろでがっちりとスライムたちによって固められてしまった。
後はスライムたちの思うがまま。マサキの身体のそこかしこでうねっているスライムたちは、まるで口唇で吸い上げるように、マサキの肌を引き上げては緩ませた。「ああ、あっ」立っていられなくなったマサキは床に膝を付いて座り込むと、身体を折って頭を伏せた。股間を這い回っていたスライムたちの一部が、双丘を割った奥へと移動してきている。
彼らは細く身体を伸ばすと、マサキの秘所に先端を差し込んで、その深い穴を開いた。ずるりと一匹のスライムが開いた穴の中へと潜り込んでゆく感触。太く体を纏めながらマサキの身体の奥へと身体を這わせてゆく。
「や、ああ、あああ……っ」
這わせてはまた身体を戻し、また奥へと身体を這わせる。そのゆるやかな伸縮運動がマサキの欲望を煽った。全身をくまなく責め立てられた上での肛虐が、その行為に馴染んでしまっているマサキを陥落させたのだ。
「あ、駄目、いく。いく……っ!」
マサキが自らの精を吐き出した瞬間、バシュっと股間に密集していたスライムが、まるで弾けるように溶けた。「あ、ああ……」己を解き放った快感に震えるマサキの身体を、スライムたちは休ませない。足に絡んでいたスライムたちが、まるで順番待ちをしていたかの如く、マサキの男性器を目掛けて這い上がってくる。
後はその繰り返しだった。達してはスライムが溶ける。
スライムの大半が溶ける頃にはマサキの意識は失われかけていた。だのにマサキの男性器は熱を帯び続けていた。肛虐を続けるスライムがマサキを冷めさせてくれないのだ。「あ、あ……」かすれた声を発しながら、何がなんだか訳がわからない快感の中、マサキは意識を失った。
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