《超色騎兵ANPAN-MAN　エピソード２「戦場に花一輪」》
　cyousyoku-kihei/あんぱんまん

Dr.ジャム：男性(５６)。どうぶつ王国直属科学研究機関「パンベーカリー」
　　　　　研究主任。ライオン国王の命によりアンパンマンを完成させる。

バタコ：女性(１６)。ジャムの秘書兼オペレーター。

チーズ：女性(２１)。「パンベーカリー」とともに戦闘に参加する陸軍少尉。
　　　　男っぽい性格で、よく男性と間違えられている。

アンパンマン：対細菌兵器戦闘型アンドロイド。以前は人命救済型食料配給システムを
　　　　搭載しており、もともと戦闘用でないことが今後の戦いで苦しむこととなる。

ショクパンマン：男性（２４）。劣勢のどうぶつ王国の中で、常に最前線に立ち
　　　　国民を守り続ける。悪を許さず、女性や子供にとてもやさしい紳士。
　　　　決してアンドロイドではない。

ホラーマン：バイキン帝国特攻部隊隊長。カビ＝ルンルンをあやつり破壊の限りを
　　　　つくしている。

ロールパンナ：女性(２１)。町娘として潜んでいるが、実はバイキン帝国第３皇女。

男：ちょい役っす。かぶりでもいいでねぇ？

ジャム♂：
バタコ♀：
チーズ♀：
アンパン♂：
ショクパン♂：
ホラー♂：
ロール♀：
男♂：

　　　　



ジャム：獅子王歴１０２５年、
　　　　世界征服をもくろむバイキン帝国との戦闘は激化
　　　　どうぶつ王国は多くの罪のない人々の犠牲を払った。
　　　　戦線は圧倒的な強さでバイキン帝国の優勢に進み、
　　　　最後の望みは対細菌兵器戦闘型アンドロイド
　　　　「アンパンマン」に託された・・・。

