代理通信将棋 "木偶の坊 with CSAサーバ"
「木偶の坊 with CSAサーバ」は通信機能を持っていない市販の将棋ソフトと通信するためのプログラムです。
通信機能はCSA protocolです。デバッグ用の機能が多くついたままなので、操作には注意が必要です。
このプログラムの中身は、市販の将棋ソフトの画面を監視して変更点を調べ、マウスやキーボードのニセの入力を与えてやる事とCSA protocolのサーバです。
主に将棋ソフト開発者向けのソフトです。
以下のソフトに対応します。が、Windows7+激指12以外については動かなくなっているかもしれません。
- 激指(定跡道場除く):2, 7, 10,12
- 東大将棋:6, 8, 無双II
- 銀星将棋:6, 9
- AI将棋:Fresh, 16
- 川端将棋
- CSA将棋(Bonanza):Version 3.01
目次
準備
操作
将棋ソフトの設定
使用するには、「対応する将棋ソフト」(後述)と「CSA通信可能な将棋ソフト」(将棋所+エンジンなど)が必要です。
また、できれば2台のPCで使用するのが望ましいですが、1台でも対局可能です。
2台のPCで対戦させるには?
HUB を介して接続するかクロスケーブルで直接繋ぐなどして2台のPC間で TCP/IP で通信できるようにしてください。
片方のPCに「本ソフトが対応する将棋ソフト」と「木偶の坊(with CSAサーバ)」をインストールし、
もう片方のPCに「CSA通信可能な将棋ソフト」をインストールします。
1台のPCで対戦させるには?
対戦させる将棋ソフトの相手の手番で考える機能をオフにしてください。
一般的な注意!
- 対局中は、キーボードはおろかマウスに触ってもいけません!(タイミングがよければ大丈夫かもしれませんが…)
- 同時に動かすアプリは市販ソフトと木偶の坊だけにしてください。
- スクリーンセイバーはオフにしてください。省電力関係やWindows Updateも動作させないように!
- 特に「ディスプレイを暗くする」や「ディスプレイの電源を切る」は「オフ」にしてください。
- いろいろ動作確認できていない操作があります。手順通りに操作してください。
設定の考え方
このプログラムはWindowsの画面の変化から将棋ソフトの指し手を判断するので、判断を間違うような設定を極力排除します。
たとえば、アニメーション(移動の途中の座標と勘違いする可能性あり)、指した手を強調、移動可能場所の表示、音声(タイミングがずれる)などはオフにします。
駒のフォントはそれぞれの駒の違いがはっきりしているほうがいいでしょう。
まず、「対応する将棋ソフト」を起動します。
必要な将棋ソフトの設定をした後、一度終了させ、再度将棋ソフトを起動します。
その後、「木偶の坊(with CSAサーバ)」を起動します。
ここで、次の警告が出た場合(画像はWindows XP)は「ブロックを解除する(U)」を選択してください。
そして、画面の中で将棋ソフトと木偶の坊のウィンドウが重ならないように位置を調整します。
次に、「CSA通信可能な将棋ソフト」を起動します。
接続先に「木偶の坊(with CSAサーバ)」のPCを指定して、通信対局をするように動かします。
具体的には将棋所であれば「サーバ通信対局(floodgate)」で2台で動かす場合は接続先をIPアドレスにし、
1台で動かす場合は「localhost」とします。
このとき、「木偶の坊(with CSAサーバ)」が設定のダイアログを出すので、1回「対応する将棋ソフト」を一番前面にしたあと、
ダイアログの設定をして「OK」を押すと対局が始まります。
「OK」を押した後はPCの操作はしないようにします。
このダイアログで設定する内容は以下の通りです。
- 「市販ソフトが先手」…「対応する将棋ソフト」が先手で1局目を開始します。レーティング戦では無視されます。
- 「レーティング戦」…レーティング戦モードで対局を開始します。激指シリーズと東大将棋6、8で有効です。
- 「消費時間を多めに通知」…クライアントの消費時間を1手あたり5秒多く計上します(クライアントにも5秒多く通知します)。
- 「思考」…銀星将棋で、コンピュータの思考を選択します(詳細は銀星将棋参照)。
- 「送信WAIT」…クライアントに送信する時に1行当たり100msのウェイトを入れます。
- 「持ち時間(秒)」…クライアントがこの持ち時間を使いきるとTIME_UPで負けとなります(市販ソフト側は切れません)。
- 「連続対戦数」…この指定数の対局を終えると木偶の坊は終了します。