FOSSIL WRIST PDA

 

(記事2005.3.21作成)

 
Palm(掌)がWrist(腕)に・・・

FOSSILから発売された「WRIST PDA」。ちょっと興味があり手に入れてみた。

時計としてはとにかく大きい。PDAとしては小さい。

時計としてはかなり大きく感じる。外観から普通の時計でないことを感じさせる大きさ。ここまで大きいとスマートに身に付けるというよりも、思いきってシャツなどの服の上から付けてしまって逆にアピールしたほうが潔いかも。

PDAとしてはかなり小さく、ペン操作が多いと辛い。液晶の反応が鈍いだけに、ついスタイラスに力が入る。なので傷がつき易く、使う前に液晶保護シートを貼っておいたほうがいい。画面は2.5cm*2.5cmなので通常用のをカットして使うと良い。

Palmなんだなと実感させられるメニュー画面

標準のメニュー画面。昔よく使っていたタブによるランチャー「Launcher III」をインストールしたところ、ボタンでのアプリ選択、起動ができなかった。タップしにくい本機では、ボタン操作でアプリの実行ができる標準メニューが使いやすいかも。

CJKOSにより日本語化

CJKOS Ver4.27により日本語化を試みた。

フォント1(ノーマル)

CJKOSに付属のフォント。
スクリーンショットだといい感じだが、実際は目が疲れる文字の大きさ。読めないことはない。メモの一覧表示はこのフォントで良いと思うが、内容表示はもっと大きな文字でしたい。

フォント2(ラージ)
CJKOSに付属のフォント。
正直言って汚い。使いたくない。この文字では大きくても苦しい。
フォント3(ラージ、別途用意)

Palm.Roguelike.orgにある16ドットフォントを入れてみた。
これはかなり良い感じ。1文字の大きさは手帳タイプPalm機のノーマルフォントよりも大きい。実用的。
フォントを入れ替えることができるのもCJKOSのメリット。

KsDatabook(文字化けあり)
KsDatabookを入れてみた。週間表示は結構使える。CJKOSは半角カナが使えない為下のボタンが文字化けしている。
J−OS Vを入れてみた
日本語入力用にPOBOXを入れてみたがうまく動かず、手元にあった「J−OS V」を入れてみた(「J-OS for Fossil」というのもあるのだが金額的に未調査)。動作が怪しいがとりあえずメモアプリ等で日本語入力が可能となった。
慣れ親しんだGraffiti1でも無い上、ハード的にも入力は苦しいので動作怪しくもこのまま。
「J−OS V」の設定画面でKsDatabookを設定させてみた(左図)。すると・・・
KsDatabook(文字化け修正後)
KsDatabookのボタン=半角文字がJ−OSにより「カレンダー」に変わった。
PiledCard
ゲームも入れてみた。カードゲームとは相性がいい。その他、パズル、ボードゲーム等は結構遊べると思う。アクションゲームはする気になれない。
総括−感想(ウェアラブルビュワー)

時計としても、PDAとしても中途半端で使いにくい。液晶のタッチ反応、表示反応共に鈍くイライラすることがある。電池持ちも悪い。ボタンはギシギシ感があり不快ですらある。腕にはめて使うスタイルも実は腕が疲れる。

入力は現時点ではほとんどやらないだろう。ウェアラブルビュワーに徹するのがいい。

・・・が、慣れてくるとそんなに悪い物でもない気がしてくる。
ちょっとしたスケジュールの確認、電車での暇つぶしなど、PDAをポケットから出すことも少し減った。
そして、このハードに合ったソフトを探すのも面白くなってくる。

専用時計ソフト(自分でカスタマイズできるような)、ボタンによる日本語入力ソフト、通常のPDAから決められた任意データだけを簡単に持ち出せるような転送ソフト・・・などがあったらいいなとは思う。

海外ではスマートフォン(PDA携帯電話融合機)化が進んでいるが、日本ではなかなか採用されない。苛立ってるPalmユーザーの目の前に突きつけられたら使ってみたくなることだろう。コンセプトとしては非常に面白いデジタルガジェット。願わくば腕時計会社の出したPalmではなく、PalmOS機メーカー(Palm、SONYなど)の作った腕時計を使ってみたい。