【OP】

バタコ：超色騎兵ANPAN-MAN　エピソード２「戦場に花一輪」。

ジャム：アンパンマンの初始動テストは成功したが、やはりまだ長時間の
　　　　戦闘には問題があるようじゃ。

バタコ：前線配備にはまだ時間を要しますね。

ジャム：ANK-Oと黄翼機関の装備が必要じゃな。バタコ、整備班への通達たのむぞ。

バタコ：了解しました。しかし、ANK-Oの手配には少し時間が。

ジャム：うむ、しかたがあるまい。あれから、ここ何日、戦闘がおさまっている。
　　　　この間に問題解決につとめるとしよう。のう、アンパンマン。

アンパン：イエス、Dｒ．ジャム。


◆市街地◆

チーズ：買い物なんて久しぶりだな、ショクパンマン。

ショクパン：チーズさん、せっかくのお休みにもうしわけありません・・・。

チーズ：・・・ん？いいんだよ、別に。俺だって、あんな鼻デカ親父と人形娘に挟まれて
　　　　ばっかじゃ、肩がこってしかながないしな。

ショクパン：・・・ありがとうございます。
　　　　　　今日は、たっくさんごちそうしますからね。

チーズ：ああ。
　　　　ごめん、ちょっとタバコ吸ってくるわ。

ショクパン：いつも言っていますが・・・。

チーズ：へいへい、「身体に悪い」だろ？ほっとけよ・・じゃ、ここにいろよ。



ロール：お花は、お花は、いかがですか？・・きゃっ！

男：あー？どこ見て歩いてんだ？

ロール：す、すみませんっ！

男：きたねぇ、カッコしやがって・・・俺の軍服が汚れちまったじゃねぇか？

ロール：あ、あ、本当にすみません。

男：すみませんじゃ、ねーんだよ！！

ロール：きゃっっ！

ショクパン：なにしてるんだ！？

男：なんだ、テメェは？

ショクパン：君の軍服にはプライドというものを背負ってはいないようですね。

男：あ、あ、あなたは神白(しんぱく)の貴公子“ショクパンマン”様。
　　し、失礼いたしました！！

ロール：ありがとうございました。

ショクパン：気をつけてくださいね。我が軍の兵士たちも長きにわたる戦闘に強いストレスを感じている。
　　　　　　彼も戦争被害者なんです。

ロール：はい、気をつけます。あのぅ、何かお礼を・・・。

ショクパン：礼にはおよびません。しかし、お花を１ついただけませんか？

ロール：あ、ありがとうございます。

ショクパン：私の名前はショクパンマン。失礼ですが、お名前は？

ロール：ロール・・ロールパンナです。

ショクパン：ロールパンナ、美しい名だ・・・。

ロール：はい、お花です。

ショクパン：ありがとうございます。あ、あの・・・。


バタコ(通信)：ショクパンマンさん。聞こえますか？

ショクパン：バタコさんですか。どうしました？

バタコ(通信)：市街地に向かって帝国軍が侵攻中です。

ショクパン：なんですって！！

バタコ(通信)：チーズさんと連絡がつかないんです。

ショクパン：わかりました。こちらから連絡をとりましょう。
　　　　　　ロールパンナさん、ここに帝国軍が侵攻しているそうです。
　　　　　　戦場になるまえに安全なところに避難してください。

ロール：・・・。

ホラー：キョー、キョッキョッキョッキョ！
　　　　見つけましたよ〜お姫様ぁ。

ショクパン：お姫様？ホラーマン！生きていたのですか！？

ホラー：この間は世話になったな。ショクパンマン！！
　　　　おとなしく、その女を渡してもらおうか。

ショクパン：ひ、姫？ロールパンナさんのことか？

ホラー：いけっ！カビ＝ルンルン！！

ショクパン：どんな場所でもお構いなしですか！
　　　　　　ロールパンナさん！早く、逃げて！！
　　　　　　・・・がっ！

ホラー：キョー、キョッキョッキョッキョッキョッキョ！
　　　　このカビ＝ルンルンは貴様の装甲を溶かすくらいわけないのさ。

ショクパン：まったく、アナタは私を楽しませてくれる。
　　　　　　ザコがいくら束になろうと・・・今度は、
　　　　　　こちらから行かせてもらいます。
　　　　　　ショクパーーンブーメラン！！

ホラー：ふんっ！

ショクパン：上か！！

ホラー：あまいっ！ボーーンカッター！！

ショクパン：いかん！ロールパンナさん！！

ロール：きゃ！

ショクパン：ショクパンジャベリン！

ホラー：ほっほー。槍で守りましたか。次は、どうでしょうね。

ショクパン：はぁ、はぁ、はぁ・・・。ま、まずいことになりましたね。
　　　　　　チーズさんさえ、来てくれれば・・・。

ロール：ショクパンマンさん、あの人の目的は私です。
　　　　これ以上、町の人々に迷惑をかけるわけにはいきません。

ショクパン：ロールパンナ、一体何を言って・・・！？

ホラー：何をグダグダと、行くぞぉぉぉ！ほらっ！ほらっ！！

ショクパン：ぐあ！ぐっ！

ロール：ホラーマン！もう、おやめなさい！！
　　　　私が目的なのでしょう？罪のない人々に手をださないで。

ホラー：まったく、お嬢様は手が焼ける。さぁ、こちらに・・・。

チーズ：な、どうなってんの！？
　　　　はっ！ショクパンマン！！
　　　　疾風の風　壱式！

ホラー：風使いか、無駄だ！！

チーズ：かきけされた！！

バタコ(通信)：二人とも　この場は引きなさい！

ショクパン：しかし、彼女が・・・！

バタコ(通信)：そのこはこの国の人間ではないのです。

ロール：ショクパンマンさん、最後にあなたの優しさに触れる
　　　　ことができて嬉しかった・・・。

ショクパン：ロールパンナさぁぁん！！

チーズ：ロ、ロールパンナ！？バイキン帝国第３皇女！！

ホラー：こちらホラーマン。任務を完了した。
　　　　これより帰還する。
　　　　またな、純情バカ。次会うときがお前の最後だ。


【ED】

ジャム：アンパンマンの永久動力源となるANK=0(エーエヌケー＝ゼロ)。
　　　　しかし三度のホラーマンの襲撃により国内での入手が不可能となる。
　　　　手に入れるには帝国との境にある鉱山へ向かわなければならない。
　　　　
　　　　次回、超色騎兵ANPAN-MAN　エピソード３「神めざめる水」。

アンパン：僕の使命は国民を守り、バイキン帝国をぶっ潰すこと。
　　　　　燃えろ深紅の拳！アーーンパーーンチッ！！

バタコ：お楽しみにね。






end